感想一覧
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[良い点]
①感情は破廉恥だ
どこら辺まで打ち合わせして書かれているのかはわかりませんが、感情をまったく制御できていない感情矯正施設を最初に持ってきたことで、「あ、これ感情の抑制なんて嘘っぱちや」という世界観に入りこめるので、起はばっちりやと思います。
②感情は破廉恥ではない
リレー小説の醍醐味ですね。
まったく作風も書き方も違う。こういうのをどう風呂敷畳んでいくかが、魅力。
無茶苦茶なようで、起の情報を使った承だよなと。
③客人の平穏
封建社会とは一人のサディストと大多数のマゾヒストで構成される、を地でいってる。
世界の輪郭をはっきり示した、上手さなのです。
④この名を失った心の揺らめきに
まさか、ここまでオムニバスでしかなかったそれらの風呂敷を畳み切るとは思わなかった。
結はこの人しかいません。
[気になる点]
この物語の急所は「感情を失わせた方法がわからない」ので、観念的な話になり、ストーリーはあってないようなものとして進むことだと思います。
もう少し舞台に制限かける(例えば施設の中限定とか)とかしたら、物語に背骨ができると思いました。
[一言]
いいなあ、合作。
①感情は破廉恥だ
どこら辺まで打ち合わせして書かれているのかはわかりませんが、感情をまったく制御できていない感情矯正施設を最初に持ってきたことで、「あ、これ感情の抑制なんて嘘っぱちや」という世界観に入りこめるので、起はばっちりやと思います。
②感情は破廉恥ではない
リレー小説の醍醐味ですね。
まったく作風も書き方も違う。こういうのをどう風呂敷畳んでいくかが、魅力。
無茶苦茶なようで、起の情報を使った承だよなと。
③客人の平穏
封建社会とは一人のサディストと大多数のマゾヒストで構成される、を地でいってる。
世界の輪郭をはっきり示した、上手さなのです。
④この名を失った心の揺らめきに
まさか、ここまでオムニバスでしかなかったそれらの風呂敷を畳み切るとは思わなかった。
結はこの人しかいません。
[気になる点]
この物語の急所は「感情を失わせた方法がわからない」ので、観念的な話になり、ストーリーはあってないようなものとして進むことだと思います。
もう少し舞台に制限かける(例えば施設の中限定とか)とかしたら、物語に背骨ができると思いました。
[一言]
いいなあ、合作。
ご丁寧に感想を有難うございます(^^*)
以下、担当者毎に感想返しを申し上げます。
①感情は破廉恥だ
>「あ、これ感情の抑制なんて嘘っぱちや」という世界観に入りこめるので、起はばっちりやと思います。
有難うございます。ディストピアを描くというコンセプトがあり、感情を喪失させた(という設定の、但し嘘な)世界観をココで少しでも発揮出来ていたのなら良かったです。
マグロアッパー
②感情は破廉恥ではない
伊藤さんの連載、楽しく読んでいます。感想嬉しいです。ありがとうこざいました。
網田めい
③客人の平穏
三話担当、布瑠部です。
これは大多数の馬鹿と一人の大馬鹿の作品です。
ちなみに大馬鹿担当は布瑠部です。
布瑠部
④この名を失った心の揺らめきに
感想ありがとうございます! ただのオムニバスで終わらせないで話がつながってたことにしちゃおうぜ、と監修マグロアッパー氏の鶴の一声で、話を畳む大役を仰せつかったなんていう裏話もありつつ、お楽しみいただけてうれしいです。感情を失わせる方法論については、正直、私も分かりません(苦笑)。『仮にそんな方法があったとして』くらいの生暖かい解釈をいただけますと幸いです(コラ)。重ねて、感想ありがとうございました!
以下、担当者毎に感想返しを申し上げます。
①感情は破廉恥だ
>「あ、これ感情の抑制なんて嘘っぱちや」という世界観に入りこめるので、起はばっちりやと思います。
有難うございます。ディストピアを描くというコンセプトがあり、感情を喪失させた(という設定の、但し嘘な)世界観をココで少しでも発揮出来ていたのなら良かったです。
マグロアッパー
②感情は破廉恥ではない
伊藤さんの連載、楽しく読んでいます。感想嬉しいです。ありがとうこざいました。
網田めい
③客人の平穏
三話担当、布瑠部です。
これは大多数の馬鹿と一人の大馬鹿の作品です。
ちなみに大馬鹿担当は布瑠部です。
布瑠部
④この名を失った心の揺らめきに
感想ありがとうございます! ただのオムニバスで終わらせないで話がつながってたことにしちゃおうぜ、と監修マグロアッパー氏の鶴の一声で、話を畳む大役を仰せつかったなんていう裏話もありつつ、お楽しみいただけてうれしいです。感情を失わせる方法論については、正直、私も分かりません(苦笑)。『仮にそんな方法があったとして』くらいの生暖かい解釈をいただけますと幸いです(コラ)。重ねて、感想ありがとうございました!
- マグロアッパー
- 2016年 07月02日 12時03分
[一言]
ん〜
胸糞展開があるのは苦手だけど、くっそ面白いなぁ……これでリレー小説とか有り得んやろ……。
ん〜
胸糞展開があるのは苦手だけど、くっそ面白いなぁ……これでリレー小説とか有り得んやろ……。
感想を有難う御座います。
全体編集は私(マグロアッパー)が行いましたが、個々のパートは各人が好き勝手に書いた、ちょっと異色なリレー小説ですね。
一話が一番駄目で、それ以降はどんどん面白くなっていくと思うので……。
星新一賞「最優秀賞」受賞者は、伊達じゃない!!!(よいしょぉ!笑)
全体編集は私(マグロアッパー)が行いましたが、個々のパートは各人が好き勝手に書いた、ちょっと異色なリレー小説ですね。
一話が一番駄目で、それ以降はどんどん面白くなっていくと思うので……。
星新一賞「最優秀賞」受賞者は、伊達じゃない!!!(よいしょぉ!笑)
- マグロアッパー
- 2016年 05月27日 10時17分
[良い点]
※以下、「全編」への感想です。
※ネタバレ要素?を含みます、未読の方は私の駄文などに目もくれず、素晴らしい本編を草を見つけた牛のようにおむさぼりください。
四人で書かれたとは思えない、稀にみる完成度の快作でした。
みなさんがそれぞれに自らのスタイルを維持しつつ、それでも一つの作品を大事に創り上げている姿が、協力とは何かと、創作に対する善良な精神がどういうものかと、それを示してくれているようです。
[気になる点]
一本の作品として見れば「描き方にバラつきがある」となるのかもしれませんが、それは筋違いもいいところです。それがあってこその「アタラクシア」ですから。
おや? これ、悪い点に書くことじゃないっスね。
[一言]
遅ればせながら、完結、ありがとうございました!
長く長く、毎週土曜日を楽しみにする日々を送らせていただきました。もうマグロさんに感想の一報目を送ったのが随分と過去のようにも思えます。
ずっと感想を書かせていただいてきましたが、おかげさまでこの作品は、私が「なろう」で最も『読み返した』作品となりました。(いい加減な感想は送れませんので)
マグロさんの一部目では、美しい語彙と風景に彩られたSF文学という新しいものに惹かれ、網田さんの二部では脳が焼き切れそうになるまでに文章と格闘し、その深さとアタラクシアの世界観に圧倒されました。
そして布瑠部さんの起こした急転によって一度に純粋な読み物としてのストーリーを気にするようになり、続く月立さんが、三部のストーリーを補完しながら、一部二部における文学部分の骨子までもを回収するという、途方もない偉業をやってみせました。
奇妙な経緯ではありますが、何度も何度も読んだからこそ、深く深く味わえ、みなさんの凄さを理解に及んだという、私にとって明らかに実りある読書体験をさせていただいた次第です。
よろしければ是非また、こういった企画をお願いします。
本当にみなさん、読ませてくださってありがとうございました!
P.S
最近ちょろっとネットで噂になった、『未来人』の方がこんなことを言っておられました。
――『未来では感情は危険なものとされている』
ミニョネット号事件ではありませんが、優れた作家は時に未来を創造してしまうことがあるようで…… ちょっと怖いなと、思った次第であります(^^;)
※以下、「全編」への感想です。
※ネタバレ要素?を含みます、未読の方は私の駄文などに目もくれず、素晴らしい本編を草を見つけた牛のようにおむさぼりください。
四人で書かれたとは思えない、稀にみる完成度の快作でした。
みなさんがそれぞれに自らのスタイルを維持しつつ、それでも一つの作品を大事に創り上げている姿が、協力とは何かと、創作に対する善良な精神がどういうものかと、それを示してくれているようです。
[気になる点]
一本の作品として見れば「描き方にバラつきがある」となるのかもしれませんが、それは筋違いもいいところです。それがあってこその「アタラクシア」ですから。
おや? これ、悪い点に書くことじゃないっスね。
[一言]
遅ればせながら、完結、ありがとうございました!
長く長く、毎週土曜日を楽しみにする日々を送らせていただきました。もうマグロさんに感想の一報目を送ったのが随分と過去のようにも思えます。
ずっと感想を書かせていただいてきましたが、おかげさまでこの作品は、私が「なろう」で最も『読み返した』作品となりました。(いい加減な感想は送れませんので)
マグロさんの一部目では、美しい語彙と風景に彩られたSF文学という新しいものに惹かれ、網田さんの二部では脳が焼き切れそうになるまでに文章と格闘し、その深さとアタラクシアの世界観に圧倒されました。
そして布瑠部さんの起こした急転によって一度に純粋な読み物としてのストーリーを気にするようになり、続く月立さんが、三部のストーリーを補完しながら、一部二部における文学部分の骨子までもを回収するという、途方もない偉業をやってみせました。
奇妙な経緯ではありますが、何度も何度も読んだからこそ、深く深く味わえ、みなさんの凄さを理解に及んだという、私にとって明らかに実りある読書体験をさせていただいた次第です。
よろしければ是非また、こういった企画をお願いします。
本当にみなさん、読ませてくださってありがとうございました!
P.S
最近ちょろっとネットで噂になった、『未来人』の方がこんなことを言っておられました。
――『未来では感情は危険なものとされている』
ミニョネット号事件ではありませんが、優れた作家は時に未来を創造してしまうことがあるようで…… ちょっと怖いなと、思った次第であります(^^;)
最後までご丁寧な感想を有難うございます。代表して、マグロアッパーが返信させて頂きます(^^*)
尚、本作は……『実は私が全部書いた』と、月立くんが言えと言ったので、ここで実行しておきます。笑(当然のように嘘ですw)
>みなさんがそれぞれに自らのスタイルを維持しつつ、それでも一つの作品を大事に創り上げている姿が、協力とは何かと、創作に対する善良な精神がどういうものかと、それを示してくれているようです。
善良な精神という語句に、正直痺れました。マグロアッパー、網田めい、布瑠部、月立淳水、それに友人の漫画家と知人のイラストレーターさん、結果的に六人で合作できたことは、創作人生の中でとても良い想い出になりました。
しかし、本作は六人だけで完成した訳でもありません。七人目が……千場さん、七人目の作り手はアナタです(^^*) 私たちに「感想」というモチベーションの薪をくべ続けてくださり、本当に有難うございました!!!
>よろしければ是非また、こういった企画をお願いします。
はい。せっかく「小説家になろう」という素人や玄人、ジャンルや文壇の垣根を越えた舞台があるので、今後もこういった企画が行えたらと思っています。創作は、死ぬまで終わらないです(^^)/
>本当にみなさん、読ませてくださってありがとうございました!
こちらこそ、全角換算にして五千文字近い分量の感想を本当に有難うございました!! 本作は、間違いなく七人による合作です!
>最近ちょろっとネットで噂になった、『未来人』の方がこんなことを言っておられました。
>――『未来では感情は危険なものとされている』
にくい感想の締めを有難うございます。そんな未来人の方がいらっしゃるのですね。是非コンタクトして、こう言ってみたいです。笑い話の一つとして……。
「感情は、破廉恥だ」と。
尚、本作は……『実は私が全部書いた』と、月立くんが言えと言ったので、ここで実行しておきます。笑(当然のように嘘ですw)
>みなさんがそれぞれに自らのスタイルを維持しつつ、それでも一つの作品を大事に創り上げている姿が、協力とは何かと、創作に対する善良な精神がどういうものかと、それを示してくれているようです。
善良な精神という語句に、正直痺れました。マグロアッパー、網田めい、布瑠部、月立淳水、それに友人の漫画家と知人のイラストレーターさん、結果的に六人で合作できたことは、創作人生の中でとても良い想い出になりました。
しかし、本作は六人だけで完成した訳でもありません。七人目が……千場さん、七人目の作り手はアナタです(^^*) 私たちに「感想」というモチベーションの薪をくべ続けてくださり、本当に有難うございました!!!
>よろしければ是非また、こういった企画をお願いします。
はい。せっかく「小説家になろう」という素人や玄人、ジャンルや文壇の垣根を越えた舞台があるので、今後もこういった企画が行えたらと思っています。創作は、死ぬまで終わらないです(^^)/
>本当にみなさん、読ませてくださってありがとうございました!
こちらこそ、全角換算にして五千文字近い分量の感想を本当に有難うございました!! 本作は、間違いなく七人による合作です!
>最近ちょろっとネットで噂になった、『未来人』の方がこんなことを言っておられました。
>――『未来では感情は危険なものとされている』
にくい感想の締めを有難うございます。そんな未来人の方がいらっしゃるのですね。是非コンタクトして、こう言ってみたいです。笑い話の一つとして……。
「感情は、破廉恥だ」と。
- マグロアッパー
- 2016年 05月23日 20時55分
[良い点]
※以下「この名を失った心の揺らめきに【上】【下】」の感想です。
※最終話への感想だけに結末を予想させる文章があります。未読の方は読まないようにお願いします。
知性が見える、それでいて理解しやすい、本当の意味で『頭の良い方の書かれた』文章だと思いました。
「~は、~ではない、~であるはずだ」「~ならば、~だ、~かもしれない」など、一人称内での論理的な文章展開が多いのですが、実に流れが自然で説明臭さを感じず、そこに加えられる「感情」的な一文が効果的に読み手の気分を操作します。
風景描写や思考の展開の説明は、一人称においては非常に難しく、ともすれば書き手にとって都合がいいだけの不自然な言い回しが出て来てしまうのですが、それを全く感じさせないあたり、さすがSF慣れされている方なのだなという印象です。
[気になる点]
他の作家さんが参加されている作品なだけに難しいところですが、展開が大きく動き、作中の時間経過も激しい内容ですので、欲張って「あと1話」枠を貰っても良かったのかもしれません。
たった一穴でダムのように崩壊する世界。一穴を開ける『最後の主人公』には、もう少し特殊性が欲しかった。一部の元少年との出会いが彼に特殊性を生んだにしても、特殊性が生まれるまでの時間をもう少し長く、読者として親近感が生まれるまでの文章量がいただけたらと、そう思うのです。突然ふってわいたような、これまでの主人公を超える異世界からのヒーロー、展開の速さでそうも見えてしまうところに違和感が…… という感覚です。
個人的な主観で、生意気言ってすみませんm(_ _)m
[一言]
劇的な最終幕、ありがとうございました!
布瑠部さんが言われていたのもわかりますね。『文学』に傾きを見せていたシナリオを、一気に『SF』側に持ち上げて、しっかりと物語として完結へと導く、目の覚めるようなプロットを見せていただきました。
ひょっとすると、『ただ一瞬の爆発的エネルギー』の一文の通り、あっという間に崩れる世界に違和感を覚える読者の方もおられるかもしれませんが、これまでのお三方の書かれた部分、特に一部、二部においてすでにその脆さが描かれていましたので、私には納得のいく、そして微塵と不思議を感じ無い、作品の本質を見事に射貫いた崩れ方に思えました。
おそらくと、編集魚さんも頷きを隠さない、「よくぞ」というラストだったと思います。(勝手な想像)
月立さんの活動報告の方では『感情はなぁ……』みたいなことを書かれていましたが、いえいえ、本当にびっくりするくらい『感情』を大事にしたSFになっていたと思います。でなければ、『笑い』がキーにはならなかったと思いますので(^^)
素晴らしい終章をありがとうございました!
※以下「この名を失った心の揺らめきに【上】【下】」の感想です。
※最終話への感想だけに結末を予想させる文章があります。未読の方は読まないようにお願いします。
知性が見える、それでいて理解しやすい、本当の意味で『頭の良い方の書かれた』文章だと思いました。
「~は、~ではない、~であるはずだ」「~ならば、~だ、~かもしれない」など、一人称内での論理的な文章展開が多いのですが、実に流れが自然で説明臭さを感じず、そこに加えられる「感情」的な一文が効果的に読み手の気分を操作します。
風景描写や思考の展開の説明は、一人称においては非常に難しく、ともすれば書き手にとって都合がいいだけの不自然な言い回しが出て来てしまうのですが、それを全く感じさせないあたり、さすがSF慣れされている方なのだなという印象です。
[気になる点]
他の作家さんが参加されている作品なだけに難しいところですが、展開が大きく動き、作中の時間経過も激しい内容ですので、欲張って「あと1話」枠を貰っても良かったのかもしれません。
たった一穴でダムのように崩壊する世界。一穴を開ける『最後の主人公』には、もう少し特殊性が欲しかった。一部の元少年との出会いが彼に特殊性を生んだにしても、特殊性が生まれるまでの時間をもう少し長く、読者として親近感が生まれるまでの文章量がいただけたらと、そう思うのです。突然ふってわいたような、これまでの主人公を超える異世界からのヒーロー、展開の速さでそうも見えてしまうところに違和感が…… という感覚です。
個人的な主観で、生意気言ってすみませんm(_ _)m
[一言]
劇的な最終幕、ありがとうございました!
布瑠部さんが言われていたのもわかりますね。『文学』に傾きを見せていたシナリオを、一気に『SF』側に持ち上げて、しっかりと物語として完結へと導く、目の覚めるようなプロットを見せていただきました。
ひょっとすると、『ただ一瞬の爆発的エネルギー』の一文の通り、あっという間に崩れる世界に違和感を覚える読者の方もおられるかもしれませんが、これまでのお三方の書かれた部分、特に一部、二部においてすでにその脆さが描かれていましたので、私には納得のいく、そして微塵と不思議を感じ無い、作品の本質を見事に射貫いた崩れ方に思えました。
おそらくと、編集魚さんも頷きを隠さない、「よくぞ」というラストだったと思います。(勝手な想像)
月立さんの活動報告の方では『感情はなぁ……』みたいなことを書かれていましたが、いえいえ、本当にびっくりするくらい『感情』を大事にしたSFになっていたと思います。でなければ、『笑い』がキーにはならなかったと思いますので(^^)
素晴らしい終章をありがとうございました!
こんにちは月立淳水です! 感想ありがとうございます! 毎度の丁寧なご感想で恐縮至極です。とりあえずヨイショ部分はスルーして、ご指摘を賜った部分について。
>展開が大きく動き、作中の時間経過も激しい内容ですので、欲張って「あと1話」枠を貰っても良かったのかもしれません。
>『最後の主人公』には(中略)特殊性が生まれるまでの時間をもう少し長く、読者として親近感が生まれるまでの文章量がいただけたら(中略)突然ふってわいたような(中略)ヒーロー、展開の速さでそうも見えてしまうところに違和感が……
実は、監修のマグロアッパー先生からも似たようなご指摘をいただいていました。この主人公がなぜ『特別』だったのか、そのあたりの物語が必要ではないか、というようなものです。加えて『いっそ三話構成にする?』ってのもマグロアッパー先生と同じコメント(笑)。あくまで短編として微細を語らずスッと終わらせたかった、という私のワガママがそもそもの原因でございます。よし、スピンオフとして長編に仕立て直すか(ダメ)。
>これまでのお三方の書かれた部分、特に一部、二部においてすでにその脆さが描かれていましたので
私もマグロアッパーさんの第一部、網田めいさんの第二部を見て、この世界、超脆い! と感じてからのこのプロットでした。崩壊までの道筋には前半二方にたくさんの意見を頂き、布瑠部さんにはさまざまな伏線を張ってもらうためにたくさんの寄り道をしていただき、イヴは俺の嫁宣言までいただき、それがあってのこの結果です。お三方の力が無ければここまで落とせなかったと思います。それでも私自身の力不足があちこちに見えますが……(汗)。
>『笑い』がキー
これ、一発目のプロットから入れてたんですが、編集魚さんはプロットが仕上がる最終段階まで冗談だと思ってたみたいです(笑)。え、ほんとにこれで行くん? と確認されました(笑)。実際、好き嫌い分かれてるだろうなあ、と思います。
改めまして、感想ありがとうございました! 今後の励みにします。
>展開が大きく動き、作中の時間経過も激しい内容ですので、欲張って「あと1話」枠を貰っても良かったのかもしれません。
>『最後の主人公』には(中略)特殊性が生まれるまでの時間をもう少し長く、読者として親近感が生まれるまでの文章量がいただけたら(中略)突然ふってわいたような(中略)ヒーロー、展開の速さでそうも見えてしまうところに違和感が……
実は、監修のマグロアッパー先生からも似たようなご指摘をいただいていました。この主人公がなぜ『特別』だったのか、そのあたりの物語が必要ではないか、というようなものです。加えて『いっそ三話構成にする?』ってのもマグロアッパー先生と同じコメント(笑)。あくまで短編として微細を語らずスッと終わらせたかった、という私のワガママがそもそもの原因でございます。よし、スピンオフとして長編に仕立て直すか(ダメ)。
>これまでのお三方の書かれた部分、特に一部、二部においてすでにその脆さが描かれていましたので
私もマグロアッパーさんの第一部、網田めいさんの第二部を見て、この世界、超脆い! と感じてからのこのプロットでした。崩壊までの道筋には前半二方にたくさんの意見を頂き、布瑠部さんにはさまざまな伏線を張ってもらうためにたくさんの寄り道をしていただき、イヴは俺の嫁宣言までいただき、それがあってのこの結果です。お三方の力が無ければここまで落とせなかったと思います。それでも私自身の力不足があちこちに見えますが……(汗)。
>『笑い』がキー
これ、一発目のプロットから入れてたんですが、編集魚さんはプロットが仕上がる最終段階まで冗談だと思ってたみたいです(笑)。え、ほんとにこれで行くん? と確認されました(笑)。実際、好き嫌い分かれてるだろうなあ、と思います。
改めまして、感想ありがとうございました! 今後の励みにします。
- マグロアッパー
- 2016年 05月23日 18時59分
[一言]
拝読しました。完結、お疲れ様です。
皆様のそれぞれのカラーが出た、大人SFのお話ですね。
ストーリーはとても素晴らしいと思うのですが、乳児が大量に死ぬ設定でしたので、評価では3をつけさせていただきました。(私のストーリーの評価基準は自分の好みであるかないかです)
赤ちゃんを授乳とおしめ替えの接触だけで育てる実験(泣いても放ったらかし、話しかけたり、あやしたり、抱っこしたりを一切禁じて)をしたら、赤ちゃん全員が死んでしまった、という話を聞いたことがあるのですが、そういうことでしょうか。
一話目はこの世界は一体、何、と読者を引き込むのに相応しい舞台だったかな、と思います。
ところどころの「感情は破廉恥だ」のセリフに、読んでるこっちも洗脳されて、頭からこの言葉が離れなく(笑)女性の先生と主人公の彼の関係が印象的でした。あと、「た と て の間」の箇所はこの物語で唯一笑った箇所でした。一瞬、意味が分からなかったのですが、なるほど(笑)
二話目のお話が個人的には一番印象に残ったお話でした。読者さんによって、この二話目で感じることは様々でしょうが、私が感じたのは、この世界の中では幸せなほうの女性の話だったな、ということです。
彼女が快楽を感じることができたのは宝くじに当たったような幸運で(こんな世界では男性はともかく女性は普通快楽を感じることはできないと思うんですよね)妊娠、出産を経験できる立場だったことは女性として恵まれていて(一話目の先生は子供が産めませんものね)そして最後に母である自分の存在を誇りに思えたことは、彼女の一生は女性としての性を味わえた、この世界では幸運な女性の一生だったなあ、と。良かったねえ、というのが素直な感想です。
三話目のお話は、他の方のお話に比べて格段に読みやすく、共感しやすい、という印象が一番強かったです。
主人公が私たちと同じ世界にいた住人だということもあるでしょうが、文章の面では特に身構えることなく安心してスムーズに読めました。頭にすんなりと言葉が入ってくる、といいますか。
総統のことを被害者で気の毒な存在だと思いこんでいた主人公が、衝撃の事実を知って病んでしまうところは、読者も主人公同様にショックを受けますね。
実は、布瑠部さんのことだから絶対に少しは笑いの要素を加えておられるだろう、と思って読み進めたのですが、最後まで予告通り本当に無かった(笑)裏切られました。
そして四話目ですが。
オチ、て本当に笑いのことだったのか、と。(笑)笑いって、すごい。
こんなに一瞬で世界が終わりになるのですねえ。
ソ連が崩壊したのも、そういえば一瞬だったからそんなものなのかも、と思いました。
謎の女性の正体が、イヴだったことも判明しましたが。
この世界が作られた理由をはっきりさせるためには必要な存在だったのでしょうが、この物語全体においては彼女を実際に登場させなくても物語は成り立つかな、とも思いました。個人的には彼女の登場を削除すればストーリーがスッキリ進むかな、と。
でも、ラスボス(っていうんでしたっけ?)登場! で読者が衝撃を受ける効果を考えると、やっぱり彼女の登場はいいスパイスになりますね。
最初から重苦しい雰囲気の作品でしたので、ラストに希望が持てる終わり方でホッとしました。
読者さんの心に色々なモヤモヤを植え付ける深いお話でしたね。
最後にひとつ。
個人的には、この作品はミッドナイトノベルズさん向けじゃないかな、と思いました。
あちらの方が受けそうな感じがします。
作者の皆さんも、大人男性の方ばかりですし、ひとつの意見としまして、あちらに移籍はどうでしょうか。
拝読しました。完結、お疲れ様です。
皆様のそれぞれのカラーが出た、大人SFのお話ですね。
ストーリーはとても素晴らしいと思うのですが、乳児が大量に死ぬ設定でしたので、評価では3をつけさせていただきました。(私のストーリーの評価基準は自分の好みであるかないかです)
赤ちゃんを授乳とおしめ替えの接触だけで育てる実験(泣いても放ったらかし、話しかけたり、あやしたり、抱っこしたりを一切禁じて)をしたら、赤ちゃん全員が死んでしまった、という話を聞いたことがあるのですが、そういうことでしょうか。
一話目はこの世界は一体、何、と読者を引き込むのに相応しい舞台だったかな、と思います。
ところどころの「感情は破廉恥だ」のセリフに、読んでるこっちも洗脳されて、頭からこの言葉が離れなく(笑)女性の先生と主人公の彼の関係が印象的でした。あと、「た と て の間」の箇所はこの物語で唯一笑った箇所でした。一瞬、意味が分からなかったのですが、なるほど(笑)
二話目のお話が個人的には一番印象に残ったお話でした。読者さんによって、この二話目で感じることは様々でしょうが、私が感じたのは、この世界の中では幸せなほうの女性の話だったな、ということです。
彼女が快楽を感じることができたのは宝くじに当たったような幸運で(こんな世界では男性はともかく女性は普通快楽を感じることはできないと思うんですよね)妊娠、出産を経験できる立場だったことは女性として恵まれていて(一話目の先生は子供が産めませんものね)そして最後に母である自分の存在を誇りに思えたことは、彼女の一生は女性としての性を味わえた、この世界では幸運な女性の一生だったなあ、と。良かったねえ、というのが素直な感想です。
三話目のお話は、他の方のお話に比べて格段に読みやすく、共感しやすい、という印象が一番強かったです。
主人公が私たちと同じ世界にいた住人だということもあるでしょうが、文章の面では特に身構えることなく安心してスムーズに読めました。頭にすんなりと言葉が入ってくる、といいますか。
総統のことを被害者で気の毒な存在だと思いこんでいた主人公が、衝撃の事実を知って病んでしまうところは、読者も主人公同様にショックを受けますね。
実は、布瑠部さんのことだから絶対に少しは笑いの要素を加えておられるだろう、と思って読み進めたのですが、最後まで予告通り本当に無かった(笑)裏切られました。
そして四話目ですが。
オチ、て本当に笑いのことだったのか、と。(笑)笑いって、すごい。
こんなに一瞬で世界が終わりになるのですねえ。
ソ連が崩壊したのも、そういえば一瞬だったからそんなものなのかも、と思いました。
謎の女性の正体が、イヴだったことも判明しましたが。
この世界が作られた理由をはっきりさせるためには必要な存在だったのでしょうが、この物語全体においては彼女を実際に登場させなくても物語は成り立つかな、とも思いました。個人的には彼女の登場を削除すればストーリーがスッキリ進むかな、と。
でも、ラスボス(っていうんでしたっけ?)登場! で読者が衝撃を受ける効果を考えると、やっぱり彼女の登場はいいスパイスになりますね。
最初から重苦しい雰囲気の作品でしたので、ラストに希望が持てる終わり方でホッとしました。
読者さんの心に色々なモヤモヤを植え付ける深いお話でしたね。
最後にひとつ。
個人的には、この作品はミッドナイトノベルズさん向けじゃないかな、と思いました。
あちらの方が受けそうな感じがします。
作者の皆さんも、大人男性の方ばかりですし、ひとつの意見としまして、あちらに移籍はどうでしょうか。
ご丁寧な感想を有難う御座います!
担当パートごとに、感想に対して返信をさせて頂きます★
◆「感情は破廉恥だ」マグロアッパー
>一話目はこの世界は一体、何、と読者を引き込むのに相応しい舞台だったかな、と思います。
恐縮です。一話から何ともダークな感じにしてしまいましたが、どうしてもあぁいった世界観で描きたくて。笑
>ところどころの「感情は破廉恥だ」のセリフに、読んでるこっちも洗脳されて、頭からこの言葉が離れなく(笑)女性の先生と主人公の彼の関係が印象的でした。
正に洗脳ですねw 少しでも効果が表れていたのならよかったです。先生は僕が好きなキャラで、彼女の話も実はちょびっとだけあったりしました。
>あと、「た と て の間」の箇所はこの物語で唯一笑った箇所でした。一瞬、意味が分からなかったのですが、なるほど(笑)
ははは、笑わせてしまいましたか。笑
修正が必要だった際にふと思いつき、代わりにそんな表現にしてみました。
◆「感情は破廉恥でない」網田めい
読了、お疲れ様でした。
『男性も女性も社会という現実がわからなければ、子供のよう、欲望に溺れる』
こちらを用いて、明らか様々な考えを刺激できるお話を書けてよかったと思います。
文章というのは整形された倫理みたいなもので、こういった話を書くのは文が文として伝わっている時点で、
「矛盾しているのでは?」と考えるのが、意外と普通です。
劇中の死生観に、整形の不思議さと、結末。俯瞰か、客観か。
「綺麗」といった感じ方に、そういった視点を照らすよう印象誘導をしたら承として、なにかと面白いなあと思い書きました。
感想、ありがとうございました。
◆「客人の平穏」布瑠部
三話担当、布瑠部です。
読みやすいとのことですが、それもそのはず、ストーリーもキャラクターも、この三話が一番ひねりがなく、「転」パートとしても、後からいくつかの伏線その他を足してるだけなんですよね(笑)
何より編集肴、もとい編集魚氏の尽力のお陰だったりします。
あとイヴは私の嫁です(そんな事は誰も聞いてない)
イヴは俺の嫁。これは譲りません(誰も聞)
◆「この名を失った心の揺らめきに」月立淳水
月立です。感想ありがとうございます!
みんな絶望のどん底に突き落とす案と笑わす案が私の中で喧嘩した結果、どうせなら笑ったほうがいいよね、ってことで、笑わすことにしました。ギャグが寒いのはご容赦を……。
幼児の大虐殺は……私もそういう話は嫌いなのでたぶん3をつけます(コラ)。初めてのディストピアものなので、『ここはユートピアじゃない』と明確に印象付けしようとした若輩者の浅知恵でございます。
さてイヴたん登場について。とあるイヴたんファン(↑)の熱烈要望という一因もありつつ、私自身も迷った挙句のご出演。ごめん、ほぼ趣味の世界なんです(笑)。
ほら、1~3話が結構強烈な個性出してるからさあ(以下言い訳3000字略)。それでは今後もマグロアッパー先生をよろしく!(え?)
◆最後に
>個人的には、この作品はミッドナイトノベルズさん向けじゃないかな、と思いました。あちらの方が受けそうな感じがします。
マグロが最後に返信させて頂きます。
ミッドナイトノベルズさんですか、成程。是非検討させて頂こうと思います。素敵な感想のみならず、ご提案まで有難う御座いました(^^*)
担当パートごとに、感想に対して返信をさせて頂きます★
◆「感情は破廉恥だ」マグロアッパー
>一話目はこの世界は一体、何、と読者を引き込むのに相応しい舞台だったかな、と思います。
恐縮です。一話から何ともダークな感じにしてしまいましたが、どうしてもあぁいった世界観で描きたくて。笑
>ところどころの「感情は破廉恥だ」のセリフに、読んでるこっちも洗脳されて、頭からこの言葉が離れなく(笑)女性の先生と主人公の彼の関係が印象的でした。
正に洗脳ですねw 少しでも効果が表れていたのならよかったです。先生は僕が好きなキャラで、彼女の話も実はちょびっとだけあったりしました。
>あと、「た と て の間」の箇所はこの物語で唯一笑った箇所でした。一瞬、意味が分からなかったのですが、なるほど(笑)
ははは、笑わせてしまいましたか。笑
修正が必要だった際にふと思いつき、代わりにそんな表現にしてみました。
◆「感情は破廉恥でない」網田めい
読了、お疲れ様でした。
『男性も女性も社会という現実がわからなければ、子供のよう、欲望に溺れる』
こちらを用いて、明らか様々な考えを刺激できるお話を書けてよかったと思います。
文章というのは整形された倫理みたいなもので、こういった話を書くのは文が文として伝わっている時点で、
「矛盾しているのでは?」と考えるのが、意外と普通です。
劇中の死生観に、整形の不思議さと、結末。俯瞰か、客観か。
「綺麗」といった感じ方に、そういった視点を照らすよう印象誘導をしたら承として、なにかと面白いなあと思い書きました。
感想、ありがとうございました。
◆「客人の平穏」布瑠部
三話担当、布瑠部です。
読みやすいとのことですが、それもそのはず、ストーリーもキャラクターも、この三話が一番ひねりがなく、「転」パートとしても、後からいくつかの伏線その他を足してるだけなんですよね(笑)
何より編集肴、もとい編集魚氏の尽力のお陰だったりします。
あとイヴは私の嫁です(そんな事は誰も聞いてない)
イヴは俺の嫁。これは譲りません(誰も聞)
◆「この名を失った心の揺らめきに」月立淳水
月立です。感想ありがとうございます!
みんな絶望のどん底に突き落とす案と笑わす案が私の中で喧嘩した結果、どうせなら笑ったほうがいいよね、ってことで、笑わすことにしました。ギャグが寒いのはご容赦を……。
幼児の大虐殺は……私もそういう話は嫌いなのでたぶん3をつけます(コラ)。初めてのディストピアものなので、『ここはユートピアじゃない』と明確に印象付けしようとした若輩者の浅知恵でございます。
さてイヴたん登場について。とあるイヴたんファン(↑)の熱烈要望という一因もありつつ、私自身も迷った挙句のご出演。ごめん、ほぼ趣味の世界なんです(笑)。
ほら、1~3話が結構強烈な個性出してるからさあ(以下言い訳3000字略)。それでは今後もマグロアッパー先生をよろしく!(え?)
◆最後に
>個人的には、この作品はミッドナイトノベルズさん向けじゃないかな、と思いました。あちらの方が受けそうな感じがします。
マグロが最後に返信させて頂きます。
ミッドナイトノベルズさんですか、成程。是非検討させて頂こうと思います。素敵な感想のみならず、ご提案まで有難う御座いました(^^*)
- マグロアッパー
- 2016年 05月16日 16時26分
[良い点]
※以下、「3.客人の平穏【上】【下】」の感想です。
読みやすい。語彙も豊富ながら、決して楽に表現できるシーンばかりではないのに、まったく苦労することなく情景が浮かぶ文章です。
『転』となる話でありつつ、これ一作だけでも充分に物語りとして楽しめる、美しいまでの構成になっています。
[気になる点]
ありません。
書かなければならないとすれば、奇妙な話ですが月立さん次第ということになってしまいます(^^;)
見事、月立さんが3章に張り巡らせた伏線をいなし、素晴らしいラストを結べば布瑠部さんの繋ぎは成功となり、何か心残りとなれば「いくらなんでもやりすぎ」となるでしょう。
仮に私がアンカーであればこの時点で「悪い点」ですが、月立さんなら…… 楽勝っスね(^^)/
[一言]
現れました、パターンどどめ色、千場です。
失礼ながら…… 私は布瑠部さんを見誤っていたのかもしれません。いやあの時から、以前のコメディ作のラストから、●●が最後に分裂した時から、「天才じゃなかろうか」とは思っていましたが……
予想を遙かに上回る、至上の『転』でしたm(_ _)m
以前のコメディの時も、読みやすい文章だなーと、その技術を感心して見ていたのですが、ジャンルをガラリと変えてみると、文学的な言い回しが本当に綺麗に混ざった、そして簡潔で流麗な文章でした。私には上部しか見えていなかった、そんな感覚です。
これはもう…… 修練の上に地頭がよろしくないと成せない、ただごとじゃない文章力だと思います。
その長さを抑えるも自在な文章力を以て、普通の人なら四話となるような内容を二話に縮め…… それでも二話になってしまうほどの新展開からの伏線ラッシュ。
「アタラクシア」の世界の半分を明らかにすることで、読者の目線は「世界観」というぼやっとしたものから、一挙に「世界の秘密」へと焦点が向けられた印象です。
ああ、もう、マグロさんの第一話の内容と話を絡めたところとか、「総統」という人物の描写の在り方とか、一本の話としての物語の締め方とか…… 感想の量は筆舌に尽くしがたいですね。私も【上】【下】にするべきでしたか。
期待を上回る内容を、ありがとうございました!
月立さん…… がんばってくださいね……
※以下、「3.客人の平穏【上】【下】」の感想です。
読みやすい。語彙も豊富ながら、決して楽に表現できるシーンばかりではないのに、まったく苦労することなく情景が浮かぶ文章です。
『転』となる話でありつつ、これ一作だけでも充分に物語りとして楽しめる、美しいまでの構成になっています。
[気になる点]
ありません。
書かなければならないとすれば、奇妙な話ですが月立さん次第ということになってしまいます(^^;)
見事、月立さんが3章に張り巡らせた伏線をいなし、素晴らしいラストを結べば布瑠部さんの繋ぎは成功となり、何か心残りとなれば「いくらなんでもやりすぎ」となるでしょう。
仮に私がアンカーであればこの時点で「悪い点」ですが、月立さんなら…… 楽勝っスね(^^)/
[一言]
現れました、パターンどどめ色、千場です。
失礼ながら…… 私は布瑠部さんを見誤っていたのかもしれません。いやあの時から、以前のコメディ作のラストから、●●が最後に分裂した時から、「天才じゃなかろうか」とは思っていましたが……
予想を遙かに上回る、至上の『転』でしたm(_ _)m
以前のコメディの時も、読みやすい文章だなーと、その技術を感心して見ていたのですが、ジャンルをガラリと変えてみると、文学的な言い回しが本当に綺麗に混ざった、そして簡潔で流麗な文章でした。私には上部しか見えていなかった、そんな感覚です。
これはもう…… 修練の上に地頭がよろしくないと成せない、ただごとじゃない文章力だと思います。
その長さを抑えるも自在な文章力を以て、普通の人なら四話となるような内容を二話に縮め…… それでも二話になってしまうほどの新展開からの伏線ラッシュ。
「アタラクシア」の世界の半分を明らかにすることで、読者の目線は「世界観」というぼやっとしたものから、一挙に「世界の秘密」へと焦点が向けられた印象です。
ああ、もう、マグロさんの第一話の内容と話を絡めたところとか、「総統」という人物の描写の在り方とか、一本の話としての物語の締め方とか…… 感想の量は筆舌に尽くしがたいですね。私も【上】【下】にするべきでしたか。
期待を上回る内容を、ありがとうございました!
月立さん…… がんばってくださいね……
こんにちは、感想ありがとうございます。布瑠部です。
救いのない話を書いてしまいましたよ。
なろうでの私は笑いを意識した作品が多いので、千場さんのように布瑠部を知っている(数少ない)読者様はけっこう驚かれたのではないかと思います。
ちなみに編集のおサカナ氏との雑談で、いっそコメディにしてやろうかと言ったら全力で却下されたのはいい思い出です(笑)
さて今回の話は、執筆前に初期プロットを編集様に提出したんですが、実際には元々なかった要素を後から加えまくりました。
おかげで予定より長くなるわ粗は目立つわで、我ながら反省する点が多いのですが、ともあれ楽しんでいただけたようで良かったです。
いやー、しかし編集がいるってのはラクで……もとい、勉強になっていいですね。書いた本人にはなかなか気付けない色々な指摘をしてくれる人がいるのは、本当にありがたいです。
何とかカタチになったのは彼のおかげです。
最後に。
>悪い点ですが、絶対に大丈夫だと太鼓判を押しておきます。
なぜなら私は、月立編のプロットを知っているからです。
それに触発されて、先にも書きましたが初期プロットになかった要素を加えまくったくらいなので、それはもう、絶対、です。
なんなら布瑠部編が長くなったのは彼のせいです(自然な責任転嫁)
さあ、震えて待て最終話、月立編!!
私も非常に楽しみにしているので、一緒に楽しんでいただけると幸いです。
布瑠部でした!
救いのない話を書いてしまいましたよ。
なろうでの私は笑いを意識した作品が多いので、千場さんのように布瑠部を知っている(数少ない)読者様はけっこう驚かれたのではないかと思います。
ちなみに編集のおサカナ氏との雑談で、いっそコメディにしてやろうかと言ったら全力で却下されたのはいい思い出です(笑)
さて今回の話は、執筆前に初期プロットを編集様に提出したんですが、実際には元々なかった要素を後から加えまくりました。
おかげで予定より長くなるわ粗は目立つわで、我ながら反省する点が多いのですが、ともあれ楽しんでいただけたようで良かったです。
いやー、しかし編集がいるってのはラクで……もとい、勉強になっていいですね。書いた本人にはなかなか気付けない色々な指摘をしてくれる人がいるのは、本当にありがたいです。
何とかカタチになったのは彼のおかげです。
最後に。
>悪い点ですが、絶対に大丈夫だと太鼓判を押しておきます。
なぜなら私は、月立編のプロットを知っているからです。
それに触発されて、先にも書きましたが初期プロットになかった要素を加えまくったくらいなので、それはもう、絶対、です。
なんなら布瑠部編が長くなったのは彼のせいです(自然な責任転嫁)
さあ、震えて待て最終話、月立編!!
私も非常に楽しみにしているので、一緒に楽しんでいただけると幸いです。
布瑠部でした!
- マグロアッパー
- 2016年 05月02日 06時51分
[良い点]
※以下、「2.感情は破廉恥でない」の感想です。
藤井まやさんも活動報告で仰っていましたが、アンソロジーからリレー小説となった理由がわかるくらいに、見事な『承』です。マグロさんが仕立てた第一話の世界観を壊してしまうことなく、壊れるギリギリにまで深く掘り下げています。
「タールピット」「首のない蠅」など、尋常ではない表現が人物の精神の錯乱と、世界の異様を強く表現しています。
[気になる点]
私などに言えることはありません。言えたとすれば私の読み違いです。無理矢理言うのであれば、それはもう個人の好みでしかありません。
[一言]
十数度読みました。パッと、全てがシンプルに見えたのは六度目くらいです。
それでも冒頭の「解読する気の失せる薄味の紙」の啓発文(だと、思うようになりました。まちがってたらごめんなさい)を全て読み解けたわけではありませんが、理解を深めれば深めるほどに、作品全体の背骨を増強し、ヒントを明示している章なのだと思えました。
何より、冒頭の引用直後の『疑問』に関する一文はゾクリとしました。書くべきではない、と、前回の感想で伏せた内容だけに、いち読み手としての考えを見透かされたようで、まさに息を呑んだという状態です。そしてこの一文こそは―― やめておきます(^^;)
今回のお話は世界観を増強し、物語を広げるだけになく、短編としてもグサリとディストピアの恐ろしさ、そこに囚われ、不幸にも覚醒してしまった人間の悲劇を描ききっていて、特にラストの引用での結びは圧巻ですね。人によっては脳から何かが出そうに思うほど、強烈な終わり方だと思います。
別の人の作品に参加して、ご自分をしっかり打ち出しながらも世界を壊さない、どころか深める。私もいつかはこうなれればなと、憧れる次第です。
なんといいますか、網田さんの作品を読むのは二度目…… と言いながらちょくちょく「プラスティック」の方を読み進めている…… になるのですが、さすがとしか言いようがありませんね。比喩表現の幅がとんでもなく、構成から何から飛び抜けていて、私などが感想を出していいのかもわからなくなります。
特に今回は世界観が世界観ですので、『じゃ、これ一回読んで解読しといてね?』と、気軽にドグラマグラを投げ渡された気分でした。千場、実は怖いのダメなんスよ……
いつか網田さんの書いた、底抜けに明るい話も見て見たいなぁ…… などと夢見つつ、今回はキーボードを置きます、置いてますが。
夢中になれる第二話をありがとうございました、久々に脳を煙が噴く手前まで使え、小説に浸れ、非常に楽しかったです。
続く布瑠部さんのハードルは五十センチ近く高くなり、すでにハードルから高飛びになりそうですが、次回のお話も期待しております。(そして私の感想のハードルも上がっているような気がする昨今……)
長々書いてしまいました、申し訳ありませんm(_ _)m
ではm(_ _)m
※以下、「2.感情は破廉恥でない」の感想です。
藤井まやさんも活動報告で仰っていましたが、アンソロジーからリレー小説となった理由がわかるくらいに、見事な『承』です。マグロさんが仕立てた第一話の世界観を壊してしまうことなく、壊れるギリギリにまで深く掘り下げています。
「タールピット」「首のない蠅」など、尋常ではない表現が人物の精神の錯乱と、世界の異様を強く表現しています。
[気になる点]
私などに言えることはありません。言えたとすれば私の読み違いです。無理矢理言うのであれば、それはもう個人の好みでしかありません。
[一言]
十数度読みました。パッと、全てがシンプルに見えたのは六度目くらいです。
それでも冒頭の「解読する気の失せる薄味の紙」の啓発文(だと、思うようになりました。まちがってたらごめんなさい)を全て読み解けたわけではありませんが、理解を深めれば深めるほどに、作品全体の背骨を増強し、ヒントを明示している章なのだと思えました。
何より、冒頭の引用直後の『疑問』に関する一文はゾクリとしました。書くべきではない、と、前回の感想で伏せた内容だけに、いち読み手としての考えを見透かされたようで、まさに息を呑んだという状態です。そしてこの一文こそは―― やめておきます(^^;)
今回のお話は世界観を増強し、物語を広げるだけになく、短編としてもグサリとディストピアの恐ろしさ、そこに囚われ、不幸にも覚醒してしまった人間の悲劇を描ききっていて、特にラストの引用での結びは圧巻ですね。人によっては脳から何かが出そうに思うほど、強烈な終わり方だと思います。
別の人の作品に参加して、ご自分をしっかり打ち出しながらも世界を壊さない、どころか深める。私もいつかはこうなれればなと、憧れる次第です。
なんといいますか、網田さんの作品を読むのは二度目…… と言いながらちょくちょく「プラスティック」の方を読み進めている…… になるのですが、さすがとしか言いようがありませんね。比喩表現の幅がとんでもなく、構成から何から飛び抜けていて、私などが感想を出していいのかもわからなくなります。
特に今回は世界観が世界観ですので、『じゃ、これ一回読んで解読しといてね?』と、気軽にドグラマグラを投げ渡された気分でした。千場、実は怖いのダメなんスよ……
いつか網田さんの書いた、底抜けに明るい話も見て見たいなぁ…… などと夢見つつ、今回はキーボードを置きます、置いてますが。
夢中になれる第二話をありがとうございました、久々に脳を煙が噴く手前まで使え、小説に浸れ、非常に楽しかったです。
続く布瑠部さんのハードルは五十センチ近く高くなり、すでにハードルから高飛びになりそうですが、次回のお話も期待しております。(そして私の感想のハードルも上がっているような気がする昨今……)
長々書いてしまいました、申し訳ありませんm(_ _)m
ではm(_ _)m
死を、救済とする小説は多いです。
その救済は、本当に救済なのか、生きることの辛さだとか、死は生の解放と成り得るのか、だとか。 作者と同じ視点を持った方の感じている孤独に「私だけじゃなかった」と、読者は対話し、文学として成り立っているのか。
(現在の文学として)死に関して、そう、考えながら違う側面を出さなければなりませんが……。 (一話担当者が描いて魅せたSFの部分と純文学で解いた結果として) 私は活字好きな読者さんの知識欲を助長する筆運びを披露するのが、大好きです。 なので、大変嬉しく思います。
(ここから私事ですが) かいつまんで客観的にまとめた時に、簡単になってしまう作家のテーマは、私自身ひとつしか持ち得ていなかったのですが、 私生活で、多々気が付いたことがありましたので、またひとつ増えたことを体感できました。
私を健全に育ててくださる仲間たちと読者さんに、感謝します。 本当に、今の私の心境になってしまうのですが、現在、日本は大変なことになっていて、読書をする時間を作ってくださったのだと、ほんの少しだけ安心できました。
千場さん、本当にありがとうございました。 網田めい
その救済は、本当に救済なのか、生きることの辛さだとか、死は生の解放と成り得るのか、だとか。 作者と同じ視点を持った方の感じている孤独に「私だけじゃなかった」と、読者は対話し、文学として成り立っているのか。
(現在の文学として)死に関して、そう、考えながら違う側面を出さなければなりませんが……。 (一話担当者が描いて魅せたSFの部分と純文学で解いた結果として) 私は活字好きな読者さんの知識欲を助長する筆運びを披露するのが、大好きです。 なので、大変嬉しく思います。
(ここから私事ですが) かいつまんで客観的にまとめた時に、簡単になってしまう作家のテーマは、私自身ひとつしか持ち得ていなかったのですが、 私生活で、多々気が付いたことがありましたので、またひとつ増えたことを体感できました。
私を健全に育ててくださる仲間たちと読者さんに、感謝します。 本当に、今の私の心境になってしまうのですが、現在、日本は大変なことになっていて、読書をする時間を作ってくださったのだと、ほんの少しだけ安心できました。
千場さん、本当にありがとうございました。 網田めい
- マグロアッパー
- 2016年 04月17日 19時11分
[良い点]
※以下、「1.感情は破廉恥だ」の感想です。
これ以上も以下もない、物語を語るにも読み手の興味を持続させるにも、内容に対しての丁度いい文量でした。
序盤から終盤にかけての主人公の「感情」の描写が巧みです。内容に対し、一人称を選択されたことは基本にして最大の英断だったと思われます。
R15相当の描写がありますが、必要だから入れられているというのが明確で、複雑な主題に対しこの文量を維持できた要として機能しています。
[気になる点]
「男の子のような女の子」「新しい子」と、人物の名前が無いところは美しいまとまりであり、世界観ですが、一堂に会すると状況がわかりにくい部分が見受けられました。
私のように読書慣れが薄く、読解力の乏しいものには少々辛い場面です。
[一言]
懲りずに感想を書きに現れました、千場です。
「あれ? まだ誰も感想書いてない……」と萎縮しかけましたが、ハードルが上がる前に私がテープを切ろうと思います。
ディストピアものということで、丁度『火の触媒と歌姫』の時ような、結構殺伐としたものを想像していましたが、もっと「大人向け」の暗黒郷で、その設定にまず驚きました。
こういった、思想の監視社会というのもたしかに「ディストピア」ですね。文学向けの世界観だと思います。
全体的にはやはり「文学」であり、行動的なアクションとしてはR15相当なシーンが映像としての話の山と見え、唯一の大きな動きという大人しいものに見えます。
しかしその裏で、序盤から「思う」「したい」などの感情を示す行動的な単語を避けて伏せ、話の経過に合わせて主人公の「感情」を徐々に露出させていき、途中歳月の経過を挟みながらも一線まで高め、最後の最後、序文のリフレイン内の拳により消沈させる。そういった見事な谷、山、谷底、の流れが作られており、まさに感情監視社会、『ディストピア』の恐ろしく、堅牢な姿がそこに描写されていました。
月並みな表現ですが、理解を深めれば深めるほどに背筋の凍る、極めて完成度の高い一作になっています。
書き尽くせないまでに書きたいことはありますが、脱線し尽くしそうなのでここまでに。
「ディストピア」という世界観を改めて見る良い機会を戴きました。また、「SF」というジャンルがしっかりと「文学」であることを認識させていただき、本当にありがとうございます。おかげさまで、個人的なSFに対する苦手意識が薄まりました。
それでは、マグロさんの次回作と、次の投稿者さんの作品を楽しみにしています。
では(^^)/
※以下、「1.感情は破廉恥だ」の感想です。
これ以上も以下もない、物語を語るにも読み手の興味を持続させるにも、内容に対しての丁度いい文量でした。
序盤から終盤にかけての主人公の「感情」の描写が巧みです。内容に対し、一人称を選択されたことは基本にして最大の英断だったと思われます。
R15相当の描写がありますが、必要だから入れられているというのが明確で、複雑な主題に対しこの文量を維持できた要として機能しています。
[気になる点]
「男の子のような女の子」「新しい子」と、人物の名前が無いところは美しいまとまりであり、世界観ですが、一堂に会すると状況がわかりにくい部分が見受けられました。
私のように読書慣れが薄く、読解力の乏しいものには少々辛い場面です。
[一言]
懲りずに感想を書きに現れました、千場です。
「あれ? まだ誰も感想書いてない……」と萎縮しかけましたが、ハードルが上がる前に私がテープを切ろうと思います。
ディストピアものということで、丁度『火の触媒と歌姫』の時ような、結構殺伐としたものを想像していましたが、もっと「大人向け」の暗黒郷で、その設定にまず驚きました。
こういった、思想の監視社会というのもたしかに「ディストピア」ですね。文学向けの世界観だと思います。
全体的にはやはり「文学」であり、行動的なアクションとしてはR15相当なシーンが映像としての話の山と見え、唯一の大きな動きという大人しいものに見えます。
しかしその裏で、序盤から「思う」「したい」などの感情を示す行動的な単語を避けて伏せ、話の経過に合わせて主人公の「感情」を徐々に露出させていき、途中歳月の経過を挟みながらも一線まで高め、最後の最後、序文のリフレイン内の拳により消沈させる。そういった見事な谷、山、谷底、の流れが作られており、まさに感情監視社会、『ディストピア』の恐ろしく、堅牢な姿がそこに描写されていました。
月並みな表現ですが、理解を深めれば深めるほどに背筋の凍る、極めて完成度の高い一作になっています。
書き尽くせないまでに書きたいことはありますが、脱線し尽くしそうなのでここまでに。
「ディストピア」という世界観を改めて見る良い機会を戴きました。また、「SF」というジャンルがしっかりと「文学」であることを認識させていただき、本当にありがとうございます。おかげさまで、個人的なSFに対する苦手意識が薄まりました。
それでは、マグロさんの次回作と、次の投稿者さんの作品を楽しみにしています。
では(^^)/
この度もご丁寧な感想を本当に有難う御座います! 励みになります(^^)
■良い点に関して
>物語を語るにも読み手の興味を持続させるにも、内容に対しての丁度いい文量でした。
ダラダラとせず、また短すぎることもなく。文量は心理描写に次いで自身の中で気を配っている点ですが、そう感じて頂けたのなら嬉しく思います。
>主人公の「感情」の描写が巧みです。内容に対し、一人称を選択されたことは基本にして最大の英断だったと思われます。
かなり自覚的に文体を変えた作品でしたが、「感情」描写に違和感がなかったのならよかったです。一人称は、本作では挑戦でもありました。笑
>R15相当の描写がありますが、必要だから入れられているというのが明確で、複雑な主題に対しこの文量を維持できた要として機能しています。
欺瞞に欺瞞を塗り重ねる本作では、どうしても「R15」のあれらのシーンが必要でして……。ただ事前に描写に関して確認を取りながらも、どうしようか迷いもしました。ですが、やはり入れて良かったなと思いました。その点に関して言及頂き感謝です。
■悪い点に関して
>一堂に会すると状況がわかりにくい部分が見受けられました。
>私のように読書慣れが薄く、読解力の乏しいものには少々辛い場面です。
これは改善すべき点ですね。読み直す際に意識してみます。
御助言、しっかりと賜りました!
■一言に関して
>もっと「大人向け」の暗黒郷で、その設定にまず驚きました。
自分が「ディストピア」を描く際には、どうしてもそれを文学的に攻めてみたいと思い、こういった設定になりました。笑
>全体的にはやはり「文学」であり、行動的なアクションとしてはR15相当なシーンが映像としての話の山と見え、唯一の大きな動きという大人しいものに見えます。
はい、その点はかなり意識していました。
>しかしその裏で、序盤から「思う」「したい」などの感情を示す行動的な単語を避けて伏せ、話の経過に合わせて主人公の「感情」を徐々に露出させていき、途中歳月の経過を挟みながらも一線まで高め、最後の最後、序文のリフレイン内の拳により消沈させる。そういった見事な谷、山、谷底、の流れが作られており、まさに感情監視社会、『ディストピア』の恐ろしく、堅牢な姿がそこに描写されていました。
単語に関してまで読み取って頂き、本作を投稿した甲斐がありました。SFであればこそ、本来なら「感情とは何か」の定義から始める必要があると思いますが、矯正されている子供ということでそこを抜きにして、一人称で淡々と世界(ディストピア)を描くことにしました。
『リフレイン内の拳により消沈させる』に関しては、私がプロット内の説明文章で実際に似たような説明をしており、千場さんの作品を読み解く力と、似通った感性にニヤリとさせて頂きましたw
>月並みな表現ですが、理解を深めれば深めるほどに背筋の凍る、極めて完成度の高い一作になっています。
過分な評価、恐縮です。自身初のSFもの(パチモンですがw)としては、思う通りに描けたのではないかと思っております。ただ……一話にして攻めすぎたかなと反省もしております(^^;) R-15系がそうですね。それでも構わないと後続の人が言ってくれたのは、何よりもありがたかったです。
>「ディストピア」という世界観を改めて見る良い機会を戴きました。また、「SF」というジャンルがしっかりと「文学」であることを認識させていただき、本当にありがとうございます。おかげさまで、個人的なSFに対する苦手意識が薄まりました。
勿体ないお言葉です。「SF」に関しては多分に勉強不足なのですが、新たなモチーフとして今後の作品作りに活かせたらと思う事が出来た、そんな創作体験でした。
>それでは、マグロさんの次回作と、次の投稿者さんの作品を楽しみにしています。
私も他の作家の作品を読むのが楽しみです。土曜日までお待ち頂ければと思います♪ 最後に重複となってしまいますが、いつもご丁寧な感想を本当に有難う御座います!!
■良い点に関して
>物語を語るにも読み手の興味を持続させるにも、内容に対しての丁度いい文量でした。
ダラダラとせず、また短すぎることもなく。文量は心理描写に次いで自身の中で気を配っている点ですが、そう感じて頂けたのなら嬉しく思います。
>主人公の「感情」の描写が巧みです。内容に対し、一人称を選択されたことは基本にして最大の英断だったと思われます。
かなり自覚的に文体を変えた作品でしたが、「感情」描写に違和感がなかったのならよかったです。一人称は、本作では挑戦でもありました。笑
>R15相当の描写がありますが、必要だから入れられているというのが明確で、複雑な主題に対しこの文量を維持できた要として機能しています。
欺瞞に欺瞞を塗り重ねる本作では、どうしても「R15」のあれらのシーンが必要でして……。ただ事前に描写に関して確認を取りながらも、どうしようか迷いもしました。ですが、やはり入れて良かったなと思いました。その点に関して言及頂き感謝です。
■悪い点に関して
>一堂に会すると状況がわかりにくい部分が見受けられました。
>私のように読書慣れが薄く、読解力の乏しいものには少々辛い場面です。
これは改善すべき点ですね。読み直す際に意識してみます。
御助言、しっかりと賜りました!
■一言に関して
>もっと「大人向け」の暗黒郷で、その設定にまず驚きました。
自分が「ディストピア」を描く際には、どうしてもそれを文学的に攻めてみたいと思い、こういった設定になりました。笑
>全体的にはやはり「文学」であり、行動的なアクションとしてはR15相当なシーンが映像としての話の山と見え、唯一の大きな動きという大人しいものに見えます。
はい、その点はかなり意識していました。
>しかしその裏で、序盤から「思う」「したい」などの感情を示す行動的な単語を避けて伏せ、話の経過に合わせて主人公の「感情」を徐々に露出させていき、途中歳月の経過を挟みながらも一線まで高め、最後の最後、序文のリフレイン内の拳により消沈させる。そういった見事な谷、山、谷底、の流れが作られており、まさに感情監視社会、『ディストピア』の恐ろしく、堅牢な姿がそこに描写されていました。
単語に関してまで読み取って頂き、本作を投稿した甲斐がありました。SFであればこそ、本来なら「感情とは何か」の定義から始める必要があると思いますが、矯正されている子供ということでそこを抜きにして、一人称で淡々と世界(ディストピア)を描くことにしました。
『リフレイン内の拳により消沈させる』に関しては、私がプロット内の説明文章で実際に似たような説明をしており、千場さんの作品を読み解く力と、似通った感性にニヤリとさせて頂きましたw
>月並みな表現ですが、理解を深めれば深めるほどに背筋の凍る、極めて完成度の高い一作になっています。
過分な評価、恐縮です。自身初のSFもの(パチモンですがw)としては、思う通りに描けたのではないかと思っております。ただ……一話にして攻めすぎたかなと反省もしております(^^;) R-15系がそうですね。それでも構わないと後続の人が言ってくれたのは、何よりもありがたかったです。
>「ディストピア」という世界観を改めて見る良い機会を戴きました。また、「SF」というジャンルがしっかりと「文学」であることを認識させていただき、本当にありがとうございます。おかげさまで、個人的なSFに対する苦手意識が薄まりました。
勿体ないお言葉です。「SF」に関しては多分に勉強不足なのですが、新たなモチーフとして今後の作品作りに活かせたらと思う事が出来た、そんな創作体験でした。
>それでは、マグロさんの次回作と、次の投稿者さんの作品を楽しみにしています。
私も他の作家の作品を読むのが楽しみです。土曜日までお待ち頂ければと思います♪ 最後に重複となってしまいますが、いつもご丁寧な感想を本当に有難う御座います!!
- マグロアッパー
- 2016年 04月11日 12時19分
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