感想一覧
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[気になる点]
……最後に落ちた深い眠りは、①安堵による何年振りかの安眠、なのか、②夫や息子と同じ“二度と目覚めない”深い眠り、なのか
ヘンリ8世を基にしたってことは後者なんだろうけど……ジャンル:ホラーが深読みを強要してくる……。
[一言]
一応、ですが
中世の男性社会には、女性が政治的トップに立った場合、跡継ぎを産む際の、政治的空白及び死産(母体)のリスクがあるため、そのリスクを負わない男性が政治を行うことでリスクを軽減する、と言うメリット(建前にしろ)がありました。逆に言うと托卵、お家乗っ取りの可能性が強くなるので女性側には貞淑さ(婚姻前のも含めることも⇒処女信仰へ)が求められ、女性の浮気は厳しく取り締まられた(第二、五夫人のように)わけで。逆に、王はあくまで象徴で政治なんて部下にさせるわ、とか夫(や弟など)と共同統治としての女王はありえたわけですが。
当然、ここに血生臭い時代の「占領地の女子供は持ち帰る」と言う女性を物のように扱う価値観からの流れがあったことは否定しませんが。
で、ヘンリ8世って、彼自身も「王子を求められていた」側なんですよね。当時の世だと、宗教的、政治的(当人が重要人物でもあった薔薇戦争はまさに女性の政治介入が大きかった)に「王子を産めなかった王は王権を無くす(王朝の終わり)」が当然だったわけで、「王は一国の持ち主にして最上の存在」と言うある意味で国を安定するための基準点を揺るがす一因が、後継者(息子の出生)問題なわけで……
とまぁ、ヘンリー8世や今作の王も、やりたくて妻殺しを繰り返したわけではないんですよね、人の世の闇に立たされた一人なんですよね、って可能性もあるかなぁ、と。
男親からも女親からも、どちらかと言えば女の子の方が可愛がられる昨今の世からは想像できませんが
……最後に落ちた深い眠りは、①安堵による何年振りかの安眠、なのか、②夫や息子と同じ“二度と目覚めない”深い眠り、なのか
ヘンリ8世を基にしたってことは後者なんだろうけど……ジャンル:ホラーが深読みを強要してくる……。
[一言]
一応、ですが
中世の男性社会には、女性が政治的トップに立った場合、跡継ぎを産む際の、政治的空白及び死産(母体)のリスクがあるため、そのリスクを負わない男性が政治を行うことでリスクを軽減する、と言うメリット(建前にしろ)がありました。逆に言うと托卵、お家乗っ取りの可能性が強くなるので女性側には貞淑さ(婚姻前のも含めることも⇒処女信仰へ)が求められ、女性の浮気は厳しく取り締まられた(第二、五夫人のように)わけで。逆に、王はあくまで象徴で政治なんて部下にさせるわ、とか夫(や弟など)と共同統治としての女王はありえたわけですが。
当然、ここに血生臭い時代の「占領地の女子供は持ち帰る」と言う女性を物のように扱う価値観からの流れがあったことは否定しませんが。
で、ヘンリ8世って、彼自身も「王子を求められていた」側なんですよね。当時の世だと、宗教的、政治的(当人が重要人物でもあった薔薇戦争はまさに女性の政治介入が大きかった)に「王子を産めなかった王は王権を無くす(王朝の終わり)」が当然だったわけで、「王は一国の持ち主にして最上の存在」と言うある意味で国を安定するための基準点を揺るがす一因が、後継者(息子の出生)問題なわけで……
とまぁ、ヘンリー8世や今作の王も、やりたくて妻殺しを繰り返したわけではないんですよね、人の世の闇に立たされた一人なんですよね、って可能性もあるかなぁ、と。
男親からも女親からも、どちらかと言えば女の子の方が可愛がられる昨今の世からは想像できませんが
[良い点]
ヘンリー8世の時代は興味ぶかくて好きなので、楽しめました。メルヘンティックな設定も私の好みで良かったです。義理の母娘の関係や、夫への憎悪ゆえに息子を愛せない母親の心理も興味深く読ませてもらいました。また、こういう作品を書いてください。
[気になる点]
こういうタイプの作品だとは思うのですが、描写がちょっと物足りなかったかな、と。服装や室礼、王女様たちの髪型やドレスなど、もう少し詳しく書いてあれば、もっと楽しめたかも、と思います。
[一言]
小説を読むとき、私にとって一番重要なのは作品の雰囲気なのですが、この作品は本当にヒットしていました。これからも頑張って書いてください。
ヘンリー8世の時代は興味ぶかくて好きなので、楽しめました。メルヘンティックな設定も私の好みで良かったです。義理の母娘の関係や、夫への憎悪ゆえに息子を愛せない母親の心理も興味深く読ませてもらいました。また、こういう作品を書いてください。
[気になる点]
こういうタイプの作品だとは思うのですが、描写がちょっと物足りなかったかな、と。服装や室礼、王女様たちの髪型やドレスなど、もう少し詳しく書いてあれば、もっと楽しめたかも、と思います。
[一言]
小説を読むとき、私にとって一番重要なのは作品の雰囲気なのですが、この作品は本当にヒットしていました。これからも頑張って書いてください。
感想ありがとうございました。
ヘンリー8世という有名な人物の有名なエピソードだけに翻案を受け入れてもらえるのか不安な面もありましたが、楽しんでいただけたのこと、嬉しく思います。反倫理的な面もある登場人物たちも受け入れていただき、ほっとしております。
心理描写に偏って、情景描写が少なくなってしまいがちなこと、自覚があります。本作のように薄暗い・ドロドロした雰囲気の作品、私自身でも好みですので、次にこのような作品を描く場合は気をつけたいと思います。
ヘンリー8世という有名な人物の有名なエピソードだけに翻案を受け入れてもらえるのか不安な面もありましたが、楽しんでいただけたのこと、嬉しく思います。反倫理的な面もある登場人物たちも受け入れていただき、ほっとしております。
心理描写に偏って、情景描写が少なくなってしまいがちなこと、自覚があります。本作のように薄暗い・ドロドロした雰囲気の作品、私自身でも好みですので、次にこのような作品を描く場合は気をつけたいと思います。
- 悠井すみれ
- 2017年 06月06日 20時49分
[良い点]
このたび、レビューを頂かれたというのをきっかけに伺いました。
他作品で存じ上げてはいましたが、やはり流石の筆力で、一気に最終話まで読みきってしまいました。
はらはら、どきどき、止まれない!
これは凄いことだと思います。
終始一貫、王妃さま視点を貫かれていることで様々な謎が最後まで明かされないわけですが、そこがもう、ずっと怖くて、でも読む手が止まらない……まさにVeilchenマジックにかかってしまいました。圧巻です。
[一言]
こんな風にお膳立て(?)が整いすぎていたら、いかに半分はわが子であったとしても、胎の中に育ってゆくものを大切に慈しむ思いはなかなか湧いてこないだろうなあと納得しながら読み進めました。
母性は全能ではないというのも本当のこと。
こういう状況でなくとも、わが子が愛せなくて悩んでいる人も現実に沢山いらっしゃるやに聞いておりますし……。
王女様たちの思惑は最後になって明らかになるわけですが、優しくて美しいこの王女様たちが、最後は王妃様を裏切ることを画策しているとしたら本当に怖い話だなあ…と思いつつ読んでおりました。
そんなわけで、最後は少しほっといたしました。
王子様は、よく考えたら全く何の悪意があったわけでもないのに、意味もわからずに実の母親から忌避され続けた挙げ句……ということで、ただただ気の毒に思いました。
子供の死ぬ話は、やはりつらいものですね。
とはいえ、とても素晴らしい作品だったと思います。
楽しませていただきました。ありがとうございました^^
このたび、レビューを頂かれたというのをきっかけに伺いました。
他作品で存じ上げてはいましたが、やはり流石の筆力で、一気に最終話まで読みきってしまいました。
はらはら、どきどき、止まれない!
これは凄いことだと思います。
終始一貫、王妃さま視点を貫かれていることで様々な謎が最後まで明かされないわけですが、そこがもう、ずっと怖くて、でも読む手が止まらない……まさにVeilchenマジックにかかってしまいました。圧巻です。
[一言]
こんな風にお膳立て(?)が整いすぎていたら、いかに半分はわが子であったとしても、胎の中に育ってゆくものを大切に慈しむ思いはなかなか湧いてこないだろうなあと納得しながら読み進めました。
母性は全能ではないというのも本当のこと。
こういう状況でなくとも、わが子が愛せなくて悩んでいる人も現実に沢山いらっしゃるやに聞いておりますし……。
王女様たちの思惑は最後になって明らかになるわけですが、優しくて美しいこの王女様たちが、最後は王妃様を裏切ることを画策しているとしたら本当に怖い話だなあ…と思いつつ読んでおりました。
そんなわけで、最後は少しほっといたしました。
王子様は、よく考えたら全く何の悪意があったわけでもないのに、意味もわからずに実の母親から忌避され続けた挙げ句……ということで、ただただ気の毒に思いました。
子供の死ぬ話は、やはりつらいものですね。
とはいえ、とても素晴らしい作品だったと思います。
楽しませていただきました。ありがとうございました^^
感想ありがとうございました。
愚かで弱い(境遇からすれば仕方のない面もありますが)王妃が、ひたすら疑心暗鬼によって選択を誤っていく話でした。母性が目覚めなかった母親、ということで不快感を覚える方もいるかもと懸念していましたが、ハラハラしていただけて良かったです。
王女たちは、父と弟から母親を取り戻したかったのだと思います。そして王子は、仰る通り何も非がなく、父の勇猛さを受け継ぎ母や姉から優しさを教わる道もあったのかも、と思うと可哀想な子でした。
後味の悪さもありつつ、楽しんでいただけたとのことで安堵いたしました。重ねてありがとうございました。
愚かで弱い(境遇からすれば仕方のない面もありますが)王妃が、ひたすら疑心暗鬼によって選択を誤っていく話でした。母性が目覚めなかった母親、ということで不快感を覚える方もいるかもと懸念していましたが、ハラハラしていただけて良かったです。
王女たちは、父と弟から母親を取り戻したかったのだと思います。そして王子は、仰る通り何も非がなく、父の勇猛さを受け継ぎ母や姉から優しさを教わる道もあったのかも、と思うと可哀想な子でした。
後味の悪さもありつつ、楽しんでいただけたとのことで安堵いたしました。重ねてありがとうございました。
- 悠井すみれ
- 2017年 01月09日 21時54分
[一言]
とても素敵なお話だったので、拙いながらにレビューを書かせてもらいました。
こういう薄暗い話大好きです。登場人物達も病んでてすごく素敵です。これからも応援してます。
とても素敵なお話だったので、拙いながらにレビューを書かせてもらいました。
こういう薄暗い話大好きです。登場人物達も病んでてすごく素敵です。これからも応援してます。
感想、それにレビューまでいただき、まことにありがとうございました。
題材的に不快に思われる方もいるかもと不安だったのですが、暗さや病み具合をお楽しみいただけたようで嬉しく思います。
応援もありがとうございます。今後とも執筆を頑張りたいと思いますので、お好みに合う作品があれば幸いです。
題材的に不快に思われる方もいるかもと不安だったのですが、暗さや病み具合をお楽しみいただけたようで嬉しく思います。
応援もありがとうございます。今後とも執筆を頑張りたいと思いますので、お好みに合う作品があれば幸いです。
- 悠井すみれ
- 2017年 01月01日 19時59分
[一言]
おはようございます。完結、お疲れ様でした。
男性優位社会で男性の権力者に比して、女性が権力者である事の難しさ等の違いもあるとはいえ、ですが。
王の魂を潰すに至った、「子供は男でなければならない」という呪い、そのコインが引っくり返って、「家族は女でなければならない」という形に変わり、今度は王妃達の魂を貪り始めるまでの物語だったのだなあ、と感じました。
思えば、王家がそういうものだったからこそ芽生えてしまった執着に苛まれる孤独のまま死んだ王と、家族と真に思える人との輪が完成しましたが自分達を覆う本当の病について誰も指摘する事を許さない輪にもなってしまった王妃達と、どちらがより悲惨なのか、分からなくなりました。
王子や侍女のように、かつての王妃のように、病に覆われていない普通の人をどんどんすりつぶして成立するものが、いつまで続けられるのか。
呪いが早く終わって欲しいとも、でもそれでも彼女達に生きて欲しいとも、願いました。
元の題材を考えると、女王様と王女様が仲良いように見えるのは感慨深かったです。外国にいるだろう親戚の王女も合流するのかな、と想像したりしました。
最後に。
本当に普通の人達、無双から王妃様の安眠まで、王宮の四季折々を見つめる枕を作った職人さん達が、この事を知ることはありませんように、と願っています。
ないでしょうし、そもそも登場していませんけれども。
おはようございます。完結、お疲れ様でした。
男性優位社会で男性の権力者に比して、女性が権力者である事の難しさ等の違いもあるとはいえ、ですが。
王の魂を潰すに至った、「子供は男でなければならない」という呪い、そのコインが引っくり返って、「家族は女でなければならない」という形に変わり、今度は王妃達の魂を貪り始めるまでの物語だったのだなあ、と感じました。
思えば、王家がそういうものだったからこそ芽生えてしまった執着に苛まれる孤独のまま死んだ王と、家族と真に思える人との輪が完成しましたが自分達を覆う本当の病について誰も指摘する事を許さない輪にもなってしまった王妃達と、どちらがより悲惨なのか、分からなくなりました。
王子や侍女のように、かつての王妃のように、病に覆われていない普通の人をどんどんすりつぶして成立するものが、いつまで続けられるのか。
呪いが早く終わって欲しいとも、でもそれでも彼女達に生きて欲しいとも、願いました。
元の題材を考えると、女王様と王女様が仲良いように見えるのは感慨深かったです。外国にいるだろう親戚の王女も合流するのかな、と想像したりしました。
最後に。
本当に普通の人達、無双から王妃様の安眠まで、王宮の四季折々を見つめる枕を作った職人さん達が、この事を知ることはありませんように、と願っています。
ないでしょうし、そもそも登場していませんけれども。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
父権社会に対する妻と母と娘の復讐の物語、という意図も込めて構成しておりました。鋭いご指摘をいただいて大変嬉しく思います。
世継ぎは男であるべし、と信じた王は王女たちの心情や能力を無視しましたが、王妃や王女たちは男であるという理由だけで王子をいらないものとして葬りました。いずれも性だけを理由に敵味方、要不要を分ける歪んだあり方です。とりあえずは幸せになれたと信じている王妃ですが、果たしていつまで保たれるものか、不穏な予感は残るかもしれません。
題材を採った史実だと、姉妹が対立していたのが悲しくてならないと思っておりました。母親たちのこと、信仰とそれに由来する権威があるので和解は難しいと分かってはいるのですが。姉妹で力を合わせて父親に立ち向かう解釈があっても良いかと思って着想しました。
侍女はもちろんのこと、枕職人、王の馬具を整備していた従者、王子の近習など、見えないところで何も悪くないのに犠牲になった人が多そうな作品でした。いただいたご感想により、歴史の影の無名人にも思いを馳せることができました。
父権社会に対する妻と母と娘の復讐の物語、という意図も込めて構成しておりました。鋭いご指摘をいただいて大変嬉しく思います。
世継ぎは男であるべし、と信じた王は王女たちの心情や能力を無視しましたが、王妃や王女たちは男であるという理由だけで王子をいらないものとして葬りました。いずれも性だけを理由に敵味方、要不要を分ける歪んだあり方です。とりあえずは幸せになれたと信じている王妃ですが、果たしていつまで保たれるものか、不穏な予感は残るかもしれません。
題材を採った史実だと、姉妹が対立していたのが悲しくてならないと思っておりました。母親たちのこと、信仰とそれに由来する権威があるので和解は難しいと分かってはいるのですが。姉妹で力を合わせて父親に立ち向かう解釈があっても良いかと思って着想しました。
侍女はもちろんのこと、枕職人、王の馬具を整備していた従者、王子の近習など、見えないところで何も悪くないのに犠牲になった人が多そうな作品でした。いただいたご感想により、歴史の影の無名人にも思いを馳せることができました。
- 悠井すみれ
- 2016年 04月29日 21時29分
[良い点]
「きゃああ! うわあああ⁉」とまずは悲鳴を上げさせてください。
母親の違うきょうだい仲って微妙だと思うのですが、ここはお互いの母親が父の所為で命を縮めたと共感部分があるから、とりあえず手を取り合った?
皆様、固有名詞が、お名前がないところがまた恐怖です。仮面は差し替えられるから……。侍女もなんらかの仮面を付けているのかしら。
ドキドキで次をお待ちしております。
「きゃああ! うわあああ⁉」とまずは悲鳴を上げさせてください。
母親の違うきょうだい仲って微妙だと思うのですが、ここはお互いの母親が父の所為で命を縮めたと共感部分があるから、とりあえず手を取り合った?
皆様、固有名詞が、お名前がないところがまた恐怖です。仮面は差し替えられるから……。侍女もなんらかの仮面を付けているのかしら。
ドキドキで次をお待ちしております。
引き続きお読みいただきありがとうございました。悲鳴を上げていただき、とても嬉しいです。
妻が複数だったり妾がいたりすると女の戦いになりがちですが、(それも話としては面白いのですが)まず矛先を向けるべきは夫であり父であるのではないかと思います。
名前をつけないことで、ご指摘の通りシナリオ上の駒のような印象を与え、読者の方との心理的距離を置こうという意図もあります。侍女の仮面は14話で明らかになったでしょうか。
残り1話となりましたので、最後までお楽しみいただければ、と願っております。
妻が複数だったり妾がいたりすると女の戦いになりがちですが、(それも話としては面白いのですが)まず矛先を向けるべきは夫であり父であるのではないかと思います。
名前をつけないことで、ご指摘の通りシナリオ上の駒のような印象を与え、読者の方との心理的距離を置こうという意図もあります。侍女の仮面は14話で明らかになったでしょうか。
残り1話となりましたので、最後までお楽しみいただければ、と願っております。
- 悠井すみれ
- 2016年 04月26日 08時22分
[一言]
こんばんは。
おおお、王妃ー! いや、王太后ー!(ToT)
まだ間に合う、の意味が、そちらでなければ良かったと、心から思います。
こんばんは。
おおお、王妃ー! いや、王太后ー!(ToT)
まだ間に合う、の意味が、そちらでなければ良かったと、心から思います。
引き続きお読みいただき、ありがとうございます。
とても悲しい方の意味になってしまいました。書いていても辛い展開でしたがそちらでした。
物語も佳境に入ってまいりましたが、最後までお付き合いいただければ幸いです。
とても悲しい方の意味になってしまいました。書いていても辛い展開でしたがそちらでした。
物語も佳境に入ってまいりましたが、最後までお付き合いいただければ幸いです。
- 悠井すみれ
- 2016年 04月23日 11時20分
[一言]
お久し振りです。
一気に読みました。主人公の母親という役割への対峙を、固唾を飲んで読みました。
王妃という特異な立場でありながら、どこか人生における普遍的な苦悩とも重なる重厚感を味わいました。
こんなに追い詰められたのなら、主人公が子供を愛せないのも無理はないよ、と、言葉をかけてあげたいです。
王の妄執と王妃の絶望、両親それぞれの呪詛を受けたようにして生まれた子供が呪われませんように、と願ってなりません。
それにしても。
王に対する主人公のある瞬間の腕と言葉とには、彼女が怯えていた五人の女性の加勢があったのでは、と想像したりしました。
お久し振りです。
一気に読みました。主人公の母親という役割への対峙を、固唾を飲んで読みました。
王妃という特異な立場でありながら、どこか人生における普遍的な苦悩とも重なる重厚感を味わいました。
こんなに追い詰められたのなら、主人公が子供を愛せないのも無理はないよ、と、言葉をかけてあげたいです。
王の妄執と王妃の絶望、両親それぞれの呪詛を受けたようにして生まれた子供が呪われませんように、と願ってなりません。
それにしても。
王に対する主人公のある瞬間の腕と言葉とには、彼女が怯えていた五人の女性の加勢があったのでは、と想像したりしました。
感想ありがとうごっざいました。
子供をもうけること、母になることは神秘的で喜ばしいことだと、個人的に感じております。だからこそ、本作の主人公のような状況は違和感や不気味さ、恐ろしさを読む方に感じてもらえるのではないかと思いました。子供に罪はない、とはよく言われることであり真実でもありますが、本作の主人公はどのように感じるのか、引き続きお楽しみいただければ幸いです。
ご指摘いただいたシーンについて。彼女は過去の王妃たちに怯えていましたが、彼女たちは呪う相手を間違えなかったということかもしれません。
子供をもうけること、母になることは神秘的で喜ばしいことだと、個人的に感じております。だからこそ、本作の主人公のような状況は違和感や不気味さ、恐ろしさを読む方に感じてもらえるのではないかと思いました。子供に罪はない、とはよく言われることであり真実でもありますが、本作の主人公はどのように感じるのか、引き続きお楽しみいただければ幸いです。
ご指摘いただいたシーンについて。彼女は過去の王妃たちに怯えていましたが、彼女たちは呪う相手を間違えなかったということかもしれません。
- 悠井すみれ
- 2016年 04月12日 21時25分
[良い点]
濡れ紙と枕は、あまり後が残らないそうですが……。これも怖い。
出産時の記憶がないとか、赤ちゃんの描写がまた、不安を煽ります。
六人目の王妃様は自己紹介なさらないですが、臣下の娘か、侍女出身なのでしょうか?
外国の王侯出身ではないのなら、外交やら後ろ楯の無さが尚更身に沁みるでしょう。
出産直後のお腹は空気の抜けた風船のようにブヨンブヨン。まさに空っぽのお腹と化します。
このまんま抜け殻にならず、もっと怖がらせてくださいね。
怖いのは、ホラーを望む読者の心……。
濡れ紙と枕は、あまり後が残らないそうですが……。これも怖い。
出産時の記憶がないとか、赤ちゃんの描写がまた、不安を煽ります。
六人目の王妃様は自己紹介なさらないですが、臣下の娘か、侍女出身なのでしょうか?
外国の王侯出身ではないのなら、外交やら後ろ楯の無さが尚更身に沁みるでしょう。
出産直後のお腹は空気の抜けた風船のようにブヨンブヨン。まさに空っぽのお腹と化します。
このまんま抜け殻にならず、もっと怖がらせてくださいね。
怖いのは、ホラーを望む読者の心……。
感想ありがとうございます。
司法解剖の技術などなかったであろう時代、眠りながらの死を演出できる方法は重宝されたのではないでしょうか……。
キャサリンオブアラゴンにあたる「一人目」を高貴な人と述べているあたり、主人公の王妃はやはり臣下の出なのではないかと思います。強い後ろ盾もなく廷臣とやりあうこともできず、で恐怖と閉塞感が増しているのではないでしょうか。
心霊現象よりも怖いのは人の心、と思っていただけるような作品にしたいです。引き続きお付き合いいただければ幸いです。
司法解剖の技術などなかったであろう時代、眠りながらの死を演出できる方法は重宝されたのではないでしょうか……。
キャサリンオブアラゴンにあたる「一人目」を高貴な人と述べているあたり、主人公の王妃はやはり臣下の出なのではないかと思います。強い後ろ盾もなく廷臣とやりあうこともできず、で恐怖と閉塞感が増しているのではないでしょうか。
心霊現象よりも怖いのは人の心、と思っていただけるような作品にしたいです。引き続きお付き合いいただければ幸いです。
- 悠井すみれ
- 2016年 04月11日 20時18分
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