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[一言]
連載終了お疲れ様です。最後まで読ませていただきました。

前半と後半でヒロインとヒーローの視点を入れ替えつつ、同じストーリーを繰り返すという方法は面白かったです。おそらく、人魚と遥斗で語り方を変えることに、結構苦心されたのではないでしょうか。そのあたりの書き分けも出来ていて、同じイベントを繰り返しつつも、飽きは感じませんでした。

ただ、ストーリー自体は、あまりに典型的な展開だったと思います。王道とも言えますが、次に何がどうなるか、大体分かってしまう。少女漫画、例えば『花より男子』は、一旦ヒロインを叩きのめしてから逆転させるという構造を何度も連続させています。それと同じように、どこかで人魚が挫折するような描写があれば、もっと盛り上がったのではないでしょうか。

あと、遥斗の人物描写は、妙に生々しかったですね。男のいい加減な部分、自己中心的な部分が、良く書けていたと思います。それだけに、財閥の御曹司設定は無くても良かったのではないかな、と。等身大のキャラクターとして良くできているだけに、返ってその部分が悪目立ちしていた気がします。
  • 投稿者: 井上数樹
  • 男性
  • 2016年 02月29日 03時24分
井上数樹さま

拙作をお読みいただき、ありがとうございます。
さらに、感想までいただき、とても嬉しいです。ありがとうございます。

>>人魚と遥斗で語り方を変えることに、結構苦心されたのではないでしょうか。そのあたりの書き分けも出来ていて
恥ずかしながら、実は書き分けについては、全くの意識してのことではないのです。というのも、人魚にしても遥斗にしても大変饒舌なもので、放っておいても、勝手に喋ってしまうのです。おかげで、私は彼らの語る台詞を口述筆記下に近い感覚で、私の意図はせいぜい表現を整えることくらいしか入っておりません。というわけで、せっかく評価していただいたポイントは、人魚と遥斗の功績ということで……作者としては悔しがる所でしょうか(笑)

ストーリーについては、全くご指摘の通りで、自分でもこの話の一番の弱点だと思っています。そして、つくづく恋愛ジャンルの難しさを痛感した点でもあります。今後、精進したいと思います。

>>あと、遥斗の人物描写は、妙に生々しかったですね。
このお言葉をいただいて、「しまった、やりすぎた!!」と反省しました。
遥斗という男の子は設定だけなら完璧に王子様なのですが、それだけについ胡散臭いものを感じてしまって、それを払拭させるつもりの遥斗視点だったわけですが……もう少しファンタジー的要素を残しておいても良かったのかなあ、と思います。そのあたりのさじ加減は難しいですね。男性から見てリアルに感じて頂けたことは嬉しいことではあるのですが。
御曹司設定、悪目立ちしていましたか……。この辺、さらっと書いていたつもりだったのが、幅を利かせすぎたということでしょうか。私から見て、彼のような性格が、世間一般の中流家庭に育っただけで培われるとは到底思えず、それゆえの家庭環境だったわけですが、確かにそれは私だけが了解していればいい点だったかもしれないですね。情報の開示とそれを裏付けるキャラクターの描写、中々難しいです。

井上さまからいただく感想は、自分の創作の姿勢を改めて考えさせられて、本当にためになるなあと思います。それだけ丁寧に読んでいただいているということで、本当に感謝の思いでいっぱいです。反省点など、次の作品で成長できていればいいなと思います。ありがとうございました!
  • 氷月
  • 2016年 02月29日 21時24分
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