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[良い点]
お国言葉が、お松の様子や心情をよく表していて、読み辛さを感じさせること無く上手な使い方するなぁと感嘆しました。
余りに自然な使い方のお国言葉は、地元言葉から?お年寄りからや本で勉強を?それともなんちゃって言葉?等とついつい考えを巡らしてしまいました(^ー^)
つい先日、東北に帰省して親戚回りしてたので余計に、読んでて脳内でリアルな東北弁の発音が再現されてました(笑)
[気になる点]
『近江屋』と『大見屋』の名前(の音)が同じで、お松が嬉しく感じはとても良いのですが、『近江屋』の番頭さんの名前までもが同じ佐吉であるくだりで、最初読んだ時に「あれ?許婚だった佐吉と同じ店で働きだしたのか??」とちょっと混乱してしまいました。何度か読み返してようやく理解出来ました。
[一言]
初めまして。ムーンでM38さまの作品を読んで、流れてこちらの作品を知って読ませて頂きました。

お松の境遇は悲哀に満ちて恨んでもいいくらいなのに、それを表に出すこと無く、現実を受け止めて恨まず前向きな姿に好感が持てました。それに、若旦那を始め『近江屋』の奉公先の人達がお松を蔑むこと無く気遣う様子に、読んでてほっこりしました。
「いや、お松がこうまですんなり受け入れられるのは、正直現実味が無くつまらなくなるのでは……」等と思っていたのですが、後の味付けの濃さに故郷を偲ぶくだりで、旦那さん自身が東北の出で丁稚奉公から主人になったことや、若旦那が子供の頃から病弱だったこと、大事にしていた姉様を亡くした出来事等から、苦労を知ってるからこそ他人に優しく出来る人達であり『近江屋』の気風なのだと納得しました。

若旦那 梅太郎がお松を何かにつけて構う様子に、お松が可愛くて仕方ない心情とそれを隠さない潔さ、守ろうと見せる強さや気っぷの良さに惚れ惚れしました。(余談ですが、現在放送中のNHK朝ドラ『あさが来た』の若旦那役・玉木宏さんのイメージに脳内変換してました。)

素敵なお話を読ませていただきました。ありがとうございました!
  • 投稿者: わかめ
  • 2015年 11月13日 16時07分
感想ありがとうございます。
お国言葉は読みづらい箇所は勝手に修正を入れながら変換サイトを利用させていただきました。間違っていたら、実際に使っていらっしゃる方々に失礼ではないかとずっと不安だったので、及第点をいただけたようでとてもうれしいです。ありがとうございます。
名前の重複に関してはわかりにくかったようで申し訳ありませんでした。これからは名称を決める際は、読みやすいように工夫させていただきます。
若旦那は体が弱く、家で勉強することが多かったので教養があって真面目。だけど、カラッとしていて明るい男性という設定にさせていただきました。申し訳ないですが『あさが来た』は見たことがなかったので少し視聴させていただきました。イケメンでとてもやさしい方ですね。そんなすてきな男性に重ね合わせていただけたようでうれしい限りです。
東北の美しい自然を思い浮かべながら書かせていただきました。そこに暮らす人々の心もたいへん美しい。でも、佐吉のような人間もいて。さまざまな人間模様の中で、ひたすら待つことだけが得意なお松を描いてみました。
つたない文章をお褒めいただき恐縮です。
ありがとうございました。
  • M38
  • 2015年 11月16日 07時43分
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