感想一覧

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[良い点]
「誘拐」=「意思表示の手段」という設定は、ロマンチックで、かつ、ユーモアがあって良いと思う。
[気になる点]
一方、文章についてはブラッシュアップが可能だと思う点が散見する。

[一言]
設定の部分、ストーリーの部分には文句はないところなのですが、
文章については気になるところが多いです。
たとえば、
・「僕は今、まるでせきとめたダムが崩壊したかのように涙を流している。」号泣している表現ですが、オーバーな感が否めません。ラストのキスシーンが無理ではないか?と思えてしまいます。
(事故後も心理的にもせきとめていたと考えるべきなんでしょうか?この辺が判断しづらいです。また、細かいことですが、事故時は泣かなかったのでしょうか?マナミに見せなかった、ということでは?)
・「あなたのいない干からびた世界を思うと、」ここだけ、あなた、としなければいけないでしょうか?私にはマナミがしっくりきます。干からびたという修飾は共感できず、個人的には気になります。

書いていてストーリー的にも少し整理がいるような気もしてきました。

文章的なものは自分の型との相性かもしれませんが、
推敲してみても良いのではと考えます。

  • 投稿者: sironeko
  • 30歳~39歳 男性
  • 2010年 04月03日 15時04分
[一言]
個人的にこういう話好きです。客観的に見たら幸せではないかも知れないが、自分達は幸せなのだ、と言ったような。
文章はさらり、読めてしまいました。読みやすい文章ですね。
内容に、オリオン座をもっと絡ませてもよかったかなぁ、と思いました。なんかオリオン座のくだり良い感じなので。 
  • 投稿者: 新崎
  • 2009年 09月23日 15時14分
[一言]
 淡々と綴られる描写が、若い夫婦の間に流れる哀しみを静かに伝えてきてくれました。当たり前であったはずの幸福が失われ、それでもともに幸せになろうともがくふたりの思いが、ひどく切なかったです。
 少し欲を言えば、なぜ主人公が妻を『誘拐』しようと決めたのか、そこにたどり着くまでの葛藤などについて触れていると、より読者が物語に入りこみやすいと感じました。ふたりの行き着く先が、彼らにとって優しい場所であることを願ってやみません。
  • 投稿者: 冬野 暉
  • 女性
  • 2009年 08月11日 12時30分
[一言]
この作品を読んでまず思ったのは、長い物語の中の一場面を切り取ったものなのかなと言う事でした。
と言うのは、マナミは植物状態に至るまでにあった出来事が小出しには語られてはいますが、それが不充分なことから、読者は不明な点について脳内保管しながら読まなければならないからです。
「人には女々しいから泣くなって約束させておいて、自分は泣くなんて、いったいどうなってるんだ?」
最後の場面にも出てくるこの台詞が、キーワードになっていますね。
こんなところにも悠介とマナミがどんな間柄だったか、想像を掻き立てますし、表現力や台詞の使い方などが、圧巻です。
一方でマナミを連れ出すに至る悠介の葛藤はどんなものだったのだろう。せめて中学時代の頃に思いを馳せるシーンにもっと悠介の思いを重ねて語られる部分があれば良かったように思います。
一つ一つの描写は大変丁寧で、素晴らしく、ひとけのない病院の冷たい廊下や星空の風景など眼前に広がるように想像できるのです。
文章といい表現力といい良質な小説だと思いますし、そもそも掌編と言うのは場面を切り取ったものでいいのだと思います。
しかし、タイトルの引き込み具合や、語られるマナミとのいきさつの割に誘拐に至るまでの詳細が語られていず、物足りなさを感じてしまうのです。
この短さでまとめるならば、複雑ないきさつはカットした物語を工夫してみても良かったのかなぁと。しかし、いち読者の感想ですので、的外れな事を書いているかもしれす、たいへん失礼しました。

  • 投稿者: 退会済み
  • 2009年 08月08日 01時35分
管理
ご評価ありがとうございます。

的外れなことなどとんでもないです!!
自分では読み取ることが出来ないご意見がとても勉強になります。

ありがとうございました!!
[一言]
読ませていただきました。

平易で読みやすい文で、マナミに対する僕の心情が淡々と語られていたと思います。不具となった彼女を連れ出して、美しい夜空を戻らない思い出とともに見上げる。シチュエーションとしての美しさも十分にあると思います。

さて、ところで僕は最終的にマナミをどうしたかったのでしょうか? 心中してでも彼女を手に入れたいのでしょうか? 本文を見る限りそうではなさそうです。マナミの母親からの離別を求める手紙を破り捨てたところを見ると、別れるつもりもなさそうです。それとも、この行為は僕の意志を表しているのではなく、会話もままならないはずのマナミの真意を騙る母親に対する反射的な怒りでしょうか?
 また、最後のシーンで「あなたのいない干からびた世界」を悲しんで涙を流します。マナミはまだ車椅子の上にいるのにも関わらずです。そうすると、僕はやっぱりマナミと別れるつもりなのでしょうか? それとも、ただ音を発するだけの存在のマナミは、すでに僕が考えるマナミではなくなったのでしょうか?

と、いうふうに、主人公の心情がいまいちつかめませんでした。マナミに対する愛情だけは痛いほど伝わるだけに、残念でなりません。
もし、事故のショックが大きくて主人公が何の展望も描けないのであれば、もう少し破滅的に、支離滅裂に表現する必要があるかと思います。

以上、感じた所を率直に書いてみました。もし不快に思われるようでしたら申し訳ありません。今後の創作活動の一助になれば幸いです。
  • 投稿者: 退会済み
  • 30歳~39歳 男性
  • 2009年 08月06日 16時28分
管理
早々評価いただきありがとうございます!!

文章力の高い方々に評価いただきますとかなり勉強になります。

客観的な評価を受けましてさらに前進していきたいと思います!

また新しいのが出来ましたら
お時間頂きたいので宜しくお願いします!!
[一言]
こんにちわ♪
早速拝読に伺いました。

縦書き短編に出会えて、嬉しいですね。
この短さで、読み応えある作は、そうないですよ。素晴らしい作です。

<「人には女々しいから泣くなって約束させておいて、自分は泣くなんて、いったいどうなってるんだ?」
 僕は耳元でそうささやき・・・

この「僕」の言葉と仕草、車椅子の彼女に囁いている様子が浮かんできて、これで8割、引き込みに成功してますね。この二人に何があったのか、否応なく知りたくなります。
手紙で二人のことを語らせる方法も秀逸。だらだらと書くより、二人のことを自然な形で受け取れます。
ただ、読者は自分で想像できないところは、教えてほしいと思うものだと思います。まず、彼女がどんな事故で、車椅子に乗らねばならないのか? 緑の破り捨てた紙って?(離婚届でしょうか?)その辺をはっきり書くと、もっと話しにリアリティが出る気がしました。
あと、星空は大事ですよね。「無数の星」という表現の他に、もっと美しい描写があれば、ドラマチックになるような感じが。。。
以前、批評サイトの方で、やりすぎかなと思うくらいで、読者には丁度良いといわれたことがありました。纏まった作より、インパクトが大事だということだそうです。私自身、なかなか実行できませんが、いつも念頭に置くようにしています。
文章に関しては、言うことないと思いますが。
それと、同じ書かれるんでしたら、文章作法通りの方が良いと思います。
何だか、重松清氏を思い出す優しい話ですね。疼きました♪(^^)
読ませて頂いて良かったです。有難うございました。


  • 投稿者: 内田花
  • 30歳~39歳 女性
  • 2009年 08月04日 01時46分
早々評価いただきありがとうございます。
かなり具体的なご意見でとても勉強になりました。
う〜んさすが…。
もっと頑張ります!!
[一言]
評価とご指摘ありがとうございました。
指摘して下さった言葉は重く受け止めたいと思います。もっと成長します。

「誘拐の夜」読みました。文体、好きです。構成の流れも自然で勉強になりました。
  • 投稿者: 退会済み
  • 15歳~17歳 女性
  • 2009年 07月25日 02時36分
管理
[一言]
こんにちわ。竜太郎といいます。お名前似てますね(笑)似ている名前発見でちょっと拝読。ちょっとした寄り道のつもりでしたがすばらしい作品でしたので感想を書かせていただきます。
 「誘拐の夜」題名にもあるように誘拐というテーマで3000文字の作品が可能なのかなと、少々不安な気持ちで読み始めましたが全くの杞憂に過ぎませんでした。交通事故、車椅子、恋愛から結婚、そして離婚と家族。詰め込める限りのテーマが凝縮しているのに読んでいてちっとも窮屈ではありませんでした。ポンポンと小気味良く飛び出してくる話題に引き込まれるように読んでしまいました。次回作も期待しています。 
 よろしければ私のページにも感想を残していただけると嬉です
 
  • 投稿者: 竜太郎
  • 30歳~39歳 男性
  • 2009年 05月28日 10時27分
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