感想一覧
▽感想を書く[一言]
はじめまして。相互ユーザさんのおススメ作品を辿ってお邪魔しました。
たいへん面白く、そして恐ろしかったです。
一見和気あいあいとした同窓会なのに、土砂降りの雨や点滅する照明の描写で何とも言えない不穏な空気伝わってきます。セリフだけで個々の顔が見えない登場人物たち、話の端々に現れる「あの子」、一人称か三人称か曖昧な地の文……すべての演出が最後の謎解きに繋がっていて、非常にきれいな構成だと思いました。お手本にしたいくらいです。
なまじ協調性が強かっただけに、苛めをエスカレートさせてしまったクラスメイトたち。誰もが自分のやったことに対して無頓着で、ほとんど固有名詞が出てこないのは彼らの無責任さの象徴のように思えました(みんなでやったことだから自分は悪くない、みたいな……)。彼らのしでかしたことを思い知らせ、十年にも渡って被害者の存在を忘れさせないようにしたことこそが「僕」の本当の復讐だったのかもしれませんね。
お見事な学校ホラーを堪能させて頂きました、ありがとうございました。
はじめまして。相互ユーザさんのおススメ作品を辿ってお邪魔しました。
たいへん面白く、そして恐ろしかったです。
一見和気あいあいとした同窓会なのに、土砂降りの雨や点滅する照明の描写で何とも言えない不穏な空気伝わってきます。セリフだけで個々の顔が見えない登場人物たち、話の端々に現れる「あの子」、一人称か三人称か曖昧な地の文……すべての演出が最後の謎解きに繋がっていて、非常にきれいな構成だと思いました。お手本にしたいくらいです。
なまじ協調性が強かっただけに、苛めをエスカレートさせてしまったクラスメイトたち。誰もが自分のやったことに対して無頓着で、ほとんど固有名詞が出てこないのは彼らの無責任さの象徴のように思えました(みんなでやったことだから自分は悪くない、みたいな……)。彼らのしでかしたことを思い知らせ、十年にも渡って被害者の存在を忘れさせないようにしたことこそが「僕」の本当の復讐だったのかもしれませんね。
お見事な学校ホラーを堪能させて頂きました、ありがとうございました。
はじめまして橘先生。まずは貴重なご感想並びに勿体ないご評価有難うございます。余りに身に余るお言葉を頂き、一瞬別の方へのご感想なのではないかと疑ってしまいました。なんと言いますか、方々からご感想を頂けて今更ながら相互ユーザー様のお力を身にしみて感じているしだいです。
構成には気を使っているのでこうしたお言葉、大変嬉しく感激のあまり身悶えしております。物語の核が思い切り雪麻呂先生のご作品と被ってしまい、頭を抱えていたのですが、こうして書き方の違いをご指摘して頂けると安心でき、ありがたく思っております。
やはり、集団生活において怖いのは共有心理ですよね。私ももし同じ状況であれば立ち向かえるか、と考えればきっと折れる方向に落ちてしまうと思います。まあ、快活さからは程遠い私では大体においていじめられる側に収まってしまう気がしますが。
今回は大変丁寧でありがたいご感想、ありがとうございました。橘先生のご作品も読ませて頂きたく思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。
構成には気を使っているのでこうしたお言葉、大変嬉しく感激のあまり身悶えしております。物語の核が思い切り雪麻呂先生のご作品と被ってしまい、頭を抱えていたのですが、こうして書き方の違いをご指摘して頂けると安心でき、ありがたく思っております。
やはり、集団生活において怖いのは共有心理ですよね。私ももし同じ状況であれば立ち向かえるか、と考えればきっと折れる方向に落ちてしまうと思います。まあ、快活さからは程遠い私では大体においていじめられる側に収まってしまう気がしますが。
今回は大変丁寧でありがたいご感想、ありがとうございました。橘先生のご作品も読ませて頂きたく思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。
- 黒漆
- 2015年 08月27日 08時48分
[良い点]
以前、文章が読みにくいと評価されることがあると御気になさっていたことがありました。私はそのようには思わなかったのですが、今作は前作より更に読みやすさが向上されたように思いました。
描写力も上がっていて、映画を観るように場面を思い浮かべることができました。
景色についてあれだけ書き込まれているのに人物の描写を一切しないというメリハリもラストの展開をよく活かしています。質の高いホラーを味わえて、とても満足させていただきました。次回作も楽しみにしております。
以前、文章が読みにくいと評価されることがあると御気になさっていたことがありました。私はそのようには思わなかったのですが、今作は前作より更に読みやすさが向上されたように思いました。
描写力も上がっていて、映画を観るように場面を思い浮かべることができました。
景色についてあれだけ書き込まれているのに人物の描写を一切しないというメリハリもラストの展開をよく活かしています。質の高いホラーを味わえて、とても満足させていただきました。次回作も楽しみにしております。
小野目先生、変らず大変嬉しいお言葉、ありがとうございました。正直申しまして自分では成長しているのかどうかわからないので、こうしたお言葉を頂けると、こんな私でも書き続ければ上手くなれるのかと思え、身に沁みます。
今後も先生のご作品のように読みやすく、素晴らしい物語を描けるよう努力してゆきますのでお付き合い頂けると嬉しく思います。丁寧なご感想、ありがとうございました。
今後も先生のご作品のように読みやすく、素晴らしい物語を描けるよう努力してゆきますのでお付き合い頂けると嬉しく思います。丁寧なご感想、ありがとうございました。
- 黒漆
- 2015年 08月24日 22時21分
[一言]
拝読しました。
何でもないような同窓会で語られる七不思議。じわじわと明らかになる、その七不思議と欠席者のいない同窓会の裏。彼らのものではない八つ目の怪談と、満を持して現れる八つ目の怪異。
いつもながらの構成の妙にも感じ入りますが、この「彼らが作った」とでも言うべき七不思議のいずれもがよくあるパターンから外れて捻ってあって、尚且つそこに真相が横たわっていて、実に巧みと感じました。
10年越しの殺意、執念と言えば傍からは「よくやるなあ」なんて呆れ声も出るかもですけれど、やられた方からしてみれば、それだけの思いを味わったという事なのですよね。
因果応報、悪行は身に帰るものであると、つくづくと思いました。
拝読しました。
何でもないような同窓会で語られる七不思議。じわじわと明らかになる、その七不思議と欠席者のいない同窓会の裏。彼らのものではない八つ目の怪談と、満を持して現れる八つ目の怪異。
いつもながらの構成の妙にも感じ入りますが、この「彼らが作った」とでも言うべき七不思議のいずれもがよくあるパターンから外れて捻ってあって、尚且つそこに真相が横たわっていて、実に巧みと感じました。
10年越しの殺意、執念と言えば傍からは「よくやるなあ」なんて呆れ声も出るかもですけれど、やられた方からしてみれば、それだけの思いを味わったという事なのですよね。
因果応報、悪行は身に帰るものであると、つくづくと思いました。
鵜狩先生、いつも身に余るご感想とご評価、ありがとうございます。なんといいますか今作は少し文章選びが上手く行っていなかった感がありましたので、こうしたご感想を頂けるとありがたいです。ぼやかしてはいるのですが、最初からオチが見えてしまっているのではないかとヒヤヒヤしておりました。
十年てながいようで短いですよね。ストレスに抵抗ができるからでしょうか、歳を経るごとに時間の流れが早くなっているような、そんな気がしてしまいます。
私も何もかもが新鮮に感じられる学生時代は、時間をながく感じられていた気がします。恨みつらみを抱えていればなおの事、十年はとても長く感じるのではないか、そう思いこの年数に設定しました。
今回も丁寧なご感想並びにご評価、ありがとうございました。
十年てながいようで短いですよね。ストレスに抵抗ができるからでしょうか、歳を経るごとに時間の流れが早くなっているような、そんな気がしてしまいます。
私も何もかもが新鮮に感じられる学生時代は、時間をながく感じられていた気がします。恨みつらみを抱えていればなおの事、十年はとても長く感じるのではないか、そう思いこの年数に設定しました。
今回も丁寧なご感想並びにご評価、ありがとうございました。
- 黒漆
- 2015年 08月21日 18時04分
[良い点]
じわじわと浮かび上がってゆく真相、そこへ至るまでの読者の誘導が、とても洗練されていました。
[一言]
始めまして、雪麻呂と申します。
前知識なしで拝読したのですが、己の拙作とネタ被りしており、なんだか申し訳ないような、親近感を得たような、不思議な気分であります(;´Д`) やっぱり500作もあれば、被ることもあるんですね…。
私より断然に短い文字数で、よりスマートにまとめておられたので、正直「やられたっ」と額を叩きました。こうすれば良かったのか…いやいや大変勉強になりました。悔し…羨ましい半面、モヤモヤが晴れたようなスッキリ感も抱いております。なんだろう、本当に不思議な気分。
良き出会いでありました。ありがとうございます!
じわじわと浮かび上がってゆく真相、そこへ至るまでの読者の誘導が、とても洗練されていました。
[一言]
始めまして、雪麻呂と申します。
前知識なしで拝読したのですが、己の拙作とネタ被りしており、なんだか申し訳ないような、親近感を得たような、不思議な気分であります(;´Д`) やっぱり500作もあれば、被ることもあるんですね…。
私より断然に短い文字数で、よりスマートにまとめておられたので、正直「やられたっ」と額を叩きました。こうすれば良かったのか…いやいや大変勉強になりました。悔し…羨ましい半面、モヤモヤが晴れたようなスッキリ感も抱いております。なんだろう、本当に不思議な気分。
良き出会いでありました。ありがとうございます!
はじめまして雪麻呂先生。まずは貴重なご感想並びに拙作には勿体ないご評価、ありがとうございました。
ネタ被りしてしまっていると言う事で驚いておりますが、やはりテーマが学校となると限られた環境なので、こうなるのも仕方ないかとも考えてしまいます。実を言いますと逆にどのような展開となるのか、先生の御作に好奇心がそそられておりますので、後ほど先生の御作にお邪魔させていただきたく思います。
それにしても500作、なんだか他にも被っている方がいらっしゃってもおかしくありませんね。同じテーマ、同じ要素を含んだ作品を読ませて頂くのも面白いかもしれません。
まだまだ、不足ばかりの自分ですが嬉しいご感想、並びにご評価ありがとうございました。
ネタ被りしてしまっていると言う事で驚いておりますが、やはりテーマが学校となると限られた環境なので、こうなるのも仕方ないかとも考えてしまいます。実を言いますと逆にどのような展開となるのか、先生の御作に好奇心がそそられておりますので、後ほど先生の御作にお邪魔させていただきたく思います。
それにしても500作、なんだか他にも被っている方がいらっしゃってもおかしくありませんね。同じテーマ、同じ要素を含んだ作品を読ませて頂くのも面白いかもしれません。
まだまだ、不足ばかりの自分ですが嬉しいご感想、並びにご評価ありがとうございました。
- 黒漆
- 2015年 08月13日 07時39分
[一言]
拝読致しました。
学校の怪談や七不思議といった、いわゆるお子様向けのそのようなお話には、特有の理不尽さがあるように思います。
昔からなんとなくそうした理不尽さに疑問といいますか、不満といいますか、そのような思いを持っておりましたが、本作の着想は、わたくしにはその点に対する一つの答えを提示されたような気が致しました。
また文章の面におきましても、静かすぎるほどに静かな語り口が、これからヤバいことが起こるんだろうなあという雰囲気を作る効果的な役割を見事に果たしていたように感じました。
とても素晴らしい物語でした。
ありがとうございました!
拝読致しました。
学校の怪談や七不思議といった、いわゆるお子様向けのそのようなお話には、特有の理不尽さがあるように思います。
昔からなんとなくそうした理不尽さに疑問といいますか、不満といいますか、そのような思いを持っておりましたが、本作の着想は、わたくしにはその点に対する一つの答えを提示されたような気が致しました。
また文章の面におきましても、静かすぎるほどに静かな語り口が、これからヤバいことが起こるんだろうなあという雰囲気を作る効果的な役割を見事に果たしていたように感じました。
とても素晴らしい物語でした。
ありがとうございました!
- 投稿者: 退会済み
- 2015年 08月09日 15時32分
管理
有難うございます、ふしの先生。文達者たる先生にお目通し叶いました上、ご感想まで頂いてしまい恐縮しております。拙い文に丁寧なご感想、痛み入ります。
まあ、なんと言いますかこの手の怪談とは投げっぱなしの理不尽感が付き物でして、それもありなのですが、個人的に綺麗にまとめたいと思いつき、あれやこれやとした結果、こうした物に落ち着きました。結果的に怖さという要素が弱くなってしまった感があり、少々反省しております。
惜しむらくは先生の作品が夏のホラーイベント出場を逃された事、もしやその影には筆を遅らせる何らかの怪事が、などと想像しながら先生の次回作を期待したく思います。今回は重ねて、有難うございました。
まあ、なんと言いますかこの手の怪談とは投げっぱなしの理不尽感が付き物でして、それもありなのですが、個人的に綺麗にまとめたいと思いつき、あれやこれやとした結果、こうした物に落ち着きました。結果的に怖さという要素が弱くなってしまった感があり、少々反省しております。
惜しむらくは先生の作品が夏のホラーイベント出場を逃された事、もしやその影には筆を遅らせる何らかの怪事が、などと想像しながら先生の次回作を期待したく思います。今回は重ねて、有難うございました。
- 黒漆
- 2015年 08月09日 19時40分
[一言]
拝読しました。
本当にありそうないじめ。だから怖い。多くの人が身に覚えがあるから、恐ろしい。殺すまでいかないにしても、追い詰めるような事をした経験があるかもしれない。考えさせられました。
拝読しました。
本当にありそうないじめ。だから怖い。多くの人が身に覚えがあるから、恐ろしい。殺すまでいかないにしても、追い詰めるような事をした経験があるかもしれない。考えさせられました。
神村先生、いつもながら貴重なご感想痛み入ります。今年の夏は早くからとても暑い、少しでも涼となれば幸いです。
現実的に見てもこうしたいじめは今現在、程度は違うとは思いますが行われているのではないかと思います。
多感な時期は難しいですよね、何にせよ読み書きにおいて練達であらせられます神村先生に、何か少しで思うものを残せたのならばこんなに嬉しいことはありません。
今回も嬉しいご感想、どうも有難うございました。
現実的に見てもこうしたいじめは今現在、程度は違うとは思いますが行われているのではないかと思います。
多感な時期は難しいですよね、何にせよ読み書きにおいて練達であらせられます神村先生に、何か少しで思うものを残せたのならばこんなに嬉しいことはありません。
今回も嬉しいご感想、どうも有難うございました。
- 黒漆
- 2015年 07月27日 12時40分
[一言]
こういう復讐は有りだと思います。
ていうか、もう一生、こいつらにまとわりついて離れなければいい。
貧乏なのは彼のせいじゃない。
いじめられるのも、彼のせいじゃない。
同級生たちが、自分勝手すぎるだけ。
だからずっと、復習してやればいい。
同じように、水の中に沈めて、ずっと一緒にいてあげればいい。
そう思わずにはいられない、読んでいて同級生たちのたいとに腹が立ちっぱなしなお話でした。
でも現実って、こういういじめをするのがほとんどなんでしょうね?
きっと・・・・・・。
こういう復讐は有りだと思います。
ていうか、もう一生、こいつらにまとわりついて離れなければいい。
貧乏なのは彼のせいじゃない。
いじめられるのも、彼のせいじゃない。
同級生たちが、自分勝手すぎるだけ。
だからずっと、復習してやればいい。
同じように、水の中に沈めて、ずっと一緒にいてあげればいい。
そう思わずにはいられない、読んでいて同級生たちのたいとに腹が立ちっぱなしなお話でした。
でも現実って、こういういじめをするのがほとんどなんでしょうね?
きっと・・・・・・。
初めまして桜葵先生。勿体ないご評価並びにご感想までも、有難うございました。
未熟ではありますがこうして何かを感じていただけた事、とても嬉しく思っております。
精神的に未熟な幼年期でのいじめは珍しいことではありません、しかし、成長を終えて振り返り、あの頃は幼かったから仕方がなかった、とはならない。
加害者の後悔の形が謝罪に繋がらず、うやむやになる。それではなんだかやりきれないですよね。それで結末をこういった形にしました。
いつの時代もいじめは無くならないのでこれを読んでいただき、読者様方に何か思うものを残せたらと思っております。
かと言って何かを変えたいだとかそういった考えは一切無く、実際はそれ程、深いことを望んでいる訳ではないので、そう言えばこんな話があったなあ程度に思い、気軽に読んで頂ければ幸いです。
感情のこもった丁寧なご感想、ありがとうございました。
未熟ではありますがこうして何かを感じていただけた事、とても嬉しく思っております。
精神的に未熟な幼年期でのいじめは珍しいことではありません、しかし、成長を終えて振り返り、あの頃は幼かったから仕方がなかった、とはならない。
加害者の後悔の形が謝罪に繋がらず、うやむやになる。それではなんだかやりきれないですよね。それで結末をこういった形にしました。
いつの時代もいじめは無くならないのでこれを読んでいただき、読者様方に何か思うものを残せたらと思っております。
かと言って何かを変えたいだとかそういった考えは一切無く、実際はそれ程、深いことを望んでいる訳ではないので、そう言えばこんな話があったなあ程度に思い、気軽に読んで頂ければ幸いです。
感情のこもった丁寧なご感想、ありがとうございました。
- 黒漆
- 2015年 07月27日 12時32分
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