感想一覧

[良い点]
童話調でありながら、世界を取り巻く問題を痛烈に描かれています。
灰色のワシと自由の騎士の戦いは、私達の極めて近い場所でも同じようなことがあることを感じさせられました。
[一言]
自由と言うのは、永遠の課題だと思います。

自分は自由だ! と言っても、実際は何かに捕らわれている。最悪、自由という言葉に縛られているようにも思えます。

逆に何も感じず考えなければ、精神的には自由かもしれません。束縛されていると思わないからこその自由。不自由の中にある自由とでも言えば良いのでしょうか。

確かに自由とは牝牡蠣さんが書かれたように、探究することと思います。ただ、それは孤高なもので、周りに伝えず、ただただ自分が追い求める自由を探す。

孤独なように見えますが、自分が周りとの接触を断ち、何も言わず、何も聞かない。ただ気の赴くままに進むだけ。そう思いました。

牝牡蠣さんのお考えとは違うと思いますが、不条理な世界で耐えて生きている私には、崇高な自由とはこんな感じかと思いました。
アラタナさん、感想ありがとうございます。

自由とは何か、とは哲学的な問いなので個々人で様々な答えがあると思います。だからこそ楽しいのだと思います。

この作品は、魯迅の『阿Q正伝』を読んでから書いたと思います。何も考えない現在の軽い生か、孤独に考えての未来への重たい死か。そこからきているから、どこか偏っている印象ももたれるかもしれません。
ただ、自分にもこうゆうものの見方ができるのだと知覚できたことが唯一の実りでしょうか。一つの視野に縛られないように書いたのかもしれません。

最後となりますが、「二羽の水鳥と自由の騎士」を読んでくださりまことにありがとうございました。
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