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[良い点]
心情も背景も思い描きやすく読みやすく、面白いです。
個々の色とりどりの人物達に移入しやすく。特に、吉野が格好良くて可愛くて、彼のちょっと情けないところも好きです。
馴染みないデザイン描写や動植物やロケーションは、対象の写真を探して見ながらシーンを想像して読むのもまた楽しいです。
シーンや背景やカメラワークを脳内で、漫画のコマ割りまで想像しながら読めてしまうのは、文章の地力が高い為だと思います。
ついコミカライズを期待してしまいました。
[気になる点]
ストーリーの今後の展開。
吉野が格好良すぎるところ。もっとカッコ良くなっていくと思うと、おねーさん今後が心配…(笑。
飛鳥やアレンをはじめ周りの心配は増大するばかりで尽きなさそうです。
アレンの気持ちとその揺れ具合の進展も気になります。
[一言]
紹介されてアルファポリスから入り続きが気になり、こちらへ読みにまいり参りました。
ただ今2.5周目。
近辺のお話も読み終えて、こちらの本編続きを楽しみに待っております。
  • 投稿者: さくや
  • 2019年 12月10日 18時33分
お読み下さり、丁寧なご感想をいただき、ありがとうございます。

今現在、プライベートが忙しく更新が滞っており申し訳ありません。それにもかかわらずこうして読んでいただけて、作者冥利に尽きる思いです。

経済小説の側面の強く、難解と言われるのですが、こうしてキャラクターに注目して読んで、楽しんでいただけて、とても嬉しく思いました。吉野はややこしい奴ですが、作者もお気に入りです。

コミカライズ――、本当に。憧れます。お茶してる場面ばかりになるかもだけどw。


エタッて書けなくなっているわけではありませんので、リアルの問題を片づけて、一日も早く続きをお届けできるように頑張ります!

たくさんの励みをいただきました。ありがとうございます!


[一言]
連投申し訳ありません。区切りが良いわけではありませんが、久しぶりに感想欄にお邪魔させて頂きます。婚約が決まったサラと飛鳥、それを見守るヘンリー、また一方で一線を超えた吉野とキャル、そして出生の秘密も知ったためにますます疎外感を強めるアレン。単純な好き嫌いだけでなく、それぞれの思惑も絡み合っていくこの第10章。手探りで進んでいく中で、声にならない悲鳴をあげる彼らの心が切ないですね。

今までの曖昧で不確かな関係をより強固なものにしたはずなのに、境界線を明確にしたせいでがんじがらめになってゆくへンリーの姿は特に辛いものがあります。飛鳥も今まではサラの側で穏やかな幸福を感じていたはずなのに、関係が進んでからは、ヘンリーという越えられない壁を感じて葛藤していますよね。吉野の目的がわからないことも重なり、自分の姉への嫉妬に苦しむことになるアレンも印象的です。「英国人」というくくりの違和感に首を傾げるところも、とてもアレンらしかったですね。

群像劇らしく、それぞれの思惑が入り乱れる第10章。互いの願いは、ただ相手の幸福のはずなのですが、なかなか一筋縄ではいかない印象です。この苦しみは「幸い」を選択するために必要なものなのか。絶妙なバランスで保たれる日常は、ますます危うさを増していくようです。

そして彼らが苦しんでいるのとは反対に、より進化していくTS。花火7は、TS技術の高さを感じさせ、かつロバート・カールトンの人間性がよくわかるエピソードだったと思います。『知ったら終い』にもくすりとさせて頂きました。

更新を楽しみにしております。
色々思い悩んでおりました時に、こうして感想を頂け、本当に嬉しく思っています。

事件で綴られる九章から、重苦しさと、息苦しさの続く十章へ入り、ここに来て私も振り返りながら思いを巡らせていました。
互いを気遣っているはずが、いつしか腹の探り合いになり、相手を想うことで、逆に自分自身が失われていっている。誰かを愛し、大切に想えることは本来幸せなことのはずなのに。
自身の心情には足踏みする彼らですが、科学技術は捧けた情熱と時間の分、明確に応えてくれるように思えます。そのズレが今後の課題に繋がっていく…かな?

お言葉を励みに、これからも頑張りたいと思います。ありがとうございます!



[一言]
お久しぶりです。
第十章「切望7」まで拝読いたしました。

話数が進むごとにさらに壮大になる展開に、はらはらしながら読みすすめております。国のあり方や国家間の思惑、さらに複雑さを増すマネーゲーム。けれどやはり第十章まで読んで特筆すべきなのは、ここに来て大きな選択をすることになったヘンリー、飛鳥、サラの心の動きでしょう。

愛情というのはとても難しいものですよね。特にこの世界に生きる彼らは、その育ってきた環境や取り巻く状況ゆえにとてもややこしい。親子や兄弟姉妹に寄せる家族愛にしても一筋縄ではいかず、友人に向ける友愛も自らの命に代えても構わないほどの真摯さを持っていて、いっそ手の届かない神様に捧げる敬虔な信者の愛のようでもある。一般的な男女の性愛ではないからこそ、どうにもならないがんじがらめさがあり、もどかしさを感じてしまいます。実らなかったとはいえ、「君のことが好きだ」とまっすぐに告げることができたベンジャミンというのは、何と幸せだったのでしょうか。

愛するがゆえに手放すのか、愛するがゆえに雁字搦めに縛り付けるのか。どうするのが相手の幸いなのか。それで本当に彼ら自身は幸せになるのか。時折挟み込まれる宗教的、哲学的なモチーフは、登場人物だけでなく我々読者にも深く問いかけて来るようです。

何がより良い選択なのかまだ私にも思い描けないのですが、この続きを楽しみにしたいと思います。

最新話までお読み下さりありがとうございます!


よくぞここまで読み続けていただけた、と感謝の念でいっぱいです。


この物語、プロット以前の初期の初期では、この場面から始まるのです。飛鳥が指輪を買いに行くシーンから。
ですので、ここでご感想を頂けたのも、ひとしおなのでした。
この三人、いったいどんな過去と関係性で今に至ったのかと思い出したのが運のツキで、こんな長い話になってしまいました。やっとスタートラインに立てました。

様々な愛の形がある中で、幸いを選ぶのはなかなかに難しい。愛している、という言葉は免罪符にはなりえない。それでもその選択をしてしまうやるせなさを感じながらも、納得のいく経過をたどっていければいいな、と思います。


ベンジャミンを忘れずにいて下さり、ありがとうございます。入り組んだ性格のキャラが多いので、単純で真っ直ぐな彼はお気に入りです。


ラストは見えているのですが、行き着くまでどれほどかかるか計算できず、終わる終わる詐欺になってしまいそうです。ですが終着まで読み続けて頂けるよう、頑張ります。

ありがとうございます。

[良い点]
クリスの屈託のなさに救われます。
フレデリックもアレンも、どちらかと言えば自分の感情よりも相手のことを思いやってぐいぐいとは踏み込んでいかない性格ですものね。しかし、吉野が対象とあってはクリスのようにどんと飛び込む方が合っている気がします。

クリスの強い優しさ、思いやる心には以前も温かさを貰いました。この三人の関係はとても良いですね。これからも長く続いてほしいと思います。
ご感想ありがとうございます。

吉野と二年間同室だったクリスは、この二人よりも深く吉野の長所も、欠点も理解しているのかなぁ、と思います。

真っ直ぐでしなやかなクリスは、ちょっとやそっとなことじゃ折れそうにないし、そんな友人たちの存在は、離れていても、根は淋しがりの吉野の支えになっていると思うのです。
[一言]
ネタバレありの感想です。
未読の方はご注意ください。

第5章を拝読いたしました。
今回は金の動き、人の動き、吉野たちの過去にアレンたち双子の秘密となかなかにハードな展開でしたね。何だか映画を見ているような気分でのめりこんでしまいました。

描写が緻密だからでしょう、実は株などを動かすシーンを読むときは緊張のあまり胃が痛くなっております。なんせ動かしている額が半端ないのです。きっと吉野たちなら大丈夫と思いつつ、やはり心配で。しかも仮想通貨!日本では年末に話題になりましたが、この作品の中ではずっと以前に既に投資先として当たり前に提示されている。しかもその強みや弱みもちらりと見せられていて、生きた経済を垣間見た気分になりました。

そして第4章で出てきた睡眠障害が、ここで繋がるとは!
どこか兄弟たちがそれぞれに対して依存している理由が、これなのですね。母、祖父、そして兄。大事なものを一つずつ失っていく恐ろしさは、見ていて辛いものがあります。そしてまさかのM16。確かに特定の大学のエリートたちの人気就職先は、M15やM16と聞いたことがあります。こういうことがあってもおかしくはないのでしょうね。(そういえば以前に、M16で日本語教師が募集されたいう話題がネットであがりましたが、本当なのかしら)

そんな中で、吉野やアレン、サウードたちの友情ははっとするほど美しかったです。とてもまっすぐで伸びやかな吉野たちは可能性の塊。ロミオとジュリエットのように窓越しに再会を果たす場面ではドキドキしてしまいました。砂漠で緑を育てたいと朗らかにとてつもないことを考えるように、彼らには素晴らしい未来が待っているのですよね。また、これをふまえた上で読んだスピンオフでは、吉野が輝くからこそそのまわりには影が産まれるのかもしれないなあとも思いました。続きは「窓」の感想欄にお伺いしたいと思います。

第6章も楽しみにしております。

もう5章まで! 丁寧なご感想を毎回ありがとうございます。
実はこれまで、この話、自分の稚拙な筆致で読んで下さる方に本当に伝わっているのだろうか? 説明が足りず、かつ難解用語(特に経済)が多すぎてかなり理解し辛いものなのではないか、と幾度となく頭を悩ませていました。

こうして内容を咀嚼した感想を教えて頂けて、本当に有難く思っています。
かつ、この話が石川さまの胃を攻撃している! と思うとなんとも申し訳なく…。
経済ネタもまだまだ続きます。

少しづつ大人になっていく彼らの夢と未来、どうぞ温かくお見守りください。
[一言]
第4章まで拝読いたしました。
ネタバレありの感想です。未読の方はご注意ください。
独特な規律溢れるパブリックスクールという箱庭のような世界と、実はまだまだ幼い少年達の柔らかな心の対比が鮮やかな章だったと思います。

第4章に入ってから、アラブ系のサウード達が出てきたことでさらに物語が面白くなりましたね。ただ単に有色人種というだけでなく、特権階級であり、宗教を含めた文化の違いは別の意味で大きい。英国国教会ネタが入っていた時も思いましたが、さりげなくイスラム教のハラールがパブと絡められていたのも上手いなあと思いました。英国国民でさえ階級間のギャップは大きいのに、国を超えるとなると難しいものがあるのだなあとしみじみ思います。吉野は私たちの疑問に答えるような形で色々な行動をしているのも、読者にとって親切で安心できる要素ですよね。

自分なりに考え行動する吉野を見ていると、彼の年齢がまだ13歳だということをすっかり忘れてしまいそうになります。日本であれば大抵の場合まだまだ親に甘えている子どもなのに、彼らは自分の頭で考え、その足で立ち、降りかかる火の粉だって払わねばならない。特に吉野の場合には、彼の育ってきた環境が環境だけに、色々と歪な部分も多くて目が離せなくなります。このアンバランスさが、ある意味吉野の魅力でもあるのですが。

英国の階級社会は、今でも如実ですよね。王室を見ていても、はっきりとした区別があります。(個人的な感覚では差別なのか、区別なのか曖昧だなあとも思いますが)経済力と階級が一致しない部分は、日本人にはぴんと来ない感覚です。嗜むスポーツでさえ階級によって異なるなんて何だか本当に不思議で。そういった点を踏まえて、もともと一方通行の片思いだったとはいえ、ベンジャミンの恋が実らなかった部分がリアルでした。

そして新作発表会!
私はついつい某有名企業を思い浮かべながら読んでおりました。ちょくちょく挟まるこういうシーンが、大人としてはにやりとしてしまう部分です。

これからまずは、スピンオフの「窓」を拝読してきます。第5章も楽しみです。
ご感想ありがとうございます!

これまでのヘンリー視点から吉野視点に移り、違和感ありまくりだったかもしれませんが…。
そして申し訳ない程、登場人物が膨れ上がっていく第四章です。


おそらくこのお話の中で一番大きく変化していくのが吉野です。並行してヘンリーたちの事業も進んでいきます。(おそらく、思い浮かべて頂いている某有名企業で当たりです(笑)いろいろエピソードをネタ元にさせて貰っています)

英国は伝統的で保守的な中世さながらのイメージが、日本人には強いかなと思います。けれど同時に、古くからの移民国家であることは想像が難しいかもしれません。閉鎖された学校という狭い箱庭の中でさえ、様々な人種、階級の子たちがひしめき合っています。そんな中で自分のアイデンティティを守り、かつ他者を認め尊重していく。言葉で言う以上に大変だなあとしみじみ思ってしまいます。


スピンオフの「窓」はできれば5章の後で! 多少ネタバレを含みます。すみません!
[一言]
第三章まで拝読いたしました。ネタバレありの感想です。
未読の方はご注意ください。

萩尾滋様の短編はいくつか拝読しておりましたが、この作品は今まで手をつけておりませんでした。ボリュームもあり、腰を落ち着けてからではないと難しいなあと思っていたからなのですが、今日読み始めてみて、過去の自分に説教をかましたくなりました。こんな面白い作品を読んでなかったとはどういうことかと。読み進めてもまだまだ読むページが残っているという喜びを久しぶりに感じました。

インド、英国、日本、アメリカ、イタリアなどのそれぞれの文化が読者にわかりやすいように噛み砕かれて下地になっているのが、とても面白いですね。もちろんある程度デフォルメされた部分もあるのでしょうが、それぞれのお国柄や価値観、宗教観の違いが、うまく作品の世界観に落とし込まれていると思います。ファンタジーのように英国だけを切り取っても、ここまでの深みは出なかったことでしょう。国同士の関係や人種などの問題にも切り込んでいく強さがあるからこそ、この作品には読者をひきつける力があるのだと思います。

そしてまさかの経済小説の部分まであるなんて!
数字の積み重ねが爆発する瞬間は、快感を覚えてしまいました。自分では書けませんので、余計にアドレナリンが出てしまいます。

それからとても素晴らしいと思ったのが、登場人物たちの会話がしっかりと想像できるところです。文章を読んでいて、「この登場人物は結局何語でしゃべってるんだ?」と思うような作品もたびたび見かける中で、この作品の登場人物たちはそれぞれに特徴的な発音まで耳に聞こえてきそうなリアリティを持っていました。

ヘンリーを軸とした群像劇ですが、それぞれが抱える想いがどれも複雑で、いっときたりとも目が離せなくなってしまいます。純粋に相手のことを思っているはずなのに、なぜかすれ違ってしまう切なさ。サラにヘンリー、飛鳥の関係は、吉野が英国に来ることでどう変わっていくのか。わくわくしながら、続きを拝読してまいります。
こんなにも丁寧なご感想を頂き、ありがとうございます!
たくさん小説を読んでおられ、また素晴らしい作品を執筆されている石川さまに、こうして感想を頂けて感無量です。

価値観の違い、対立は主要なテーマのひとつなのですが、ともすれば偏見、差別へと繋がりかねないデリケートな問題でもあります。びくびくしながら書いている面もありますので、その辺りを汲み取って頂け、とても嬉しいです。
そして、発音! 気に留めて頂けて本当に嬉しかった。
第一印象以上にその発音で、その人物がフォルダー分けされてしまう英国が舞台ですので、どんな発音で喋っているかは、とても気をつけていた点なのです。

ジャンル分けが迷子のこのお話ですが、経済小説の部分が、かなりのウェートを占めています。自分に取っては面白く、読んで下さる方には一番ややこしくて難解な箇所ではないかと思っていましたので、まさか、ここで楽しんで頂けたとは!
いえ、これからもっとややこしい経済話が出てきますので、理解がし辛い場面がございましたら教えて頂けたら幸いです。

最後になりましたがこの長編を読んで下さり、本当にありがとうございます!
[一言]
本当ならば読み進めてから感想を書かせて頂くべきなのでしょうが、書かずにはいられませんでした。まだハーフタームの部分ですがヘンリーとサラの魅力と、文章そのものの魅力とに引き込まれました。仕事や自分の小説を書く時間を無視できるのならばずっと読んでいたいのですが…
少しずつ読ませていただきます。素敵な小説をありがとうございます!
  • 投稿者: @naka-motoo
  • 2017年 11月23日 06時25分
ご感想ありがとうございます!


この長い話を読み始めていただけただけで、感激です。そして、嬉しいお言葉をありがとうございます! 
幼少期から大人になっていく彼らのその後に、思っていたのと違う、と、戸惑われるかもしれませんが、お仕事や執筆の合間、隙間時間にでも気長に読んでいただけたら幸いです。
[一言]
2週間ほどかかって、ようやく最新話まで読み終わりました。
おかげさまで、読み始めてから毎日楽しく過ごすことができました。
これからまた、よく分からなかった経済のことを調べつつ読み直そうと思っているので、楽しい2週間が約束されたようなものです笑

素晴らしい小説をありがとうございました。
これからの更新も楽しみにしております。
  • 投稿者: 泉名
  • 23歳~29歳 女性
  • 2017年 09月17日 18時17分
お読み頂きありがとうございます!

この長いお話を、紐解いて頂けただけで感激です。
ややこしい経済の話も……。
もっと解りやすく説明出来たらと思いつつ……、申し訳ありません。

楽しんで頂けたという、そのお言葉が一番の励みになります。
続けてお読み頂けるように頑張ります。

ありがとうございます!
[一言]
第7章読み始めた所なのですが、ヘンリー視点が減り続け吉野中心に話が展開するのはこれからずっとですか?
  • 投稿者: てる
  • 2017年 08月23日 15時32分
お読み下さりありがとうございます。

7章は吉野の夏期休暇が中心ですが、8章から視点は吉野中心とは言えなくなります。
8章で一区切りになりますので、それまではヘンリー中心の視点とはなりませんがご容赦下さい。
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