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[良い点]
拝読しました。
一言で申せば、「さすが白井さん」。
私には書けない世界です。
視界が灰色になるということが、モノクロの世界を見ているらしい、といういわゆる動物の世界への入り口となっているところが秀逸ですね。
そして、鼠の姿となったと気づいたとき、最初に彼が起こした行動は、コンビニに行くこと――これは傍目からみると滑稽そのものですが、よく考えてみると、人間は、特に私なんかは、こんな行動をしょっちゅうしているのかもしれない、なんてことも思いました。
それしましても、徐々に本物の動物へと近づいて行く描写のリアリティのすごさ。背筋の寒ささえ、覚えました。
まるで、ブラック企業の新入社員への教育・洗脳みたいな感じに似ています。
形が変化することによって、いずれはその中身――心――までも変化してしまう、そんな恐怖ですね。
色々と考えさせれる物語、ありがとうございました。
拝読しました。
一言で申せば、「さすが白井さん」。
私には書けない世界です。
視界が灰色になるということが、モノクロの世界を見ているらしい、といういわゆる動物の世界への入り口となっているところが秀逸ですね。
そして、鼠の姿となったと気づいたとき、最初に彼が起こした行動は、コンビニに行くこと――これは傍目からみると滑稽そのものですが、よく考えてみると、人間は、特に私なんかは、こんな行動をしょっちゅうしているのかもしれない、なんてことも思いました。
それしましても、徐々に本物の動物へと近づいて行く描写のリアリティのすごさ。背筋の寒ささえ、覚えました。
まるで、ブラック企業の新入社員への教育・洗脳みたいな感じに似ています。
形が変化することによって、いずれはその中身――心――までも変化してしまう、そんな恐怖ですね。
色々と考えさせれる物語、ありがとうございました。
お読み下さり、ありがとうございます。鈴木 りん 様。
文学フリマ短編小説賞への参加、お疲れ様でした。
純文学からほのぼのミステリィまで、幅広く書かれている鈴木様にそう言っていただけると恐縮ではございますが、嬉しいです。
“最初に彼が起こした行動=コンビニに行く”
短絡的な思考回路として、ここの描写は人間らしさの中で芽生え始めた鼠っぽさを表したものでございます。
仰るとおり、こちらの描写は滑稽であり、また、普通に読んでいく上では主人公の思考と直結しづらく、読んでくださった方は混乱してしまうのではないか、と悩んだ箇所でした。
話の転換となる部分ですので、最終的にはそのままにしてしまいましたが、そう言っていただけると幸いです。
暗転していく主人公の物語ですが、その中で小さく見える光を読み手の方が見つけて下されば、と書き上げた作品です。
拙い作品ではございますが、何か得るモノがありましたら、書き手として冥利に尽きます。
本日はお忙しい中、丁寧な感想を書いてくださり、ありがとうございました。
文学フリマ短編小説賞への参加、お疲れ様でした。
純文学からほのぼのミステリィまで、幅広く書かれている鈴木様にそう言っていただけると恐縮ではございますが、嬉しいです。
“最初に彼が起こした行動=コンビニに行く”
短絡的な思考回路として、ここの描写は人間らしさの中で芽生え始めた鼠っぽさを表したものでございます。
仰るとおり、こちらの描写は滑稽であり、また、普通に読んでいく上では主人公の思考と直結しづらく、読んでくださった方は混乱してしまうのではないか、と悩んだ箇所でした。
話の転換となる部分ですので、最終的にはそのままにしてしまいましたが、そう言っていただけると幸いです。
暗転していく主人公の物語ですが、その中で小さく見える光を読み手の方が見つけて下されば、と書き上げた作品です。
拙い作品ではございますが、何か得るモノがありましたら、書き手として冥利に尽きます。
本日はお忙しい中、丁寧な感想を書いてくださり、ありがとうございました。
- 白井 滓太
- 2016年 07月10日 22時37分
[良い点]
読了しました。
色のない視界を心情のあらわれや病気ではなく、鼠(哺乳動物)のモノクロの視界の伏線だったとは思いもよりませんでした。
カフカの「変身」、中島敦の「山月記」などが挙げられましたが、自分は胡蝶の夢が連想される内容です。
重たく陰鬱な描写が、そのまま日々をドロドロと煮え切らないまま生きていく紬太郎に深く重なっている感じでした。
鼠となってから、同僚に、さらには女友達に次々と否定されていく過程は、まさにサイコホラー的に追い詰められる描写でしたね。
鼠に変身してこそこそと這い回って生きるのも、人間として社会の中で息苦しく生きていくのも、本質としては何一つ変わらないところがなんともやるせない気持ちになりました。
現代社会の風刺の物語ではありませんが、やはり個人に自信を持たせないまま磨り減らしていく社会というのは、幸福とは縁遠いものとつくづく思わされます。
紬太郎も、いっそ身も心も完全に獣となってしまえばよいものを、最後までどうにも人間性を中途半端に持ち続けて、そこが逆にリアルでした。
(ラストのほうで、このまま鼠になりきって番を見つけ、それなりに幸せな家庭を築くのかな……? などと予想などしてしまったり)
人間が鼠になった夢を見ているのか、鼠が人間になった夢を見ていたのか。その辺りが最後の方が曖昧になりつつあって、だからこそ胡蝶の夢を思い出しました。
最後までぶれない、主人公の視界そのものの、まさに素鼠色をした物語でした。
読了しました。
色のない視界を心情のあらわれや病気ではなく、鼠(哺乳動物)のモノクロの視界の伏線だったとは思いもよりませんでした。
カフカの「変身」、中島敦の「山月記」などが挙げられましたが、自分は胡蝶の夢が連想される内容です。
重たく陰鬱な描写が、そのまま日々をドロドロと煮え切らないまま生きていく紬太郎に深く重なっている感じでした。
鼠となってから、同僚に、さらには女友達に次々と否定されていく過程は、まさにサイコホラー的に追い詰められる描写でしたね。
鼠に変身してこそこそと這い回って生きるのも、人間として社会の中で息苦しく生きていくのも、本質としては何一つ変わらないところがなんともやるせない気持ちになりました。
現代社会の風刺の物語ではありませんが、やはり個人に自信を持たせないまま磨り減らしていく社会というのは、幸福とは縁遠いものとつくづく思わされます。
紬太郎も、いっそ身も心も完全に獣となってしまえばよいものを、最後までどうにも人間性を中途半端に持ち続けて、そこが逆にリアルでした。
(ラストのほうで、このまま鼠になりきって番を見つけ、それなりに幸せな家庭を築くのかな……? などと予想などしてしまったり)
人間が鼠になった夢を見ているのか、鼠が人間になった夢を見ていたのか。その辺りが最後の方が曖昧になりつつあって、だからこそ胡蝶の夢を思い出しました。
最後までぶれない、主人公の視界そのものの、まさに素鼠色をした物語でした。
お読み下さり、ありがとうございます。高田正人 様。
私はストーリーを考える際、読み手に展開を読ませないようにするのが好きですので、色のない視界=鼠の視界の伏線と捉えてくださり、また、それによって良い意味での驚きがあったのであれば嬉しいです。
『胡蝶の夢』存じ上げていなかったので、簡単にですが、調べさせていただきました。高田様の仰るとおり、ストーリー的にはこちらを連想されるような気がします(というと、恐れ多いですが)
こういった重たい描写を書くのは、このサイト向きではありませんので、極力避けているつもりなのですが、今作は私がサイトに登録する前に書いた作品という事もあり、ガツンとストレートなモノを書きたいという気持ちがそのまま反映されております。
今読み返してみれば、未熟さの残る作品だと恥ずかしくなりますが、作品を通して“素鼠色の街”を堪能していただけたのであれば、幸いです。
本日はお忙しい中、丁寧な感想をくださり、ありがとうございました。
私はストーリーを考える際、読み手に展開を読ませないようにするのが好きですので、色のない視界=鼠の視界の伏線と捉えてくださり、また、それによって良い意味での驚きがあったのであれば嬉しいです。
『胡蝶の夢』存じ上げていなかったので、簡単にですが、調べさせていただきました。高田様の仰るとおり、ストーリー的にはこちらを連想されるような気がします(というと、恐れ多いですが)
こういった重たい描写を書くのは、このサイト向きではありませんので、極力避けているつもりなのですが、今作は私がサイトに登録する前に書いた作品という事もあり、ガツンとストレートなモノを書きたいという気持ちがそのまま反映されております。
今読み返してみれば、未熟さの残る作品だと恥ずかしくなりますが、作品を通して“素鼠色の街”を堪能していただけたのであれば、幸いです。
本日はお忙しい中、丁寧な感想をくださり、ありがとうございました。
- 白井 滓太
- 2016年 07月09日 03時33分
[良い点]
自分が人間であることについて、改めて見直すきっかけとなりました。ネット小説において、僕自身ここまで引き込まれた作品は無いと感じます。
それほど、その描写力と表現力はズバ抜けておりました。
鼠の視点だなんて、本来想像することは難しいと思います。ですが、その描写力によって不思議と自分が元々鼠であったかのような錯覚に陥るのです。
内容については皆様に読んでいただきたいので伏せておきますが、この感覚はそうそう味わえるものでは無いでしょう。
[一言]
「映像のように」「鮮明に浮かぶ」など、多くの称賛がありますが、この作品に送りたい言葉は一つです。
「本物の小説をありがとうございました」
自分が人間であることについて、改めて見直すきっかけとなりました。ネット小説において、僕自身ここまで引き込まれた作品は無いと感じます。
それほど、その描写力と表現力はズバ抜けておりました。
鼠の視点だなんて、本来想像することは難しいと思います。ですが、その描写力によって不思議と自分が元々鼠であったかのような錯覚に陥るのです。
内容については皆様に読んでいただきたいので伏せておきますが、この感覚はそうそう味わえるものでは無いでしょう。
[一言]
「映像のように」「鮮明に浮かぶ」など、多くの称賛がありますが、この作品に送りたい言葉は一つです。
「本物の小説をありがとうございました」
先程は、ツイッターでのお言葉、ありがとうございました。
お読み下さり、ありがとうございます。絹空 蕨 様。
極めてレベルの高い文章を書かれる絹空 蕨 様に、描写・表現の両方において、お褒めの言葉をいただけて、恐縮ですが光栄でございます。
鼠の視点になる部分は、この作品にとっては大事な場面であり、頭を悩ませた所です。受け付け難い描写もあったとは思いますが、そこに着目していただけた事が、私にとっても作品にとっても、この上なく嬉しいです。
本物の小説とまで仰って下さり、私の作品には勿体無いお言葉ですが、書き手として冥利に尽きます。
素敵なレビューに続き、感想まで書いてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。
本日は、お忙しい中レビュー・感想をくださり、ありがとうございました。
先にツイッターでもご挨拶させていただきましたが、改めて。今後共、よろしくお願いいたします。
お読み下さり、ありがとうございます。絹空 蕨 様。
極めてレベルの高い文章を書かれる絹空 蕨 様に、描写・表現の両方において、お褒めの言葉をいただけて、恐縮ですが光栄でございます。
鼠の視点になる部分は、この作品にとっては大事な場面であり、頭を悩ませた所です。受け付け難い描写もあったとは思いますが、そこに着目していただけた事が、私にとっても作品にとっても、この上なく嬉しいです。
本物の小説とまで仰って下さり、私の作品には勿体無いお言葉ですが、書き手として冥利に尽きます。
素敵なレビューに続き、感想まで書いてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。
本日は、お忙しい中レビュー・感想をくださり、ありがとうございました。
先にツイッターでもご挨拶させていただきましたが、改めて。今後共、よろしくお願いいたします。
- 白井 滓太
- 2016年 06月29日 22時33分
[良い点]
久しぶりに『小説』を読んだという気持ちです。それほどレベルの高い描写とストーリーでした。
以下、個人的に凄え! となった点です。的外れかもしれませんがご容赦ください。
一つ目、徹底的なリアリティのある世界観。車道、コンビニ、雑踏などの単語と、敢えての三人称による紬太郎の心理描写。そして何より『素鼠色』によって、言い方は悪いですが“どうにもならない現実臭”がとても漂ってきました。濃厚、とでも言えばいいのでしょうか。とても引き込まれました。
二つ目、救いようのないラスト。最期の最後で生きよう、生きたいと切望する主人公と、そんなのお構いなしとばかりに襲いかかる現実。ライトな結末では決してなく、かと言ってダーク過ぎもしない。正しく素鼠色の結末だったのではないでしょうか。
[一言]
縦書きPDFで読むと本物の小説と遜色ありませんでした。なんとも言えない読後感、本当に素晴らしい。
それはさておき一つ気になったことが。四において『ぼんやりとした巣鼠色が、視界を〜」とありますが、この巣鼠色とは誤字でしょうか? それとも素鼠色とは違う何かの色なのでしょうか?
久しぶりに『小説』を読んだという気持ちです。それほどレベルの高い描写とストーリーでした。
以下、個人的に凄え! となった点です。的外れかもしれませんがご容赦ください。
一つ目、徹底的なリアリティのある世界観。車道、コンビニ、雑踏などの単語と、敢えての三人称による紬太郎の心理描写。そして何より『素鼠色』によって、言い方は悪いですが“どうにもならない現実臭”がとても漂ってきました。濃厚、とでも言えばいいのでしょうか。とても引き込まれました。
二つ目、救いようのないラスト。最期の最後で生きよう、生きたいと切望する主人公と、そんなのお構いなしとばかりに襲いかかる現実。ライトな結末では決してなく、かと言ってダーク過ぎもしない。正しく素鼠色の結末だったのではないでしょうか。
[一言]
縦書きPDFで読むと本物の小説と遜色ありませんでした。なんとも言えない読後感、本当に素晴らしい。
それはさておき一つ気になったことが。四において『ぼんやりとした巣鼠色が、視界を〜」とありますが、この巣鼠色とは誤字でしょうか? それとも素鼠色とは違う何かの色なのでしょうか?
お読み下さり、ありがとうございます。阿武北つづり 様。
はじめに“巣鼠色”につきまして。
これは完璧に誤字でございますm(_ _)m
大変失礼いたしました。早急に修正させていただきます。
ご指摘、ありがとうございました。
読みづらい作品に思われたかと存じますが、頂きましたお言葉。
>>『小説』を読んだという気持ちです
書き手にとって、何より嬉しい、最上級の賛辞だと思います。 阿武北様の作品には及びませんが、そう言っていただけるだけでも、作品を投稿して良かった、という気持ちです。
癖の強い作品ではございますが、丁寧な感想をくださり、ありがとうございました。
阿武北 様も『東京パンドラアーツ』の執筆、頑張ってくださいませ。
微力ながら応援しております。
はじめに“巣鼠色”につきまして。
これは完璧に誤字でございますm(_ _)m
大変失礼いたしました。早急に修正させていただきます。
ご指摘、ありがとうございました。
読みづらい作品に思われたかと存じますが、頂きましたお言葉。
>>『小説』を読んだという気持ちです
書き手にとって、何より嬉しい、最上級の賛辞だと思います。 阿武北様の作品には及びませんが、そう言っていただけるだけでも、作品を投稿して良かった、という気持ちです。
癖の強い作品ではございますが、丁寧な感想をくださり、ありがとうございました。
阿武北 様も『東京パンドラアーツ』の執筆、頑張ってくださいませ。
微力ながら応援しております。
- 白井 滓太
- 2016年 06月27日 00時05分
[一言]
まるで太宰やカフカを読んだ後のような、心に重石がズシリとのせられたような気持ちになりました。
どうしてこれが、書店の棚に並んでいないのかが不思議でなりません。
紬太郎が見えていた灰色の視界が、メタファーでありながら現実に起きていたことであるという発想は目新しく、随時主人公の目から世界を見ていたわたしにも彼の驚愕を感じ取ることが出来ました。
非常に緻密に感情を描写されており、まるでわたし自身が紬太郎になったかのようにな感覚を抱いたのも事実です。
小心者で捻くれたの主人公が鼠になり、己の矮小さをつきつけられる話の流れにはある種の寓話的な側面があり、現代を生きるわたしたちへの痛烈な批判でもあるように感じましたが、筆者さん自身が何を思いこれを書くに至ったのかというところも聞いてみたいと思いました。
ただ一つ首を傾げたのが、二章目の最後、紬太郎が眠りに入った後に視点が岬に移ったところです。
玄人にも等しい文章をお書きになるものですから、一度は流れるように読み進めてしまいましたが笑
これまでずっと紬太郎の目を通して彼が感じることのみを分かち合ってきたのに、突然背後霊であるわたしが除霊されてしまったかのような感覚を抱きました。
この小説の最大の長所は、忠実なまでに紬太郎に寄り添うところだと思っていますので、あの部分の視点の転換だけが惜しいところのように思いました。
意見するのは烏滸がましいかもしれませんが、あえて率直な感想を書かせていただきました。お気を悪くされたら、申し訳ございません。
小説としての出来は、わたしが今まで読んだ本の中でもかなりいいものであると評価せざるを得ません。
この話を読めたことに感謝し、筆者さんに出会えたことをとても嬉しく思います。
まるで太宰やカフカを読んだ後のような、心に重石がズシリとのせられたような気持ちになりました。
どうしてこれが、書店の棚に並んでいないのかが不思議でなりません。
紬太郎が見えていた灰色の視界が、メタファーでありながら現実に起きていたことであるという発想は目新しく、随時主人公の目から世界を見ていたわたしにも彼の驚愕を感じ取ることが出来ました。
非常に緻密に感情を描写されており、まるでわたし自身が紬太郎になったかのようにな感覚を抱いたのも事実です。
小心者で捻くれたの主人公が鼠になり、己の矮小さをつきつけられる話の流れにはある種の寓話的な側面があり、現代を生きるわたしたちへの痛烈な批判でもあるように感じましたが、筆者さん自身が何を思いこれを書くに至ったのかというところも聞いてみたいと思いました。
ただ一つ首を傾げたのが、二章目の最後、紬太郎が眠りに入った後に視点が岬に移ったところです。
玄人にも等しい文章をお書きになるものですから、一度は流れるように読み進めてしまいましたが笑
これまでずっと紬太郎の目を通して彼が感じることのみを分かち合ってきたのに、突然背後霊であるわたしが除霊されてしまったかのような感覚を抱きました。
この小説の最大の長所は、忠実なまでに紬太郎に寄り添うところだと思っていますので、あの部分の視点の転換だけが惜しいところのように思いました。
意見するのは烏滸がましいかもしれませんが、あえて率直な感想を書かせていただきました。お気を悪くされたら、申し訳ございません。
小説としての出来は、わたしが今まで読んだ本の中でもかなりいいものであると評価せざるを得ません。
この話を読めたことに感謝し、筆者さんに出会えたことをとても嬉しく思います。
- 投稿者: 退会済み
- 23歳~29歳 女性
- 2016年 06月22日 12時53分
管理
お読み下さり、ありがとうございます。篠原 由紀 様。
丁寧な感想を書いて下さり、恐れ入ります。
まず、はじめに。
この作品は、私の書いた作品の中でも比較的古く、5年程前に書いた作品ですので、何分抜けている箇所も多く、当時の資料を読み返しながら可能な限り真摯に答えさせていただきたいと思いますが、篠原 様の意に沿わないような回答であった場合は申し訳ございません。
それでは、
>>二章目の最後、紬太郎が眠りに入った後に視点が岬に移ったところ
この部分の疑問につきましては、私の未熟さ故、誤魔化して書いている、という側面がございます。
当作品では、三人称視点で書かせていただいております。
元々、この二章ラストのシーンでは、紬太郎が寝た場面で暗転する予定でした。が、それでは三人称視点で書いている意味が薄れる、と思い、無理矢理二人が寝るところまで場面を伸ばしたと記憶しております。
こちらの部分、自分でも若干の違和感を感じておりまして。できる限り自然な流れで読んでいただけるように、と投稿前に何度か書き直しましたが、私の詰めの甘さにより、篠原 様を悪戯に混乱させてしまいましたこと、ご容赦ください。
また、的確なご指摘をしてくださり、ありがとうございました。精進いたします。
当作品の主人公、灰町 紬太郎は篠原 様の仰るとおり“小心者で捻くれた”性格というイメージで書いておりまして、読む人が読めば、嫌悪感を抱く方もいらっしゃると思われます。
篠原 様の感じた事に反するモノになってしまいますが、当作品では、読み手に、主人公に感情移入をさせない、を念頭に置いておりました。
手癖で書いているため、心情描写に傾きがちではございますが、三人称で書いておりますのもその為です。
比較的、暗い部類に入る作品に感じた事と存じますが、第三者の視点で作品を読み解いていただき、主人公の行動、言動をどこか他人事のように見て笑っていただくような。そして、そんな主人公を反面教師として、楽しくなくても今日を生きようと、ほんの僅かでも読み手の方が前向きに感じて下されば、それが書き手の本意でございます。
>>筆者さん自身が何を思いこれを書くに至ったのかというところも聞いてみたいと思いました
この部分につきましては、大変申し訳ございません、正直に言いますと、忘れてしまいました。ですが、テーマとは別に、私の書いた作品全般に言える事ですが『作品を通して明日が見えるように』という願いを込めて、書いております。
最後に。
先日はお気に入りユーザー登録をしてくださり、ありがとうございます。遅れて、また、この場での挨拶になってしまい、大変申し訳ございません。
今後共よろしくお願いいたします。
拙い作品ではございますが、とても丁寧な感想をくださり、すごく励みになりました。
私も、篠原様に出会えて嬉しく思います。
本日は、ありがとうございました。
丁寧な感想を書いて下さり、恐れ入ります。
まず、はじめに。
この作品は、私の書いた作品の中でも比較的古く、5年程前に書いた作品ですので、何分抜けている箇所も多く、当時の資料を読み返しながら可能な限り真摯に答えさせていただきたいと思いますが、篠原 様の意に沿わないような回答であった場合は申し訳ございません。
それでは、
>>二章目の最後、紬太郎が眠りに入った後に視点が岬に移ったところ
この部分の疑問につきましては、私の未熟さ故、誤魔化して書いている、という側面がございます。
当作品では、三人称視点で書かせていただいております。
元々、この二章ラストのシーンでは、紬太郎が寝た場面で暗転する予定でした。が、それでは三人称視点で書いている意味が薄れる、と思い、無理矢理二人が寝るところまで場面を伸ばしたと記憶しております。
こちらの部分、自分でも若干の違和感を感じておりまして。できる限り自然な流れで読んでいただけるように、と投稿前に何度か書き直しましたが、私の詰めの甘さにより、篠原 様を悪戯に混乱させてしまいましたこと、ご容赦ください。
また、的確なご指摘をしてくださり、ありがとうございました。精進いたします。
当作品の主人公、灰町 紬太郎は篠原 様の仰るとおり“小心者で捻くれた”性格というイメージで書いておりまして、読む人が読めば、嫌悪感を抱く方もいらっしゃると思われます。
篠原 様の感じた事に反するモノになってしまいますが、当作品では、読み手に、主人公に感情移入をさせない、を念頭に置いておりました。
手癖で書いているため、心情描写に傾きがちではございますが、三人称で書いておりますのもその為です。
比較的、暗い部類に入る作品に感じた事と存じますが、第三者の視点で作品を読み解いていただき、主人公の行動、言動をどこか他人事のように見て笑っていただくような。そして、そんな主人公を反面教師として、楽しくなくても今日を生きようと、ほんの僅かでも読み手の方が前向きに感じて下されば、それが書き手の本意でございます。
>>筆者さん自身が何を思いこれを書くに至ったのかというところも聞いてみたいと思いました
この部分につきましては、大変申し訳ございません、正直に言いますと、忘れてしまいました。ですが、テーマとは別に、私の書いた作品全般に言える事ですが『作品を通して明日が見えるように』という願いを込めて、書いております。
最後に。
先日はお気に入りユーザー登録をしてくださり、ありがとうございます。遅れて、また、この場での挨拶になってしまい、大変申し訳ございません。
今後共よろしくお願いいたします。
拙い作品ではございますが、とても丁寧な感想をくださり、すごく励みになりました。
私も、篠原様に出会えて嬉しく思います。
本日は、ありがとうございました。
- 白井 滓太
- 2016年 06月22日 22時18分
[一言]
初めて感想書きます。
この小説はカフカの『変身』という小説にちょっとモチーフが似ている感じですね。
あれもある日突然主人公が虫に変身してしまう話ですよね。
現代日本版『変身』といった印象を受けました。
ラストに主人公を待ち受けている運命も『変身』そっくりです。
『文学フリマ短編小説賞』に応募してらっしゃいますね。
白井さんが望むような結果が出ることを祈っております。
初めて感想書きます。
この小説はカフカの『変身』という小説にちょっとモチーフが似ている感じですね。
あれもある日突然主人公が虫に変身してしまう話ですよね。
現代日本版『変身』といった印象を受けました。
ラストに主人公を待ち受けている運命も『変身』そっくりです。
『文学フリマ短編小説賞』に応募してらっしゃいますね。
白井さんが望むような結果が出ることを祈っております。
- 投稿者: 七柱雄一@現在低浮上中。
- 30歳~39歳 男性
- 2016年 06月21日 02時32分
お読み下さり、ありがとうございます。七柱雄一 様。
補足として、作品のモチーフは中島敦先生の『山月記』という小説を意識しておりました(意に反するような返信で、大変申し訳ございません)
ですが、七柱雄一 様の感想を拝見し、確かにフランツ・カフカ先生の『変身』にも通じる部分があると、頷きました。勿論、文章のレベルにあまりにも開きはございますが。
『変身』自体は、私も読んだことがあり、大好きな作品の一つです。もしかしたら、設定を考えていた際、知らず知らずの内、模倣していたのかもしれません。
拙い作品ではございますが、お褒めの言葉をくださり、嬉しいです。
どこまで行けるか解りませんが、やれるだけやってみようと思います。
素敵な感想をくださり、ありがとうございました。
凄く励みになりました。
補足として、作品のモチーフは中島敦先生の『山月記』という小説を意識しておりました(意に反するような返信で、大変申し訳ございません)
ですが、七柱雄一 様の感想を拝見し、確かにフランツ・カフカ先生の『変身』にも通じる部分があると、頷きました。勿論、文章のレベルにあまりにも開きはございますが。
『変身』自体は、私も読んだことがあり、大好きな作品の一つです。もしかしたら、設定を考えていた際、知らず知らずの内、模倣していたのかもしれません。
拙い作品ではございますが、お褒めの言葉をくださり、嬉しいです。
どこまで行けるか解りませんが、やれるだけやってみようと思います。
素敵な感想をくださり、ありがとうございました。
凄く励みになりました。
- 白井 滓太
- 2016年 06月21日 19時55分
[一言]
素鼠色一色の街の雑踏を堪能しました。
まさか主人公が!? 意外な成り行きにも主人公目線で人間社会を覗くとこんな風に映るのか、と。自分の経験や体感したことを文章にするだけでも苦労しているのに、ありえない目線で描く。白井さんの想像力と表現力、感性に驚かされました。
色々な想いが胸にくるラストです。
素鼠色一色の街の雑踏を堪能しました。
まさか主人公が!? 意外な成り行きにも主人公目線で人間社会を覗くとこんな風に映るのか、と。自分の経験や体感したことを文章にするだけでも苦労しているのに、ありえない目線で描く。白井さんの想像力と表現力、感性に驚かされました。
色々な想いが胸にくるラストです。
- 投稿者: 退会済み
- 2016年 06月17日 16時15分
管理
お読み下さり、ありがとうございます。樹里 様。
作品を書くとき、基本的にはしっかりと調べた上で書いているのですが、今作では、主人公の視点から見える大半の景色を想像力で補っておりました。
その為、現実の世界となるべく差異の無いように。かつ、ファンタジックな要素をなるべく不自然ではないように書くよう努めておりましたが、違和感を感じられなかったのでしたら、安心いたしました。
比較的、上品ではない部類の作品であり、読むのが大変だったと思います。
その中で、樹里 様が、何か得るものがあったのであれば幸いです。
お忙しい中、素敵な感想をくださり、ありがとうございました。
作品を書くとき、基本的にはしっかりと調べた上で書いているのですが、今作では、主人公の視点から見える大半の景色を想像力で補っておりました。
その為、現実の世界となるべく差異の無いように。かつ、ファンタジックな要素をなるべく不自然ではないように書くよう努めておりましたが、違和感を感じられなかったのでしたら、安心いたしました。
比較的、上品ではない部類の作品であり、読むのが大変だったと思います。
その中で、樹里 様が、何か得るものがあったのであれば幸いです。
お忙しい中、素敵な感想をくださり、ありがとうございました。
- 白井 滓太
- 2016年 06月17日 21時49分
[一言]
日常がリアルで、重なる部分も多かったです。展開が変わった事による感情移入の違和感もありませんでした。
ラストは個人的にはとても好みです。全体的にタイトル通りの素鼠色感? が出ていたように思えます。
白井様の作品は読後、良い意味で掴み所のない印象を受ける事が多かったですが、この作品はストレートに胸をうちました。凄く良かったです。
目に映る世界が文字通りではなく色を失ったとき、絶望の中それでも光に手を伸ばす困難さ。色々考えさせられました。
日常がリアルで、重なる部分も多かったです。展開が変わった事による感情移入の違和感もありませんでした。
ラストは個人的にはとても好みです。全体的にタイトル通りの素鼠色感? が出ていたように思えます。
白井様の作品は読後、良い意味で掴み所のない印象を受ける事が多かったですが、この作品はストレートに胸をうちました。凄く良かったです。
目に映る世界が文字通りではなく色を失ったとき、絶望の中それでも光に手を伸ばす困難さ。色々考えさせられました。
お読み下さり、ありがとうございます。琴宮類 様。
たしか、今作を書くにあたり気をつけていたのは、タイトルにある“素鼠”の雰囲気を、一貫して醸し出す、だったように記憶しております。
それは、作中の視界を通しての景色でもあり、ストーリー全体を表しての意味も含めて。
当たり前ですが、日常は、誰もが不確かで手探りのまま、明日に向かって進んでいると思います。
我ながら歪んだ文章ではございますが、読み手の方が主人公を見て、明日に少しでも希望を見出す事が出来れば、と願っております。
いつも素敵な感想をくださり、本当にありがとうございます。
励みになりました。
たしか、今作を書くにあたり気をつけていたのは、タイトルにある“素鼠”の雰囲気を、一貫して醸し出す、だったように記憶しております。
それは、作中の視界を通しての景色でもあり、ストーリー全体を表しての意味も含めて。
当たり前ですが、日常は、誰もが不確かで手探りのまま、明日に向かって進んでいると思います。
我ながら歪んだ文章ではございますが、読み手の方が主人公を見て、明日に少しでも希望を見出す事が出来れば、と願っております。
いつも素敵な感想をくださり、本当にありがとうございます。
励みになりました。
- 白井 滓太
- 2016年 06月13日 01時49分
[良い点]
意外な展開で驚きが多かったです。
とても日常的で、雑踏とした風景やそれぞれの人の考え方、どこをとってもシビアな「現実らしさ」が漂うのに、その視界はファンタジックで。不思議な心地がしました。
多くの人が(特に同世代の人は)同じような気持ちになっているんじゃないかと思います。そういう意味では白井さんの等身大の目線なのかとも思ったり。
ラスト直前、変わっていく思考はとても重くて、胸が苦しくなります。こうしていれば良かったなんてものは多分なくて、突然姿が変わるように抗えないことも勿論あるけど、だからこそ後悔のないように、夢をもった自分を信じたり抱いた想いを声にしたりすることは本当に大切だなと感じました。
この目に景色がちゃんと色付いている間は諦めないよう、教えられました。
決して爽やかな終わりではないけど、あるべくしてある終わりだと思いました。
意外な展開で驚きが多かったです。
とても日常的で、雑踏とした風景やそれぞれの人の考え方、どこをとってもシビアな「現実らしさ」が漂うのに、その視界はファンタジックで。不思議な心地がしました。
多くの人が(特に同世代の人は)同じような気持ちになっているんじゃないかと思います。そういう意味では白井さんの等身大の目線なのかとも思ったり。
ラスト直前、変わっていく思考はとても重くて、胸が苦しくなります。こうしていれば良かったなんてものは多分なくて、突然姿が変わるように抗えないことも勿論あるけど、だからこそ後悔のないように、夢をもった自分を信じたり抱いた想いを声にしたりすることは本当に大切だなと感じました。
この目に景色がちゃんと色付いている間は諦めないよう、教えられました。
決して爽やかな終わりではないけど、あるべくしてある終わりだと思いました。
お読み下さり、ありがとうございます。些稚 絃羽 様。
こちらは五年ほど前に書いたものでありまして、当時の自分なりに読者に結末を読ませないよう、苦心した作品でもあります。なので、“意外な展開で驚きが多かった”というお言葉を一番に頂けて嬉しいです。
また、純文学というジャンルで投稿しておりますが、元々はファンタジーとして書いた作品でした。よくあるファンタジー作品とはやや趣が異なり、現実を少し歪んだ形で映す鏡、そんな作品だと伝わるように書かせていただいた次第です。
些稚 絃羽様の仰っているように、爽快とは程遠いラストではありましたが、その中で、必死に生にしがみつき、みっともなくも生き抜こうとした主人公の姿に、何かしら感じる部分があったのでしたら、書き手としては作品共々報われた気持ちであります。
素敵な感想をくださり、ありがとうございました。
こちらは五年ほど前に書いたものでありまして、当時の自分なりに読者に結末を読ませないよう、苦心した作品でもあります。なので、“意外な展開で驚きが多かった”というお言葉を一番に頂けて嬉しいです。
また、純文学というジャンルで投稿しておりますが、元々はファンタジーとして書いた作品でした。よくあるファンタジー作品とはやや趣が異なり、現実を少し歪んだ形で映す鏡、そんな作品だと伝わるように書かせていただいた次第です。
些稚 絃羽様の仰っているように、爽快とは程遠いラストではありましたが、その中で、必死に生にしがみつき、みっともなくも生き抜こうとした主人公の姿に、何かしら感じる部分があったのでしたら、書き手としては作品共々報われた気持ちであります。
素敵な感想をくださり、ありがとうございました。
- 白井 滓太
- 2016年 06月11日 22時15分
[一言]
見方と見え方について考えました。
もともとの少し認知の歪みのある主観世界と、出来事のあと見えてきた現実世界。
こわいですね。
見方と見え方について考えました。
もともとの少し認知の歪みのある主観世界と、出来事のあと見えてきた現実世界。
こわいですね。
- 投稿者: 遠宮 にけ ❤️ nilce
- 2016年 06月07日 18時02分
お読み下さり、ありがとうございます。にけ 様。
今作は、イデア……簡単に言えば視覚をテーマに書かせていただきました。
今見えている現実との相違の中で、必死に生きようとする主人公の姿に、何かしらの感情を抱いてくださったのであれば幸いです。
感想くださり、ありがとうございました!
今作は、イデア……簡単に言えば視覚をテーマに書かせていただきました。
今見えている現実との相違の中で、必死に生きようとする主人公の姿に、何かしらの感情を抱いてくださったのであれば幸いです。
感想くださり、ありがとうございました!
- 白井 滓太
- 2016年 06月07日 19時26分
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