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[良い点]
こんにちはTwitterでお世話になっておりますえんふぁすです。良いなぁと思った場面がたくさんあるのですが、特に印象に残っているものを挙げさせていただきます。

まず、登山中に先輩が言った言葉が好きです。「人間は悩むことによってしか前へ進めない不器用な〜」立ちはだかる難題に対して深く考えず、与えられた状況に流されるような生き方ではなく、来たる壁に真摯に立ち向かっていくべきだという信念にカリスマ性を感じました!

次に、山道から落ちたところからの会話シーンですが、そもそも僕は悪天候の登山中の対話というシチュエーションがとても好きです。小学生の時に読んだ「パーティ」(山田悠介 著)に、主人公が厳しい雪山を登りながら思いを巡らせるシーンがあり、それに影響を受けているのだと思います。
そして、2人の岩の上での対話のシーンにももちろん圧倒されたのですが、特に その後の大富豪をして遊ぶシーンが印象的でした。
読み進めている途中は、「登り終えてから儀式までかなり時間がある」という記述があったので 次はどんなことが起こるのだろうと期待していたが故に、「大富豪しただけ?あっさりと時間が過ぎてしまったなぁ」と思っていたのですが、
改めて考えると、二人が世間の目を憚ることなく山奥で 信頼できる人たちに囲まれて ゆったりとした平凡な幸せを享受できる時間を過ごすのは初めてで、非常に価値のある時間だったのだな と心に染み入りました。

最後に、儀式の時に吹いた風についてですが、
そこを読んでいる時の僕も 緊張のピークにありまして、神主の服や2人を吹き抜けていく風の様子が鮮明にかつダイナミックに脳内に描かれていました!
積み上げられてきたものが その場に一気に集まり密度が高い塊になるような緊張の張り詰めたとても印象深いシーンでした。
[気になる点]
強いて挙げるならば、2人が屋上で、起きている不可解な状況について話している場面で、
混乱しているところから それの原因が桜だと断定し 協力して対処しよう となる流れが、以前まで険悪だった2人にしては展開が急であるように感じ違和感を覚えました。
[一言]
世間体に常に細心の注意を払いかつ責任感の強い女の子というのは、僕の中の先入観では、家庭内の関係はギクシャクしていたり 一人っ子であまり愛を享受していなかったり、といった印象を受けるのですが、小鳥遊は家族から愛され、また家族を心から愛しているようで 非常に心温まる 好感の持てる人物でありました。

ただ一つ気にかかるのは 描かれることのなかった父親です。
僕の感じる限りでは、母親は教育熱心と言えど典型的な「教育ママ」ではなく 娘のよき理解者なのですが、
父親は仕事で成功しており、直接娘に口頭で圧力をかけるようなことは無いものの、その姿が小鳥遊(娘)に優等生であり続けるよう圧迫しているのではないか? 友人からの評価が負担になっているのと同等に、父の存在が負担になっているのでは?
と考えてしまいました。考えすぎかもしれませんが。
  • 投稿者: えんふぁす
  • 15歳~17歳 男性
  • 2015年 05月16日 22時26分
丁寧な感想本当にありがとうございます!とても嬉しいです。
実は橘先輩のキャラクターは特に思い入れも深かったりして、お気に入りのキャラだったりします。彼女に言わせた台詞って私の中でも結構重かったりするんですよねぇ。共感していただけたなら嬉しいです。
最終章については、緩急のつけ方とか結構苦労して作った記憶があります。山道から落ちた後の対話のシーンで主題自体にはカタをつけてしまっているので、その後が消化試合にならないようにとか。狙った効果が得られていたなら幸いです。

欠点については御指摘の通り、結構力技でやっつけてしまった部分は特に前半に多いと思います。オカルト研を訪ねる流れなどもそうですね。実は一番時間かかったのが最初のストーリー転がり始めるまでの部分です。
そのあたりをもう少し上手く描写できるように精進します!

小鳥遊父については、割とそう言う風な印象を狙って書いた部分があります。社会的成功者、仕事で帰るのが遅い、外車に乗っているなど、小鳥遊雪乃の二つの側面のうち硬質でパブリックな部分の象徴をいくつか付与しました。
と言うか、実は小鳥遊家に行くという、彼女のもう一つの側面が開示されるターニングポイントより前で(間接的ではあるが)登場する唯一の家族なので、そう言う役割をやってもらった、と言う感じです。
そう言う細かい狙いとかに気付いていただけると、ホントに嬉しいです!
重ね重ねですがありがとうございます!
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