エピソード22の感想一覧

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[良い点]
 題名候補紹介という企画。

 まず、題名が変わるとそれだけで、物語の印象は大きく変化します。また、内容を知っている作品でも、メインとなる言葉が何なのかという点で、物語の見方が変わってくるように思います。

 しかし、作者さん直々に、題名たりえたかもしれない候補たちを聞けることって、中々ありません。ここで、物語それ自体の候補とは "If" であり中身が異なるのに対して、題名の候補はあくまで中身は変わらないままだと考えます。つまり、同じ物語へ向けた、他の見方を得られるということです。それも、題名という基本的に短い言葉からなので、時間的なコスパも良いです。

 だから、この題名候補紹介という企画は、私にとって楽しいものです。
[気になる点]
『女神の傭兵』は、「女神」とそれに仕える「傭兵」とが存在し、おそらく「傭兵」が主人公であろうと読める。

『オッサニア建国記 外伝』は、まず本編を読もうとなるが、存在しないのだろうか、検索しても見つからない。それで「外伝」は外伝風、すなわち「本編」らしき出来事が伝聞される中で物語が進むのだろうと見る。また「オッサニア」の「建国記」でもあるので、オッサンたちの群像劇かなと思う。

『傭兵 辺境での邂逅』は、主人公であろう「傭兵」が、辺境で何かに邂逅することが、物語の始まりだと分かる。何かとは何なのかと、興味がそそられるかもしれない。

『闇底の光』は、一見してシリアスである。お先真っ暗な「闇」に包まれた「底」辺という、いかにも不味そうな状況であるが、救いの「光」もまた存在することが示唆されている。ただし、助詞の「の」の解釈によって、その関係は大きく変わる。つまり「光」が「闇底」の遥か高くにあるのか、またはその中心に既にあるのかである。

『オッサン 黄昏に征く』は、主人公であろう「オッサン」が、ポストアポカリプスまたはアポカリプスなうな「黄昏」を前に、行くのではなく「征く」すなわち征服するというストーリーが立つ。また、黄昏=夕方を前に、どこか草臥れた姿で歩き出すようなイメージも浮かぶ。

『女神は笑顔で世界に沈む』は、主人公を出さず「女神」に焦点を当て、+っぽい「笑顔」とーっぽい「沈む」との矛盾、それから「世界」というクソデカスケールにより、シリアス味を強く感じる。

『大変記 女神とオッサンの旅』は、本筋を「大変」と「旅」で、人物を「女神」と「オッサン」で示し、造語と思われる「大変記」によるコメディ味を感じる。
[一言]
二晩は想像に耽りました。楽しかったです。
  • 投稿者: 磁石
  • 2023年 02月11日 05時04分
感想をいただき感謝です。

文中でも書いておりますが当時はポイントを稼ぐために試行錯誤というかいろんなものに手を付けまくった記憶があります。そのひとつが改題でありました。
おっしゃるとおりコスパがよく閲覧数を見込めるのではと安易に考えたものですが、結果は惨たるもの。甘くはなかったです。
ですがエッセイのネタして、こうして過分な感想をいただけたので、案外悪くなかったのかもしれないです。

ある意味ワルノリに近いものですが、真摯に分析し考察をいただき、うれしさと恥ずかしさが綯い交ぜになっております。

こんな文章でふた晩も想像に耽られたことこそがコスパでありますね。

本当にありがとうございました!


追伸、磁石さんの読み巧者っぷりと文章の上手さに嫉妬しております。
  • もり
  • 2023年 02月15日 08時55分
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