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[良い点]
 生まれも国も違う歴史上の人物が、死後に神様として顔を突き合わせ、昔話や自慢話に興ずる様子が面白く、するりと物語に引きこまれました。
 本当の意味での終わりを迎えてしまった彼らの最後は、男らしくかっこよく、とても印象に残るものでした。十兵衛の旅路が悲しいものではありませんようにと願わずにはいられません。
 自称「しがない弁士」である語り手の正体が誰なのか、はっきりと明言せずに謎は謎のまま〆られているところも、よりいっそう物語を面白くしているように思います。
 彼の目線から見た物語をもっと読みたいと思わせる、不思議な魅力あふれる作品でした。
 今後の創作活動を応援しております。
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