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[良い点]
僕は狐がお姫様に惚れて、拐かすという話に勝手に思い違いしていて、改めて読み直しました。
曰くいい難い人情の機微を垣間見るような味わいのあるお話しですね。
あと恵美子さんの語彙の豊かさには脱帽です。辞書を二回引きました。
家刀自なんて言葉知らんかったです。
「美さうなき家刀自の、ひとへにうちとけたる後見ばかりをして……」
  • 投稿者: tori
  • 2017年 12月30日 19時43分
 狐がお嫁さんになるお話は聞きますが、狐が婿さんになる話は読んだことがないので、面白いかも知れませんね。
『今昔物語』ふうに綴ってみたお話です。わざと古い言葉を使っています。古代の説話ですと、男性が女性をさらう話が出てくるのですが、美化したくなかったのと、だいたい女性が亡くなるラストなので、ハッピーエンドに作り替えてみました。
 お読みくださり、感想をお寄せくださいまして、有難うございます。
[一言]
 拙作への感想ありがとうございます!
 恵美子さんの作品の中でこれが一番面白そうだったので感想を書いてみることにしました。
 平安時代の王朝文学+狐の恩返しといった話でしたね。
 自分が知っている限り、狐が恩返しする話というのは昔話ではあまり例がないと思うので珍しいな、と思いながら興味深く読みました。
 お読みくださり有難うございます。
 去年の冬の童話に参加しようと思い、かなり苦吟して書き上げました。童話やおとぎ話を説教臭くないようにとしながらも、説明的になっちゃったなあと反省している面もあります。
 狐の恩返しは珍しかったですか? そう言われてみればそうかも知れません。人間は恩師らず、動物の方が恩を知っている昔ばなしのパターンは多いので、出してみました。それに山にいる動物で丁度良いのが狐さんでした。
 古代の説話で女性が攫われるとほとんど命を落として、男性が嘆く形が多いので、自分なりに生き方を工夫するお姫様としました。
 感想有難うございます。
[一言]
童話ってこう書くんだ、と参考になりました。
悪役が出てこない話でも、こうも読ませるものなんですね。
お恥ずかしい限りです。
冬の童話に出したくてウンウン考えたお話です。
ほかの方々の童話を拝読すると、勉強不足だと実感しております。

感想感謝します。
[良い点]
格調高く、しかしながら親しみやすく読みやすい文章で、姫さまの災難に胸を痛めながら、それでも最後まで一気に読ませていただきました。
どの人物にも(たとえ悪い行いをした者にも)わずかずつでも心を寄せて描いておられるところに感銘を受けました。
狐がとてもあんばいよく登場しており、おとぎばなしとの融合という点でも、また古のお話という感覚でもとてもバランスよく、あまり重くなり過ぎず楽しく拝読しました。
[一言]
私の文章に感想を頂き本当にありがとうございました。
御礼というわけではなく、感想をかいて下さった方が、どんなお話を紡いでいらっしゃるのか、純然たる興味をもって遊びに伺いましたが、文章の折り目正しさや、間合いの巧みさ、何かと学ぶ点多く、お話も興味深いものでした。

また遊びにうかがいます!
お読みくださり、有難うございます。
冬の童話の企画に参加しようと、かなりうんうん考えながら思い付いたお話の筋でした。
童話とはどんな話だろうと良人に尋ねると、「動物の出てくる話」と言われて、動物を出せばいいってものでもないでしょうと、狐さんはちょこっとだけの登場です。とりあえず、お姫様は良い所に落ち着けてめでたしめでたしで終えることができました。
古代の攫われる女性の物語があんまり悲しい結末ばかりなので、お姫様に頑張ってもらいました。

説明的な文章になりがちで、登場人物の魅力を出す点など工夫したいと思っております。

感想をお寄せくださり、有難うございます。
[良い点]
早速、おじゃまします。

日本昔話風の童話ですね。
狐が子狐だったので、姫さまを助けるまでに時間がかかる……ここがこのお話のミソだと思いました!
確かにハッピーエンドですが、山の男も、悪人とまでは言えない存在……。姫を恋慕ったばかりの、出来事。
そんな彼の気持ちや、最後に暴挙に出なかった彼の事を思うと、切ない身持ちになります……
  • 投稿者: 鈴木りん
  • 男性
  • 2015年 12月26日 08時41分
お読みくださり有難うございます。
狐がオールマイティーな活躍をしてはいけない、なるべく人の性格や行動で話を進めたいと思って、少ししか出てきません。

平安朝の物語ふうにしましたので、締め括りがこのようになりました。
中世のお伽草子や狂言に詳しかったら、もっとコミカルになっていたかも知れません。
平安朝の物語だと、さらわれた側の女性が亡くなる話ばかりでしたので、男にされるがままの運命にしたくないと、考えてみました。

感想感謝です。
[良い点]
女捕(めと)りなる強制結婚の文化は中世にもたびたび禁令が出されているようですが、身分内の血縁の相姦や同族婚による弊害を防ぐためには必要不可欠だったようです。
男は身分違いの想いを募らせた上は貴人の姫を迎えたとて、無理に出来ない無理を重ね、姫を遇しましたが、身分や外貌ばかりみて姫の『そのもの』に惚れなかったのでしょう。
社会的身分、収入生活安定、はたまた性の相性、精神的価値観、男女の惹き合う要素は古今変わらねど、わたしたちは何に惹かれ合い、伴侶の縁にたどり着くのか。答えは今の現在に至るまで尽きないものなのでしょうな。
[一言]
姫は『存在感』を価値として求めたようですね。彼女は結局誰かの『助け』になることで愛を感じ得たのでしょうか。
お読みくださり有難うございます。
男はお姫様のどこに恋したかまでは考えていません。目の前に現れた女性に一目惚れした、それだけで突っ走って、お世話しますから妻になってくれと言います。
お姫様が嫌と言えない状況下です。好かれるための努力もああもないのです。
現代では男女同権になりましたし、男は押しが強ければセクハラ、ストーカーと言われかねない。歴史を逆行できないように、人権意識や道徳を当時のように理解できないものです。
お姫様は自分の意思を大切にしました。狐は動物としての分を弁えての恩返し。
男は悪いことをしたとは思っていなかった。
三者それぞれ別のことを考えています。

心を打ち明けて話せる相手、それも長年続く相手となると、うまく出会えるでしょうか? 話の結びで姫は文官と子どもと仕合わせそうです。山里で男はお姫様の世話だけで、心の内はお互い通じていなかったし、その努力もしなかった。山の暮らしでお姫様の月経が止まってたって不思議ではありません。

辻取りだか、中世のお話にもあるようですね。わたしは平安時代あたりのつもりで書いていました。

感想感謝です。
[一言]
柔らかく静かな、雰囲気のある素敵な童話ですね。

単なる男と女の物語ではなくて、キツネがいて成立する童話だと思いました。
だけど、出過ぎず、キツネの出番が絶妙ですね。
そして、姫様が強くて良い!心が強いって素晴らしいです。
そして男がダメすぎる^^;

こうしてみると、童話も色んな形がありますね。
面白かったです。ありがとうございました。
  • 投稿者: marron
  • 2015年 12月15日 20時39分
読んでくださり有難うございます。

古典の説話や物語のように、男が女を盗む話はロマンチックじゃないし、女は情にほだされる訳がないと考えて書きました。
狐さんは、「一回は一回」とクールです。

童話は初挑戦でございます。どのように読まれてゆくかドキドキです。

感想感謝です!
[良い点]
姫様がとても出来た人柄です。
災難(九藤解釈)に遭っても朗らかに、前向きに、は理想ですが難しい。狐さんはカウンセラーでもあったのかなあと思いました。恩返しが過剰でなくて良かったです。
[一言]
男が。とにかく男が。
何をやっているんだ、と、思いました…。
早速お読みいただき、感想までお寄せくださって有難うございます。

そうなんです、狐さんが奇跡を起こしすぎては受けた恩以上になってしまいますので、山に返したもらったように、お屋敷に戻して差し上げたのです。

お姫様ながら家事に長けていた方なので、なんとか知恵を巡らした結果でした。

男に関しては、昔の女が仕合せそうなのを確認したんだからいいじゃん。古典の説話じゃお姫様はだいたい死んじゃうんですもの。
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