感想一覧

[良い点]
朝の時間に読ませていただいたのですが、日が差してても薄ら寒くなるような話にドンドン引きこまれていきました。
まともだった人が、段々おかしなそぶりを見せていく……二話の友也は、まさにそんな感じで怖かったです。ジワジワ来ました！

あと、描写がとても丁寧だと思いました。
怖さも、それでより迫力が増していたと思います。

[一言]
被害者ではあるものの実は主人公サイドに大きな落ち度があったという展開が好きなので、とても楽しく読めました。
最後の最後で友也が怒りをあらわにせず仮面のような顔をしていた場面が印象的でした。単純な怒りを超越して呆れ、感情が虚無になり、もはや執念だけが一人暴走している状態なのでしょうか。きっとどこかに理性は残っているけれど、彼も彼自身を制御できない状態なのかも……そんなことを考えてしまいました。＾＾;
とてもリアリティに溢れた小説だと思います。

[一言]
読ませていただきました！
ていねいな情景描写と心理描写で、不穏な感じがどんどん強くなっていくのにひき込まれました。ホラー映画を見ているような緊張感がありました。

特に風で空き缶が転がる場面なんかはリアルに映像が浮かんで「うまい！」と思いました。クリスマスイブという時間設定も効果的だったと思います。面白かったです！