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[一言]
 さて、SF想い三部作最後、『韜晦の想い』拝読いたしました。藤咲です。
 それでは簡単な感想を一言に乗せて……

 煌めきはこのために。と思いました。ですが、少し弱い。これは煌めきに対する私の印象が伏線としての感覚だったのが災いしたのだと思います。
 物語自体としては、面白いです。短編連作の一区切りとして、楽しめました。

 気になる事としては、やはり時間軸を絡ませてきた事。
 どこまでがパラドックスなのか判断できません。これは歴史として初めから決まっていた物なのか、否か。そこのところが曖昧かなと思ってしまいます。
 そういう認識をして、クラムの発言をどうとらえて良いかわからないのです。そうしなければならなかった理由というか、なんというか……
 まぁ、そんな事を記す私は野暮なのかもしれません。

 そして最後に全てを連ねて考えた結果。
 もう少し、各作品の繋がりを希薄にして、作品ごと独自の完結を見せた方が、より魅力的な連作作品になるのではと思いました。と、言うよりそれが私の好みだったりします。
 今回の場合、最初に読んだ作品の印象が強いため、他の作品が埋もれてしまった感があります。
 これは、私の読み方が原因でありますから、一概にどうとは言えません。
 私としては、繋がりを明確化しなければ、SFの定義から外れてしまう。そうは思いません。SFを根幹に置いて綴られた物語は、やはりSFなのだと思いますから。
 なんて、勝手な想像を交えて記してしまいました。

 好みを押し付けるような、好き勝手な感想すいません。
 やはり私は、少しずれた人間なのかもと、思う次第です。
 それでは、これからも執筆作業頑張ってください。
 羽村先生の、更なるご発展と、ご健勝をお祈りいたしまして、締めの一文とさせていただきます。

 藤咲一でした。

  • 投稿者: 藤咲一
  • 2009年 11月01日 02時57分
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