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[良い点]
平凡なはずの一女子中学生が、非日常な、もうひとつの世界に足を踏み入れていく部分に惹かれました。冒頭から母の投身自殺、身内の争いと殺人事件、藤岡さんとの出会いや、暗号解読、きな臭い雰囲気に、少しだけ異性との恋愛エピソードも絡め、なんともバランスの良い作品だと思いました。
幼なじみに敬語を使う主人公に、彼との微妙な距離感や、心に抱えたものの深さが良く現れています。
じりじり迫ってくる実態の掴めないものが、ほどよい緊迫感が、受験生と初夏という条件下に良くマッチしていると感じました。『ロゼッタハウス』という喫茶店、折り畳み携帯、どこかレトロで懐かしい味わいも好きです。
年不相応に頭良くて、シビアな栞の生き方にも違和感はなく。複雑な生い立ちと家庭環境にも関わらず、捻くれていない性格に好感が持てました。孤独な中で、一輝さんと隆宏の存在は救いであり、鴉の彼らや藤岡さん、栞を取り巻く人物たちを皆、味方につけていく不思議な力が彼女にはあると思います。
ビターエンドな終わり方も大好きで、栞にとって、むしろこれからが本当のはじまりのように感じました。
平凡なはずの一女子中学生が、非日常な、もうひとつの世界に足を踏み入れていく部分に惹かれました。冒頭から母の投身自殺、身内の争いと殺人事件、藤岡さんとの出会いや、暗号解読、きな臭い雰囲気に、少しだけ異性との恋愛エピソードも絡め、なんともバランスの良い作品だと思いました。
幼なじみに敬語を使う主人公に、彼との微妙な距離感や、心に抱えたものの深さが良く現れています。
じりじり迫ってくる実態の掴めないものが、ほどよい緊迫感が、受験生と初夏という条件下に良くマッチしていると感じました。『ロゼッタハウス』という喫茶店、折り畳み携帯、どこかレトロで懐かしい味わいも好きです。
年不相応に頭良くて、シビアな栞の生き方にも違和感はなく。複雑な生い立ちと家庭環境にも関わらず、捻くれていない性格に好感が持てました。孤独な中で、一輝さんと隆宏の存在は救いであり、鴉の彼らや藤岡さん、栞を取り巻く人物たちを皆、味方につけていく不思議な力が彼女にはあると思います。
ビターエンドな終わり方も大好きで、栞にとって、むしろこれからが本当のはじまりのように感じました。
- 投稿者: 退会済み
- 2019年 10月19日 06時17分
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