感想一覧

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[良い点]
遅くなりましたがお邪魔します。
まずはELEMENT春号へのご参加お疲れ様でした。加えてこの度は私が提出し(ておきながら自分で消化できなかっ)たお題を使っていただきありがとうございます。私がこのお題で書こうと思っていた作品とはまったく違う観点から書かれた作品で、楽しませていただきました。

読み始めるのが出遅れたせいで作品のオチを知ってしまってからの拝読となりましたが(すみません……)、「退廃世界と生き残ったわずかな人類」というお題でしたので、タイトルが発表された当初は人魚側が人類を脅かす異形として登場するのかと思っていました。それがまさかの逆!
個人的にクジラやイルカといった水棲哺乳類が大好きなので、人魚という存在をそれに近い生物として描きつつ、その一方で人間的に描かれているのが面白かったです。またラストは「ここで終わるのか!」という驚きと共に読み終えました。

読み手によって人魚と人類のその後についての意見は分かれるようですが、私個人としては人魚の愛の歌が報われる未来を願いたいです。

乱文失礼致しました。
  • 投稿者: 長谷川
  • 2016年 05月29日 18時21分
感想をいただき、また、本作のきっかけとなるお題をいただき、ありがとうございました。
やはり想定からはやや外れてしまったお題の使い方だったようですが、これはこれで楽しんでいただけたのでしたら良かったです。

ご指摘をいただいてふと思ったのですが、人類を脅かしながら誇らかに歌う異形の人魚、というのも美しく禍々しくて素敵ですね!

物語のその後、について読んだ方の想像に委ねてしまうのは悪癖とは分かっていますが、想定を上回る考察をいただくにつけても止められません。
私自身はどちらかというと暗い未来を想定してしまっていたのですが、愛の溢れる未来を描いていただいて嬉しく思います。
[良い点]
題名から、公害か『ウォーターワールド』のような話かと思いましたが、まったく違う美しい印象の物語でした。
環境を作り替える。人類はほかの惑星でも行い、先住の民族というか、 多くを占める生命体を追い込み、やっとそれを改めようと模索しはじめる。
人間のすることは変わらないのでしょう。

科学者は知的好奇心の追及のためなら、悪魔とも天使とも契約する子ども。
人魚姫がグレートヒェンのようになりませんように願います。
  • 投稿者: 惠美子
  • 40歳~49歳 女性
  • 2016年 04月16日 23時05分
感想ありがとうございました。

酸素は本来生物にとって猛毒だったという、よく言われるアレから着想しました。人間は実は悪・侵略者であるという設定もSFにはよくあるものだと思っています。
過去の歴史と同じように他者を追い詰めて生存圏を広げる本作の人類ですが、共存の道を探ろうとするだけミリ単位ではありますが進歩が見られるのかもしれません。

彼女と人類を結びつけたのは恋の歌ですから、悲劇的な結末にならないように願います。
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