感想一覧

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[良い点]
全共闘に身を投じた彼等世代の抱いた思いは我々の世代には推し量りきれないものがあります。
どこからどこまでが義憤であったのか。
どこから先が狂気と野心に踏み出す一線だったのか。

この話ではその部分には結論を敢えて出さず、そうした運動全体でなく前線で捨て石になった一青年のほんの一瞬のリアルを切り取ったドキュメンタリーの様に描いていますね。

だからこそ政治色抜きで一人の人間の在り様として読むことができる。

  • 投稿者: 退会済み
  • 2017年 10月13日 19時33分
管理
あきみずいつきさま


スティーブ・ジョブズの言った「世界を、本当に変えられると思った人間だけが、世界を変える」という、論理的にはその通りwですが、現実として考えた時にあまりの壁の高さに、ぽかんと口をあけて固着するようなセリフがあります。

そのあたり、「遥かユティエスの空」で書いているのですが(まあ出来はどうだろうw)、本作では、形は違うけれどもそれを真剣にやろうとしたふたりを書きたかったのでした。

自分が弱ければ、そしてそれを認めることができなければ、祈る理想は先鋭化せざるを得ず、であれば他人を受け入れる度合いは比例して減り、それが運動をしている人たちの姿だと遠野氏は思っています(書けてないんですけどもw)。

……んまあ、それにしても、読み返したら、もう、何て言うか、「だらしない」。
ちゃんとやったら半分で書けるハズですね。反省。
そのノイズというか、夾雑物が、私の書いた話である理由でもありますが……まあ、でも、だらしないです。すみませんw

そんな作品にもかかわらずご覧くださって、ご感想をいただきまして真にありがとうございました。
うむむ。
一部だけでも気に入って下さったなら嬉しいのですが。
衷心より感謝を。
[良い点]
情景がまざまざと浮かびます。
素敵で、尊敬します。
[一言]
小説の感想はなかなか浮かばない質で、
申し訳ないですが感覚的なものを。
息が詰まるようで、泣きたくなり、遠い記憶を思い起こす気がします。
紙の小説の他にこういったものを読むのは久しぶりで、本当に少し泣きそうになっています。
とても好きになりました。他の小説もしっかり読ませていただきます。
  • 投稿者: 退会済み
  • 2017年 06月27日 22時01分
管理
登麻あゆむ様


過分な高評価、いたみいります。
とてもうれしいです。
まさに渦中で戦っている遠野氏への尊敬として受け取りました。
素直に受け止めて、素直に考えるという、とても難しいことを懸命にやっていて、言い訳もしないいい男であります。

作中の登場人物は全て、遠野氏の分身として描いたものであります。
我らは油断するとすぐ「錯乱男」や「ネズミ男」になってしまうわけで、その「馬の背ライン」をなんとか担保できたら、きっと「悪くないな」とカッコつけて言えるだろう、と思うのですw
面倒くさいですね少年どもはww
もろもろあってなお、「眼をつぶらない決心をする」、ということを書きたかったのでした。

>とても好きになりました。他の小説もしっかり読ませていただきます。

ごっふっ(血を吐く音)
ありがたいことです。
なのに今書いているのは、人生初ラノベというこの体たらくww
申し訳ありませぬ。

とまれ、お忙しいところに小生のような「手」の足りない小説を読んでくださって感謝に堪えませぬ。
衷心より感謝を。
[良い点]
とても深みのある作品だったと思います。
心情の描写がとても、よく出来ているとおもいます!
菜ノ風木さま


過分な高評価、痛み入ります。

本作は「自分もキチンと負けて、その中で戦うことにしよう」という、
なんというかw、「個人の承承認求」を全否定するような作品、
ひいては小説を書く自分もその他も否定するような作品ですので、
これまで小生が書いた中でも少し異色な作品です。
そして順当に評価が少ないw

そういうテーマで、しかも冗長な文章を読んで下さって、感謝に堪えません。
衷心より感謝を。
[一言]
なんと感想を書けばいいのやら(じゃあ書くなよというツッコミはなしで)。

前回読ませていただいた「電車が嫌いな理由」の時もややそうでしたけど、今回もまた読了した時のこの衝動を言葉にするのがとても難しいなと思いました。
もちろん、良い意味で捉えてくださいね。

これは、学生運動の頃の話をモチーフにされたと捉えて間違いないですか?

うまく言えませんので、好きか嫌いかということで判断させてくださいね。
好きな作品でした。

本当にお伝えする言葉が拙くてすみません。
素敵な作品ありがとうございました。
  • 投稿者: 二条 光
  • 女性
  • 2016年 07月23日 11時52分
二条様

こちらもお読みくださって、まあなんともありがたし。
好きだと言ってくださって嬉しいです。
うふふ。

学生運動の最も盛り上がった(と言っていいのか)「新宿騒乱」を舞台にしています。
「隣にいる誰かを助けたい」という祈りが先鋭化したら、あとは暴力化していくしかなく、比例して犠牲者はどんどん増え……学生運動を材に取ったのは、まさに「地獄への道は善意の煉瓦で敷き詰められている」状況を使いたかったのでした。

登場人物が「彼」をのぞいて、全て遠野氏のありうべき姿として書いたものでした。
と言いつつ、決めモノローグ「ドンキホーテで、学者で、サンタクロースになればいいんだ」を書きたかっただけのような気もww

「手」が足りていない作品をお読みくださってありがとうございました。
衷心より感謝を。
[一言]
学生運動が題材として取り入れられていますね。この作中で遠野氏が掲げた主張に社会主義などがあったのかどうかは、濁してありますが、彼の生き様を見せつけられた気がします。

最後の目を閉じないでいるところ。
その後シャッタ―に叩きつけられた彼の行く末を誰も知らないという終わり方がいいです。

今日負けたら二度と勝てないんだ。
誰も。
世界中の誰も。

など数々の言葉が刺さります。
生きるとは何か、勝つとは何か。

味わい深い作品でした。ありがとうございます。

FELLOW様

感想ありがとうございます。
数々お褒めいただき、感謝に堪えませぬ。
うう。

登場人物が全員、遠野氏の未来としてありうべき姿という短編です。
「彼」だけが、失ってしまった純朴な過去の自分というところでしょうか。

遠野氏は「誰もが幸せな世の中」の一助になりたいと思っていますが、一方でそれが難しいものだと知っています。少なくとも他人を否定して手に入れられるものではない、と。
「彼」だけがそれを理解してくれているけれど、「彼」には戦うしかすべがない。
ので、一緒に特殊警棒で叩かれるのですw

ラストやモノローグ、お褒め下さって嬉しいです。
考えたら、「ようやくわかったよ。勝ちたいんだったら、ドン・キホーテで学者でサンタクロースになればいいんだ」という決めモノローグ(!)を書きたかったのでしたねw

冗長な文章にお付き合い下さってありがとうございました。
衷心より感謝を。
[良い点]
あれは確かに最後の闘いでした。まごう事なく最後でした。

熱も匂いも強烈に感じられました。私は経験した世代では無いですが、あの「熱」や「焦燥感」は、共感は出来る部分が多々ありました。


二人の相反する、だけどどこか似た熱は、あの時代のあの空気をえぐりとって持ってきたかの様でした。
[一言]
つかこうへいさんの戯曲を読んだ時の様な、そんな熱がありました
読んで下さってありがとうございました。
登場人物全てが遠野氏の分身、というべき短編ですw


「焦燥感」、とても嬉しいです。

私も経験した世代ではないのですが、「分水嶺が足元を過ぎていく」焦燥感というのは、どの世代でも感じるもの、という前提で書きました。

このまま身動きせずに見送れば、「過去」になっていきそうな事ども、
このまま知らんふりをしていれば、「傷」が残らずいつか忘れてしまう事ども。
そういうことって、思ってるよりいっぱいありますよね。


>「つかこうへいさんの戯曲」

やあやあ、嬉しいです。
「熱海殺人事件」「寝取られ宗介」「広島に原爆を落とす日」を愛してやみません。
が、さすがにあれほどの熱量はありませんぞうw

せいぜい「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」というレベルでして、一応ハッピーエンドなはずなんですがww、つかこうへいや坂口安吾のような逆説的な説得力まで至りません。
反省ですw


まずは冗長な作品にお付き合いくださってありがとうございました。
衷心より感謝を。
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