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[一言]
何ていうか、お話の展開は王道ですね。何となくラストは読めるかな?と安心して読み進めることが出来ました。思ったとおりのラストで、安心しました。
お話が王道、と言うと、オリジナリティが無い、と言ってる様に聞こえるかも知れませんが、そんな事は無いと思います。展開がパターン通りであっても、その細部にはそれぞれのキャラクターの想いが、作者の想いがしっかりと絡んできます。
それぞれのキャラの言葉や行動はどんな王道パターンでも、一人一人違うものですから。
とにかく、ラストの形は予測できるものの、どんな言葉と行動があるんだろう?そんな事を考えながら、安心して読む事が出来ました。
猫を助けようとする行動を自殺と間違えて慌てる、というのは「え!そんな考え方もあったか!うーん、思いつかなかった。」とちょっと驚きました。

細かい所ですが、猫の声がした時の描写で『ふと、小さくか細い鳴き声がした。』というのがありましたが、この『ふと』という言葉が、ちょっと合わないかな?と思いました。突然、とか思いもよらないず、という様な時に使われる言葉だと思います、それ自体は合ってるのですが、この『ふと』という言葉につながる事は自分の行動だと考えます。
なので、『ふと』だとすると、『ふと聞くと、小さく…』とするか、単に『不意に、小さく…』が妥当な描写だと思います。(雰囲気的には合ってるので、間違いと言えるのかは分かりません。)
あと、「俺は五歳だった」と話し出した暁を『突然、そんな話がでる』と現在形で書いてますが、ここは『そんな話が出てきた』と過去形にした方が自然だと思います。
後、『茜音』という名前、『あかね』で良いんですよね?『茜』だけでも、『あかね』なんで、さらに『音』がついていて、あれ『あかねね』?でも、それは変。あわせて『あかね』だよね?などと、妙なところで引っかかっていました。
さらに、細かい事ですが、台詞の最後を『。』で終わらせるのは一般的には間違いだそうです。(私も、最初はそうしていたんですが、気が付いていくつか小説を見たら、そうなってました…)

最後に、数字ですが、多くはアラビア数字ですが、暁の台詞の「俺は五歳だった」という所だけ突然漢数字で「あれ?」と思いました。あと、アラビア数字でも半角の場合があったり、とちょっと統一されてないな。と。横書きオンリーであれば、アラビア数字が読みやすくてそれで問題ないと思いますが。縦書きを考えるのであれば、漢数字に統一するのが一般的な様です。そして、縦書きにすると、半角の字は横を向きますから、場合によってはおかしな感じになると思います。
まぁ、とても細かいことで、だから?と言いたくなる様な気もしますが、気が付いたので、敢えてコメントしました。

お話としては起承転結はしっかりしていましたし、安心して読む事が出来て、楽しかったです。
お疲れ様でした。
  • 投稿者: 星野 雫
  • 2009年 08月13日 01時36分
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