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[一言]
 語り手「僕」はつくづくいい奴で、彼女は嫌な女だなあと思いつつ読み進めていく。それが乗り越えるべき障壁かと思っていたら、原発事故……。そして主人公の交通事故。――ここで終わって、彼女は『あの日の指輪を待つ君に』になるのか――でもそうはならない。
 都市伝説的な解釈でいけば、エンディングは、臨終の主人公がみた走馬燈なのだろうけれど、ラブストリーは、障壁を乗り越えて成就しませんとね。読者はバッドエンドを望みますまい。
 よい終わり方だと思いましたよ ♬
  奄美 剣星 (旧・狼皮のスイーツマン) 様

 読んで頂いたうえに感想まで、有難うございます!
 圭子に関しては以前より賛否両論ありまして。(笑)
 僕の中では生身の女性を描きたかったんですよね。簡単に思い通りにならない猫の様な、遊びたい盛りのJK。
 一見何を考えているのか分からないけれど、自分なりに考えは実はちゃんと持っている様な。物語を簡単には進めさせてはくれない女性。(笑)
 それからラストに関しては喜んで頂けて良かったです。ハッピーエンドにするかバッドエンドにするかは最後まで悩みましたから。
 ちなみに二人が頻繁に行く浜は新舞子浜です。僕も昔良く行っていた場所です。(笑)
 本当に感想有難うございます。感謝! 感謝です!
[良い点]
絡まりも綻びも自然に見えること。
[一言]
魅力的だから失うのが怖い。自分の魅力を肯定するだけの根拠がないから、信じられない気持ちが起こる。

弱い男と強い女が優しさで重なり、女の強さが信じられる根拠に変わる。

圭子だけが思う、好きの根拠は圭子にしか見えないのかもしれない。
  • 投稿者: 冠梨惟人
  • 2016年 09月08日 19時13分
   冠梨惟人 様

 感想と更に素敵なレビューまで、有難うございます!
 こちらの作品は文学フリマという企画に応募しようとして、制限文字数を勘違いしたまま書いた、短編を寄せ集めた様な小説です。
 一話一話でも恋人同士のあるあるを、雰囲気を楽しめるものにしたくて、基本二人だけでいるシーンを中心にしました。
 この小説が一部の方に受け入れられているのは、多分そのシチュエーションと、ありがちな台詞。圭子というキャラクターのお陰かと思います。
 圭子は、生々しく「女」にしようと思いました。
 若さから気が強く。
 彼氏がいても友達とだったら異性とも遊びたがったり、そんな圭子を彼氏が不安になっても、それを愛されていると思って安心して自信を持ったり。
 本当に、何故圭子が浩一を好きなのかは、圭子にしか分らないと思います。
 しかしそれは大抵のカップルの状況ではないのか?
 これは自分としては結構リアルな恋愛小説だと思っています。
 きっと男性より、女性の方が理解できるような…
 いつも本当に有難うございます!
 感謝感謝! です~!
 
 
[一言]
青春ですね〜、もう私には縁のないくらい青春してますね。
浩一くんの最近免許を取ったの“最近”がいつ頃かは分かりませんが、確か免許とって1年は2人乗りってダメですもんね。そりゃ警察は怖い。でも、そこまでしても行きたかった夜の海、見せたい、じゃなくて2人で見たい、本当に浩一くんは圭子ちゃんが好きなんですね。
圭子ちゃんがナンパされた後も、2人が離れ離れになった後も、浩一くんの行動、心情からは独占欲とは違ういい意味の何かを感じました。これが「好きだから心配だし、不安」、というやつなのですね。特に離れ離れになった後です。会いたくても会えない、見たくても見られない、さぞ辛いんでしょうね。自分の知らない誰かと笑っていると思うともっと。自分なんか忘れられてしまうのではないか、言葉では何とでも言える、本当ならばその気持ちに触れたい、でも空いた距離と心はすぐに埋められない、みたいな。精神的にも身体的にも大人ではないですから。そう思うと圭子ちゃんの「私は信じてる」も強引な気がしますね。
最後の海の前にあった事故で壊れたのは、バイクよりも浩一くんの心のブレーキだったのかも。不安のアクセル全開、有る事無い事考えちゃう。本当は信じたい、むしろ信じているのに。でも、後日談で2人が一緒にいて、「あぁよかった」って思いました。お互いに信じあって、これから幸せな家庭を作るんだろうなぁって、勝手に想像しちゃいました。
やはり読んでいて“孤独堂さんらしい”作品だな、って感じました。素敵なお話をありがとうございました。
  • 投稿者: にぼし
  • 2016年 07月10日 18時34分
  にぼし 様

 本当に感想書いて頂いて、有難うございます~!
 僕はにぼしさんの愛のある感想が大好きで、「カノオト」で頂いた感想は今でも偶に見て一人喜んでいるのです。変態ですね。(笑)
 そして僕が想像した通りの如何にも現役高校生らしい感想!初々しい!堪らない!有難うございます~!
 結構にぼしさんとの付き合いとかも、こういう小説の糧になっていますからね。本当に有り難いです☆
 それでは感想頂いたので、僕も一つ裏話を。
 浩ちゃんが圭ちゃんと喧嘩になって、海沿いの道路脇に捨てて行くシーン。あれは大学時代の僕の実話です。喧嘩の理由は忘れたし、その後のシーンも結構違うけど、そういうひどい事をしてたんですね。(笑)
 僕の小説は大抵何処かに自分の思い出や、見聞きして知っている逸話なんかがエピソードとして入って来ます。にぼしさんは若いから、これから色々経験して、そういうネタを一杯作って下さいね。
 それでは本当にいつも有難うございます~
 感謝感謝です~♪
[良い点]
キャラクターが自然に描かれていて、浩一君は素朴な半面独占欲が強くて圭子ちゃんが少し息苦しそうとか、思い入れしながら読むことができました。
[一言]
孤独堂さんは佐野元春さんの曲を聞きながら書いていたそうですね。サブタイトルも曲名にちなんでいるのでしょうか。僕は読んでいて「バルセロナの夜」を思い浮かべていました。
  • 投稿者: 退会済み
  • 2016年 07月03日 14時41分
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   楠木斉雄 様

 まさにその通り! 感想と評価、有難うございます~
 この小説の裏の主題は、佐野元春と80~90年代の青春です。
 舞台となる福島県いわき市には、湯本パノラマ展望台というのがあり、当時走り屋が峠を攻めて、ギャラリーもいました。また埠頭ではゼロヨンレースも行われていて、週末の駅前は本当に車がグルグルとゆっくりと走り、ナンパも良くされてました。そんな時代と佐野元春の初期の音楽へのオマージュでもあります。
 そういう訳で、大人が読むと何処か懐かしい青春恋愛小説になっているかと思います。
 「バルセロナの夜」は歌詞が昔から特に好きで、感じ方の違いや、言葉足らずや、考え方の違いが二人の関係を悪くしても、やっぱり好きなんだという感情の温かさは、いつか作品で出してみたいと思っていました。
 本当にいつも有難うございます~!
 感謝感謝です♪
[良い点]
素直で素朴で一生懸命な浩一くんが、危なっかしかったり、時々ちょっと我儘だったりする、圭子ちゃんに振り回されながらも、
「それでも好きなんだよなぁ」という感じで続いていく、高校生カップルの関係がとてもほほえましく可愛かったです。
ふたりを見守りたくなるようなお話だったと思います。
後半の急変する展開も、作者の孤独堂様らしい内容で良かったと思います。
ラストまで読ませていただいた時には、ただ一言、「もうどんなことがあっても、圭子ちゃんを離しちゃ駄目だよ!」と浩一くんの背中を押してあげたくなりました。
[一言]
今回も素敵なお話を読ませて頂き、有難う御座いました。
   桔京双葉 様

 感想まで有難うございます~!
 こちらの話は、あの震災のあの事故で、避難されて散り散りになった人の中には、中高生のカップルとかもいたかも知れないな。学生だから親と共に行動せざるを得ず、自分の力の非力さや、どうしようもない事が世の中にはあるんだと感じながら、離れ離れになったカップルもいたかも知れないな。という思いが発端でした。
 しかし、僕としては震災・事故に関するくだりは極力書きたくなかったので、あの様なつくりになりました。
 舞台になる浜は実在の場所です。
 僕自身の思い出の地でもあり、二人のエピソードのいくつかは、自分の中のものを加工したものです。その為読む人の年代によっては、自分の思い出と重ねたり、特殊な懐かしさ、リアル感が場面によってはあったかも知れません。
 僕の中では今も浩ちゃんは、後ろに圭を乗せて、あの海へと続く一本道を走っています。実は青春小説なのかも知れません。(笑)
 気が向いたら地図で新舞子浜を調べてみてください。
 そこへと続く一本道も、ちゃんとあります。(笑)
 本当にいつも有難うございます!
 感謝! 感謝! です~!
[一言]
信じていながら、それを試そうとする彼女。
それもかなり大掛かりな手口で。

したたかさを感じるとともに、どこか恐怖を感じずにはいられません。
   FELLOW 様

 感想有難うございます~!
 これは僕の意図したものとは大きく異なった感想でしたので驚きました。(笑)
 恋は駆け引きですし、圭子の中に浩一を自分に惹き付けようとする感覚は文中に幾らか忍ばせてはありますが。はて? 大掛かりな手口とは?
 正直書いた僕にも判りません。
  FELLOWさんの読み込み方が深すぎて、こちらの意図していない方向に読み取ったのか?
 いずれにせよ、人によって捉え方が違う小説と言うのは、それだけ深みがあり、扉が多いのだろうと、良い方に解釈させて頂きます。
 本当に感想有難うございます~!

 因みに僕はこの作品の登場人物の考えを全て理解して書いている訳ではありません。現役高校生の気まぐれな感情・発想をさも理解した様に全てはっきり書き出しても、それは自己満足の薄っぺらな感情を書いたに過ぎないと思うからです。ですから気の強い圭子の行動や感情・発想の一部は藪の中です。(笑)
[良い点]
抑揚ある会話で心の描写が豊かに表現されています。後半の出来事は急。しかし、少しずつ予兆を匂わせながら変化していくので受け入れ易いです。
[一言]
拝読させて頂きました。

言葉の抑揚に魅力的ですね。時折見られるすごく簡潔な言葉(主に圭子)に考えされられてしまいます。

また、彼女と同じ女目線から見ると共感できる点も多々あり。試すような、探るような彼女の言い回しには私も覚えがあるもので…

信じてる。だけどそれ以上に「信じさせて!」というような思いが圭子からは溢れているように感じました。

このように私は主人公よりか彼女に感情移入して読んでいましたが、これはこれで別の楽しみ方が出来たのではないかと思います。読む人によって表情の変わる作品なのではないでしょうか。

最終話では胸の締め付けられる切なさが漂っておりましたが、おまけに救われました。二人の明るい未来を願って。

楽しませて頂きありがとうございました☆
  • 投稿者: 七瀬渚
  • 女性
  • 2016年 06月25日 00時55分
    七瀬渚 様

 感想有難うございます!
 正直何を書きたいのか? が、分らない話になってしまっているので、感想の書き辛い作品だったかと思っています。その中で「圭子」の魅力について触れて頂いているのは、とても有り難く感じています。有難うございます!
 この小説の幾つかの目的の一つは、まさにどれくらい圭子という人物に興味を持たせるかでした。台詞と浩一の一人称だけでは圭子という人物像ははっきりと分らないと思います。その上、事象だけでちゃんとした説明のない破天荒ぶりとか。
 しかし、その分らなさの中に魅力を感じ、興味を感じて貰えればな。っと、いう気持ちで圭子という人物は書きました。僕の中で最近、「分らない事の魅力」がブームになっているのです。(笑)(別の執筆途中の作品でも、現在分らない・分り辛い心情の人物を書いてます。笑)
 なので、そこに着目して頂いたのは、非常に嬉しく、とても有り難く感じています。
 本当に感想、有難うございます。
 感謝! 感謝! です!

 因みに5話の急展開は、文学フリマ応募要項を僕が2万字以内と勘違いしていた所為です。その為にあーゆー仕様にしました。5話・6話はちょっと特殊です。(笑)
[良い点]
最後まで一気読みさせて頂きました。

浩一と圭子、年相応にお互いに面倒臭い部分も持っていて、見ていて微笑ましいながらも、なんとなく危なっかしい雰囲気もあり…どうなるんだと気を揉みながら読み進めました。
会話から無理なくすんなりと二人の関係が読み取れ、感情移入しやすかったです。
キスシーンの描写はなかなかどうして、ちょっとドキッとしますね。男視点だからでしょうか。

また、お話としては切ないのですが、どうしようもない事情で離れ離れになってしまった二人の心の距離までが徐々に離れていこうとする様が、会話だけで見事に表現されている第5話は良かったです。
浩一の心の弱さが圭子にも伝わり、それを強気に跳ね返そうとしている彼女がまた…。

最終的には、なんというか…女性の強さに支えられる男の弱さみたいなものを感じてしまいました。^ ^;
[一言]
出来過ぎでも、物語はハッピーエンドの方が良いなと思う私です。^ ^
  • 投稿者: 尾多 悠
  • 2016年 06月24日 19時18分
  尾多 悠 様

 読了と感想、有難うございます!
 書いていた僕でさえ、「あれ、中身がないかも…」と、思ってしまった話なので、二人の関係や、感情の起伏等を読み取って頂けたのは、大変あり難いです。(笑)
 有難うございます。
 本当にそこしか書かれていない小説になってしまって。(泣)
 でも、書きたかったのも実際そこなのです。
 微妙な感情の機微や、二人の距離感の変化。
 1話毎にそれが出ていれば、短編を寄せ集めた様な、1話だけでも単体で読める様な小説になるかな? などと、文才もないのに考えていました。(笑)
 なにか、心に残るシーンが一箇所でもあれば幸いです。
 それからこの小説に出てくる新舞子浜や滑津川は、福島県いわき市に実在します。
 地図で見て頂くと、二人が海へ向かう時の一本道も分ると思います。
 僕の中ではいつもそうなのですけど、本当に二人はいたのです。
 感想本当に有難うございました。
 感謝感謝です~!
 
 
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