感想一覧

▽感想を書く
[良い点]
とても良かったです!!!
リアリティがとてもあり、理想像の先生ではない1人の人間としての先生の息づかいをとても感じました、、!!!

こんなに素晴らしい小説が数年も前の作品とは、本当にすごすぎます。。。
一般的な物語の中では先生らしい先生が描かれがちですが、先生の内面のアンニュイな部分が短いながらも巧みに描かれていて、とても惹きつけられました。。。
すごいです、モンブランさん本当に完璧です泣

これからもモンブランさんの色々なお話を読ませていただけるのを心待ちにしております!!♪
今回も素敵なお話を、ありがとうございます。
  • 投稿者: 退会済み
  • 2020年 11月04日 20時34分
管理
>菫様

 感想ありがとうございます!
 だいぶ前に書いたものなので正確なところは覚えていませんが、夏目漱石の『永日小品』を意識した短編だったと思います。と、同時に僕自身が小学生の時まで学校の先生が嫌いだったことが、かなり反映されています(笑)
[良い点]
「せんせい」「こども」「手をたたいた」等、主に「せんせい」から「こども」に対する行動のときは、ひらがなの多い簡単な文章にしている所に拘りを感じた。言葉による全体の雰囲気作りも良い。
[気になる点]
・対象学年がはっきりしない。
>ほかの時間はほかの場所でこんなことをやらなければならない。
とあるが、「せんせい」「こども」から察するに対象学年は小学校低学年ではないのか。とすると小学校教諭は全教科を教えるのだから、主人公の「僕」は非常勤講師とかなのか? とすると作文の指導は担任が持つことが多いので、矛盾が生まれる訳で……。
これが何らかの意味があるのなら、それは私の読解力が無いというだけだろうが。
・作文は作文用紙に書くのでは?
作文用紙に書くのであればマス目なので、文字を大きく行間を開けることは不可能である。
細かい部分で「ん?」となることが多いので、一度推敲してみるのも良いかもしれない。
[一言]
ひらがなの羅列の中で突如として出てくる「芥(しかも常用外の方!)」というのは、全文を通してもかなり強い印象を与えている。「せんせい」として生きる一方で、「せんせい」になりきれていない主人公の心の現れだろうか。簡単な、わざわざひらがなに直している文章がある一方で、本音とも取れる堅苦しい漢字の羅列(芥以外に「咎める」などもそうだろう)は、直接の心理描写以上に「僕」の心を表現しているのかもしれない。
テーマについてだが、「消しゴム」「まるくてしろいの」「白紙が目立つ」「僕にはかけない」から推察するに、これは将来の夢について書いているのだろうか。一般的に、白は希望や光を示す。また逆光という言葉も出てくる。白を連想とする単語を散らすことで、夢や希望などが溢れている様、また冒頭のテーマ文章の如く「せんせい」が夢や希望を思い出せない様を効果的に描いている。
『ピカピカの床(こどもたち。面積がある=人数が多い)』
=こども達には未来がある。
『床に落ちている消しゴムのカス(せんせい。床に対して一欠片だけ=教室に1人しかいない、誰も咎めやしない)』
=せんせいには未来がない。
これらのことから、希望溢れる若いこども達と、対して夢を諦めきった卑屈な「せんせい」の像が出てくるのである。タイトルは、ここに帰結するだろう。
「せんせい」にとっては、未来や希望に満ちた教室そのものが悪夢なのだ。
「せんせい」は授業が終わり廊下に出ることで、はじめて悪夢から目覚める。
始業のチャイムが鳴ると「僕」は「せんせい」となり、再びの悪夢を見るのだ。
***
正直な所、私はこういう作品の方が好きです。難しいテーマなのにすごいですね、お疲れ様でした。
以前読ませていただいたハロウィンの作品に比べ、情景描写と心理描写のバランスがとても良いと感じました。読む度に上手になっているな、と思います。(上から目線でごめんなさい)
次回作も期待しています。
こういうタイプの作品を書くのは久しぶりだったので、色々と粗い部分があったかもしれません(^^;;
この小説はポジティブ解釈とネガティブ解釈の両方を用意しておりまして、ポジティブ面はほとんどととのえ先生のおっしゃる通りです。
感想ありがとうございました。
↑ページトップへ