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[一言]
こんにちは。読ませていただきました!
しっとりとした語り口が、すごく心地よかったです。江戸の空気感、雰囲気を、文章でつくりあげられておられるので、すっとお話のなかに入っていけました。
 野枝さんの、そこはかとない奥ゆかしさとか、内に秘めたどうにもできない想いとか。真さんの、人をさらっておきながらどうにもつめの甘い、人の好さそうなところとか。ふたりの距離が縮まっていくところはどきどきしました。
 いつの間にか立場が逆転して、真さんが野枝さんを光のあるほうへ引っぱっていくところとか、いいですね!
 
 少し気になったのは、さらわれたことに気づいたときのこと。暗がりで目覚めて、隣に知らない男が居たら、照れるよりさきに恐怖心が来るかな、と思います。でも、その後の対応に性格が出ますね。野枝さんすごく聡明で、人の本質を見抜くのに長けているのかな、と。

 野枝さんの、父への想いというか。仇を恨むことも父との繋がりで、失うのが怖い、そんな複雑な思いをずっとずっと心の奥に秘めて耐えていたのかと思うといじらしくて切ないです。連れ去って幸せにしてあげて、真さん! と、思いました。
 時代もの、自分は描けないので尊敬します。素敵なお話でした!
  • 投稿者: せせり
  • 女性
  • 2016年 06月05日 00時10分
 夜野せせり様
 
 感想ありがとうございます! とてもうれしいです!
 30枚でうまく収められなかった、という後悔はありつつも、私自身気に入ったお話しです。
 ご指摘の通り、野枝がちょっとつかみどころのないキャラのままだったことも悔やまれます。この場面でびっくりしないという、肝の据わった子ではないのに……反省。

 せせりさんの書く時代物もぜひ読んでみたい!
 とはいえ、好きじゃないと資料読みも苦痛ですからね。
 気が向きましたら是非。

 また、こちらも拝読しに参上いたします!
 ありがとうございました。
  • 武田花梨
  • 2016年 06月05日 16時32分
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