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[良い点]
美しい文章と切ないストーリーが胸にしみわたるようでした。
鏡越しでしか会えないもどかしさ。理解しようと努めてもなかなか埋まらない時間の壁。触れ合うことができるのはわずかな指先のみ。
切なさが募る中、戦争が激化して死を意識せざるを得なくなった栄一の「学問は無力だ」という言葉が確かな実感を持って伝わってきました。
戦争の愚かさ、命の大切さ。
そして歴史の中で繋がれていく物語は沢山の人たちの思いや苦しみ、悲しみを織り交ぜて最後には幸せへと至る。
最期は救われる、しみじみと胸にくる短編は大切な宝物になりました。
[一言]
お父様との大切な思い出をこのように素敵な作品を通して共有できたことを心より感謝しております。
ありがとうございました。
  • 投稿者: 151A
  • 2015年 06月14日 11時30分
>151Aさま
ご感想をありがとうございました。返信が遅れて申し訳ありません。
父の死に関しては、認めたくないという思いと認めなければならないという思いが交錯して、このような形で皆様にお伝えすることになりました。

戦争に関しては、今日本人の心が揺れ動いている時期だと思います。戦後70年。生き証人は、私の父のように次々と亡くなっていく今、こうして何かの形で文字にすることも意味あることだと思えました。
彼らを間違った生き方をした者としてむやみに断罪することなく、かと言って、逆に美化することもなく、ただ日本の苦難の時代を背負い、今の豊かな時代を作ってくれた人たちとして覚えていきたいと思っています。

暖かいおことばをありがとうございました。
  • BUTAPENN
  • 2015年 06月27日 11時08分
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