感想一覧

[一言]
ホッとする小説でした

[良い点]
面白かったです。
短いセンテンスでテンポよく進むストーリーについつい引き込まれました。
誰も見てないと思ってついつい踊っちゃう谷さんがとてもキュートでした。
ハラハラ賞もいいけど胸キュン賞でも通じる作品なのでは？　と思いました
[一言]
もしかして角田光代さん好きですか？

[一言]
山もなければ谷もない

苦労にはそれにふさわしい幸福があるのだろうと信じているが、
特別な幸福を感じなくてもいい、波立たない安定的な平和が一番幸せだと常日頃感じている。

あらすじを含め、そのように自分のことを当てはめていたので興味をもち見始めました。

はじめは波立たない平凡な一日の中の少しの幸福感、または、ちょっとしたかわいらしい事件みたいな
内容かと思ったのですが、まったく違いましたね(笑)

【前半・谷さん視点】
安定的な平和が一番幸せだと感じている人にとって、それを波立たせる存在にはどうしても恐怖心、
排他的、拒否感等感じる人が現実的には多いと思うし、私はそんな風に感じてしまう人間です(^^;

でも、そんな気配を漂わせる山田くんに、谷さんは察し、分からないながらも受け入れた。
それまでの邂逅で少しずつ受け入れていった人物だからこそなのかもですが、
とても強い女性、そうであれたらと思える女性像でした。


【後半・山田くん視点】
谷さん視点のおだやかなりに少し強い風により波が立ったという印象を受けたのですが、
山田くんはなんという・・・。
嵐による激しい波のうねりの中で必死に船の柱にしがみついている印象でした。


『何かを失って、何かを得て、進んでいく。俺にはわからなくなる。失わなければ手に入らないから、尊いのか。
失わずに手に入れたものは、価値が薄いのか。同価値だというなら、なぜ俺たちは、失わなければ、救いを得ることができないのだろう。進めば進むほどに、底なし沼に足を踏み入れている気がする。それとも、それが成長だというのか。』

この部分はとても印象深かったです。

それでも、『―どうか俺たちのことなど、知ってくれるな。』
とても強い人間。そうであれたらと思える人間像でした。


まったくもってまとまりがない感想、文章の羅列ですみません。。。
読了感を吐き出したい衝動に駆られてしまいました。。

結局のところ、この小説を読むことができてよかったと伝えたかったのだと思います。
[岩月クロ]様に感謝を。

[一言]
山田くん、なんて重いものを背負っていたんだー！(´；ω；`)ウッ
その癒しが谷さんだったんですね。
不可思議な存在だなぁとは思っていましたが、まさか、行ったり来たりの派遣勇者さんだったとは！

何だろう、後編の読み始めは心が辛い感じのするお話でしたが、読み終えれば、今のこの時代のこの国のこの世界に生きてて、私たちって危機感無いし、本当に平和ボケしてるんだなと痛感…。
だからと言って何か変えられるわけではないけれど、日々、少しだけ緊張感を持ってみても良いかも～って思えるお話でした（＾＾）

前回のたった一言に、十倍のお言葉が返ってきてびっくりしましたｗｗｗ
あんな感想とも呼べない反応にお返し頂き、ありがとうございます！　恐縮です！(; ・`д・´)

[一言]
…きゃッ( *´艸｀)