感想一覧

[良い点]
サスペンス要素をふんだんに含んでいて、引き込まれる。人とは何か、というテーマを深く考えさせられた。しかし重過ぎず、話のテンポが良いので、リズムよく読み進められた点。
[一言]
こんにちは。初めて読ませていただきましたが、とても面白かったです。他の作品も拝読させてもらおうかと思います。これからもがんばってください！

[良い点]
猟奇的な始まりから痛みを伴う終わり方。決して幸せとはいかないが生きていくことに覚悟を決める。
神楽坂には頑張って欲しいものです。
そして、鳥肌が立つほど面白かったです

[一言]
　楽しく読ませていただきました。
　小説のエンタメといってもいい技術に関しての感想は、ほかの方がおおむねおっしゃってくださっているので、割愛させていただきます。個人的には終盤で、テーマと絡まって謎が紐解かれる感覚が快感で、素敵だったと思います。
　今回のテーマは、勝手に「依存と自立（相互と個人）」かな？と思いながら読み進めていました。
　関係を築くというのは、自意識がハッキリし、それを伝え合う能力を持っているがゆえに強烈な幸福であり、願望だと思います。
　その幸福は互いを幸福にし、一方で時に不幸にもする。本当に互いを大切にするとは何か。それはただ相手を幸せにすることだけでは成立しえないと思います。
　本当に「一緒だからこそ」成立する関係なら、相手が自分も幸福でなければ悲しむというのは当然のはずですから。
　相互だからこそ「関係」と呼ぶのに、その関係が一方通行というのはゆがんで見えます。
　だからこそ終盤で香澄くんが
「お前等はお互いのために生きている。なのに、お互いの意志はまるで尊重していない」
という一文は、私の違和感を形というはっきりみえる形にしてくれて、思わずうなづいてしまいました。
　こういう、あいまいな気持ちがはっきりする瞬間というのは、こういう言い方もなんですが、爽快です。
　最後、神楽坂さんが本当の意味で栄町くんの意志を受け入れ、自身の苦しみと幸せに向きあおうとするシーンはジィンときました。
　読んでよかったと思える、素敵な時間をありがとうございます！

　乱文、失礼いたしました。

[一言]
初めまして。ヤンデレと聞いて読ませていただきました。思わぬ展開が連発してとてもドキドキしながら読みました。僕は小説についてはあまり知識があるわけではないので起承転結とか難しい言葉では書けませんが、この作品を読んで面白かったということは書けます。
余計なことですし、非常におこがましいのは承知の上で書かせてもらいますが、あなたと僕にとっての「幸せ」の価値観って似ている気がします。他人の「幸せ」を願い、己を削ってまで尽くすということはなかなか出来ませんが、それはその人の「幸せ」が自分の「幸せ」に繋がるからできるからです。ボランティアだって、チャリティーだって、それで自分が満足できるから可能なんです。本当の意味で他人の「幸せ」のためだけに尽くすのは、それはまさしく奴隷そのものだと思います。もちろんコレは僕の勝手な考えですしあなたと同じ訳では無いかもしれないですが。
駄文に蛇足にまみれた感想でしたが、本当に良い作品に出会えて感謝してもしきれません。少なくとも今僕は「幸せ」です。ありがとうございました。m(_ _)m

[良い点]
僅か10ページ、主要登場人物が4名であるにも関わらず、起承転結がハッキリしていて上手くまとまっていた。
小説は長編より短編で完結させる方が難易度が高いと考えているので、作者は『お話を作る能力』に長けているんだろうなと感じた。
終盤の展開は意外性があって特筆したいのだが、ネタバレになるので言及は避ける。しかし思わず「なるほど」と声が出てしまう展開だった。
[気になる点]
１ページ目で展開が進む割に、文字数が多いのか少し長く感じてしまった。
ヒロインのキャラクター性がお話の構成上仕方ないとは言え、やや尖っているため愛着を持ちづらかった。
[一言]
全体的に良作であり、読了後は切ないような暖かくなるような、何とも言えない満足感を味わえました。
なろうというサイトの性質上、高い評価はされにくいかもしれませんが自分は好きな作風です。素直に「面白かった」と言える作品でした。

[良い点]
・各章の引きが上手い
・話のテンポが良い
・伏線の散りばめ方が丁寧、如何にも伏線という感じにせず後から伏線と気付かせる手法が心地よい
・読者に気付かれないよう変化を加えるのが上手い
・風呂敷を綺麗に畳んでいる
[気になる点]
・序盤が少し冗長
・神楽坂さんがした凶行に対しての大護の反応が淡白な気がする
・展開が早く若干ダイジェスト感を感じる
[一言]
序盤がやや退屈に感じたもの二章からは常に次がどうなるのか気にさせドキドキさせてくれる良い作品でした。
用事があり何度か読むのを中断したのですがその時は続きのことばかり考えていた気がします。
伏線の散りばめが巧妙で最後の展開には思わずはっとさせられました。話が動くたびに邪道に逸れずとも意外な展開に衝撃を受け、ラストのタイトル回収と五話の後編のラストには正直に感動しました。第三段階へと達した神楽坂さんのこれからの幸せを祈ります。
また先生のことがスルーされてしまうのか少し心配していましたがちゃんと回収されていて安心できて良かったです。
最近多いヒロインの数ばかりで個をないがしろにしている恋愛ものには少し飽き飽きしていたのですが、この作品は数少ないヒロインが最大限に生かされていて好きです。
この作品を生み出し出会わせてくれたことに感謝します。