感想一覧

[良い点]
　自分自身も含め冷めた目で物事を見る主人公とあらゆる事を焼き付ける少年のやり取りが面白いと思いました。
　そして二人が出会った意味を知った時の彼女の選択や、それに伴う心の揺れ動きも活き活きと書かれていてよかったと思います。
[気になる点]
　文学としての完成度を上げるならば主人公の説明的な部分を減らし、間接的に察せさせるような文章を目指すといいと思います。
　作品としての面白さを求めるのであれば、適度に違う視点からの描写を入れるとアクセントになり読みやすくなるかもしれません。
[一言]
　競作祭から参りました。
　貴方やこの作品と出会えたことを嬉しく思います。

[良い点]
少年との出会いで主人公が既視感を覚えたところは独特な雰囲気が出ていて良かったと思います。
主人公と少年の会話のやり取りが楽しかったです。
[気になる点]
普通の人は全く興味ないがこの人だけは気になって素直に感情が出てしまうというのは、一般的に主人公の恋愛相手のキャラ設定として使われるもので、一人称の主人公がやってしまうと傲慢にも感じて、敢えてやる必要があったのか疑問に感じました。

[良い点]
段落分けや空白のタイミングが工夫されていて読みやすいです。六年間を大きな空白で表現しているのも、なるほどと思いました。『黒き魂を持つ者たち』は読んでいませんが、そちらでは瞳や和樹がどう動いているのだろうと想像が膨らみました。
[気になる点]
主人公が分析する場面が多く冗長に感じられるので、説明を減らし、読者に察させると、文学としての完成度が上がると思います。
[一言]
競作祭からまいりました。