感想一覧

[良い点]
設定や世界観がすごくよかったです。第6章の立ち止まる人まで読んだときはこの後、物語はどう動いていくんだろう？と、とてもワクワクしました。
文章力や表現力もすごくいいし、物語にすんなりと入っていけました。
[気になる点]
よい点であげた期待感が大きかったおかげで、その後のお話の展開が急すぎて読んでいる身としては置き去り感が否めませんでした。
少女が気付くと（目を覚ますと）状況が変わっているようですが、少女が意識のない間はどうなっていたのかな？と疑問を感じてしまいました。
また、ママはどうなったのか？第8章の少年は誰だったのか？そもそも主人公である少女はどのように生まれどんな役目があったのか？石とはなんだったのか？（神が生み出したもの？）など多くの謎が残ったまま物語が終わってしまったような気がします。
かなりもやもや感が残りました。
最後の青年とお父さんは同一人物なのかな？とか、わかりづらい部分もかなり多かったです。
心理描写が先行しすぎて物語が第7章以降はおざなりになっているように感じました。
時系列もわかりづらいところがあり、もう少し物語に連続性を持たせて欲しかったなと思いました。（私の読解力が低い可能性もありますが・・・・・・）

第9章約束の人の最後に少女が「私は、幸せでした。」と言うシーンがすごくいい雰囲気が出ていて、ストーリー性がしっかりしていたなら泣いてしまったかもしれません。残念です。
[一言]
文章力や、場面、心情の描写力はすごいと思いました。ここにストーリー性（伏線回収をしっかりやる等）が加わればきっと名作になったと思います。次のお話を期待しております。