感想一覧
▽感想を書く[良い点]
二者間のループ応酬ものと考えれば、一卵双生児の出産時刻違いに目を付けた点で稀に見る良アイディアだったのではないでしょうか。その発想があったか、と思わず手を打ってしまいました。見事です。
[気になる点]
流石に長すぎるように思えます。せっかくのアイディアなのに、このせいで読者が激減しているように思えてなりません。
そもそも、研究者で、脳機構を客観視しタイムリープを実行できる程の知能の持ち主が、ましてや『姉』との大切な思い出を忘れ、タイムリープ以前の『自分』と『姉』との符号を見逃し、まるでリープ以前の記憶が欠落したかのように振る舞う主人公の行動は、かなり無理があるように感じられました。(歴史修正力のつもりだったのでしょうか?)また、無理に物語を展開または結合――この『結合』には二つの意味があり、不整合な文脈の結合と、独立するテーマ同士の物語の結合――させるよりも、ちゃんと分立して投稿する方が、物語の背景・基盤がはっきりして、無理が目立たなくなりますし、その分クオリティも向上します。
この話においては、あまりにも欲張った構成により、物語が複雑に干渉し合い、無理な説明が水際立っているように思えます。何か哲学的もしくは論理的な言動を手に取って、読者を新しい見方で驚嘆させてやろうと筆を執ったと思われますが、実際に描かれていた光景は『発見』ではなく『シュール』です。筆を思うがままに振るうのもいいですが、スピードを出しすぎると滑ります。独りよがりな展開には走らず、ちゃんと整合性を意識しましょう。特に地盤がゆるゆるだと、もう読者はその物語の中で立てません。
[一言]
単純なループもので完結させた方が、物語のクオリティとしても、長さとしても簡潔だったのではないですか? 他人の時間跳躍に関する不可解な事実も、ひとつのエッセイにまとめて指摘したほうが、より秀でた作品になったかと思われます。
いずれにしろ、構成やテーマの使いどころをしっかりと考えていれば、読者・クオリティ両方とも手にすることができたであろう、惜しい作品だと言わざるを得ません。
二者間のループ応酬ものと考えれば、一卵双生児の出産時刻違いに目を付けた点で稀に見る良アイディアだったのではないでしょうか。その発想があったか、と思わず手を打ってしまいました。見事です。
[気になる点]
流石に長すぎるように思えます。せっかくのアイディアなのに、このせいで読者が激減しているように思えてなりません。
そもそも、研究者で、脳機構を客観視しタイムリープを実行できる程の知能の持ち主が、ましてや『姉』との大切な思い出を忘れ、タイムリープ以前の『自分』と『姉』との符号を見逃し、まるでリープ以前の記憶が欠落したかのように振る舞う主人公の行動は、かなり無理があるように感じられました。(歴史修正力のつもりだったのでしょうか?)また、無理に物語を展開または結合――この『結合』には二つの意味があり、不整合な文脈の結合と、独立するテーマ同士の物語の結合――させるよりも、ちゃんと分立して投稿する方が、物語の背景・基盤がはっきりして、無理が目立たなくなりますし、その分クオリティも向上します。
この話においては、あまりにも欲張った構成により、物語が複雑に干渉し合い、無理な説明が水際立っているように思えます。何か哲学的もしくは論理的な言動を手に取って、読者を新しい見方で驚嘆させてやろうと筆を執ったと思われますが、実際に描かれていた光景は『発見』ではなく『シュール』です。筆を思うがままに振るうのもいいですが、スピードを出しすぎると滑ります。独りよがりな展開には走らず、ちゃんと整合性を意識しましょう。特に地盤がゆるゆるだと、もう読者はその物語の中で立てません。
[一言]
単純なループもので完結させた方が、物語のクオリティとしても、長さとしても簡潔だったのではないですか? 他人の時間跳躍に関する不可解な事実も、ひとつのエッセイにまとめて指摘したほうが、より秀でた作品になったかと思われます。
いずれにしろ、構成やテーマの使いどころをしっかりと考えていれば、読者・クオリティ両方とも手にすることができたであろう、惜しい作品だと言わざるを得ません。
気合いの入った感想、ダメ出しありがとうございます。
実を言えば、最初は二人のループ部分だけでした。でも、それだと作者がどうにも落ち着かなくなってしまいまして……(バッドエンドみたいで)。
完成度が下がることはわかってましたが、ただの『ループ』だけだとあの姉妹に永遠に救いが来ないのが確定してしまいそうだったので、未来というチートキャラを出して有耶無耶にしてしまいました。(元々のタイトルは〖タイムリーパー『明石未久』の懐古〗でした)
こればかりは、自分の自己満足(というかキャラひいきの親バカ)みたいなものなので申し開きもございません。
セリフなどの一致に関してはむしろ『憶えていたからこそ』、憧れた姉と同じことをしている(と言っても実は全く同じ人生とは限りませんが……)、というより『同じ性格になっている』というのを強調したかったのでセリフを一致させました。二人はほとんど同じ人生を歩んではいますが、『車に気をつけるように』と『不審者に気をつけるように』のように、細部で違う部分もあります。その結果、隠れる場所が公園だったりバス停だったりと、微妙な違いを見せています。
これは僕の小説が物語の完成度よりキャラクターを生むことを優先させているせいですが、それでは未熟以前に本末転倒なこともわかっているので、今回の感想でのダメ出しを生かした作品も書ければと思っています。
その時はまたお知らせしますので、どうぞ忌憚なくご感想お願いします。<(_ _)>
実を言えば、最初は二人のループ部分だけでした。でも、それだと作者がどうにも落ち着かなくなってしまいまして……(バッドエンドみたいで)。
完成度が下がることはわかってましたが、ただの『ループ』だけだとあの姉妹に永遠に救いが来ないのが確定してしまいそうだったので、未来というチートキャラを出して有耶無耶にしてしまいました。(元々のタイトルは〖タイムリーパー『明石未久』の懐古〗でした)
こればかりは、自分の自己満足(というかキャラひいきの親バカ)みたいなものなので申し開きもございません。
セリフなどの一致に関してはむしろ『憶えていたからこそ』、憧れた姉と同じことをしている(と言っても実は全く同じ人生とは限りませんが……)、というより『同じ性格になっている』というのを強調したかったのでセリフを一致させました。二人はほとんど同じ人生を歩んではいますが、『車に気をつけるように』と『不審者に気をつけるように』のように、細部で違う部分もあります。その結果、隠れる場所が公園だったりバス停だったりと、微妙な違いを見せています。
これは僕の小説が物語の完成度よりキャラクターを生むことを優先させているせいですが、それでは未熟以前に本末転倒なこともわかっているので、今回の感想でのダメ出しを生かした作品も書ければと思っています。
その時はまたお知らせしますので、どうぞ忌憚なくご感想お願いします。<(_ _)>
- エタナン
- 2016年 04月02日 00時18分
[良い点]
何回も読み直したくなるような作品でした。
[一言]
姉が、妹に秘密を打ち明ける前に死亡するかなにかしていたら……とか考えると興味深いです。
運命補正が働きそうではありますが、妹が何も知らないまま成長する未来でもループは続くんでしょうか。
何回も読み直したくなるような作品でした。
[一言]
姉が、妹に秘密を打ち明ける前に死亡するかなにかしていたら……とか考えると興味深いです。
運命補正が働きそうではありますが、妹が何も知らないまま成長する未来でもループは続くんでしょうか。
感想ありがとうございます。
こういうループものは何かの手違いがあるといくらでも『イレギュラー』の世界線が生まれるのが楽しいですね。
たとえば姉が幼少期に死んでいても七海が『隣の世界』を知っているので姉妹の名前の違いからどうして世界が分岐したかを調べる内に……というのもあるかもしれません。
世界観を元に想像を膨らませることが出来るのが『物語』の良さだと思うので、そういった想像は大歓迎です!
こういうループものは何かの手違いがあるといくらでも『イレギュラー』の世界線が生まれるのが楽しいですね。
たとえば姉が幼少期に死んでいても七海が『隣の世界』を知っているので姉妹の名前の違いからどうして世界が分岐したかを調べる内に……というのもあるかもしれません。
世界観を元に想像を膨らませることが出来るのが『物語』の良さだと思うので、そういった想像は大歓迎です!
- エタナン
- 2016年 04月01日 23時47分
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