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[良い点]
読ませていただきました。
昨晩寝る前に最終話を読んだせいか、夢の中にまで侵入されました。悪夢でした(笑)
遊佐さんの登場人物の描写は皆生き生きとしており、まるで本当にいるかのような言動が最大の魅力点かなと思います。人間ドラマとして見習うべき点は数多いです。
[気になる点]
それだけに中編で収めてしまうのはやはりもったいない気がします。群像劇、恋愛劇としては申し分なくも、ではNNBFとは、というあたりに切り込みきれていない、ユキザサというかなり特殊な環境下に設定を置いているのも、最終的に衝撃的なふーちゃん発症(変容)とのバランサーとしては機能しているものの、もどかしい練り込み様です。
[一言]
呑竜さんもおっしゃってるように、SFですよねぇ。
今作はNNBFという未知の病との戦いの中で織り成された悲劇、悲恋のワンシーンという見方をすれば素敵な話だったと思います。
相楽さん、またしてもご丁寧な感想をありがとうございます。

そもそもの問題は、やはり時間を置いて完成させたことにあるんだろうなあという気がいたします。物語を立ち上げた当時と今とでは、この作品に対する捉え方がかなり違っていますから。

当初は確かにSFであることを視野に入れていました。ですがSFと自信を持って言い切るにはかなり薄味だと思うようになったのです。加えて、少し前に相楽さんと話していた「SF作品はどうしても設定の記述が増えてしまう」という点が引っかかっていました。
きちんと書き上げると決めた時点で、とにかくアップテンポでテンションを落とさずラストまでいく、そういう方針を立てましたので、細かな説明を省く方向で突っ切りました。しかし根本の設定をゆるがせにしたのは明らかに失敗でしたね……。
あまり器用なタチではないので、やってみるまでわからん部分が多々あります。それをとりあえず一つ潰したのだ、とポジティブに解釈するとします。

あとは「感情のぶつけ合いでストーリーは進行するか」というのも試してみた点といえます。人物描写に対する好意的な評価は、ある程度その試みが実ったのだと受け止めさせていただきますぜ。

『センキミ2』はもうちょいで読了します。そのときはまた感想を。
繰り返しになりますが、真摯なご感想まことにありがとうございました。
[良い点]
拝見させていただきました。
NNBFの設定、描写に迫力があり、タイムリミットや対外関係の緊張感もあって、ハラハラと楽しめました。

舞台をユキザサだけに絞ったのもいい感じです。
最後の主人公の決断含め、無駄がなかった。

でも変な話ですが、私はふーちゃんの暴走シーンに一番興味を引かれました。そうなってしまった彼女と、それ以外の大人たちとの対立。子どもたちの抵抗。彼ら彼女らのそれから──が、最も見たいものだった。



[気になる点]
恋愛を主にしないほうがよかった。
ジャンル恋愛の作品に対して何を言う。という感じですが、それが正直な気持ちです。
それ以外の部分が魅力的すぎて、恋愛に集中できませんでした。

[一言]
なんとももったいない。
煮詰めればもっともっと面白くなる作品だと思います。
そして、ジャンルは恋愛でなくSF! SFでお願いします!


  • 投稿者: 呑竜
  • 男性
  • 2016年 01月04日 22時18分
呑竜さん、ご感想ありがとうございます。何かしらお返しできますよう、こちらとしましてもがつっと返信させていただく所存です。

一度は続きを書くのを放棄した物語なのですが、そのときは前半の舞台がユキザサ、後半は外の世界という構想でした。まさに呑竜さんのおっしゃる通り、舞台を絞ることによってどうにかいけると考えたのです。

その時点で長編にすることはあきらめ、加えてもっと圧縮しようと大人たちの出番も極力削りました。このあたりの段階で自分がイメージしていたのは演劇的な物語にしよう、ということでした。

わずか数人の少年少女だけでストーリーを回したのはそういう意図があってのことです。序盤には以前に書いたNNBFなどの設定を残しましたが、後半部分は思い切って削りました。本来はもうちょっと細かい設定があったのですが、演劇ってそういうのを結構度外視しますので、あえてその路線で行ってみたわけですね。結果としては「演劇は演劇、小説は小説」という当たり前の事実を思い知らされただけに終わりましたが。

とにかく風花の発症シーンがすべて、という作品止まりになってしまったことは反省せねばなりません。後半をどれだけ書いてもあの場面以上のものは無理だろう、その意識が最後まで抜けませんでした。

繰り返しになりますが本当にありがとうございます。お互い日々精進っすな。
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