感想一覧

[一言]
　一気に読ませて頂きました。
　学校という小さな枠組みの中で、多くの人が悩みを抱え、鬱憤をどこかで晴らしたいと願い、誰もが疑心暗鬼で嘘の笑顔を張り付けて過ごす。
　リアルな学校生活が緻密に描かれていて、タイトルにもある通り、心の中でしか叫べない本音や悲鳴が、読んでいる間に響いてきました。こういった作品は良い意味で頭を悩ませてくれますし、「自分の体験や苦悩を他の誰かも味わっているのかもしれない」と思うと、もう少しだけ頑張ろうと思うことができます。
　「全てをかなぐり捨てたい」という衝動は生きている間に何度でもあると思いますが、それは決して悪いことではないし、我慢していればきっといつか自分が壊れてしまう。主人公にはどうか、十代で感じた後悔や己の弱さを糧にして、最後には生きていてよかったと思えるような生き方をしていってほしいですね。……それは所詮綺麗事で、単純に私が現実を知らないだけかもしれませんが笑。
　文章が綺麗で読みやすく、適度な緊張を続けていく書き方で、最後までハラハラさせて頂きました。（読み終わる前に3パターンほどラストを予想してみましたがどれも外れてしまいました笑）
　素晴らしい作品をありがとうございました。これからも頑張ってください。陰ながら応援しております。

（書籍化されているもので『女王はかえらない』という作品は、スクールカーストを題材にしていて、考えさせられるお薦めの本ですよ）

[一言]
読ませていただきました。
女の子たちのスリル満点のお話ですが、実は、私も似たような体験を高校生の頃にしました。
この体験と全く同じ、というわけじゃなくて、洋香ちゃんのような女の子に好かれていたというのが正しい気がします。
誰よりも気が強くて何でもできた彼女でしたが、二十代で病気で亡くなりました。激しかった彼女は、きっと、生き急いでいたんだと思っています。
そして、その女の子から高校卒業の日に電話がかかってきて、絶交をしたことを覚えています。
この小説を読みながら、それを思い出したり、実際にあれば本当に怖いな、と思いながらも、どこかで起こりうることなんだろうな、ともいろいろ考えさせられました。
人とのつながりってすごく難しいですよね。特に、この年頃の子たちは、毎日が必死で生きていると思います。
少し、シンとさせてしまう感想ですみません。
ハラハラ感を持ちながらも、主人公を応援していました。
主人公の取った行動は正しいと思います。
危険を感じたら、逃げなきゃいけないと、私は考えます。

また、読ませて下さいね(*^。^*)
お疲れ様でした。