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[良い点]
 野沢さんの描く女性キャラクターには嫌味がありません。短編版から読んでいましたが、女性キャラクターの描写が好ましいと安心して読めます。
 ただ、私は『ファイブスター物語』に登場するような曲者女性キャラクターにも惹かれますね。

 小説自体の内容は明らかに短編版よりもグレードアップしています。
[気になる点]
 某作家さんの(同じく田横が主役の)小説を連想させる設定が追加されたのが気になりましたが、許せます。
[一言]
 私は英雄は大きく分けて「アーサー王」と「ファウスト博士」の二種類がいると思いますが、田横は「アーサー王」、韓信とランスロットは「ファウスト博士」だと思います。
 田横の島とは「アヴァロン」だったのでしょうね。
  • 投稿者: 明智紫苑
  • 40歳~49歳 女性
  • 2015年 11月25日 19時35分
 明智さん、ありがとうございます。アメブロの方でもお世話になり、構っていただいて感謝に堪えません。
 今回の公開した作品は以前発表させていただいた作品の練り直しに過ぎないものでしたが、それではあまりにも芸がないので、実際に殷王朝時代に山東半島に存在した先住民族の莱族を登場させ、それにやや神秘性をもたせた形で展開させていただきました。実はあまりこういうのは得意ではなく……自分の執筆能力に幅を持たせる意味で挑戦させていただきました。しかし、少し設定が似た作品があったのですね。自分の発想が他の人が思いつくようなものに過ぎなかったことに、少し残念さを覚えます。ただ、そちらの作品は私自身は読んだことがないので、意識して似せたという事実はありません(笑)。
 女性キャラクターに関しては、おそらくお察しのことと思います。作中では(こちらの作品に限らず)明らかに私が女性に求める理想を設定しています。女性には、無条件に優しさを私は求めます。しかしその優しさとは、世の中にはびこる理不尽さや無慈悲さを強い心で耐え、他人に優しく接することができるもの……いわば、強さに裏付けられた優しさです。しかしその強さとは裏腹に繊細さも持っていて、男はそこに可愛らしさを感じる……そんな感じです。ですが、繊細さが度を過ぎると男にとっては面倒くさい存在になってしまうので、そこは気をつけているつもりですが、若干クセがなさ過ぎかもしれません。まあ今回の「胡青」に関しては「韓信」の中の「魏蘭」に比べると、あまり深く描く場面も少なかったので、余計に存在感が薄かったかもしれず、ちょっと反省しているところです。
 男に関しても、特に主役に据える人物には同じような性格付けをしているところです。私の中では、ダークヒーローなどは主役に据える価値がありません。面白くなる可能性はあるのでしょうが、書く価値が見出せないので……ただ、一般にダークだといわれている人物が、実はそうではなかったという展開は好きです。まあ韓信も見方によっては、そうかもしれません。
 
 短編を練り直した今回の作品でしたが、練り直しても短編だったという形に終わりました(笑)。次回は、もっと内容の深いものを、そして読み応えのある作品を書きたいと思っています。今後も末永くお付き合いいただければ幸いです。
 本日はどうもありがとうございました。
 
  • 野沢直樹
  • 2015年 11月25日 21時37分
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