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[良い点]
雪に温度が宿った。
印象的な描写だと思います。
こういう描写をさらりと挿入するのだからニクイです。

雪は重力に抗えず降ってくる。
声はぐんぐん空を上がる。

天空のおばあさんに届けたいのは、声でしょうか、気持ちでしょうか。
それにより、ぐんぐんとか、どんどんとか表現の仕方が様々にあるように思います。また、気持ちの度合いによって、”上がる”というのもさまざまにあるとも思います。
主人公の心がどのあたりにあるか、ぼんやり想像できてしまいますね。

妙な考えですが、雪の正体は念仏だったという考え方はできませんか?
経文の一文字が雪となって降り注いでいると考えると、また幻想的にならないでしょうか。
[一言]
小学校の頃、父の生家で正月をすごしたことがあります。そのときの光景は、今も朧に残っています。
足跡のない雪原、橋の欄干より高く積もった雪。
流れにかかる雪庇。
時折母屋をふるわせて屋根の雪が落ちました。
雪を利用した野菜洞。ミツバチも巣箱の入り口を閉ざしていました。

ただ降るだけで幻想的に感じるのは、自分が都会人だからでしょうね。

読んでいただき、ありがとうございますm(_ _)m

未だに自身の中では雪は温度のないものなんですよね……白いわたあめみたいなフワフワというイメージしかなくて。雪とは無縁の生活を送ってきましたし、雪の季節に雪国へ行ったこともないんです、実は。

念仏、と捉えると幻想的かもしれませんね。死や死後の世界を連想できますね。
作者なのにそこまで考えが思い至らなかったという……(汗

いつか、雪が積もった雪国へ行ってみたいです。
[良い点]
心打たれる小説ありがとうございます。
そこまで長い小説でもないにもかかわらず話が全体的に纏まっていて、読みやすかったです!

フレーズで死の匂いとありましたがそこが気になりまして、お線香の匂いとゆうことでしょうか?
読んでいただき、ありがとうございますm(_ _)m

自身の祖母が亡くなった時のことを思い浮かべながら書きました。お褒めのお言葉、大変嬉しく思います!

「死の匂い」というのは読んでくださる方々がそれぞれ死について感じたものを連想していただけたら……と思います。線香の匂いも「死の匂い」です。

自身は、祖母の訃報を聞き祖母の元へ駆けつけた時、亡くなってから数日が経っていました。防腐処理は施されていましたが、祖母が人の形を失っていく匂いがほんのりしていたのを覚えています。
大切な人の死の際に感じた匂いや色、温度を拙作を通じて思い出していただけたら幸いですm(_ _)m
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