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[良い点]
 ミハエルとマリーが政略結婚。そこから始まる恋愛ストーリーかと思えば、異世界人召喚といった劇薬が物語に放りこまれています。どのような変化をもたらすのか、気になる引きになっていました。
 物語が進んでいくうちに、マリーと異世界人ヤマトとの関係もあきらかになっています。謎を解き明かす過程の演出が丁寧で、好感がもてました。
 ミハエルを支えるクロエやアルヴィンといった従者たちが個性的です。活躍の仕方もそれぞれの持ち味に合っていました。
 ミハエル、マリー、そしてヤマトの行く末がちゃんと描かれており、読み手の期待に応えています。よい心持ちで読み終えることができました。

 今後の活動を応援しております。
[一言]
偶然目に留りましたが、良い話しです。
リアル世界でもお見合い結婚が恋愛に比べて幸せではないとは言えませんし、出会いはどうあれ家族として助け合い努力することは大切だと思う。
実は私自身ゼルドのような後悔はあります、友人の紹介で付き合いが始まりプロポーズ、彼女の両親にも挨拶して次は婚約と思ったらいきなり別れ話を切り出され失恋しました、ショックで理由も訊かず了承し、翌日1日何もする気にならず、彼女からの手紙や写真を処分し、忘れようとしました。
ここまではよくある話しなんですが、1年後偶然彼女の家の前を通ったら何か違和感があり、戻ってみたら表札が変わり、別の人が住んでいた。
彼女の父親が退職金で建てたばかりの家で引っ越す理由もない、このとき別れ話を聞いたときに何故きちんと彼女と話し合い、理由を訊かなかったのかと後悔、そして何かあったと判った時点で彼女の消息を探すべきだったのではないかと、今でもそんな気持ちを引きずっています。
それだからこそ、最後にマリーがヤマト告げた決別の言葉とそれを促したミハエルの態度が胸に刺さりました。
しかし今後ヤマトはどうするのか、残り3人の少女との関係が興味あるところです。
  • 投稿者: TURURIN
  • 2016年 05月06日 23時01分
感想、ありがとうございます!返信遅れて申し訳ない!!
私的には本人同士が恋愛して結婚することも全然良いと思います。というか、現実ならそれが普通なのですけれど……。
しかし、アニメや漫画、小説の中で出てくるお見合いや家同士の結婚が必ずしも不幸であるとは言えないとも思っています。よく「ヒロインがそんなことを望んでいるわけがない!!」と言って主人公が結婚式やお見合いをぶち壊そうとする話がありますが、本当にそうなのか、という疑問からこの物語は生まれました。
TURURINさんが仰っているようにようは家族として助け合い努力できるかどうか、だと思います。ミハエルとマリーの結婚は決して運命的なものではありませんが、それでも幸せなものにしていくかどうかは、彼ら次第なのですから。
TURURINさんの失恋については私は何も言えません。当事者でもない私が何を言ったところで意味のないものでしょう。ただ、私の小説、その登場人物達の行動、言動がTURURINさんの胸に刺さり、引きずっている気持ちが少しでも晴れれば幸いだと思っています。
そしてヤマトや三人の少女達についてですが……正直どうしようか迷っています。このまま別作品として何かやろうか、などと考えてますが、話が全く浮かばないという状況です、はいww
長文失礼しました。
それでは!!
[良い点]
・主人公のミハエル様が、とても硬派な魅力あるキャラクターで、好感が持てました。イケメンではないし不器用だけど、真面目で一本気。チートな能力を持っているわけではなく、日々のたゆまぬ鍛錬によって剣の腕と技を磨いてきた努力家、という点が好きです。彼の地味だけど地に足のついた生き方、リアリティのある魅力が作中、とても丁寧に描かれているので、「ああ、こういう御仁なら、マリー嬢もヤマト君じゃなくてこっちを選ぶだろうし、神様も余計な手出しを控えて、決着を人間の手に委ねてくれるだろうな!」と、物語の展開や結末にすとんと納得することができました。最後はめでたくゴールインしたミハイル様とマリー嬢(といっても、二人の『恋愛』はまだスタートしたばかりですが)に、一読者から祝福を贈らせてください☆

・ミハエル様だけでなく、クロエさんやアルヴィン、フリードといった脇役キャラクターも、個性的な魅力があって素敵でした。しかも、ただ登場するだけでなく、アルヴィンは「ヤマト君の独善を批判する役」、フリードは「ヤマト君にわざと負けようとするミハエル様を叱咤し、吹っ切れさせる役」というふうに、それぞれが作中しっかりとした役割を担っていて、「無駄な登場人物がいないな!」と思いました。

・マリー嬢のお父上であるゼルド卿も、最初は嫌な敵役かと思っていたのですが、娘に「ウェディングドレス似合ってるぞ!」と言ってあげたり、過去にほろ苦い失恋経験があったりして、「ああこの人も、今を一生懸命生きている一人の人間なんだな!」と、好感を持つことができました。

・「異世界人と対決する貴族が主人公」という、他では見られない視点に、オリジナリティを感じました。あとがきで新嶋さんも書いておられるように、「貴族との望まれない結婚を強いられているヒロインを、主人公が助けるお話」というのはよくあると思いますが、本作のような視点のお話は珍しいと思います。

[気になる点]
・敵役のヤマト君やザルクス殿下を、もう少し早く登場させてもいいのではないか、と思いました。ヤマト君は第8話の後の幕間1でようやくお目見えですし、ザルクス殿下は終盤いきなり登場するまで、名前も出てきていなかったような気がします。ミハエル様が王宮へ用事で出かけて、そこで偶然、マリー嬢の行方をたずねに来ていたヤマト君と擦れ違ったり、ザルクス殿下とばったり会ったりするなど、敵役二人の「顔見せ」の場面を設けてもいいのではないかと思うのですが……いかがでしょうか。
[一言]
 はじめまして、新嶋紀陽さん。諸葛 亮と申します。『不器用な貴族』、拝読させていただきました。大変おもしろく、一日で全部読んでしまいました! また、後日談など投稿されましたら、ぜひ読ませていただきたく存じます。
 それでは、失礼いたします。
 自分も創作、がんばります!
 諸葛 亮さん、はじめまして。新嶋紀陽と言います。
 感想、ありがとうございます!
 今回のキャラクターは結構考えて作ったので、気に入っていただけたのなら幸いです。特にミハエルはこの話の核となるキャラクターでありながら、派手なのではなく、あくまで地味なように書くよう心がけました(最後の方は結構暴れていましたがww)。また、仰っているように、マリーもミハエルなら結婚してもいい、と思わせなければならないため、色々工夫はしました。

 脇キャラに関してもなるべくキャラとして死んでいる者は出さないように心がけた結果、ああいうメンツが揃いました。おかげで楽しく書けました。

 ただ、一方で悪い点で書かれているように敵側のヤマトや三人娘、そしてザルクス王子は出番が遅いためにあまり深いところまで描写することができなかったのが悔やまれます。諸葛 亮さんが言っているようにもっと早めに出しておけば、良かったと今では思っています。今後の作品で活かせていきたいです。

 最後にこの作品を最後まで読んで下さり、本当にありがとうございました。面白い、と言ってくださるだけで、嬉しくてたまりません。
 諸葛 亮さんも創作頑張ってください。
 それでは!!
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