感想一覧
▽感想を書く[一言]
投稿おつかれさまです。
怪奇な雰囲気濃厚ですね。これぞホラー! という感じです。
しかし、僕はこの主人公を好きになれません。が、まったく反対してもいません。その理由を書きます。
第一。僕は、彼のこの世の「規律」や「正義」に反発したい気持ちが分ります。これには一部賛成し得る気持ちであります。
第二。しかし、彼はそれの反動で「原始の闇」に救いを求めてしまいました。これには同情を禁じ得ません。彼の思想は明らかに破壊的錯誤に向かったからです。
第三。彼の行動目標はある一人の(今は亡き)「女性」です。この男の姿は過去に捕らわれて前に進むことを怠けた醜いものです。「前に進んでいる」という彼の認識は「後ろに退いている」と言っていることと変わりありません。
以上の理由から、僕はこの主人公が好きになれません。彼の人生はまさに「闇行き」です。「未来」を希求しての「闇行き」ではなく、「過去」に執着しての「闇行き」です。この男は、目前の敵を恐れて草むらに隠れ隠れ逃げていく逃亡兵士です!
このタイプの物語では、このような人物が現われるのも必然ではありましょう。僕の言ったことは「闇行きシリーズ」への感想としては的外れでしょう。しかし、この哀れな「死んだ男」が、ふたたび「生きられる」ようになることを願います。
では、また次回を心待ちにしております。
投稿おつかれさまです。
怪奇な雰囲気濃厚ですね。これぞホラー! という感じです。
しかし、僕はこの主人公を好きになれません。が、まったく反対してもいません。その理由を書きます。
第一。僕は、彼のこの世の「規律」や「正義」に反発したい気持ちが分ります。これには一部賛成し得る気持ちであります。
第二。しかし、彼はそれの反動で「原始の闇」に救いを求めてしまいました。これには同情を禁じ得ません。彼の思想は明らかに破壊的錯誤に向かったからです。
第三。彼の行動目標はある一人の(今は亡き)「女性」です。この男の姿は過去に捕らわれて前に進むことを怠けた醜いものです。「前に進んでいる」という彼の認識は「後ろに退いている」と言っていることと変わりありません。
以上の理由から、僕はこの主人公が好きになれません。彼の人生はまさに「闇行き」です。「未来」を希求しての「闇行き」ではなく、「過去」に執着しての「闇行き」です。この男は、目前の敵を恐れて草むらに隠れ隠れ逃げていく逃亡兵士です!
このタイプの物語では、このような人物が現われるのも必然ではありましょう。僕の言ったことは「闇行きシリーズ」への感想としては的外れでしょう。しかし、この哀れな「死んだ男」が、ふたたび「生きられる」ようになることを願います。
では、また次回を心待ちにしております。
感想ありがとうございます。
この主人公を好きになれない気持ちは当然です。
おっしゃる通り、この主人公は恋人の死を受け止めているように見えて、受け止めていません。ましてや、自身の欲望の為なら周りを巻き込み、本質的なことは他人に任せる……自己中心的な人物です。文字通り、この男は過去に執着し、未来を捨て、過去を遡り、命の探求を始めています。それは言うなれば、本来人が必ず行わなければならない未来へ歩むという義務を放棄していることと同じです。
闇こそが彼の唯一の拠り所となってしまったわけです。
彼の退行という旅路は始まりました。闇は全ての原始回帰であり、始まりを指します。この言葉の意味は彼のこれからの行動により明らかになっていくことでしょう。
この主人公を好きになれない気持ちは当然です。
おっしゃる通り、この主人公は恋人の死を受け止めているように見えて、受け止めていません。ましてや、自身の欲望の為なら周りを巻き込み、本質的なことは他人に任せる……自己中心的な人物です。文字通り、この男は過去に執着し、未来を捨て、過去を遡り、命の探求を始めています。それは言うなれば、本来人が必ず行わなければならない未来へ歩むという義務を放棄していることと同じです。
闇こそが彼の唯一の拠り所となってしまったわけです。
彼の退行という旅路は始まりました。闇は全ての原始回帰であり、始まりを指します。この言葉の意味は彼のこれからの行動により明らかになっていくことでしょう。
- 吉田 将
- 2016年 04月21日 15時07分
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