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[一言]
何だか悲しい理由ですね。

はじめまして。聖魔光闇と申します。

物語を書くのに、そこに自己存在意義だけを投影するのは、あまりにも悲しいと私は思います。

物語の中にも世界があり、その世界で様々な人間や登場人物が生活しています。

それなのに、その登場人物達は皆、あなたの存在意義だけの為だけに創造されるのですか? それは、あまりにも可哀想だと思います。登場人物達も愛してあげましょうよ。



  • 投稿者: 聖魔光闇
  • 40歳~49歳
  • 2015年 12月17日 09時34分
聖魔光闇様、初めまして。
この度は、お忙しい中、わざわざ御感想を頂きまして、誠に有難う御座います。
また、御返事が遅くなりまして、大変申し訳御座いません。

改めまして、初めまして。桜ノ夜月と申します。

まず、最初に、私の書いた詩で、御不快な御気持ちにさせてしまいましたこと、心よりお詫び申し上げます。

以下は、私の勝手な価値観や考え方ですので、御不快な御気持ちにさせてしまいましたのなら、大変申し訳御座いません。

私は、私の書いた物語の登場人物がどうなったって構わないと思ったことはありません。
聖魔光闇様の仰るように、物語は生きています。海の底で、ゆっくりとうねるように。
登場人物も、その世界に生きる風景も、きちんと生きていて、きちんと、伝えたいことがあります。
その世界を壊すことは、誰だって許されないことだと、私自身思います。

私が御伝えしたかった事が、きちんと届かず、御不快な御気持ちにさせてしまいまして、大変申し訳御座いませんでした。
以下は、私の勝手な価値観ですので、御不快な御気持ちにさせてしまいましたのなら、大変申し訳ありません。

例えば、物語の登場人物は生きています。けれど、その物語の裏には、物語を書いた「人間」も生きています。
私は、私の創った登場人物に対して、「私が居たから、あなたたちは生きていられるのよ」とは思いません。
私が、此処でこうして生きていられるのは。心のバランスを保っていられるのは、私が私のために生み出した物語のお陰です。
元々、私は誰かに「読ませる」物語を書くのは、苦手です。
私に私の価値観があるように、他の方々にも、他の方々の価値観があります。
私は、「読ませる」ことが、私個人の価値観を、読んでくださる方々に押し付けてしまうのではないか、と不安に思うのです。
それならば、書くな、と言われてしまうかもしれません。
私自身は身勝手な、汚い人間です。
ですが、物語を書く理由と登場人物の存在意義は、あくまで別だと私は思っております。

「此所に居るよ」って。「此処で生きてるよ」って、伝えたいから、私は物語を書き始めました。
他の方々からしてみれば、私の物語を書き始めた理由は身勝手そのものです。
ですが、私の物語の登場人物は、私自身の身勝手な理由の為に創造されたわけでは決してありません。
「こんな子が居たら良いな」。「こんな世界だったら良いな」。「この世界なら、きっと皆幸せだ」。
そんな風に、ただぼんやりと創造したのが、私の登場人物達です。
そんな風に、私の生きる希望になる大切な登場人物達を、都合の良い駒のように動かそうなどと思ったことはありません。
振り回して、振り回されて。物語の登場人物と付き合うのは、現実の人間と付き合うのと同じです。
私は、彼等の持つ一つの人格を壊してしまおうと、ねじ曲げてしまおうと感じたことはありません。

私は、私の登場人物達を愛しています。
振り回されて、振り回して。沢山の感情が交差する私の世界を、そんな風にひとつの物語が出来上がる過程を、その物語の中で生き続ける登場人物達を、愛しく思っております。
そして、私にとって最も嬉しく思うのは、そんな風に書き上げた物語を、たった一言、「面白かった」と仰っていただける瞬間です。
その一言で、私の登場人物達が、私の世界が、認められたような気分になります。
誰にも届かないで燻っていた気持ちが、やっと前を向けたような気持ちになるのです。
その気持ちにさせてくれたのは、他でもない私の登場人物達。私の生み出した物語の世界に生きる人々です。

様々な人に、様々な存在理由や、存在意義があります。
仕事、恋人、家族、友人。親戚なども在るかもしれません。
私が物語を書く理由は、そんなありふれた存在意義と同じです。
そして、私の生み出した登場人物達は、そんな弱い私の世界でも、必死で生きている個々の存在です。
だから、ねじ曲げてしまおうと感じたことはありません。
彼等の人生に、私の考えた物語は多少影響するとは思いますが、だからと言って、彼等がどうなったって構わないとは思いません。

繰り返しお伝え致します。
私は私の世界や、その世界で生きる登場人物達を愛しています。
それはきっと、私が物語を書き始めた、「存在理由」や「意義」なんてつまらない枠組みを、飛び越えてしまうほどだと思います。

この度は、読んでくださった聖魔光闇様に、御不快な御気持ちを残してしまいまして、大変申し訳御座いませんでした。

また、お忙しい中、感想をお書きくださり、誠に有難う御座いました。
寒い日が続きますが、お身体をご自愛ください。
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