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[良い点]

むちゃくちゃ良かったです!
特にラストのネーロ再誕のシーンは、まさしく鳥肌モノでした(笑)。

この作品では、名前や姿の変化が自らの意思の表明や相手に対する想いを反映する表現方法となっていることに面白さを感じました。
わが子のためを想い、男でありながら同時に母親の役割をも果たそうとその身を女性に変身させた飛島海渡。ナンバーレス、神無月十子。そしてアルバトロスからバーディという名前を与えられた少女が、その名を持って運命の扉を開くという展開に、塔から落ちた海渡がインビジブルとの契約によって自らの意思で翼を持った瞬間の爽快感と重なるものがありました。

ゆきの鳥さまの述懐にある、飛島海渡、アルバトロスが鳥であり男であり女の姿であることへの混乱と、ナンバーレスと呼ばれ、その後神無月十子、バーディと複数の呼び名で活躍するヒロインの描写には手間がかかったろうことは想像にかたくありません。でも最後まで読み通してみると、それこそがこの物語の核であり、テーマなのだと感じることが出来ました。

それは、名前を選べる自由を前にして言及される部分に強く表れていると思います。
親が子に名前を与えることが普通であった時代。親は命への祝福として子に名前をつけたのだという描写。これ次なる世代への希望と重なって本当にいい場面でした。さらにネーロ再誕の描写に至っては、その想いが爆発。
これは命の物語なんだなぁ、と。

[気になる点]

キャラクターとしては、凪美由紀がいい感じです。彼女の存在は、バーディのちょっといい子すぎる部分を上手く相殺させて、負の魅力を存分に発揮したと思います。敵役が作者の本音を語るという役割もあるので、書き手にとっても行き詰まった物語を先へ進める心強い味方だったかも。わたしもこんな敵役を書けたらなぁと思います。
凪美由紀、ちゃんと助かったんですね。暗黒面に完全に取り込まれそうな彼女を救ったのは、美由紀がかって想いを寄せたことのある男の娘。
瑠璃を冷凍庫から目覚めさせるパスワードのくだり、「俺はなにを悩んでたんだ。つ・ば・さ。そして生まれた月日だろ。あれ……そうか、すごい偶然だ。本当の誕生日でも、つばさは神無月十子になっていたのか。凪美由紀は超能力者だな!」

凪美由紀、本当に生きてて良かった!

[一言]
すみません。長くなりました。
理解力不足で、思い違い、勘違いなど多々あってズレたこと言っているかもしれません。言葉足らずでもどかしいのですが。でもこの物語、本当に良かったです。
他にも、物語の世界観やSF的発想など色々あると思いますが、登場するキャラクターたちに確かな命を感じられたこの物語は、時間をかけて仕上げるだけの価値ある世界だったと思います。

バーディとアルバトロスは、覚醒した瑠璃と共にネーロや仲間たちと、また世界の現実に立ち向かっているんだろうな。
自由なつばさで。

いい物語をありがとうございました。
>関谷光太郎さま
まずは、最後まで読んで下さったことに御礼申し上げます。そしてこのように丁寧に読み解いていただき、長いご感想までいただきまして、本当にありがとうございました!
そして、物語全体的に説明が行き届いていない点も多い中で、こちらの表したいことを汲み取って下さったことに感謝します!
全体を通したテーマというのを実は意識していませんでした。
ただ、設定や状況の中で、キャラクターがそれぞれの立場で考えて動いてくれるうちに、そのような結論を出してくれたのかもしれません。

凪美由紀について言及していただき嬉しいです。おそらく書くのが一番爽快なキャラクターでした。「いい人」には言いにくいこと、やりにくいことを彼女はいとも簡単に実行してくれる…。序盤から最後までお世話になりました。
>敵役が作者の本音を語る
そうなのですか~。言いたいことをズバズバ言える彼女にはちょっと憧れますね。
当初のプロットでは、凪美由紀は最後の騒動で行方不明になって終わるつもりでした。(あと、虫を飼っていた人は自害する予定になっていました)
ですが、書いているうちに愛着が沸いてしまったせいか、結末が明るい方向にずれてしまって……。無血革命で済む話ならそうしようと。
これが甘すぎるのではないかと。凪美由紀たちは(もしかしたら二宮楓も)厳しく裁かれるべきではなかったか?……と、迷うところもあります。
いっぽう、結構暗い設定と世界観の中で、能天気なくらい前向きで明るいヒロインが欲しい!(そうしないとお話が暗く沈んでしまうから)と引っ張ってもらうために、バーディーは素直ないい子にしました。そこが、うーん……。ちょっといい子過ぎましたかね?(笑)

最後に、いろいろ励ましを頂きましてありがとうございました。完走できたのは関谷さまのおかげだと思っています。
[良い点]
ごぶさたしております。
久しぶりに冒頭部を読ませていただきました。
面白いですよ。物語の情景が浮かぶ冒頭のシーンから『スリングショット』なんていう地味だけどセンスのいい武器が出てきて、更に続きが気になる展開です。
[一言]
近いうちに続きをお考えではないでしょうか。
色々なご事情があると思いますので、無理には言えませんが。この物語の顛末をどうしても見てみたい――と不躾ながら思ってしまう今日この頃です。
勝手を言って申し訳ありません。
またいつか物語りの再開を、お待ち申しております。


関谷光太郎さま、ご無沙汰しております。
ずっと更新を放置しておりまして申し訳ございません…。投稿当初よりこの話のおおまかなプロットは最後までできておりまして、決して反応が少ないから嫌になったとか、書くのが飽きたというわけではございません…。

しかしながら、こうも更新が滞ってしまうと、「きっと誰も待っていないから再開を急がなくてもよいだろう…」などという怠慢につい流れてしまい。

温かい励ましのお言葉、ありがとうございます!
いつかは再開しよう…と思い続けて月日が経ってしまいましたが、またこのお話を進められるようがんばりたいです。
[一言]
 二話を読んだ感想です。

 魅力的な新キャラが登場して先の展開に興味が湧きました。
 今後このキャラ達がどう物語を動かして行くのか楽しみです。

 二話になって物語の進行が若干遅い気がします。
 ファンタジーは世界観の説明が必要になるので難しい所ですね。
  • 投稿者: 退会済み
  • 2015年 09月16日 19時06分
管理
 コメントありがとうございます!

 そうなんですよね、展開が遅いのは気になるところです。
 自分では初期構想に沿って話を進めているのですが、世界の説明→エピソード、キャラクターを動かして、また説明に戻る……という手順で、いちいち尺をとってしまっているのかも……。
 実際に書いてみると、なかなかテンポ良くできませんね……。
[良い点]
第二話まで読ませていただきました。
いい感じにキャラクターたちが動き始め、読んでいて思わず彼らのセリフを口にしている自分に気がつきます。(変な奴です)
連載、大変だと思いますが頑張ってください。これからも楽しみにしています。
自分もいつかは長編に取り組みたいと思いつつ。
いい物語をありがとうございます。

コメントありがとうございます!
執筆は無理のないペースで進めておりまして、逆にいうと進捗率もそれなり……といったところです。
SFで長編を書こうとすると、設定等が大変かもしれませんが、もしも連載を開始されましたら読ませて頂きます。
ありがとうございました!
[一言]
 読んでみて、凄く丁寧に書かれているなと感じました。
 キャラや世界観などを過去を振り返る形でしっかり表現出来ていると思います。
 ストーリー的にはこれからだと思いますが、今の感じで書き切れば良作になると思いますよ。
  • 投稿者: 退会済み
  • 2015年 08月01日 13時56分
管理
 感想ありがとうございます!
 物語も執筆も始まったばかりですので、最終的には完結できるように頑張ります。
 女性読者さん向けを想定して書いておりますので、好みに合うかどうか自信がありませんが、今後もお付き合い頂けたらうれしいです!
[一言]
弾けたキャラクターがエンターティメントしていて面白い!さらに、これからの物語を期待させるネーミングや設定で完全に心をつかまれました!
がんばってください!
 感想ありがとうございます!
 設定や世界観自体は暗めなので、キャラクターで明るさを出していきたいと思っています。SF風味は中途半端になってしまい、関谷さまのお好みに合うかどうか心配ではあります。
 執筆がんばります。よろしければ今後も物語にお付き合い頂ければうれしいです!
 
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