感想一覧

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[良い点]
一つ一つの光景の描写が仔細で生々しく、登場人物の息遣いが聴こえてくるような印象をもちました。クラシックな書き方を意識されてるのかなと感じます。
[気になる点]
冒頭文がかなりひねくれていて個人的には好みなのですが、ややパンチが弱くて惹きつける要素が不足していると感じました。
[一言]
発表された当日に読んだのですが、会員登録してなかったので今更の感想でございました。

今になって思うのですが、これは「羅生門」が投げかけた、極限状態での倫理が関わる意思決定へのアンチテーゼ、オマージュなのかなと。もちろん仁助は死にかけの状態なので状況の深刻度は違うのですが(^^;
  • 投稿者: GALE
  • 23歳~29歳 男性
  • 2016年 10月05日 23時27分
[良い点]
仁助いい奴ですね。どうしてこんなアウトローの世界に落ちたんでしょうか。そんな奴だから生きていけなかったんでしょうけど。
[気になる点]
アウトローなら「そんなもん仕方がない」と思うところで義憤にかられてしまうのはなぜでしょう? 心理が説明されているのに、その辺のバックグラウンドがないので、「なんだかいい話」で小さくまとまっています。
[一言]
それなら、心理描写抜きのカメラアイで行動だけ描写したほうが心理まで想像する面白さがあったかと思います。あるいは、逆に仁助の義憤に「どの口で言うか」と思えるようなところがあれば、人間の矛盾をもっと深く描けたでしょう。
感想ありがとうございます。

貧困やめぐりあわせ等、色々あったのでしょうね。

悪さをする人間が良いことをすることは無いとは言えません。
良い話かどうかは別として、彼の心理の動きは彼自身にも説明しにくい部分かと思います。

色々とご意見をいただきまして、本当に助かります。
次回にはまた、工夫を凝らして書きます。よろしくお願いします。
[良い点]
とても、面白かったです。まさか母親がああなるとは。
  • 投稿者: Alice_N.K
  • 男性
  • 2016年 08月08日 11時46分
感想ありがとうございます。

理由を、色々と考えて楽しんでいただければ幸いです。
[一言]
戻ってきた子供がどういう反応、行動するのかとかいろいろ「その後」のことも想像させられますね~。
感想ありがとうございます。

強く生きていてほしいものですね。
[一言]
描写は素晴らしいのですが、主題はなんだろうと考えてしまう作品だったのです。ある種の人間にとっての生きる意味のバカバカしさなのか?
読解力を試される作品なのです。

  • 投稿者: 退会済み
  • 2016年 06月22日 22時00分
管理
感想ありがとうございます。

主題は単純に『倫理観の見え方』なのですが、
視点によってあれこれ受け取り方が変わるかと思います。
むしろそうあってほしいと思って書きました。

読解力もそうですが、視点の置き方や読み手の考え方によって、
大きく印象が変わるんじゃないかと。
[良い点]
少ない文字数でしっかり人間味も物語も描かれていると思った。
[一言]
面白いんだけど、感想に困る作品だな。と、思いました。
  • 投稿者: 西田啓佑
  • 40歳~49歳 男性
  • 2016年 06月22日 21時29分
感想ありがとうございます。

物語と描写の性質上、読み方によって内容の受け取り方は違うはずなので、「感想に困る」は褒め言葉として受け取らせていただきます(^^)
[一言]
拝読しましたっ
完成された筆致と深い物語性。
素晴らしいの一言に尽きますねっ
死に様、生き様ってやつをものすごく考えさせられました。
ヤクザ者が、最後はいい人になって死にました。ではないんですよねー
彼は結局、なんの事情も知らないまま、知ろうともしないまま、勝手な思いこみによって、最後の力を殺人のために使うわけですが。
母親が悪い人間だとは誰にも判らないし、子供が不幸だとも誰にも判らない。
主人公が、こー勝手に思いこんでいただけで。
干し柿を食べてる場面を見たから、この母親は息子を虐待しているに違いない、と。
空腹で頭が回っていないってのもあるんだろーなーと、やや斜に構えつつ分析していくとー
重厚な筆致で、読み手をぐいと引き込み、主人公の思考や行動があたかも正常であるかのように見せる。
乱歩の『人間椅子』ですね。まるで。
あれも読んでるうちに、「椅子の中に入って、座った美女の体温を感じてhshsするのって当たり前じゃね?」って思っていきますからねぇ。
読み手の精神を蝕むほどの筆力って。やっぱり正善さんすごいなぁ。
そして、最後まで書ききらない技術っ
河原に戻った子供が、母親の遺体を見てどう思うかとか、見せないんですよね。
読み手に想像させる。
これって、読んだ人によって間違いなく想定する結末が変わりますよね。
深読みをさせるための、見せない魅せ方とかっ
参っちゃうなぁ。もう。
素晴らしい作品でした。
まさに短編とはかくあるべきってのを体現したような、秀作だと思いますっ

あ、ただ、一点だけ。
ラスト一文は、「死んでしまった」ではなく「死んだ」と、あえて読み手を突き放した方が、より据わりが良いんじゃないかな、とおもいましたっ
すみませんっ
生意気なことを言ってすみませんっ
感想ありがとうございます。

色々と考えていただきたいので、そんなに説明せずに終わっております。

結局、お話の中で価値観について触れたのは仁助だけですので、妙な部分で視点固定されたままになっているわけですね。そこについていくかは読む方次第ということで。

最後についてはさんざっぱら悩みましたが、勿体ぶって「しまった」としたのは、半端に勝手な正義感で人一人を殺めておきながら、手前勝手に死んだことを責める意味もあるのです(´・ω・`)
[一言]
初めまして。
文章が美しく、大変読みやすかったです。古い映画を観ているように、淡々とした映像として浮かび上がります。
最後の男の行動が何のためなのか。初めて読んだ時は、残されたおとこの子の行く末を考えて、腹がたちました。数時間後。再度読み直し、今度は男に憐れみを覚えました。
やりきれないし、望みが見いだせないお話しです。なのに心にひっかかりを覚えます。ブクマをして、2度3度と読む度に、僅かずつですが、印象が変わってきます。
なんとも不思議な余韻を残すお話しでした。
はじめまして。よろしくお願いします。

丁寧に読み解いていただきまして、ありがとうございます。
仁助という人物の行動には色々な見方があると思いますし、そう感じていただけるように、と書いたものです。

感情と理屈、書かずにおいた部分が多数ありますが、ぐるぐると色んな位置から見て、楽しんでいただければ幸いです。
[気になる点]
子供は男の子のようだが、叱責されて弱弱しく返事を【[帰す]→[返す]】と、
どうせ死ぬ【[見]→[身]】だが、良い見目の女なら目にしておいて
渋柿でも食っているかのように【[|顰(しか)め|面(つら)]→[顰(しか)め面(つら)]】をしていた。
むしろ幼少期には【[中]→[仲]】の悪い兄に
飯を【[|掻(か)っ|攫(さら)われて]→[掻(か)っ攫(さら)われて]】いた方だ。
[一言]
やりきれぬ……
修正いたしました、ありがとうございます(^^)

微妙な気持ちになりつつ、仁助の正義とは何なのか、なぜ餓死を待たずに溺死を選んだのか、子供はどうなったのか、色々悶々としていただければ('ω')
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