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[良い点]
今東光の若い頃の話がよく書かれており人物描写も大変良かった
母親との軋轢と愛憎がグッっと来た

[気になる点]
やはり実在した今東光についてどこまでが事実か作者の脚色かが最後以外分からないところが、読後のモヤモヤ感として残った
今東光が作者によって書かれた通りの人物であれば幸いです
[一言]
可能ならば製作に用いた参考文献や脚色部の解説をしてほしい
  • 投稿者: JIS U 1000
  • 2017年 02月03日 05時50分
感想を書き込んでいただき、ありがとうございました。

今東光という実在した人物を書きましたので、ご指摘のとおり、事実と創作とが入り交じっています。小説として書きましたので、全体が創作だとお考えいただくしかないと思います。ただ、できるだけ事実に立脚して書いてはおります。

今東光の生涯を年表にまとめてみましたが、必ずしも完璧にはわかっておりません。今東光の研究家もいらっしゃるようですが、それでもよく解らない欠落部分があるようです。

事実を確認したうえで、その事実の詳細部分を創作して書きました。もちろん、事実がわからない場合もありますので、そこは創作する他はありません。たとえば、横光利一が東光夫人に追い返される場面などは創作です。

事実だけにこだわるなら評伝として書くことになるでしょう。その場合にはだいぶ堅苦しい文体になるし、小説とは異なる作品になるでしょう。

私は若い頃から今東光のファンです。なので今東光関連の書籍、今東光本人の小説や随筆など不完全ながらかなり読み込みました。古い本でも公共図書館にはけこう保存されています。それでもなかなか人物像を把握できなくて難しいと感じます。

以上、簡単ではありますが、お返事申し上げます。
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