感想一覧

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[一言]
 葵枝燕と申します。
 『桜守りの龍と春待ちの少女』、拝読しました。
 桜龍(花王)が消えてしまったことは悲しかったのですが、桜の花が満開になった場面は感動しました。きっと、花王も、花王が最期の力を振り絞って咲かせた桜も、春蘭の中でずっと生き続けると思います。
 最後の挿絵が、この物語に彩りを添えていて、いいなと思いました。
  • 投稿者: 葵枝燕
  • 女性
  • 2018年 03月19日 11時42分
 葵枝燕さま、はじめまして。作者の長谷川です。ご感想ありがとうございます。

 今年ももうすぐ桜の季節……というこの時期に拙作をお読みいただけて嬉しいです。実は昨年、花王のモデルとなった桜の木が、自治体の意向で何の前触れもなく伐採されてしまいました。
 もうあの桜を見られないのかと思うととても悲しいですが、春蘭にとっての花王のように、あの桜の木もこの物語の中で、ひいては葵枝燕さまの中で咲き続けてくれたらいいなあと思います。

 挿絵についても、お言葉ありがとうございます! いただきもののファンアートなのですが、あんまり美しかったので挿絵として使用させていただきました。気に入っていただけて良かったです。ありがとうございました!
[一言]
舞台が廃墟だからこそ、幻想的な美しさが際立つなあと思いました。かつての華やかさを知るからこそ、一人は寂しいという気持ちが増すのですよね。初めから一人きりなら、寂しいという感情は生まれないはずですから。気がつかないうちに孤独になれてしまった精霊とやはり孤独な少女。わずかな間とはいえ、花王が少女に与えた包み込むような愛情は、きっと少女が生きる上で大きな糧となることでしょう。

「桜」というテーマが存分に発揮された、出会いと別れの切なさ、消えゆくものの儚さが印象的な作品でした。人は儚く、けれど同じくらい強いもの。これから前を向いて進んでいくであろう、春蘭を応援したいと思います。

ところで、個人的に臥竜梅(臥龍梅)が好きで、大陸の南の方は梅の名所も多いので、梅バージョンでも読んでみたいなあと思いました。きっと長谷川様なら、梅の香りが匂い立つような、切ない光景を見事に描いてくださりそうです。
 石川さま! 昔の作品にまでご感想ありがとうございます。素敵な中華ものをいくつもお書きになっている石川さまに自分の中華ものを読んでいただけるとは、光栄です!

 どうも私はどんな作品でも「孤独」というテーマを取り上げるきらいがありまして、この物語も根底にあるのは花王と春蘭の孤独でした。今回は人と龍(人外)という組み合わせでしたが、孤独を知る者同士だからこそ互いを理解し合える、助け合える……儚く短い人生の中で輝くそんな人間の美しさを、桜の花になぞらえて描けていたら良いなあと思います。

 臥龍梅、いいですね~! 私も風情があってとても好きです。
 実を言うと花王の木にはモデルがあって、私の自宅の近所に咲いていた桜の古木が、龍のように身をうねらせて咲き乱れているのを見たときにこの物語が生まれました。臥龍……というよりは昇龍な見た目でしたが(笑)
 そこから想像が膨らんで、桜と言ったら日本なんだけど龍と言ったら中華……と悩み、結局後者を取ったんですよね。でもやっぱり中華といったら梅や桃のイメージが強い。それならいっそ中華もので桜梅桃李シリーズなんて作れたら面白いな、なんてこっそり思ってました。いつかそんな姉妹作を書く機会がありましたら、真っ先に梅で書かせていただきたいと思います(笑) ありがとうございました!
[一言]
 ずっと気になっていたお話を読ませて頂きました。最後にどうなるのか予想がつくのに、読んだ後春蘭と花王の絆の深さに何も考えられなくなっていた自分がいました。とにかく余韻が凄くあって切ない気持ちになれたお話でした。
 何より春蘭の前向きさ、花王を思う強い気持ちに心打たれます。少々強引でありながらも、そんな春蘭を父親のように見守る花王の姿にも心打たれました。

  • 投稿者: 退会済み
  • 2018年 01月01日 17時29分
管理
 ナマケモノさん、アルビナに続いてこちらまで、ご感想&レビュー大変ありがとうございます! まさか1日に2個もレビューをいただけるとは夢にも思わず、「書かれたレビュー一覧」のページを見た直後、しばらく混乱してしまいました(笑)
 しかもアルビナと桜守り、それぞれに作品の空気感をガッと掴んだレビューをいただいてしまって……もう、ただただ感激です。ありがとうございます(涙)

 アルビナの読後にこちらをお読みいただくと、春蘭の気の強さ、強引さが余計に際立って見えたかもしれませんね(笑) 冬の竜と春の龍、2つの物語が対称的に見えていたら嬉しいです。

 他の方への返信にもしたためましたが、こちらの作品は桜の儚さと散ってしまったあとの切なさ、寂しさを、物語という形で描いてみようという試みから生まれました。ですので読後に切ない余韻を感じていただけて本当に嬉しいです。
 でも、春は別れの季節であると同時に出会いの季節でもありますので、寂しいながらも希望の残るラストになっていればいいなあと思います。ご感想とレビュー、重ねてありがとうございました!!
[良い点]
言葉の選び方が、本当に綺麗で、物語もとても綺麗。短編なのに、味わいのある物語を読ませていただきました。
[一言]
感動しました、泣きそうになりました。また、素敵な物語、お待ちしています!
  • 投稿者: 文橋 里紗
  • 2016年 08月29日 19時50分
文橋様、はじめまして!
この度は貴重なお時間を拙作に頂戴しまして誠にありがとうございます。

桜の季節を過ぎて既に久しいですが、にもかかわらずお読みいただけて光栄です。
勿体ないお言葉も、大変ありがとうございます。他の方への返信でも綴っていますが、執筆当時、この作品では物語そのものを桜の花に見立てたい、という思いがありました。
その桜の美しさをこの短い話の中から少しでも感じていただけたのでしたら、これほど嬉しいことはありません。

まだまだ物書きとしての修行が足りないなぁ……と反省する日々ですが、文橋様のお言葉を胸に、これからもより良い作品を書いていけるよう頑張ります。ご感想ありがとうございました!
[良い点]
予感はありました。儚さの極致が襲い来るだろうと。
予感は的中しました。

涙腺が崩壊し、喉も腹筋も痛いです。

桜を全身全霊で表現された様なこの作品は、ラストシーンの様に私を貫いていきました。

哀しみも切なさも、全部運んでいった桜よ。まごう事無き、これは桜そのものでございました。
[気になる点]
電車の中で読んではいけません。目元が大変な事になります。
玉藻さん、この度は感想並びに素敵なレビュー、大変ありがとうございます!
実はこの作品は現在なろうに上げている作品の中で一番気に入っているというか、執筆当時自分の創作の原点を思い出させてくれた作品でしたので、その作品で玉藻さんの心に何かを残せたこと、とても嬉しく思います。

しかし、電車の中で大変な目に遭わせてしまってすみません!(笑)
この作品は他の方への返信にもしたためましたとおり、物語そのものを「桜」に見立てたいと願って書き上げました。春になると毎年桜がもたらしてくれる感動、切なさ、美しさ、儚さ、寂しさ、そして希望……それらをこの物語から感じていただけましたら嬉しいです。

花王が最後に告げたように、どんなに冬が長かろうとも春は必ず訪れます。四季が巡るように、生きている限り冬も繰り返し巡ってきますが、その厳しさを乗り越えてこれからもお互いに頑張りましょう!

改めまして、貴重な感想&レビュー、大変ありがとうございました!
[良い点]
 王道とも言える素直に読めるファンタジーでした。
 孤独を抱える龍と少女のやりとりは、読むうちに自然と頬がゆるみます。
 花王が幸せな最期を迎えたように、春蘭にも幸せな人生が続けば良いなと、親が子供の幸せを祈る気持ちで読み終えました。
 別れは辛いものです。それでもこの物語の別れは辛いとは思いませんでした。悔いなく2人は互いを分かり会えたのだろうと思えたからです。全編通して心が温かくなる物語でした。この感性は貴重だと思います。身につけようと思って身につくものではありません。大切にしてほしいと思います。

 今後の創作活動を応援しております。

ネット小説大賞公式様、この度は膨大な数の応募作が集まるお忙しい中で、拙作に貴重な感想をいただきありがとうございました。
この作品は「桜」をテーマにして短編を書くという企画への寄稿作品として書いたものですが、桜咲く季節は出会いと別れの季節――その季節に交錯する少しの寂しさと新しい春への希望を描きたかったので、いただいた感想からそのあたりをしっかり読み取っていただけたのだなと、大変励みになりました。

微力ながら、第4回ネット小説大賞の成功をお祈りしております。
重ねてありがとうございました!
[良い点]
幻想的でとても綺麗で哀しい、素敵な寓話だと思いました。
[気になる点]
親子愛のような暖かさも良いのですが、個人的には恋愛的な甘さがあると、エンターテイメント性があがるかなあと思いました。
[一言]
色合いが素敵な小説だと思います。
ラストシーンが綺麗。

中華なら桃かなあとも思ったけど、桃龍だとあまり絵にならないですから、桜で正解なんですね。
秋月さん、感想ありがとうございます!
まさか拙作をご覧いただけるとは夢にも思わず、嬉しいやらお恥ずかしいやら、只今大変そわそわしております(笑)

こちらの作品はとある企画のテーマ創作に寄稿させていただいたもので、そのときのテーマが「桜」でした。
ですので桜のお話として書かせていただいたのですが、中華なら確かに桃もアリですね。でも桃の精なら龍ではなくウグイスとかの方がしっくりくるような……かなりかわいらしい精霊になりそうです(笑)

「ラストシーンが綺麗」とのお言葉ありがとうございます。拙作にはもったいないくらいです!
しかしエンターテイメント性に欠けるという点においては、この作品に限らず私の書くもの全般に言える課題ですね……
どうにも自分は作品の面白さよりテーマを優先して書いてしまうきらいがあるので、もっとたくさんの方に楽しんでいただけるようこれからも精進して参ります。

改めまして、感想ありがとうございました!
[一言]
桜守りの龍と少女の、短い交流の中で互いを慈しみ愛しむ姿に胸が熱くなりました。
情景描写もお見事で、目の前に幻想的で美しい映像がありありと浮かんできました。
嵐の場面から後半、いったいどうなってしまうのかと気が急きながら読み進め、最後には涙が……。

とりとめのない感想になってしまいましたが、じんわりと心が浄化されるような素晴らしいお話をどうもありがとうございました!
  • 投稿者: 島村
  • 2015年 04月15日 22時46分
感想ありがとうございます。
今回は廃墟が舞台なだけに下手をするととても味気ない描写になってしまいそうだったので、情景描写にはかなり気を遣いました。そこを読み取っていただけたようで嬉しいです。

春は「出会いと別れの季節」であり、「希望の季節」でもあると思うので、今回の話にはそうした春らしさをぎゅっと詰め込んでみました。
少しでもお楽しみいただけたのでしたら光栄です。
[良い点]
う、美しい。なんと美しい物語ですか。
その情景の美しさもさることながら、花王の思い出、春蘭の想い、そして温かい日々で育まれた愛。全てが美しいです。
桜の儚さをあんな風に表現するとは。もう溜息しか出ません。
[気になる点]
ジャンル違くないですか? 恋愛・・・・・・ではないですよね笑
でもこれが当てはまるジャンルってなんでしょうね。愛あふれるファンタジー?
[一言]
ああ・・・・・・泣けた(T_T)汚れきった大人の目から久々に綺麗な涙を流せたような気がします。
  • 投稿者: 櫻双花
  • 2015年 04月15日 21時35分
感想ありがとうございます。
今回の短編は桜の描写ではなくて、物語全体で桜の儚さと美しさを表現したいと思って書いたものなので、そう仰っていただけて大変嬉しいです。

やっぱりジャンルはちょっと違いましたかね……(笑)
書き上げた当初からどうすべきか悩み続けて、文学というほど文学してないし、かと言ってファンタジーというほどファンタジーでもないし……と迷った結果、「愛」の話だから恋愛でいっか、と恋愛に。
でも結局しっくりこなかったので、先程「その他」に変更しておきました。

ちょっとでも楽しんでいただけたのでしたら光栄です。
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