感想一覧
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[一言]
マハーバーラタで一番好きな登場人物がカルナなので、だいぶ前にブクマさせていただきました。
また読みに来てしまいましたので、思い切って感想を。
やはり読み応えのある作品だと思いました。素直に面白いです。興味深く読ませていただきました。
カルナの真っ直ぐさ、高潔さ、正しく在ろうとする姿が良く描かれていると思いました。
読ませていただきありがとうございました。
マハーバーラタで一番好きな登場人物がカルナなので、だいぶ前にブクマさせていただきました。
また読みに来てしまいましたので、思い切って感想を。
やはり読み応えのある作品だと思いました。素直に面白いです。興味深く読ませていただきました。
カルナの真っ直ぐさ、高潔さ、正しく在ろうとする姿が良く描かれていると思いました。
読ませていただきありがとうございました。
エピソード7
自分もマハーバーラタに書かれたカルナという人物にとても惹かれて、本作はあの熱の少しでも、自分の筆で語りたくて書いた作品でした。
何度読んでも、何度語ってもなお強くある神話の力に、自分たちは励まされているのかもしれないな、と感想をいただいた際に改めてインド神話関係の書籍を読んで思いました。
改めて、感想をありがとうございました。
何度読んでも、何度語ってもなお強くある神話の力に、自分たちは励まされているのかもしれないな、と感想をいただいた際に改めてインド神話関係の書籍を読んで思いました。
改めて、感想をありがとうございました。
- ジョシュア
- 2021年 03月20日 22時08分
[良い点]
まずは一言、素晴らしい。5+5点入れました。
原作はインドで紀元前から語り継がれてきた物語ですから、文化的背景の違う我々には、登場人物の感情のポイントも、駆使されるロジックも、理解しがたい部分が多々ありました。ところが本作では、カルナをはじめ各キャラの心理がきっちり、それも我々でも共感し得るよう描き込まれているため、原作の何倍も生き生きとした人間として当方には映りました。
[気になる点]
他の項目が埋まってしまったので申し訳ありませんがここに書きます。
あらすじには「『バガヴァッド・ギーター』に描かれた」とありますが、確か『バガヴァッド・ギーター』は開戦前、身内を殺すことをためらうアルジュナに対し、クリシュナが「クシャトリヤとしてのダルマを果たせ」と教え諭す部分であって、カルナの生涯は『マハーバーラタ』本編に書かれているのではありませんでしたっけ?
[一言]
意外にも当方は、カルナよりもドゥルヨーダナとクリシュナに対しより強い魅力を覚えました。
原作では、ドゥルヨーダナは私益と保身のために策を弄する、1点の汲む所も無い悪人です。クリシュナはヴィシュヌの化身だけあり、全てを知り抜いており人知を超えた仙人然とした面があります。
本作のドゥルヨーダナは、己の心の弱さを自覚する故、自分に甘い反面、他の弱き者にも甘いという人物でしたね。当方は今まで彼が大嫌いだったのですが、本作を読んで態度がかなり変わりました。
クリシュナについては、敢えて全能さを強調しないことにより、1軍師・策士的な地位にとどまっていますね。そして、信念や意地から合理的な選択を敢えてしないカルナの論理に対し驚きを見せています。これが当方には、人間らしさとして伝わりました。
まずは一言、素晴らしい。5+5点入れました。
原作はインドで紀元前から語り継がれてきた物語ですから、文化的背景の違う我々には、登場人物の感情のポイントも、駆使されるロジックも、理解しがたい部分が多々ありました。ところが本作では、カルナをはじめ各キャラの心理がきっちり、それも我々でも共感し得るよう描き込まれているため、原作の何倍も生き生きとした人間として当方には映りました。
[気になる点]
他の項目が埋まってしまったので申し訳ありませんがここに書きます。
あらすじには「『バガヴァッド・ギーター』に描かれた」とありますが、確か『バガヴァッド・ギーター』は開戦前、身内を殺すことをためらうアルジュナに対し、クリシュナが「クシャトリヤとしてのダルマを果たせ」と教え諭す部分であって、カルナの生涯は『マハーバーラタ』本編に書かれているのではありませんでしたっけ?
[一言]
意外にも当方は、カルナよりもドゥルヨーダナとクリシュナに対しより強い魅力を覚えました。
原作では、ドゥルヨーダナは私益と保身のために策を弄する、1点の汲む所も無い悪人です。クリシュナはヴィシュヌの化身だけあり、全てを知り抜いており人知を超えた仙人然とした面があります。
本作のドゥルヨーダナは、己の心の弱さを自覚する故、自分に甘い反面、他の弱き者にも甘いという人物でしたね。当方は今まで彼が大嫌いだったのですが、本作を読んで態度がかなり変わりました。
クリシュナについては、敢えて全能さを強調しないことにより、1軍師・策士的な地位にとどまっていますね。そして、信念や意地から合理的な選択を敢えてしないカルナの論理に対し驚きを見せています。これが当方には、人間らしさとして伝わりました。
感想ありがとうございます。
まずは、原典の表記について。訂正させていただきます。ご指摘ありがとうございます。
インド神話、とても難しいですよね。古くは紀元前4世紀と言われており、キリスト教やユダヤ教よりも遠くにあります。理解の難しいところが、多分にあります。けれども、私は自分でも驚くことに、カルナの生き様に太陽そのものを見たのです。輝かしくも日陰に居続けたあの英雄が大好きなのです。
そこから『マハーバーラタ』は叙事詩ではなく一つの戦記としても見て、あくまで後世に語られたものであり、本当のところはどうなんだろう……とカルナ視点でアプローチをかけたのが本作です。
ドゥルヨーダナは甘い男でした。だが、きっとクシャトリアとしては反していても、本当に憎める人物だったのだろうか。クリシュナは遥か先まで見通すヴィシュヌの化身であったけれども、ではなぜカルナを説得できなかったのか、あるいは勝てなかったのかなどなどを突き詰めていくうちに、このように作っていくことになりました。
そして、カルナ自身も述べた通り。人らしさこそが、温かさであるということ。彼らはずっと人らしく、そして人であるが故に苦悩し、甘さを持ち、優しく、力強いのだろうな、とこの作品を投稿ししばらくした今は思います。そんなことが伝わったら、嬉しいな、と。
ついつい長く語ってしまいましたが、それだけとても嬉しい感想でした。また何かの機会があればお読みくださいませ。
まずは、原典の表記について。訂正させていただきます。ご指摘ありがとうございます。
インド神話、とても難しいですよね。古くは紀元前4世紀と言われており、キリスト教やユダヤ教よりも遠くにあります。理解の難しいところが、多分にあります。けれども、私は自分でも驚くことに、カルナの生き様に太陽そのものを見たのです。輝かしくも日陰に居続けたあの英雄が大好きなのです。
そこから『マハーバーラタ』は叙事詩ではなく一つの戦記としても見て、あくまで後世に語られたものであり、本当のところはどうなんだろう……とカルナ視点でアプローチをかけたのが本作です。
ドゥルヨーダナは甘い男でした。だが、きっとクシャトリアとしては反していても、本当に憎める人物だったのだろうか。クリシュナは遥か先まで見通すヴィシュヌの化身であったけれども、ではなぜカルナを説得できなかったのか、あるいは勝てなかったのかなどなどを突き詰めていくうちに、このように作っていくことになりました。
そして、カルナ自身も述べた通り。人らしさこそが、温かさであるということ。彼らはずっと人らしく、そして人であるが故に苦悩し、甘さを持ち、優しく、力強いのだろうな、とこの作品を投稿ししばらくした今は思います。そんなことが伝わったら、嬉しいな、と。
ついつい長く語ってしまいましたが、それだけとても嬉しい感想でした。また何かの機会があればお読みくださいませ。
- ジョシュア
- 2017年 02月21日 15時47分
[良い点]
凝縮され選び抜かれた文体の読み易さは流石です。
正直にいえば、この後に執筆なされたかぎろひや乙女の方がずっと読み易いです。しかしこのころから、あのスムーズに読み進めつつも多くを感じる洗練された物語の片りんはあったのだなと思いました。
しかしこの作品は決してその二つに比べて劣っているわけではありません。そこにはまさに彼の輝きがありました。
正しきを証明しようとする王たち。その精神は紛れもなく高潔でありながら、身分によって謗られ、王の味方をするものに謀られる。
一見不遇に満ちていますが、彼は彼の信念をもち、従った。彼のいった「あたたかなもの」。人の玉瑕。
問われて返したカルナの言葉に、この作品を読んでよかったと心から思いました。
凝縮され選び抜かれた文体の読み易さは流石です。
正直にいえば、この後に執筆なされたかぎろひや乙女の方がずっと読み易いです。しかしこのころから、あのスムーズに読み進めつつも多くを感じる洗練された物語の片りんはあったのだなと思いました。
しかしこの作品は決してその二つに比べて劣っているわけではありません。そこにはまさに彼の輝きがありました。
正しきを証明しようとする王たち。その精神は紛れもなく高潔でありながら、身分によって謗られ、王の味方をするものに謀られる。
一見不遇に満ちていますが、彼は彼の信念をもち、従った。彼のいった「あたたかなもの」。人の玉瑕。
問われて返したカルナの言葉に、この作品を読んでよかったと心から思いました。
感想ありがとうございます。
文体については、あえてです(執筆時期はかぎろひの中盤前)。情報を凝縮するにあたって、わかりやすく以上に「読み飛ばしてもいいですよ」くらいの気持ちでした。その上で、劣っていないという評価はすっごく嬉しいです。
カルナの高潔な姿に対して、他の王はどのように見ていたのか。神々はどう思ったのか。そしてカルナから見た「人」とは何か。
それが伝わっているなら、幸いです。
文体については、あえてです(執筆時期はかぎろひの中盤前)。情報を凝縮するにあたって、わかりやすく以上に「読み飛ばしてもいいですよ」くらいの気持ちでした。その上で、劣っていないという評価はすっごく嬉しいです。
カルナの高潔な姿に対して、他の王はどのように見ていたのか。神々はどう思ったのか。そしてカルナから見た「人」とは何か。
それが伝わっているなら、幸いです。
- ジョシュア
- 2016年 07月08日 19時18分
[良い点]
神話を元にしているだけあって人物に力強さを感じました。それぞれの登場人物が高貴な身分の持ち主ということもあって、それぞれに違った魅力があり、1つ1つの言動が高潔で面白かったです。特に戦いのシーンは負けても相手を称えることを忘れない部分には人間賛歌を感じさせてくれました。
また世界観もしっかりしていました。登場人物の目的や考え方も世界観に基づいた上ではっきりしているため、今後どのような展開になるのかと予測させてくれる楽しみもあります。
話も綺麗に完結しており、残った登場人物達も未来を感じさせてくれる読み応えのある作品でした。今後の活動を応援しております。
神話を元にしているだけあって人物に力強さを感じました。それぞれの登場人物が高貴な身分の持ち主ということもあって、それぞれに違った魅力があり、1つ1つの言動が高潔で面白かったです。特に戦いのシーンは負けても相手を称えることを忘れない部分には人間賛歌を感じさせてくれました。
また世界観もしっかりしていました。登場人物の目的や考え方も世界観に基づいた上ではっきりしているため、今後どのような展開になるのかと予測させてくれる楽しみもあります。
話も綺麗に完結しており、残った登場人物達も未来を感じさせてくれる読み応えのある作品でした。今後の活動を応援しております。
- 投稿者: モーニングスター大賞運営チーム
- 2016年 07月08日 13時32分
感想ありがとうございます。
自分が込めた思いを一つ一つ紐解いていくような感想で、とても嬉しいです。
神話というのは、すでに完成している物語群です。そこから多くの宗教家や哲学者が生まれました。それにアレンジを加えて崩さないように、でもそこにある思いがなくならないようにと作りました。
そしてその思いは、感想の通りです。繰り返しになりますが、ありがとうございます。
これからも精進を続けますので、なにとぞよろしくお願いいたします。
自分が込めた思いを一つ一つ紐解いていくような感想で、とても嬉しいです。
神話というのは、すでに完成している物語群です。そこから多くの宗教家や哲学者が生まれました。それにアレンジを加えて崩さないように、でもそこにある思いがなくならないようにと作りました。
そしてその思いは、感想の通りです。繰り返しになりますが、ありがとうございます。
これからも精進を続けますので、なにとぞよろしくお願いいたします。
- ジョシュア
- 2016年 07月08日 14時22分
[一言]
カルナの精神の高潔さ。戦士かくあるべしという信念の強さ。このように生きれたらと願いたくなる、自分に正直でありながら、正しく生きる道。カルナの精神が非常に素直な文体で描かれていて、すっと心に入ってきました。インド神話を学んだ後で読めば、もっと別なものが見えるのじゃないかな、と思ってしまいました(インドラのあたりとか恥ずかしながら知らなかったので……)。
非常に興味深く、面白かったです。
カルナの精神の高潔さ。戦士かくあるべしという信念の強さ。このように生きれたらと願いたくなる、自分に正直でありながら、正しく生きる道。カルナの精神が非常に素直な文体で描かれていて、すっと心に入ってきました。インド神話を学んだ後で読めば、もっと別なものが見えるのじゃないかな、と思ってしまいました(インドラのあたりとか恥ずかしながら知らなかったので……)。
非常に興味深く、面白かったです。
感想ありがとうございます。
彼の姿は、私たちにはまぶしすぎるほどです。それが伝わったなら、とても嬉しいです。
インド神話は、他の神話と比べても精神的な美徳の話が多くあります。果たしてカルナの物語は私たちに何を伝えたかったのでしょうか、そう思いながら書いてました。
面白い、そう言ってもらえれば満足です。
彼の姿は、私たちにはまぶしすぎるほどです。それが伝わったなら、とても嬉しいです。
インド神話は、他の神話と比べても精神的な美徳の話が多くあります。果たしてカルナの物語は私たちに何を伝えたかったのでしょうか、そう思いながら書いてました。
面白い、そう言ってもらえれば満足です。
- ジョシュア
- 2016年 06月28日 20時31分
[良い点]
飾り気のない文体。
明快簡素簡潔で、カルナの多くを語らないところにもよく合っているように感じました。
[一言]
カルナが聖人すぎて……!
傍目から見れば到底報われたとは思えない生涯と最期を迎えた彼ですが、彼にとってはそうではなかったのでしょうね。
名誉に拠る対抗心を抱くことはあっても、世俗的な欲はない。余人ならば憤り悲嘆にくれるであろう状況でも、これでよしと悦びを見出す。どこか非人間的な聖人が、ところどころで見せる人間らしさに惹かれました。
アルジュナの物語も気になりますね……!!
飾り気のない文体。
明快簡素簡潔で、カルナの多くを語らないところにもよく合っているように感じました。
[一言]
カルナが聖人すぎて……!
傍目から見れば到底報われたとは思えない生涯と最期を迎えた彼ですが、彼にとってはそうではなかったのでしょうね。
名誉に拠る対抗心を抱くことはあっても、世俗的な欲はない。余人ならば憤り悲嘆にくれるであろう状況でも、これでよしと悦びを見出す。どこか非人間的な聖人が、ところどころで見せる人間らしさに惹かれました。
アルジュナの物語も気になりますね……!!
- 投稿者: 退会済み
- 男性
- 2016年 05月23日 11時45分
管理
感想ありがとうございます!
カルナの魅力を知っていただければ幸いです。
彼は後悔したくなかったんだと思います。だからこそ自分がすべきだと信じたことを、ずっとやり続けました。自分の利益よりも、誰かのためであろうとし続けました。その在り方はとっても尊いものであるように思います。
アルジュナの物語は、きっとみんなが胸をおどらすような、英雄の物語でしょう。後悔と義務と恩恵が詰まった、それもまた素敵な物語なのだと思います。
カルナの魅力を知っていただければ幸いです。
彼は後悔したくなかったんだと思います。だからこそ自分がすべきだと信じたことを、ずっとやり続けました。自分の利益よりも、誰かのためであろうとし続けました。その在り方はとっても尊いものであるように思います。
アルジュナの物語は、きっとみんなが胸をおどらすような、英雄の物語でしょう。後悔と義務と恩恵が詰まった、それもまた素敵な物語なのだと思います。
- ジョシュア
- 2016年 05月23日 12時40分
[良い点]
良かった。ひたすらに真っ直ぐで、歪みのないカルナを見る事が出来て、良かったと思う。それも君の真っ直ぐな文体で。
きっとどちらも折れないものがあったのだろう。
だからぶつかった。
だが心の芯から真っ直ぐだった男のまえに、我々はどう思うのだろうか。そのあたりが、澱みなく描かれてたのは、本当に良かった。やっぱり君にこの題材勧めて良かったわ←
良かった。ひたすらに真っ直ぐで、歪みのないカルナを見る事が出来て、良かったと思う。それも君の真っ直ぐな文体で。
きっとどちらも折れないものがあったのだろう。
だからぶつかった。
だが心の芯から真っ直ぐだった男のまえに、我々はどう思うのだろうか。そのあたりが、澱みなく描かれてたのは、本当に良かった。やっぱり君にこの題材勧めて良かったわ←
感想ありがとうございます。
彼のまっすぐさ、その生き様は、まさしく英雄たるものです。世界のどこを見渡しても、彼だけの精神があった。そう思い、それが伝わっているならば嬉しいです。
カルナという、高潔で尊敬でき、大好きな人物を、こうやって描くとは思いもしませんでした。それも勧めてくれた君のおかげです。ありがとうございます。
彼のまっすぐさ、その生き様は、まさしく英雄たるものです。世界のどこを見渡しても、彼だけの精神があった。そう思い、それが伝わっているならば嬉しいです。
カルナという、高潔で尊敬でき、大好きな人物を、こうやって描くとは思いもしませんでした。それも勧めてくれた君のおかげです。ありがとうございます。
- ジョシュア
- 2016年 04月26日 00時23分
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