感想一覧
▽感想を書く[一言]
「赤いろうそくと人魚」の纏わりつくよな情感は好きだけど、世界観としては嫌い。
でも、この話は両方好きです。
なんだろう、人の卑しさが、肯定的に書かれている所が、好きだと思う。
卑しさが恥じらいを得て反転し、誇りに変わる……そんな景色がある気がしたのです。
なんというか、作者様は多分、「赤いろうそくと人魚」が凄く好きで、だから、気になっていた部分をそっと加えたんじゃないかなぁ、と。
人魚が海にはいり、自分が泳ぐために生まれてきたと感じる瞬間。
くじらが人魚の母親の事をおそらく悔いて血を与えるくだり。
くじら達が慰霊の潮を吹きながら泳ぎ歌う景色。
漁師があやめの事をひとことも話さない姿。
……心に深く響きました。
傑作だと思う。
「赤いろうそくと人魚」の纏わりつくよな情感は好きだけど、世界観としては嫌い。
でも、この話は両方好きです。
なんだろう、人の卑しさが、肯定的に書かれている所が、好きだと思う。
卑しさが恥じらいを得て反転し、誇りに変わる……そんな景色がある気がしたのです。
なんというか、作者様は多分、「赤いろうそくと人魚」が凄く好きで、だから、気になっていた部分をそっと加えたんじゃないかなぁ、と。
人魚が海にはいり、自分が泳ぐために生まれてきたと感じる瞬間。
くじらが人魚の母親の事をおそらく悔いて血を与えるくだり。
くじら達が慰霊の潮を吹きながら泳ぎ歌う景色。
漁師があやめの事をひとことも話さない姿。
……心に深く響きました。
傑作だと思う。
感想ありがとうございます。
久しぶりに読み返しましたが、なんだか当時はこういうファンタジー昔話みたいなものが書きたかったんだなと思います。
企画参加作品なのですが、「うそ」の部分がほとんど協調されていない。。結果として「うそ」になってしまった哀しみと、それを超えていく本当に生きる喜びを書きたかったような気がします。
久しぶりに読み返しましたが、なんだか当時はこういうファンタジー昔話みたいなものが書きたかったんだなと思います。
企画参加作品なのですが、「うそ」の部分がほとんど協調されていない。。結果として「うそ」になってしまった哀しみと、それを超えていく本当に生きる喜びを書きたかったような気がします。
- 蠍座の黒猫
- 2016年 05月27日 00時46分
[良い点]
「赤いろうそくと人魚」は大好きなお話です。こうしてまた、巡り会えたことをうれしく思います。
[一言]
「母おやの人魚は、かおをあげて子どもののったふねを見えなくなるまで見おくっていました。そのかおは、もう一ど生きる力をとりもどしたかのようでした。いのるようでもあり、いどむようでもありました。」
この部分が、とても好きです。子の行く末を案じる心持ちが、しんしんと伝わってきました。
「赤いろうそくと人魚」は大好きなお話です。こうしてまた、巡り会えたことをうれしく思います。
[一言]
「母おやの人魚は、かおをあげて子どもののったふねを見えなくなるまで見おくっていました。そのかおは、もう一ど生きる力をとりもどしたかのようでした。いのるようでもあり、いどむようでもありました。」
この部分が、とても好きです。子の行く末を案じる心持ちが、しんしんと伝わってきました。
ゆみかさま
感想ありがとうございます。
その一文は、最後の最後に推敲したときに付け加えたものです。あやめの母が、その後も生きていたという事実を作りたかったゆえです。リアリティを出す為でもありました。
この作品は、結構考えて悩んで作りました。「赤いろうそくと人魚」の悲しくて美しいお話が素晴らしいので、それを台無しにしないようにと思いましたので。。
気に入って頂けて、喜んでいます。ありがとうございました。
感想ありがとうございます。
その一文は、最後の最後に推敲したときに付け加えたものです。あやめの母が、その後も生きていたという事実を作りたかったゆえです。リアリティを出す為でもありました。
この作品は、結構考えて悩んで作りました。「赤いろうそくと人魚」の悲しくて美しいお話が素晴らしいので、それを台無しにしないようにと思いましたので。。
気に入って頂けて、喜んでいます。ありがとうございました。
- 蠍座の黒猫
- 2015年 04月02日 00時41分
[一言]
読ませて頂きました。
やわらかな語り口から流れ出るような切なさと愛情を感じました。
まるで海そのものに抱擁されているような、そんな読後感でした。
うまく言葉にできずもどかしいのですが、とても素敵な作品でした。
読ませて頂きました。
やわらかな語り口から流れ出るような切なさと愛情を感じました。
まるで海そのものに抱擁されているような、そんな読後感でした。
うまく言葉にできずもどかしいのですが、とても素敵な作品でした。
神里さま
感想ありがとうございます。
童話もたまにはいいのですが、結構エネルギー消費激しいですね。とはいえ、最近創作は童話やホラーばかりです。突っつかれてやっとこさ作っていくと、いうことは確かにあります。今回は、テーマに興味がわいたのでやってみました。エイプリルフールのことはすっかり忘れていました。。
感想ありがとうございます。
童話もたまにはいいのですが、結構エネルギー消費激しいですね。とはいえ、最近創作は童話やホラーばかりです。突っつかれてやっとこさ作っていくと、いうことは確かにあります。今回は、テーマに興味がわいたのでやってみました。エイプリルフールのことはすっかり忘れていました。。
- 蠍座の黒猫
- 2015年 04月01日 19時06分
[一言]
黒猫さんの童話の語り口がとても好きです。
平明でいて、甘すぎず、飾りすぎず、自然に頭の中に入ってきます。
4月1日に「うそ」が出てくる話というのも、さりげなくお洒落な企画ですが、それをこうして美しい海の情景で描き出す黒猫さんのセンスも素敵です。
娘が海へ戻り、泳ぎに夢中になり、それを漁師が見つめている場面は少しひやりとするような、危険を感じました。
くじらと人魚の心の通い合いがあったから、赤い蝋燭の悲劇が繰り返されずに済んだのかなと思います。
ハッピーエンドでありながらどこか物悲しい、綺麗なお話でした。
黒猫さんの童話の語り口がとても好きです。
平明でいて、甘すぎず、飾りすぎず、自然に頭の中に入ってきます。
4月1日に「うそ」が出てくる話というのも、さりげなくお洒落な企画ですが、それをこうして美しい海の情景で描き出す黒猫さんのセンスも素敵です。
娘が海へ戻り、泳ぎに夢中になり、それを漁師が見つめている場面は少しひやりとするような、危険を感じました。
くじらと人魚の心の通い合いがあったから、赤い蝋燭の悲劇が繰り返されずに済んだのかなと思います。
ハッピーエンドでありながらどこか物悲しい、綺麗なお話でした。
れみさん
いつも丁寧な感想ありがとうございます。
過分なお褒めの言葉……喜んでおります。ホメラレテのぼる木の上……気を付けます。
あやめが育ての親の前で泳ぐシーンは、人間の傲慢と、人魚の妖しさを思って書いています。
ラストシーンは、クラッシックや花火のフィナーレのように盛り上げたいと思っていました。出来ていたでしょうか。
いつも丁寧な感想ありがとうございます。
過分なお褒めの言葉……喜んでおります。ホメラレテのぼる木の上……気を付けます。
あやめが育ての親の前で泳ぐシーンは、人間の傲慢と、人魚の妖しさを思って書いています。
ラストシーンは、クラッシックや花火のフィナーレのように盛り上げたいと思っていました。出来ていたでしょうか。
- 蠍座の黒猫
- 2015年 04月01日 19時10分
[一言]
小川未明の悲しくも美しい童話の続編を、こうして読むことが出来てとても素晴らしかったです。
「赤い蝋燭と人魚」は恐ろしい結末でしたが、こちらはほんのりと優しい終わり方でした。そのことも、わたしをほっとさせてくれました。
小川未明の悲しくも美しい童話の続編を、こうして読むことが出来てとても素晴らしかったです。
「赤い蝋燭と人魚」は恐ろしい結末でしたが、こちらはほんのりと優しい終わり方でした。そのことも、わたしをほっとさせてくれました。
夢野さん
感想ありがとうございます。
あの話はとても残酷で、美しい。でも、可哀想でなりませんでした。もう少し優しい結末を人魚に与えてやりたかったのです。それでも、なぜでしょうか。悲しみからは逃れられなかったのです。それは、人魚という存在のもつ悲しさからでしょうか。それとも、人間と人魚が出会うときに、どうしても哀しい出来事が引き起こされてしまうからでしょうか。わかりませんけれども、きっと『あやめ』は、海の底に母さまのお墓をつくり、貝殻などを供えているような気がしています。
感想ありがとうございます。
あの話はとても残酷で、美しい。でも、可哀想でなりませんでした。もう少し優しい結末を人魚に与えてやりたかったのです。それでも、なぜでしょうか。悲しみからは逃れられなかったのです。それは、人魚という存在のもつ悲しさからでしょうか。それとも、人間と人魚が出会うときに、どうしても哀しい出来事が引き起こされてしまうからでしょうか。わかりませんけれども、きっと『あやめ』は、海の底に母さまのお墓をつくり、貝殻などを供えているような気がしています。
- 蠍座の黒猫
- 2015年 04月01日 19時15分
[良い点]
せつなくも美しい童話でした。
小川未明の幻想的な童話世界を継承した「その後」となっているように感じました。
特にくじらたちのとむらいの場面が目に浮かぶようで、とても印象的でした。
せつなくも美しい童話でした。
小川未明の幻想的な童話世界を継承した「その後」となっているように感じました。
特にくじらたちのとむらいの場面が目に浮かぶようで、とても印象的でした。
霜月さま
感想ありがとうございます。
過分なお褒めの言葉……喜んでおります。あの作品は、悲しくて美しい。でも可哀想でなりませんでした。人魚にもっと優しい結末を与えてやりたいと思っていました。
そう思ってこの作品を書きました。しかし、それでも悲しみからは逃れられなかったのは、なぜでしょうか。人魚と言う存在が持つ悲しさからでしょうか。それとも、人間と人魚が出会うときに、どうしても悲しい出来事が起こってしまうからでしょうか。わかりませんけれども、きっと『あやめ』は今頃、海の底で母さまのお墓を作って、貝殻などを供えているように思います。彼女のこころは悲しみだけで満たされているのではなくて、海で生きる喜びにもまた満たされているのではないでしょうか。そんなことを思って、慰めとしています。
感想ありがとうございます。
過分なお褒めの言葉……喜んでおります。あの作品は、悲しくて美しい。でも可哀想でなりませんでした。人魚にもっと優しい結末を与えてやりたいと思っていました。
そう思ってこの作品を書きました。しかし、それでも悲しみからは逃れられなかったのは、なぜでしょうか。人魚と言う存在が持つ悲しさからでしょうか。それとも、人間と人魚が出会うときに、どうしても悲しい出来事が起こってしまうからでしょうか。わかりませんけれども、きっと『あやめ』は今頃、海の底で母さまのお墓を作って、貝殻などを供えているように思います。彼女のこころは悲しみだけで満たされているのではなくて、海で生きる喜びにもまた満たされているのではないでしょうか。そんなことを思って、慰めとしています。
- 蠍座の黒猫
- 2015年 04月01日 19時24分
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