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[良い点]
 ある冬の日の出来事がとてもシンプルに、純粋な気持ちで描かれていると感じました。文体も読みやすく、台詞や擬音語も素直に表現されていて、雪や冬の森、動物達も生き生きしていますね。
 お金でさえも使い方を知らないのならば、そもそもそれは必要の無いもの。彼らの生活には何の支障もないのですね。
 針葉樹の森で出会った男のように、欲望を剥き出しにしてお金にとらわれ、結果、それの本当の価値を知らないからすに奪われてしまう……何とも滑稽な結末でした。
 欲望が身を滅ぼすとはまさにこのことかと、純粋な少年達に教えられました。
 執筆お疲れ様でした。今後の創作活動を応援しております。
「『おかね』があれば、なんでもできる?」

 それが私の中での、この作品のキャッチフレーズでした。
 現代の人間社会においては、お金があれば、ある程度何でもできます。
 それこそバレリーの望みのように、おじょうさんの愛を買うことだってできるかもしれません……それがたとえ人間性に対する愛情じゃなく、お金に対する愛だったとしても……(笑)
 でも――もしも深い山奥で遭難し、水も食料も尽きた状態で、1億円持ってたら?
 何の意味もない。少なくとも「お金」として持っている意味は、ない。
 多分、服に詰め込んで寒さをしのぐ用途にくらいしか役立たない!
 
 この物語は、そういうことを描こうと思って書きました。
 生き物として根源的な部分を満たすことには、「お金」は無力な場合があるよな、という…… 

 多分あの「男」は、仮にあの金貨を手に入れていたとしても「幸せ」な結末を迎えることはなかったのではないでしょうか……?


 たいへんお忙しい中、ロビンとバレリーの物語に感想を下さいまして、本当にありがとうございました!!(拝) 
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