感想一覧

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[一言]
 初めまして、企画参加者のchap.と申します。

 見事にやられました。全体に漂う静謐としたムード、花と雨、そして何より生と死の鮮やかで、ときに残酷な対比。作中、様々な抽象的事物が描写されていますが、わたしが気に入ったのは、「透明の箱」であります。それが何を象徴しているのか、確信はないのですが、割れた瞬間、その情景が頭に浮かびました。
 スイートピーの少女の悲痛な叫びは、避けらるものではなく、作中の文通り、もっともストレートに“彼女の優しさ”を表していたと思います。その後の展開から来るささやかな感動に拍車を駆けていました。

 死者が生者に残すものの大きさ。
 物語は決して温かい終わり方ではなく、残酷な面もありますが、そこに作者様の着眼点の鋭さを感じました。
 これからの執筆活動を影ながら応援させて頂きます。

  • 投稿者: 退会済み
  • 18歳~22歳
  • 2009年 04月09日 21時19分
管理
感想ありがとうございます。実はchap.さんの作品は拝読させてもらっているのですが、あれほどの文を書ける方に感想をもらうととても恐縮してしまいます。

「透明な箱」については「僕」とは違い、最後までヒントは少なくして極力わからず仕舞いで読者の方に「なんなんだ?」と思わせるように、努力したつもりでした。
少女を隔離するものの比喩とか、未練の結晶とか色々と考えながら読んで欲しかったからです。
私の中には明確な答えはありますが、ネタバレになるかもしれないので言えません(笑)

とにかく感想ありがとうございました。今後も応援よろしくお願いします。
[一言]
企画参加者の桂まゆと申します。
作品を拝読させていただきました。
透明感があって、柔らかで、そして切ない作品でした。
「どうするにもどっちかを置いて行かなくちゃならない」そう告げた母親の悲しみ。「お母さん連れていかないで」と叫ぶ姉の痛み。
それらが胸に胸に迫りました。
坂道に捕らわれていたのは、女の子だけど、彼女のお姉さんもきっと同じ場所に捕らわれていたのだろうな。だから、最後に二人ともその場所(事故)から解放されて良かったと思いました。
素敵なお話をありがとうございました。
  • 投稿者: 桂まゆ
  • 女性
  • 2009年 04月09日 19時41分
感想ありがとうございます。

透明感とかそんなことを感じとってもらえたなら、とても嬉しいです。
静かに始まって、途中でほんの少し波が起きてまた静かに終わる。そんな作品が目標でしたので。
桂さんもどこか切ない小説をお書きになりますね。とても好みです(照)。
それではお互いこれからも頑張りましょう
[一言]
尚文産商堂です。
感動的なお話でした。
事故で失われた一つの命。完全中立の存在である僕は、そのこともじっと見ているしかなかったのでしょう。
突然の不幸な出来事は、悲しいことです。しかし、本当に悲しいのは、遺された側の人間だけでなく、別の世界へと旅立った人間ということも言えるのではないでしょうか。
いろいろと深読みをしてしまい続け、いろいろと考えさせられる、作品になっていると思います。
これからも、頑張ってください。
  • 投稿者: 尚文産商堂
  • 18歳~22歳 男性
  • 2009年 04月08日 22時44分
感想ありがとうございます。

色々と深く考えて下さったとは…もう土下座ものです。真剣に読んで下さり本当にありがとうございました。
とても嬉しいです。
[一言]
企画に参加している黒い夢といいます。感想書かせてもらいますね。
最初はミツルが僕なのか少女なのかで悩んだんですが、箱を叩く少女の様子から、たぶん少女なんだろうなって思いました。で、僕は誰なんだろうかと。

別の日に死んだ少年とかいたのかなって思っていたら、お母さんが僕にお願いしてて、そこで桜なのかな〜って思いました。

話そのものも楽しかったのですが、ちょっと謎解きに気を取られすぎてしまいましたね。
でも二回読んでみたらもっと楽しく読めたです。

悲しい話ですけど、終わり方が悲しくなくて良かったです。
面白いお話ありがとうございました!
  • 投稿者: 退会済み
  • 2009年 04月08日 20時19分
管理
[一言]
投稿お疲れ様でした!
主催者、文樹妃です。まず短編を読ませていただきました。
一度目読んで、もう一度読み返し、物語の深さに切なく、また少しあたたかい気持ちになりました。
箱の中に閉じ込められた少女、母親、そしてスイートピーの少女、三人それぞれの辛さがひしひしと伝わってきて悲しくなりましたが、それでも残される「想い」というものがあるんですよね。
そして「僕」の存在でほんの少しでも癒される少女。
彼女が本当に笑える日が来ることを祈りたくなりました。
心に残る物語をありがとうございました!

  • 投稿者: 退会済み
  • 女性
  • 2009年 04月08日 16時30分
管理
感想ありがとうございます
文樹妃さんも主催者として急がしいなか感想を付けてくださり本当にありがとうございます。

私自身なかなか皆さんの作品を拝読出来ないので、少し申し訳ないです。
[一言]
初めまして。春・花企画でご一緒していただいている古都ノ葉です。
作品拝見しました。切なくて哀しくて救われた話でした。
読んでいる最中、「僕」を一生懸命探していました。見守る僕、願う僕、祈る僕、それが読み手と一緒になって何とも言えない雰囲気を醸し出していると思います。(個人的には神様か……お地蔵様?)
とても面白かったです。
読ませていただきありがとうございました。
  • 投稿者: 古都ノ葉
  • 女性
  • 2009年 04月08日 13時14分
感想ありがとうございます。
「僕」は一応桜の木のつもりで書きました。
ただ目標は「僕」の正体を読者の方全員に読み進める上で自然にわかってもらえるようにしていたのですが、どうにも推敲が足りず申し訳ないです。
古都ノ葉さんはそれでも雰囲気を読みとって貰えたようで、ありがたいです。

感想ありがとうございました。
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