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[気になる点]
100話が三つもあるんですけど……
  • 投稿者: 0000
  • 2019年 05月07日 12時31分
[気になる点]
96話を読んで思ったんですけど、ミツルってこんなキャラでしたっけ?
さすがに、ぶち切れてレイプ紛いのセックスするようなキャラじゃなかったと思いますし、ぶち切れてすることがセックスってどう考えても気持ち悪い方向でヤバイ人ですよ。
こんなことでぶち切れた挙句にこんなことするんなら、こいつ絶対、日本にいた頃に何人か犯したり殴ったりしてますよ。
  • 投稿者: 勇者ああああ
  • 2017年 08月23日 11時39分
[気になる点]
早い段階から主人公やキャラに違和感がありましたが、90話辺りのフーカ絡みの展開で耐えられなくなりました。
流石にここまで独善的・独断的・短絡的・感情的な主人公が日本でまともに社会生活を営めていたとは思えません。しかも、どう考えても社会性のある性格ではないくせに、「魔法を真面目に研究していると公言するとまずいことになる」という真っ当な思考ができる程度には社会性があるので、人格的な一貫性が感じられません。方程式を解けるのに足し算がわからない、みたいな矛盾を感じます。
  • 投稿者: 通りすがり
  • 2017年 08月08日 13時46分
[気になる点]
・主人公が年齢の割に幼稚で愚劣。精神的・社会的成熟度が中高生以下。Wikipediaか何かを熟読しているオタク高校生とかでよかったのでは。
・主人公が活躍する余地を作るために登場人物の知能が軒並み中高生以下になっている。
・展開が支離滅裂でサイコロか何かでランダムに決めているか、思いつきを脊髄反射で書いて更に思いつきを重ねているとしか思えない。
  • 投稿者: 毒者
  • 2017年 08月07日 22時16分
[気になる点]
更新が遅い。


  • 投稿者: 一般人
  • 2017年 03月12日 23時58分
返信と更新が遅くなってすみません。
仕事が忙しく、飲食へ転職したこともあり、今後も更新が遅くなるかと思いますが、生暖かい目で見て下さい。
[一言]
作者様は問題の所在を正しく把握しておられないようなので、改めて述べさせていただきます。

>そういえばコロハに水素の話を一回もしていなかったですね。すみません。人体のことを説明した時に説明済みだと勘違いしてましたが、水素はまだ話した描写が無かったです。
説明済みと思い違いをした結果、ああいったやり取りになったのだとすれば、余計にタチが悪いと言わざるを得ません。
既に指摘したように、水素や酸素の話をした時点で、「水は妖精が作る」という認識自体が破壊されていなければ不自然になります。当たり前の会話や疑問の流れとして、水素や酸素というものがあるという話が出た後は、水素や酸素は何の役に立つのかというところに話題が移るものです。また、現実問題として、水や空気の話を避けて水素や酸素を説明するのは却って難しいでしょう。
それにも関わらず、不可解にも水の成り立ちだけが話題に上らなかったとすれば、ご都合主義以外の何でもありません。

>あと、金属錬成ですが、確かに現状は万能にしか思えませんね。
問題となるのは万能性ではなく手軽さです。殺傷や破壊の手段として強力過ぎる上、手軽過ぎるのです。発動コストが低いくせに純粋な殺傷力が高い以上、敢えて避けるべき理由がなければ何も考えずこれを選択するパターンが確立されざるを得ません。ドラクエで言うなら、取り敢えずかがやくいきを使ってみるというようなものです。
たとえばの話ですが、触れるだけで生物を絶命させることができる者は、必然的に接触前提の戦いをするようになります。一撃死頼りの戦士になるのを避けるためなどの理由で敢えて様々な技術を使用することは無論有り得ますが、特別な思想信条がある、使用が禁じられている、他人に力を見られると困る、など余程切実な事情がない限り、負けることが不利益に繋がる戦いで一撃死を出し惜しみすることは有り得ません。もしそれでも使わないとすれば、慢心して全力を出していないか、保有する攻撃手段に見合った頭脳を持っていないかのどちらかです。

>ちなみに、お書き頂いた魔法は自身に被害が多大になる為、今の所使う予定はありません。
被害とは金属や爆発の熱、有毒物質の飛散等を指すものと思いますが、私が例示した攻撃手段に限れば、目の前で金属の精錬ができる人間にとって熱は大した害になりませんし、水銀等の取り扱いや飛散物対策はちょっとした知識と準備でどうにでもできます。少なくとも、主人公が持っていると推定される知識で十分対処可能です。
「主人公にはそういう発想ができない」ではなく作者様ご自身の見解として「自身に被害が多大になる」というのであれば、失礼ながら作者様の戦術的発想力は戦闘場面を描く上であまりにも貧困であります。詰め将棋の問題を作る時のように、状況を入念に考察してキャラに必然的な行動を取らせると共に、キャラの行動を入念に分析してそれが必然となるような状況を作り上げることを心がけることをお勧めします。
  • 投稿者: 読者A
  • 2016年 09月08日 22時46分
[気になる点]
最近の更新分を見るに、自然科学の解説がおざなりになってきているように感じます。最初の方では専門用語をできるだけ避け、比喩なども交え、幼稚園児に説くような易しく丁寧な説明をしていましたが、最近になるといきなり水素酸素の話から始まっていて、しかも聞く方もそれで通じています。
普通、全く知らない言葉や想定外のことを告げられれば、まずそれが何なのか聞き返すものです。仮に、その辺の人が「人間はアダマーとルーアハで出来ています」といきなり言われたら、「アダマとルーアハって何ですか?」と聞き返すのではないでしょうか。「そうですか」で流してしまうのは、そもそも話を聞く気がないか、アダマーとルーアハが何かを理解しているかのどちらかです。流石に現地人側は真面目に聞く姿勢に入っているはずなので、ここでは水素と酸素自体は知っていると解釈せざるを得ません。
ところが、そう考えると作品の流れと矛盾が発生します。
私が記憶する限り、現地人の自然科学水準はいきなり水素や酸素の話をして受け入れられるほどのものではありませんし、その程度の説明で通じるほどの下地があるのなら、「水素や酸素は知っているが水は妖精が作ると思っている」などという都合の良すぎる理解度で足踏みするとは思えません。
いくつかの名詞以外何も変化がない説明シーンを何度も繰り返すことに不都合や煩雑さを感じた結果の簡略化なのかもしれませんが、こういうやっつけ仕事をするくらいなら、最初から指導シーン自体を省略すべきです。作者様の現時点での筆力を見るに、「朝は○○に○の理を教えて過ごした」だけで片付けるのが無難と言わざるを得ません。今の作者様では、既に何度も行った説明をほぼコピペしてくるか、おかしな簡略化をするかのどちらかしかできないと思います。事実、魔法習得までのやりとりは毎回ほぼ一緒で、敢えて毎回描写する必要性があるかは疑わしい限りです。
それと、擬音を多用するようになったようですが、「食らえ!」パン!のような書き方は、まるで出来の悪い台本形式のSSです。
どうにも描写や展開が粗雑です。以前の感想で指摘した点が全くと言っていいほど改善されていません。論理的整合性や会話の機微等をよく考え抜くことをお勧めします。「炎天下の下」などという表現をしてしまう辺り、まだまだ辞書を手放せるレベルではありません。文章表現を行うだけの語彙量に達していないと思われます。
[一言]
質問なのですが、89でフーカがへし折った剣の代金はきちんと支払ったのですか?
へし折ってそのまま解散という描写になっているのでわかりません。
普通は行間を読んで、割愛されただけで清算は済ませたか、この世界では試用・試着段階での破損に客側に賠償責任が生じない、などと受け取るべきなのでしょうが、失礼ながら、現状、作者様の表現力と社会常識を全く信用できないので、作者様が世界観の説明として敢えてそうしているのか、そもそも壊したものを弁償するという発想をお持ちでないのか、読者としては判断がつきかねるのです。
多分ですが、このシーンは、現在進行形の場面として描くか完了したエピソードを回想するかはどちらでも構いませんが、店主とのやり取りや店主のリアクションも少しくらいは盛り込むべきだったのだと思います。「自信満々だった店主の顔が見る見る青ざめた」とか「迷惑料として少し多めに代金を払っておいた」とかの一文を入れるだけで、場面がぐっと具体的なものになります。
言うなれば、作者様は常に言葉や描写が足りないのです。

失礼ついでに更に言わせていただきますが、作者様は「作者の常識と筆力が信用できない」と読者に言われてしまった事実を重く受け止めるべきです。作者様は、読者にここまで言わせるほど粗雑な描写と構成を重ねてきてしまったのです。
歯に衣着せずに言えばなろう作家の大半が所詮このレベルですが、みんなの出来が悪いのだから自分の出来が悪くてもいいという考え方は、出来の悪い者の中でも特に救いようのない落ちこぼれの発想です。折角これだけの長編を書いてきたのですから、少し気をつければ回避できる失敗を避けずにいるというのはとても勿体ないことだと思います。

ところで、一つ気づいたことがあるのですが、描写から窺うに、主人公は多分タングステンの精錬もできるのでしょう。
ここまでのレベルに達してしまうと、戦闘面は火と他の元素の組み合わせが必勝パターンになってしまいます。
相手の装備品を融解させれば焼き殺せますし、水銀を作って蒸発させれば即席の化学兵器になります。鉄か何かのインゴットを持ち歩いて、敵が来たら投げつけて直撃する時に融かしたり、融けた鉄を竜巻か何かに巻き込ませたりするのもいいでしょう。水蒸気爆発を利用すれば火災の心配なしに熱量攻撃ができます。そもそも、サイズによっては建物を加熱して融解させたり蒸し焼きにしたりすることもできるでしょう。使い捨ての剣を加熱してヒートソードを作ることもできます。
作者様はこのことの重要性にお気づきでしょうか?
このレベルに達すると、これをやらないorできない理由を上手く表現しない限り、あらゆる戦いがなめプになってしまいます。然るべき理由もなくこのえげつない戦法を取らせないようだと、作者は緊迫感溢れる苦戦を描いたつもりなのに、読者には馬鹿らしい茶番として映ることになります。
お気をつけください。
  • 投稿者: 読者A
  • 2016年 08月10日 15時22分
感想を拝見しました。
一つ目は88話のコロハの件ですね・・・そういえばコロハに水素の話を一回もしていなかったですね。すみません。人体のことを説明した時に説明済みだと勘違いしてましたが、水素はまだ話した描写が無かったです。
それと89話のフーカの件ですが、余白で省略しようとしたのには無理がありましたね。
ご指摘頂いたところを修正しました。

あと、金属錬成ですが、確かに現状は万能にしか思えませんね。
今後はこれをやらないor出来ない理由を書いて行く様にしたいと思います。
ちなみに、お書き頂いた魔法は自身に被害が多大になる為、今の所使う予定はありません。

ご指摘ありがとうございます。仰る通り文章レベルは破滅的に低い自分なので、こうやって訂正するべき場所を指摘頂けるのは、嬉しいです。
今後も何か気付いた事があれば感想に書いて頂けると助かります。今後も宜しくお願いします。
[良い点]
魔法現象の陰に科学原理あり、という発想は非常に素晴らしい。
人間が種族として強キャラというのも初めて見た設定で斬新に感じました。
人数の数え方が一人二人ではなく一者二者であるところを始め、設定もきめ細かい。
それと、主人公がそういうもののマニアである、四大の「地」に当たる土魔法が現地で知られていない等、現実の魔術理論がかなり作品に反映されているように感じました。作者様は実際にその方面に明るいのではないかと推察します。
これらの美点を途中でおざなりにせず突き詰めることができればマニアックな良作になるでしょう。
[気になる点]
1.ラテン語の綴りと発音が一部噛み合っていないなど言語方面での失敗が多々あります。
たとえば「Magicae operatio」は「マギカ・オペレート」ではなく「マギカエ・オペラチオ」ですし、「Sat magicae」も「サト・マギカ」ではなく「サト・マギカエ」です。構文や単語をどうするかは設定次第です。たとえ間違った表現でもこの世界ではこうなんだが通用します。しかし、表記と発音が違うのはミスでしかありません。よく見直しましょう。
それとは別に、魔法用語がラテン語ということなら「加速魔法(アクセラレート)」や「検査魔法(サーチ)」などの英語を混ぜるのはどうかと思います。朝の挨拶がGuten Morgenで夜の挨拶がGood eveningであるような歪さを感じます。統一感がありません。それとも、一般の言葉で使える魔法とラテン語でしか使えない魔法があるのでしょうか?
「希少魔法(スケアサティマジック)」は、特定の魔法のことではなく魔法の分類のことのようなので触れるべきか迷いましたが、魔法用語が完全な英語というのは違和感があります。ただこれは、魔法使い業界の専門用語なのか、一般社会で知られる一般用語なのかで変わりますので、一般人が一般言語の単語として常識的に知っているようならばこのままでいいでしょう。

2.全体的に描写と文章が稚拙で説明も不足しがちですが、中でも言い訳不能レベルでおかしいのは文法です。
例えばですが

「そこには大きな建物が5つ並んで、街役所・街全体の政治や自治を行っている。
商業ギルド・商店等が参加する商会組合、道具屋協会、奴隷商組合などを統括している。
魔法ギルド・魔法の研究や魔法使いの派遣、魔法具技師や魔法使いなどの取り纏めなどをしている。
教会・普段は中にある聖堂まで誰でも入れるようになっている宗教施設だ。奥や上の階は国直属の役人や騎士などが出入りしている。
騎士駐在所・街役場的な存在で、税金の管理等を行ったり、街に駐在している騎士の屯所となっている。」

という文章に違和感がないようだとまずいです。
他にも同様の間違いがありますが、まず「・」に「:」や「=」の機能はありません。
ですから、「街役所は街全体の~」という文意ならば「・」で繋ぐのはおかしいのです。
素直に「街役所は~」と書くか、「街役所:街全体の~」あるいは「街役所――街全体の~」とすべきです。
また、「そこには大きな建物が5つ並んで」と来ていきなり箇条書きが始まるのは接続がおかしく、文が成立していません。
どうしても箇条書きしたければ、「建物が5つ並んでいる」で一度文を区切るか、「58・図書館」で習得魔法を列挙した際のような書き方をすべきです。

あと、語彙にも問題があります。
例えば「列記(れっき)とした」という表現を見つけましたが、ルビまで振っているところにこんなことを言うのも気が引けますが、漢字で書くなら「歴とした」としなければなりません。「列記」は「一つ一つ並べ立てて書きしるすこと」というまったく別の意味の言葉です。
作品中にはこういう間違いがいくらか見られます。
読書経験を積むか、辞書を引く習慣をつけることを推奨します。

言い回しについて気になるのが、「っと言うこと」という表現です。これは時々出ますが、「っ」は必要ありません。
「Aは○○と言った」であり、「Aは○○っと言った」とするとAの台詞は「○○っ」ということになってしまいます。

3.キャラクターの知能が低すぎます。
現地人が自然科学を知らず教育程度も低い点は話のキモでもあるので問題ありませんが、主人公も含めてそれ以外の世間知や思考力までもが子供レベルというのはさすがにきついものがあります。

主人公は薬学研究科在籍ということですから、薬学部が現行の六年制であれば最低でも二十四、五歳のはずですが、その割には考え方が幼すぎます。例えば、目立つべきではないと思いながら行きずりの行商人に魔法のブートキャンプを開いたり、冒険者ギルドの試験で異常な活躍をしたりするなど、思考回路が支離滅裂です。鵺の件で魔法具の価値を知って慎重になろうと決めた矢先の白い甕製作も理解しがたいものがあります。この思慮の浅さと思考の単純さが許されるのはいいとこ高校生くらいまででしょう。二十歳過ぎてこれは痛々しいです。ただ、孤児院育ちという普通よりも厳しい生い立ちの持ち主と考えると、たとえ高校生であったとしても頭の中がお花畑レベルであるとしか言えませんが。これは甘やかされて育ったお坊ちゃまの振舞いです。

それでも、東大の院生にさえ学問をよく知っているだけの歳を食った小学生がごまんといるものですから、主人公は学者にありがちな世間知らずで中高生の頃から精神的・社会的に成長していない、という設定ならばそういうものとして納得できます。ただそういうことであれば、学問的興味に忠実すぎるマッドサイエンティストタイプで一切躊躇も反省もないとか、世間知らずだが一度の失敗でしっかり学んでいくとか、性格も相応のものにした方がいいと思います。現状は「自分は頭がいいと思っている馬鹿な中学生」か、「作者だけが頭脳派だと思っている馬鹿」でしかないです。

まあ、主人公の知能の問題はこれで終わりにしましょう。主人公がそういうキャラクターなのであればもうそれはそういうものです。
しかし、出会うキャラクターが年齢や職業に関係なく全てその水準に合わせた知能しか持ち合わせないとなると、流石に弁護のしようがないです。世界が薄っぺらくなります。端的に言うと、中学校の文化祭レベルの世界ですし、大して頭の良くない主人公を切れ者に見せるために周りの水準を下げて世界が全力で主人公を接待しているようなものです。

4.キャラクターの性格や言動に一貫性がありません。
例えば魔術師嫌いのサーニャの主人公に対する友好度が最初から高すぎます。ラークはぞんざいな口調と丁寧な口調が入り混じっていて、どういう性格のキャラクターなのか戸惑う以前の問題として、まともな会話が成立していません。
既に指摘したように、主人公も行動に一貫性が皆無です。前話で決めたことが次話で何の脈絡もなく引っ繰り返ってしまいますし、目立ちたくない、普通でありたい、混乱を起こしたくない、と言って大きな利益を手放したかと思えば、つまらないことで力を誇示して世を騒がせてばかりいます。しかも無自覚な失敗ではなく、それと承知で自覚的に力を使っています。実際、四十話辺りになると、ギルドでギコをふざけ半分に脅したり、魔法ギルドの使いに力を誇示して脅迫したりするなど、目立ちたくないというのが口先だけになってもいます。
これが「実は主人公は最初から力に酔って調子に乗っていた」という設定であればまさにその通りなので一貫性がありますが、今度はそんな自己陶酔したチンピラが主人公として魅力的なのかという問題が出てきてしまいます。

5.展開や設定に作者の都合が露骨に表れていて一貫性や脈絡がありません。
主人公が親切すぎる第一村人に助けられるのは安直ですが文句を言うのは野暮というものだからいいとしても、刀の使い方の辺りはちょっとどうかと思います。シャムシール等の影響を受けて西洋でもサーベルくらい開発されたのですから、曲刀の現物があるのに誰も使い方がわからないというのは設定としてどうかと思います。少なくとも、剃刀と鉈の使い分けをするだけの頭があれば刀の使い方くらいわかるのですから、それなりに文明的な生活をしている点から推し量れる現地人の知的水準から考えるとこれはおかしいです。図形の面積を計算できるのに庭の面積を計算できない、とでも言うような不自然さを感じます。現地人は石斧と棍棒しか知らない原始人なのですか?
ここからは、「主人公を特別な存在にするため、刀は剣道の心得がある主人公だけが使える人を選びすぎる特殊な武器ということにしておきたい」という作者の都合しか感じられません。

上の方でも書いたように、ゲンチアナの話からも実体験からも魔法の重みを重々承知していながら、主人公が軽々しく魔法を教えたり、魔法具を作り出したりする展開もそれまでの流れに矛盾しています。「主人公の偉大さや特別さを現地人に見せつける展開を入れたい」という思惑と、「科学知識による魔法の解説をここでしておきたい」という思惑以外の必然性がありません。

仮にも白い甕の価値を主人公に説いた「行商人」が、そのことをすっかり忘れ果てたように白い甕を店に持ち込んでしまうのも、それなりに世間を渡っているはずの「行商人」がうっかりミスで主人公の正体を仄めかしてしまった挙句、ここだけの話だよということで洗いざらいラークにぶちまけてしまうのも、到底理解できない展開です。
普通、それだけの価値のある品であると知る商人は慎重に取り扱うものでしょうし、つまらない失言で秘密を漏らすことはないでしょう。まあ、浮かれてついつい口が滑るということはあるかもしれませんが、いくら信頼関係があるとしても仁義というものがありますから、顧客や恩人の秘密を隠すことも誤魔化すこともなく勝手な判断で馬鹿正直に明かしてしまうことはないはずです。
第一、本人達から見て主人公は「強大な力を持った偉大な魔術師」で仲間や自分の命を助けてくれた上に魔法まで教えてくれた大恩人なのですから、どうしてもそういった軽はずみな行動を抑制する敬意や畏怖が内心に生じるものではないでしょうか。これでは幼稚園児に「内緒だよ」と口止めして案の定バラされるのと変わりません。
これも「どうにかして主人公を目立たせ、有力者との接点を作らなければ展開上困る」という作者の都合しか感じられません。

サーニャの魔術師嫌いの件もそうです。サーニャは魔術師が嫌いだが主人公は優しいので例外、という流れですが、サーニャからの好感度が最初から高いので、いきなりこんなことを言われても反応に困ります。サーニャのトラウマだとか、結構重要な話になっているはずなのに、唐突すぎて重みも何もありません。
最初の段階では主人公を見る目がどこか刺々しいとか、少し怯えているとか、主人公と仲良くなる前に何か伏線となるようなワンクッションがないとこういう展開は読者に何の感銘も与えません。
こう言っては何ですが、作者様は

「関係が険悪→相手を制裁するorその場で力を誇示して屈服させる」
「関係が友好的→仲良くなってマンセーされる」

という安直な二通りのパターンしか描いていません。

「関係が険悪→少しずつ理解を深めて親しくなる」
「関係が友好的→少しずつ擦れ違いが増えて疎遠になるor対等の友人関係を築く」

などの複雑な人間関係の描写が作中にはないのです。
緩やかな変化の過程がなく、急激な変化しか描かれないのです。
このせいで、安直な描写と複雑な関係が矛盾を起こして内容を唐突で浅薄でインスタントなものにしてしまっています。

冒険者ギルドの試験も、力を見せびらかしたいのか隠したいのか全然わかりません。目立ちたくないのであれば一般的な魔法使いらしく振る舞うべきです。この辺は作者様自身が話をどう持っていきたいのか明確な構想をお持ちでなかったのではありませんか?

ゲンチアナの癌は序盤で確かに咳き込んだりして伏線があると言えばあるのですが、それまで何ともなかったのにその一話で急にしつこく咳をし始めるのはかなり唐突です。
それに、そこまであからさまな体調悪化を目にして医学と薬学の専門家である主人公が何の反応も示さないのは、それはそれでおかしな話です。癌を見抜くべきだったと言っているのではありません。それは流石に天才アピールのやりすぎです。しかし、体調を気遣ったり薬を勧めたりするくらいはしてもおかしくありません。と言うよりも、普通の人は目の前で老人が咳き込み出したら心配の一つはするものです。

また、全体的な印象として、
目立つべきではないとか普通でいたいとか言いながら

a)一般人のような素人丸出しの態度で接して誤解された上に訂正もせずトラブルを招く→しかし、徹底して力を隠すかと言えばそうではなく、酷い時には次の場面には異常な力を見せつけて周囲を威圧する

b)気に入らないことや不都合な状況が発生する→いくらでも解決手段があるというのに力をちらつかせて脅す

c)大した付き合いがあるわけでもない相手の前で力を誇示する→相手に知識や道具を提供して混乱を招く

d)トラブルに自分から首を突っ込んでいく→「やれやれ、面倒だな」とぼやきつつ暴れ回る

という図式が短いサイクルで繰り返されています。
主人公が何をしたいのか、ひいては作者様が話をどう持ってきたいのかが全くわかりません。もう少しサイクルが長かったり、流れが自然であったりすれば一つの物語として成立しますが、ここまで朝令暮改式に繰り返されると、自己顕示欲旺盛な主人公が水戸黄門ごっこを楽しんでいるか、失敗から学べない学習能力皆無の人間なのかとしか受け取れません。

6.結論として言うと、作者様に欠けているのは次の点への理解です。
「文章表現の基本的ルール」
「どういう作品にしたいのか、またどうすれば希望通りの作品になるのか」
「作者の都合で展開をおかしくしていないか」
「自分がこれまでどういう内容を展開してきたのか」
「一般的な人間はこういう時にどう振る舞い、何を考えるか」
「社会というのはどういう風に動くのか」
「文化や文明はどういう条件でどういう形を見せるのか」
「物事はどういう順序で起こっていくのか」
「優秀である、特別である、というのはどういうことなのか」
以上によく考えを巡らせることをお勧めします。
全てを「普通」の通りに書く必要はないですが、「普通でないこと」は「普通はこうなる」という「普通」があって初めて意味を持ちます。「普通」がなければただ支離滅裂なだけです。
[一言]
良い点にも書きましたが、発想と方向性は良いのです。
もう少し展開や設定に注意を払いさえすれば人気が出ると思います。
なお、ここまでの内容は現在の最新部分まで読み通した上で書きました。
  • 投稿者: 読者A
  • 2016年 05月13日 23時56分
返信が遅くなって申し訳ありません。。。
こんなに詳細に感想を書いて頂いてありがとうございます!
ご指摘頂いた事は耳が痛い限りです(^^;)
基本的に作者が馬鹿なのが原因かと思われますが、なんとかご指摘を元に頑張りたいと思います。
[気になる点]
 シンティラがお願いすれば言う事を聞く主人って形、流石に問題あるかと思いますがどうなんでしょうか?
 乗り気じゃない主人を同情心だけで行かせる。進言して、自らも赴くならまだしも戦わず素直に奥に引っ込んで主に戦わせる。結果的にメリットがある展開でしたが、それまでは主人が戦う事で起きるメリットデメリット度外視。
 ミツル本人が例え気にしなくても周りに咎める人が居ても良いのではと84話を読んでいて思いました。
 ど忘れしている部分もあるかと思いますが一応奴隷でしたよね?

 シンティラに限らずですが、たまーに師匠でも主人でもなく都合の良い人扱いされてる展開があるのが今回の件で芋づる式に気になりました。
  • 投稿者: 綾禰
  • 30歳~39歳 男性
  • 2016年 03月25日 21時38分
感想ありがとうございます!
ご指摘通りですね・・・(^^;)
ミツルは基本的に甘い人です。ミツルの価値観としては奴隷を奴隷として見ず、一人の女性として接する事を重視しています。
ただ、ご意見の通り、ちょっと甘いだけの人(甘すぎる人)から少しずつ変えて行こうと思います。
貴重なご指摘をありがとうございます!
何かまた気になった事などあれば、どんどん言って貰えると励みになります!
[良い点]
面白い! 読んでいて楽しい!
  • 投稿者: Sakuraku
  • 2016年 02月26日 23時27分
ありがとうございます!
最近進みが遅いですが、皆さんの期待に応えられればと思いながら頑張ります!
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