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[良い点]
一気に読んでしまいました。
表現が知的で文章が詰まって表示してあっても読みやすかったです。
>人類が築き上げてきた哲学の多くが肉体的経験に基づいているのに対し、彼らは浮かび上がってきた哲学的に答えるための論理的根拠を彼らは有していないのだ。
特にこの表現がいいなと思いました。
[気になる点]
大学卒業後なのか研究室に配属されてからは分からないが、7年後にヒカリを生み出しています。この時Dの年齢は推定27〜29歳。そこから30歳までに世界のトップシェアはいいとして、法律を9割以上の国に強制という言い方でいいかどうかわからないですがそうしたのは少し無理があると思います。そう言う最新技術は軍事転用されるのが常なのでそう簡単にはいかないと思ったからです。その法律を制定させるという物語でも一つ小説が書けるほどだと思います。
この小説においてはテーマが全く違うと思いますが。

後、やっている事はとても大規模なのにDの周辺環境がとても狭く思える。登場人物の社員が親しみやすいおっちゃんや若干コミュ症の青年という所と、世界規模なのに国内に収まりすぎている所とか。5話までの所ではです。人物の描写については、Dと言う人物が差別的ではないぞという表現ならいいです。年に一度のパーティーは大規模なのに近場で済ませた感がある。支社とかもあったほうがいい。海外の知識があまり無くて細かい描写ができ無いとしても切り開いて書くべき。細かいツッコミは無視したらいいと思う。文体から完璧主義者っぽい。この設定で日本だけに収まっているのは苦しくなってくると思います。

[一言]
ちょいちょい挟む小ネタが勉強になります。
  • 投稿者: フタツ
  • 23歳~29歳 男性
  • 2016年 01月30日 04時09分
 コメントありがとうございました。
 いくつか指摘のあったことについてコメントさせていただきます。
①法律について
→法律についてですが、これは裏があります。全4部作の第一作にあたる今作では天才であるAが普段何をしているかは描きませんでしたが、フタツさんが疑問に思っているところに関しても裏付けとなる話は考えてあります。次回作でそれの説明を入れるかは微妙なところですが、「どんなことをすれば法律をごり押しできるのだろう」とか妄想して待ってていただければ幸いです。
→簡単な技術的コメントを入れさせていただくと現在、ビジネスの世界での生産性は人間の技量に左右されています。情報を如何にうまく伝えるかも何もかもが人間のスキルに依存します。だからこそ大企業等で大卒、大学院卒の情報処理能力が重宝されているわけです。これをEIの技術で補えば、大卒じゃなくても素晴らしい仕事ができるようになる、つまり労働生産性が格段に上がることになります。現在Industry 4.0が盛んに叫ばれていますが、この物語においてはEIの事業は第5世代の産業の中心となる存在であり、その価値の主張の仕方技術展開の仕方、交渉の仕方によっては……。まあ、細かいことはまた別のお話。

②Dのまわりの環境について
→Dの状況を見ても【トップシェアを有するトップ企業に見えない】という指摘もありました。
→まずこの物語のコンセプトは前書きにあるように、凡人たるDが、いわゆる天才にあたるA,B,Cの中でどんな立ち位置で人生を繰り広げていくのかというところにあります。ですのでDの周囲の状況を見て彼女の世界の狭さを感じてくださったのでしたら、むしろ私の意図したとおりとなります。
→描いてはいませんがもちろんグローバル企業です。別に本社が日本にあっても不思議ではありません。普段A,B,Cは別の国のオフィスにいます(だから本物語ではほとんど出てきません)。

以上、適当なコメントになります。楽しんでいただけたら幸いです。
  • 野兎症候群
  • 2016年 01月30日 10時33分
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