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[良い点]
本編を一気に読みました。サッカーにかける少年たちの青春群像劇として完成度が高いなーと。
[気になる点]
結構な社会問題化もした過激なサポーター問題を扱ったのは良かったと思うのですが、サポーターの差別的な言動でクラブが処分される現代で、ユース年代とは言えここまでサポーターがやらかしといてクラブ側に何の処分もないってのはちょっと納得いかないなーとかなりモヤモヤしました。
サポーターがやらかしまくってる某クラブでも制裁金のみである現状に対するアンチテーゼなのかもしれませんがw
本編を一気に読みました。サッカーにかける少年たちの青春群像劇として完成度が高いなーと。
[気になる点]
結構な社会問題化もした過激なサポーター問題を扱ったのは良かったと思うのですが、サポーターの差別的な言動でクラブが処分される現代で、ユース年代とは言えここまでサポーターがやらかしといてクラブ側に何の処分もないってのはちょっと納得いかないなーとかなりモヤモヤしました。
サポーターがやらかしまくってる某クラブでも制裁金のみである現状に対するアンチテーゼなのかもしれませんがw
- 投稿者: yosino1287
- 2017年 09月14日 03時44分
yosino129さん、感想ありがとうございます。
非常に鋭いご指摘だなと感じました。ケルベロスらがとるやりすぎな言動・行動はヨーロッパ、特にイタリアを参考にした部分が大きいです。
ただ、作中においては差別的というより度を超えた個人攻撃として処罰対象になるんじゃないかなという気がします。ユース年代とはいえ、動画などで明らかにされればおっしゃる通り処分は免れないでしょう。
某クラブはねえ……とにかく対立を生みだしたくて必死な感じがしますね。
日本のサッカークラブにはまだそこまでの対立の歴史がないですから。
非常に鋭いご指摘だなと感じました。ケルベロスらがとるやりすぎな言動・行動はヨーロッパ、特にイタリアを参考にした部分が大きいです。
ただ、作中においては差別的というより度を超えた個人攻撃として処罰対象になるんじゃないかなという気がします。ユース年代とはいえ、動画などで明らかにされればおっしゃる通り処分は免れないでしょう。
某クラブはねえ……とにかく対立を生みだしたくて必死な感じがしますね。
日本のサッカークラブにはまだそこまでの対立の歴史がないですから。
- 遊佐東吾
- 2017年 09月16日 23時44分
[良い点]
感動しました。
魂を振り絞るような、生きざまそのものをぶつけ合うような、人間同士の死力を尽くした戦いを「現代社会」という枠組みの中で描けるのがスポーツ小説(漫画)の醍醐味ではないか、とスポーツ音痴の私は思うのですが――まさにその意味で、一級品のスポーツ小説を読ませていただきました。
ひたすらに勝ちにこだわる暁平と仲間たちの執念と結束が熱いです! そして同時に、いじらしく、切ないです。
「ただ勝つだけでは意味がない。圧倒的な強さを見せて叩きのめさなければ」と暁平が決意する場面。暁平が凜奈の姿を見てミスする場面。兵藤にすべてを削ぎ落とせと言われる場面。胸がいっぱいになりました。
負けて得るものがある、と羽仁浦会長が言った通り、暁平も何かを手に入れたのでしょうか。
若さの一瞬のきらめきを切り取ったようなラストシーンが美しかったです。
[気になる点]
(「悪い点」ではありません。断じて)
暁平たちにとって圧倒的な存在感を持つヒロイン・凜奈ですが、いざ実際に終盤に登場してみると、「あれ? 意外とインパクトがない…?」という感じでした。
それまで皆の回想シーンの中で、すごい子、強烈な輝きを放つ子、みたいに描かれていましたので、彼女の出現で何か劇的な展開が起きるのではないかと期待したのです。でも、もしそんな展開であればご都合主義もいいところで、リアリズムから外れてしまいますね。
スピンオフで彼女の物語が描かれていたので嬉しかったです。
女子4人組が可愛いです。彼女たちが主役の小説も読んでみたいです!
[一言]
構成に自信を持っておられるとおっしゃるだけのことはあって、冒頭の回想シーンの差し挟み方がすばらしかったです。試合と同時進行、みたいな形で回想が提示されるので、躍動感を失わないまま、過去から現在に至るまでのいきさつがスムーズに頭に入りました。
どのキャラクターもみんな個性豊かで魅力的で、特に鬼島中学サッカー部のメンバーは、姿がはっきりと目に浮かぶぐらい鮮やかに描き出されていました。
みんな良い子だと思いますが、個人的な好きキャラBEST3は (1) 四ノ宮 (2) 久我 (3) 弓立です。喧嘩っぱやい奴らばかりじゃないか、とおっしゃられればその通りです(笑) 自分から喧嘩を売るわけではないが校内最強、しかもスイーツ男子、おまけに恋愛にはヘタレ、とか素敵すぎです。四ノ宮が悠里とほんのり良い感じになってよかったです。
スピンオフに暁平は直接登場しませんでしたね。でも、きっと、だからこそ良いんでしょうね。はっきり語られないがゆえの余韻、ですね。
お世辞抜きで本当に素晴らしい物語を有難うございました!
感動しました。
魂を振り絞るような、生きざまそのものをぶつけ合うような、人間同士の死力を尽くした戦いを「現代社会」という枠組みの中で描けるのがスポーツ小説(漫画)の醍醐味ではないか、とスポーツ音痴の私は思うのですが――まさにその意味で、一級品のスポーツ小説を読ませていただきました。
ひたすらに勝ちにこだわる暁平と仲間たちの執念と結束が熱いです! そして同時に、いじらしく、切ないです。
「ただ勝つだけでは意味がない。圧倒的な強さを見せて叩きのめさなければ」と暁平が決意する場面。暁平が凜奈の姿を見てミスする場面。兵藤にすべてを削ぎ落とせと言われる場面。胸がいっぱいになりました。
負けて得るものがある、と羽仁浦会長が言った通り、暁平も何かを手に入れたのでしょうか。
若さの一瞬のきらめきを切り取ったようなラストシーンが美しかったです。
[気になる点]
(「悪い点」ではありません。断じて)
暁平たちにとって圧倒的な存在感を持つヒロイン・凜奈ですが、いざ実際に終盤に登場してみると、「あれ? 意外とインパクトがない…?」という感じでした。
それまで皆の回想シーンの中で、すごい子、強烈な輝きを放つ子、みたいに描かれていましたので、彼女の出現で何か劇的な展開が起きるのではないかと期待したのです。でも、もしそんな展開であればご都合主義もいいところで、リアリズムから外れてしまいますね。
スピンオフで彼女の物語が描かれていたので嬉しかったです。
女子4人組が可愛いです。彼女たちが主役の小説も読んでみたいです!
[一言]
構成に自信を持っておられるとおっしゃるだけのことはあって、冒頭の回想シーンの差し挟み方がすばらしかったです。試合と同時進行、みたいな形で回想が提示されるので、躍動感を失わないまま、過去から現在に至るまでのいきさつがスムーズに頭に入りました。
どのキャラクターもみんな個性豊かで魅力的で、特に鬼島中学サッカー部のメンバーは、姿がはっきりと目に浮かぶぐらい鮮やかに描き出されていました。
みんな良い子だと思いますが、個人的な好きキャラBEST3は (1) 四ノ宮 (2) 久我 (3) 弓立です。喧嘩っぱやい奴らばかりじゃないか、とおっしゃられればその通りです(笑) 自分から喧嘩を売るわけではないが校内最強、しかもスイーツ男子、おまけに恋愛にはヘタレ、とか素敵すぎです。四ノ宮が悠里とほんのり良い感じになってよかったです。
スピンオフに暁平は直接登場しませんでしたね。でも、きっと、だからこそ良いんでしょうね。はっきり語られないがゆえの余韻、ですね。
お世辞抜きで本当に素晴らしい物語を有難うございました!
九条さん、こちらが想像していた以上の丁寧な感想をいただき本当にありがとうございます。まさかここまで書いていただけるとは!
凜奈に関する指摘は「やはり」といった感じです。書いているときからどうにも扱いが難しかったんですよね。ヒロイン自体は悠里ですし。
その理由がわかったのがスピンオフ「フェノーメノ、笑う」に取り掛かっていたときでした。彼女はヒロインではなく、主人公として映えるタイプのキャラクターだったのだと考えています。尋常じゃない才能を持っていてもいたって普通な、プレーンな少女ですので、周囲にアクの強い登場人物を配したときこそ活きるのだと。
あの短編は九条さんがおっしゃるとおり、いつでも続編が書けるくらいのつもりでやりました。
四ノ宮を気に入っていただけたことはとてもうれしいです。これまでいくつかの話を書いてきた中で、間違いなく最も肩入れしてしまったキャラクターの一人でしたから。
本来はラストで悠里と決別する方向でストーリーを組んでいたのですが、最後の最後になって翻意してしまいました。それはあんまりじゃないか、と。
未だにそのあたりは自分の中での評価が揺れる部分なのですが、でもきっとこれでよかったのでしょう。
暁平に関しては「もう大丈夫」ということでスピンオフではできるだけ目立たせないようにしました。本編は彼が自分の心に折り合いをつけるまでの物語だった、と作者としては考えております。
構成についてはめちゃくちゃ頭を捻った覚えがありますが、それでもスポーツ小説が抱える構造的な問題をクリアできなかったなあ、というのが正直なところです。
マンガみたいなテンポのいい多視点を目指したのですが、どうにも切り替えが激しすぎてバタバタした感が拭えませんでしたから。
ただ、大勢のキャラクターを出してもどうにかいけるくらいの手応えは得られました。そういう意味ではこの物語がおそらく今の自分のベースなのでしょう。
繰り返しになりますが丁寧なご感想、ありがとうございました!
次作への強烈なモチベーションとなります!
凜奈に関する指摘は「やはり」といった感じです。書いているときからどうにも扱いが難しかったんですよね。ヒロイン自体は悠里ですし。
その理由がわかったのがスピンオフ「フェノーメノ、笑う」に取り掛かっていたときでした。彼女はヒロインではなく、主人公として映えるタイプのキャラクターだったのだと考えています。尋常じゃない才能を持っていてもいたって普通な、プレーンな少女ですので、周囲にアクの強い登場人物を配したときこそ活きるのだと。
あの短編は九条さんがおっしゃるとおり、いつでも続編が書けるくらいのつもりでやりました。
四ノ宮を気に入っていただけたことはとてもうれしいです。これまでいくつかの話を書いてきた中で、間違いなく最も肩入れしてしまったキャラクターの一人でしたから。
本来はラストで悠里と決別する方向でストーリーを組んでいたのですが、最後の最後になって翻意してしまいました。それはあんまりじゃないか、と。
未だにそのあたりは自分の中での評価が揺れる部分なのですが、でもきっとこれでよかったのでしょう。
暁平に関しては「もう大丈夫」ということでスピンオフではできるだけ目立たせないようにしました。本編は彼が自分の心に折り合いをつけるまでの物語だった、と作者としては考えております。
構成についてはめちゃくちゃ頭を捻った覚えがありますが、それでもスポーツ小説が抱える構造的な問題をクリアできなかったなあ、というのが正直なところです。
マンガみたいなテンポのいい多視点を目指したのですが、どうにも切り替えが激しすぎてバタバタした感が拭えませんでしたから。
ただ、大勢のキャラクターを出してもどうにかいけるくらいの手応えは得られました。そういう意味ではこの物語がおそらく今の自分のベースなのでしょう。
繰り返しになりますが丁寧なご感想、ありがとうございました!
次作への強烈なモチベーションとなります!
- 遊佐東吾
- 2016年 08月29日 23時12分
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