感想一覧
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[一言]
どうも、こんにちは。ご無沙汰しております、金椎響といいます。どうぞよろしくお願いします。
最初に、このたびはずかみんさんの最新作『-PEACE KEEPER- (バルバロイR2)』の完結、おめでとうございます。
『バルバロイ』、『ハルシオン』と間髪を入れずに連載を続け、ほぼ毎日の更新という頻度に、いつも作品を楽しむことができた一方で、作者のずかみんさんにとっては本当に大変な日々だったと想像するだに恐ろしい限りです。本当にお疲れ様でした。
さて、本作では現実世界でも混迷の続くトルコ・シリア国境が舞台ということもあって、ぐっと引きつけられました。時事問題を上手に小説で扱えれば理想なんですが、なかなかうまくいかないなかで実践してみせるずかみんさんが本当にうらやましい限りです。
そして、『バルバロイ』から続く戦地・戦場の悲惨さは変わらず、その衝撃たるや、言語を絶する壮絶な描写には本当に圧倒されました。
前作『ハルシオン』とは異なり、本作は唯斗とアリシアが引き続き参戦ということで、このふたりの今後の活躍を期待していただけに嬉しかったです。また『ハルシオン』では主人公をつとめたレティシアの姿もあり、さながら「スーパーずかみん大戦」(?)といった趣で、本当に心躍りました。
個人的には、暗躍するパナケア――オリゾンや米軍の上層部の思惑、防疫キャンプを襲う暴徒たちの姿などの人間の汚い側面にぞくぞくしました。読み進めるのが辛く、呆然としてしまう箇所もありつつも、一方で戦乱の混乱となればこうした普段ならば建前で隠されている部分も露わになるだろうなあとも思いました。
あと、これは勝手な趣味趣向なんですが「国際連合イラク領クルディスタン・ミッションUNMIIK」「国連ハタイ脳炎緊急対応ミッションUNMHEER」といった用語・言い回しに惹かれました。わたしも小説を書くときはなるべくいかにも現実世界にありそうな言葉を想像してはにやにやするタイプなので。トルコ南部にあるハタイ県やインジルリク空軍基地など、要所要所で現実の地名が出てきて「おっ!?」と声が出そうになりました。
本作から登場したイツキとレヴィーン、国境なき医師団のシモーヌ、米軍のネイサン・ミラー中尉やウィルソン一等軍曹ら部下たち、くわえて四本脚の蜘蛛型ロボットのコディなど個性の光る登場人物の数々で、群像劇としても非常に魅力的でした。ヴュヴュ!
特に、レヴィーンには幸せになってもらいたいと思っていただけに、その別れと最後は辛かったです。
一方で、ただバッドエンドというわけではなく、樹の行動を阻止すべく唯斗が立ちはだかる反面、彼に気遣いを見せるあたり唯斗もまた戦いを通じて少しずつ変化し、他者に道を指し示すことができるようになった点は非常に感慨深く、感動しました。
また、ミラー中尉とその部下たちのやりとりなど、主人公サイド以外の場所でもあついやりとりがあり、まるで悲しんだ分をそっくり取り戻すようにして熱くなる場面が多かったと思います。
個人的には、ピクシーを超える無人戦闘車両スプリガンの存在が非常にツボでした。主人公機よりも後発のハイスペック機の敵キャラに萌えるわたしとしましては「本当によくわかっているなあ!」という感じで戦闘シーンは特に気に入っております。
というわけで、今回もまた非常に満足しました。
今後もまた機会を見つけては何度も何度も読み返していこうと思っております。
最後に、有意義なひとときを過ごすことができました。
『-PEACE KEEPER- (バルバロイR2)』という力作に出会うことができて、本当に良かったです。
ではでは、ずかみんさんの新作を心から楽しみにしております!
どうも、こんにちは。ご無沙汰しております、金椎響といいます。どうぞよろしくお願いします。
最初に、このたびはずかみんさんの最新作『-PEACE KEEPER- (バルバロイR2)』の完結、おめでとうございます。
『バルバロイ』、『ハルシオン』と間髪を入れずに連載を続け、ほぼ毎日の更新という頻度に、いつも作品を楽しむことができた一方で、作者のずかみんさんにとっては本当に大変な日々だったと想像するだに恐ろしい限りです。本当にお疲れ様でした。
さて、本作では現実世界でも混迷の続くトルコ・シリア国境が舞台ということもあって、ぐっと引きつけられました。時事問題を上手に小説で扱えれば理想なんですが、なかなかうまくいかないなかで実践してみせるずかみんさんが本当にうらやましい限りです。
そして、『バルバロイ』から続く戦地・戦場の悲惨さは変わらず、その衝撃たるや、言語を絶する壮絶な描写には本当に圧倒されました。
前作『ハルシオン』とは異なり、本作は唯斗とアリシアが引き続き参戦ということで、このふたりの今後の活躍を期待していただけに嬉しかったです。また『ハルシオン』では主人公をつとめたレティシアの姿もあり、さながら「スーパーずかみん大戦」(?)といった趣で、本当に心躍りました。
個人的には、暗躍するパナケア――オリゾンや米軍の上層部の思惑、防疫キャンプを襲う暴徒たちの姿などの人間の汚い側面にぞくぞくしました。読み進めるのが辛く、呆然としてしまう箇所もありつつも、一方で戦乱の混乱となればこうした普段ならば建前で隠されている部分も露わになるだろうなあとも思いました。
あと、これは勝手な趣味趣向なんですが「国際連合イラク領クルディスタン・ミッションUNMIIK」「国連ハタイ脳炎緊急対応ミッションUNMHEER」といった用語・言い回しに惹かれました。わたしも小説を書くときはなるべくいかにも現実世界にありそうな言葉を想像してはにやにやするタイプなので。トルコ南部にあるハタイ県やインジルリク空軍基地など、要所要所で現実の地名が出てきて「おっ!?」と声が出そうになりました。
本作から登場したイツキとレヴィーン、国境なき医師団のシモーヌ、米軍のネイサン・ミラー中尉やウィルソン一等軍曹ら部下たち、くわえて四本脚の蜘蛛型ロボットのコディなど個性の光る登場人物の数々で、群像劇としても非常に魅力的でした。ヴュヴュ!
特に、レヴィーンには幸せになってもらいたいと思っていただけに、その別れと最後は辛かったです。
一方で、ただバッドエンドというわけではなく、樹の行動を阻止すべく唯斗が立ちはだかる反面、彼に気遣いを見せるあたり唯斗もまた戦いを通じて少しずつ変化し、他者に道を指し示すことができるようになった点は非常に感慨深く、感動しました。
また、ミラー中尉とその部下たちのやりとりなど、主人公サイド以外の場所でもあついやりとりがあり、まるで悲しんだ分をそっくり取り戻すようにして熱くなる場面が多かったと思います。
個人的には、ピクシーを超える無人戦闘車両スプリガンの存在が非常にツボでした。主人公機よりも後発のハイスペック機の敵キャラに萌えるわたしとしましては「本当によくわかっているなあ!」という感じで戦闘シーンは特に気に入っております。
というわけで、今回もまた非常に満足しました。
今後もまた機会を見つけては何度も何度も読み返していこうと思っております。
最後に、有意義なひとときを過ごすことができました。
『-PEACE KEEPER- (バルバロイR2)』という力作に出会うことができて、本当に良かったです。
ではでは、ずかみんさんの新作を心から楽しみにしております!
ご無沙汰です。
またまた丁寧な感想を有難うございます。
UNMHEERとかいう言葉は、わたくしもニヤニヤしながら考えました。
調べてみると、PKOは思ったよりも広範な活動をしており、
現在では戦前に願い実現できなかった常設軍に近い状態を実現できているようです。
人類の営みを感慨深く眺める昨今です。
次回は、これまでのキャラクターを生かした短編に挑もうかなと思っております。
他のシリーズもなろうにアップしようと思いますので、
また良ければご一読ください。
またまた丁寧な感想を有難うございます。
UNMHEERとかいう言葉は、わたくしもニヤニヤしながら考えました。
調べてみると、PKOは思ったよりも広範な活動をしており、
現在では戦前に願い実現できなかった常設軍に近い状態を実現できているようです。
人類の営みを感慨深く眺める昨今です。
次回は、これまでのキャラクターを生かした短編に挑もうかなと思っております。
他のシリーズもなろうにアップしようと思いますので、
また良ければご一読ください。
- ずかみん
- 2016年 05月06日 12時18分
[一言]
前作から続けて一気に読みました。疲れました。
「正義」とは何か、と考える作品でした。
登場人物達の抱える二面性、バルバロイ(野蛮)かハルシオン(安息)か、現実でも自分のアイデンティティーを見つけられない人間が多い中で、そのことについて触れていることがとても印象的でした。
いろいろ戯れ言を吐きましたがスッゴク面白かったです!
前作から続けて一気に読みました。疲れました。
「正義」とは何か、と考える作品でした。
登場人物達の抱える二面性、バルバロイ(野蛮)かハルシオン(安息)か、現実でも自分のアイデンティティーを見つけられない人間が多い中で、そのことについて触れていることがとても印象的でした。
いろいろ戯れ言を吐きましたがスッゴク面白かったです!
感想ありがとうございます。
気に入って頂き、光栄に思っております。
続編もがんばろうと思っておりますので、よろしくお願いします。
気に入って頂き、光栄に思っております。
続編もがんばろうと思っておりますので、よろしくお願いします。
- ずかみん
- 2016年 03月21日 08時11分
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