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[一言]
最初、3話目の「めでたしめでたし」のところで終わりかと思って閉じてしまいました。(笑)
タイトルをよくよく見直してみて、ユウナギ王子が出てきていないことに気づきました。

おっかないじゃないですか~! ヤダ~!
こういう「取り返しのつかないことに」みたいなのめちゃくちゃ怖いんですよ~!
(あ、橘さんの「怖い」はわたしとはだいぶ異なるんでしたっけ……)
子どものときに読んでいたらトラウマになるレベルです。
でもじつはこういう小さな嘘や失敗の積み重ねで歴史は動いてきたのかなあなんて思ったり……。
これ自分がアカツキ姫だったら罪悪感で恐ろしくて死にそうです。というのも、意見は分かれそうですが、わたしは正直一番悪いのはアカツキ姫だと思いました。様々な要因はあるにせよ、最も直接的な破滅のきっかけを作ったのは彼女の手紙のように見えました。
彼女はあまり気にしてなさそう(?)ですが。

ストーリーはもちろん、技巧的にも、髪と目の喩えが空と海になっていたり、唸らされるところがたくさんありました。ていうか、気づいてない仕掛けがいっぱいありそう……。

なにはともあれ、怖かったけど面白く読めました!
上げられたハードルをミミズクに変身してやすやすと跳び越える橘さんさすがです!(なにを言ってるんだ?)

浅はかな感想しか書けないので他の方々の感想をカンニングしてから書こうかと思いましたが(笑)思わず書かずにはいられませんでした。
お目汚し失礼しました!
つるけいこ 様


ご感想ありがとうございました!
ああ……途中での「めでたしめでたし」にはそういう危険性があったのですね。気がつきませんでした……。

おっかなかったですか? 嬉しいです(笑)。
私も、ちょっとした失敗や悪意が取り返しのつかない事態を招くという展開は怖いです。村のご神体にイタズラをして島が沈んじゃう昔話とか、今思い出しても恐ろしい。なのでこの作品にも、小さな過ちが因果応報に返ってきて、しかも周囲を全部巻き込んでしまうという皮肉を込めたつもりです。誰かが決定的に悪いというわけではないんですよね。

おっしゃる通り、いちばんのきっかけを作ったのはアカツキ姫ですね。ただ彼女はまだ幼くて、自分の未熟さを曝け出すのが恥ずかしいというヒリヒリした自意識を持っています。愚かではあっても悪ではなく、誰もが通る道だと受け止めて下さると嬉しいです。しかもその後、しれっと日常へ帰っていけるしたたかさを持ってます。女の子は怖い。

髪と目の例えに気づいて下さって嬉しいです! 後づけでいろいろ暗喩を籠めましたが、まあ、あまりうまくはいってないかも(笑)。

今回、動物に変身ネタは書いていてとても楽しかったです。またファンタジー作品を書く機会があれば、取り入れてみたい要素ですね。ミミズク、また使おう。

浅はかなんてとんでもない! たいへん励みになる、率直なご感想でした。
本当にありがとうございました!
[良い点]
めでたしめでたし。
この最後の一文が非常に身に沁みるお話しでした。笑
[一言]
まさに大人の童話という印象を受けました。
色々と考えさせられるお話ですね。
穏やかな自然と海に近い賑やかな町。そのどちらもいきいきと描かれていて良かったです。

アカツキ姫は非常に子どもらしいなと思いました。彼女の無自覚の残酷さは、子どもの残酷さを思わせますね。
大人から見た子供の未熟さ、といいますか。非常に示唆的で面白く読めました。

  • 投稿者: 如月あい
  • 女性
  • 2015年 01月10日 03時26分
如月あい 様


ご感想ありがとうございます!

「めでたしめでたし」染みましたか(ニヤリ)。かなり皮肉を交えて使わせて頂きましたので、印象に残すことができたのならば狙い通りです(ニヤリ)。

対照的な二つの国の情景を伝え切れたかどうか不安でしたが、お褒め下さって嬉しいです。ですが、特に森の描写はもう少し書き込んでもよかったなあと思っていますので、次回作への反省点としたいです。

おっしゃる通り、アカツキ姫は子供なんです。もっと言えばいわゆる中二病ですね。誰もが通る道なのに、彼女の妄想が実現してしまったことが悲劇を招いてしまったのです。そういう未熟さが分かっていて、たしなめられなかったヒイラギ王の罪は深いと、個人的には考えています。

とても励みになるご感想をありがとうございました!
次は大人向きではなく、純粋に子供向きのお話が書いてみたいです……。
[良い点]
情景描写がすばらしいです。あっというまにワダツミ国の風景の中に立って読んでいる気持ちになりました。
静かに終わっていくラストに、人間の業を感じます。
一人の力では世界は救えないのに、誰もが犯すような失敗で世界は壊れるのかもしれないですね。
[一言]
アカツキ姫やユウナギ王子の失敗は、若いときに、誰にでも経験する失敗への苦い後悔を思い出させますね。イタタタ。
さすが、上っ面な物語は書きませんね。染みました。
タカノケイ 様


いつもご感想をありがとうございます。
公開直後にさっそくお寄せ下さいまして、驚くと同時にとても喜んでいます!

情景描写についてお褒めのお言葉を頂いて、たいへん嬉しく思います。今回は童話ということで、冗長にならないようできるだけ描写を削ったものですから、うまく伝わったかどうか心配しておりました。情景描写や心理描写、いつもつい過剰に書き込みがちな癖があるのですが、そんなに気張らなくても大丈夫なんだなと勉強になりました。

>一人の力では世界は救えないのに、誰もが犯すような失敗で世界は壊れるのかもしれないですね。

ここに言及して下さってありがたいです。思春期にやりがちな悪意のない失敗であっても、それが悪い方向へ繋がると、大きな災いを招いてしまうのかもしれません。なんか私にも覚えがあるなあ……イタタタ。
童話にするには皮肉なテーマでしたね(汗)。

いいネタが浮かんだら、また童話にチャレンジしてみたいと思います。
この度は本当にありがとうございました!


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