感想一覧
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[一言]
高津様、先日は拙作にご感想を頂き誠にありがとうございました。遅ればせながら高津様の作品を拝読致しましたので感想を書きに参りました。
以前も書きましたが文章はとてもお上手ですね。京極夏彦を思わせる文章で、誤字脱字も全然無く、完成度は物凄く高いと思いました。殆ど欠点がないので粗探したみたいな感じになっていますが、下記の文章位しか指摘できる所が見付からなかったので一応載せてみます。
シロアリ盗賊団の他にもスリや強盗、詐欺師の手配書、家出人探しなどがある。
「なんだ。ヘボ探偵じゃないか。心当たりでもあるのか」
掲示板を見ていると、不意に声を掛けられた。
見知った顔は、ひとつもない。
上の部分なのですが、見知った顔は、ひとつもない。の部分は、家出人探しなどがある。の後に付けたほうが良いような気がしました。
文章に関してはそれ位しか気になった部分はありませんでした。
あと、文章ではなく表現になると思いますが、(12.酒場)の所で社員という表現が出てきましたが、少しイメージがずれている感じがしました。他に古臭い適当な言葉があると良いかなと。勤め人 位しか私には思いつかなかったですけど……。
一文の文章に関しては殆ど指摘出来る部分は無かったのですが、構成に関しては多少思うところがありましたので、書き連ねてみたいと思います。
まず、展開が少し遅いような気がしました。そして謎なのですが、十万文字の小説で香炉探し一本だと些か牽引力が弱い気がします。作品の分量からすると、もう少し強い謎で引っ張らないと、読者の興味を持続させられない気が少しします。
途中シロアリ盗賊団の謎が加わりましたが、最後の最後でその件がリンクし追加された感じで、途中まで関係があるのかないのか良く解りませんでした。その点が惜しい感じがします。
そして、謎の解明に関しては、もう少しアッと驚くような見せ方をして欲しかった気もします。じわじわ情報が出てきて、いつのまにか女将だった…… となっていました。ちょっと驚きが少ないような感じです。そしてヒントが町の人々の噂話だというのが、少々残念な気がしました。更に香炉を持って女将が生垣から現れた時には、あれ? こ、これで解決したのか……。という感覚で戸惑ってしまいました。
作者様は特に意識されていないかもしれませんが、先に私が読んだ感覚としましては京極夏彦を思わせる文章と書きました。そして、文章だけでなく展開も京極作品に似た部分を少々感じ取りました。
それは女将の常識外の深層心理が事件を引き起こしていたという所にです。京極作品でも、久遠寺涼子や久遠寺梗子の深層心理が原因で事件が生じており、魍魎の函の柚木加菜子の深層心理が事件を複雑にしています。御作に於いては女将の常識外の心理が事件を複雑化していたと思います。
ここでなのですが、京極作品では心理学の知識、雑学がこれでもかと出てきて、知的好奇心を刺激され、深層心理はこのようなものだと、強制的に納得させられて事件を解決に導いていきますが、御作ではこの辺りが少々あっさりしているような気がしました。ここをもう少し攻めて頂けるとより完成度が高まるのではないかと思います。
世界観に関しては電撃にあった幕末魔法士みたいな感じかなと思いつつも、読んでいた印象としては、魔法とかが出てくる異世界より、実際の明治、大正を舞台にした方が合っているような気がしました。異世界の世界観は良く出来ていると思いますが、この作品単体でみた場合の話です。
以上です。長々と偉そうな感想になってしまってすみませんでした。引き続き執筆活動頑張ってください。ではでは。
高津様、先日は拙作にご感想を頂き誠にありがとうございました。遅ればせながら高津様の作品を拝読致しましたので感想を書きに参りました。
以前も書きましたが文章はとてもお上手ですね。京極夏彦を思わせる文章で、誤字脱字も全然無く、完成度は物凄く高いと思いました。殆ど欠点がないので粗探したみたいな感じになっていますが、下記の文章位しか指摘できる所が見付からなかったので一応載せてみます。
シロアリ盗賊団の他にもスリや強盗、詐欺師の手配書、家出人探しなどがある。
「なんだ。ヘボ探偵じゃないか。心当たりでもあるのか」
掲示板を見ていると、不意に声を掛けられた。
見知った顔は、ひとつもない。
上の部分なのですが、見知った顔は、ひとつもない。の部分は、家出人探しなどがある。の後に付けたほうが良いような気がしました。
文章に関してはそれ位しか気になった部分はありませんでした。
あと、文章ではなく表現になると思いますが、(12.酒場)の所で社員という表現が出てきましたが、少しイメージがずれている感じがしました。他に古臭い適当な言葉があると良いかなと。勤め人 位しか私には思いつかなかったですけど……。
一文の文章に関しては殆ど指摘出来る部分は無かったのですが、構成に関しては多少思うところがありましたので、書き連ねてみたいと思います。
まず、展開が少し遅いような気がしました。そして謎なのですが、十万文字の小説で香炉探し一本だと些か牽引力が弱い気がします。作品の分量からすると、もう少し強い謎で引っ張らないと、読者の興味を持続させられない気が少しします。
途中シロアリ盗賊団の謎が加わりましたが、最後の最後でその件がリンクし追加された感じで、途中まで関係があるのかないのか良く解りませんでした。その点が惜しい感じがします。
そして、謎の解明に関しては、もう少しアッと驚くような見せ方をして欲しかった気もします。じわじわ情報が出てきて、いつのまにか女将だった…… となっていました。ちょっと驚きが少ないような感じです。そしてヒントが町の人々の噂話だというのが、少々残念な気がしました。更に香炉を持って女将が生垣から現れた時には、あれ? こ、これで解決したのか……。という感覚で戸惑ってしまいました。
作者様は特に意識されていないかもしれませんが、先に私が読んだ感覚としましては京極夏彦を思わせる文章と書きました。そして、文章だけでなく展開も京極作品に似た部分を少々感じ取りました。
それは女将の常識外の深層心理が事件を引き起こしていたという所にです。京極作品でも、久遠寺涼子や久遠寺梗子の深層心理が原因で事件が生じており、魍魎の函の柚木加菜子の深層心理が事件を複雑にしています。御作に於いては女将の常識外の心理が事件を複雑化していたと思います。
ここでなのですが、京極作品では心理学の知識、雑学がこれでもかと出てきて、知的好奇心を刺激され、深層心理はこのようなものだと、強制的に納得させられて事件を解決に導いていきますが、御作ではこの辺りが少々あっさりしているような気がしました。ここをもう少し攻めて頂けるとより完成度が高まるのではないかと思います。
世界観に関しては電撃にあった幕末魔法士みたいな感じかなと思いつつも、読んでいた印象としては、魔法とかが出てくる異世界より、実際の明治、大正を舞台にした方が合っているような気がしました。異世界の世界観は良く出来ていると思いますが、この作品単体でみた場合の話です。
以上です。長々と偉そうな感想になってしまってすみませんでした。引き続き執筆活動頑張ってください。ではでは。
構造様、丁寧なご感想をありがとうございます。
「心当たりでもあるのか」と聞かれたことに対して、“見知った顔は、ひとつもない。”と言う反応のつもりでした。
変なところに改行を入れてしまったので、わかり難くなってしまいました。
ご指摘の通り“家出人探しなどがある。”の後に続けた方が文意の通りがよくなりますね。
さっそく、位置を修正しました。
「会社員」につきましては、新しい時代の象徴として入れてみたので、そのまま置きます。
構成について、大変詳しい分析をいただき、ありがとうございます。
ずっと以前に、カルチャーセンター的な所で、とある小説家の先生に短編を見ていただいたことがあるのですが、構造様とほぼ同じご指摘を受けました。
・文章はいいけど、話がつまんない。
・構成をもっとドラマチックに。
・途中までは面白そうだったのに、オチが弱くてがっかり。
この話も色々頭を捻ってみたのですが、まだまだ修行が足りず、こんな状態です。
なんとなく「探偵が推理しない小説」を書いてみようと思ったのが出発点なので、ミステリファンの方にとっては非常に退屈な作りになっています。
推理以外の方法で事件を解決するので、聞き込みで情報を積み上げて、じ~わじわ真相に近づいて行くので、ミステリ的なカタルシスはありません。
シロアリ盗賊団とか色々要素を足してみましたが、やっぱりつまんない話になってしまいました。
実は、京極作品は未読です。
女将は、実在の人物(二人)をモデルにしていました。二人の要素を足して、更にフィクション要素を加味しています。
今は縁が切れていますが、度々「何考えてんだこの人……?」と、首を傾げたくなる言動があって、実在を信じてもらえなさそうなくらい妙な人たちでした。
どれとは申しませんが、女将の台詞のいくつかは、実際にその人たちが言っていたことを少し改変して入れてあります。
訳の分からない人たちでしたが、心理学の方面から調べてみるのは、思いつきませんでした。
ネタにしたものの、自分の中でもよくわからないままだったので、未消化なキャラクターになってしまいました。次からは少し調べてみます。
実在の明治時代辺りを舞台にするとなると、骨董屋のお抱え魔法使い双魚は謎の中国人に置き換え……?
世界観につきましては、この話全体が、既に書いている話と書きかけの話との、ツナギの場面なので、設定があんまり活きていません。
この辺も、もっと何とかした方がよさそうですね。
ミステリに詳しい方のご意見、非常に参考になりました。重ねて御礼申し上げます。
「心当たりでもあるのか」と聞かれたことに対して、“見知った顔は、ひとつもない。”と言う反応のつもりでした。
変なところに改行を入れてしまったので、わかり難くなってしまいました。
ご指摘の通り“家出人探しなどがある。”の後に続けた方が文意の通りがよくなりますね。
さっそく、位置を修正しました。
「会社員」につきましては、新しい時代の象徴として入れてみたので、そのまま置きます。
構成について、大変詳しい分析をいただき、ありがとうございます。
ずっと以前に、カルチャーセンター的な所で、とある小説家の先生に短編を見ていただいたことがあるのですが、構造様とほぼ同じご指摘を受けました。
・文章はいいけど、話がつまんない。
・構成をもっとドラマチックに。
・途中までは面白そうだったのに、オチが弱くてがっかり。
この話も色々頭を捻ってみたのですが、まだまだ修行が足りず、こんな状態です。
なんとなく「探偵が推理しない小説」を書いてみようと思ったのが出発点なので、ミステリファンの方にとっては非常に退屈な作りになっています。
推理以外の方法で事件を解決するので、聞き込みで情報を積み上げて、じ~わじわ真相に近づいて行くので、ミステリ的なカタルシスはありません。
シロアリ盗賊団とか色々要素を足してみましたが、やっぱりつまんない話になってしまいました。
実は、京極作品は未読です。
女将は、実在の人物(二人)をモデルにしていました。二人の要素を足して、更にフィクション要素を加味しています。
今は縁が切れていますが、度々「何考えてんだこの人……?」と、首を傾げたくなる言動があって、実在を信じてもらえなさそうなくらい妙な人たちでした。
どれとは申しませんが、女将の台詞のいくつかは、実際にその人たちが言っていたことを少し改変して入れてあります。
訳の分からない人たちでしたが、心理学の方面から調べてみるのは、思いつきませんでした。
ネタにしたものの、自分の中でもよくわからないままだったので、未消化なキャラクターになってしまいました。次からは少し調べてみます。
実在の明治時代辺りを舞台にするとなると、骨董屋のお抱え魔法使い双魚は謎の中国人に置き換え……?
世界観につきましては、この話全体が、既に書いている話と書きかけの話との、ツナギの場面なので、設定があんまり活きていません。
この辺も、もっと何とかした方がよさそうですね。
ミステリに詳しい方のご意見、非常に参考になりました。重ねて御礼申し上げます。
- 髙津 央
- 2016年 12月19日 20時30分
[良い点]
とても面白そうなのでブックマークさせて頂きました。
そして、その他の作品も読んでみたいと思い、恐れながら作者様もお気に入りにさせて頂きました。
[気になる点]
特に見当たらないと思います。凄くお上手だなと。
一つだけ、私個人としてはあのシーンでは塩梅より案配の方が適当なのではないかと思いました。私は塩梅は料理とかの時に使うようにしています。
[一言]
続きを楽しみにしています。
とても面白そうなのでブックマークさせて頂きました。
そして、その他の作品も読んでみたいと思い、恐れながら作者様もお気に入りにさせて頂きました。
[気になる点]
特に見当たらないと思います。凄くお上手だなと。
一つだけ、私個人としてはあのシーンでは塩梅より案配の方が適当なのではないかと思いました。私は塩梅は料理とかの時に使うようにしています。
[一言]
続きを楽しみにしています。
構造正史様
ブックマークとお気に入り、恐れ入ります。
某所に投稿して、一次選考すら通らなかった話のリサイクルなので、ご期待に添えますかどうか……
塩梅……誤変換に気付かず、そのままUPしていました。
ご指摘ありがとうございます。早速、修正しました。
改行とルビを追加する際、見直したつもりでしたが、この分では、他にもまだあるかも知れません。
続きは、既に最後まで予約配信しました。毎日正午頃に順次公開、九月末に完結予定です。
ブックマークとお気に入り、恐れ入ります。
某所に投稿して、一次選考すら通らなかった話のリサイクルなので、ご期待に添えますかどうか……
塩梅……誤変換に気付かず、そのままUPしていました。
ご指摘ありがとうございます。早速、修正しました。
改行とルビを追加する際、見直したつもりでしたが、この分では、他にもまだあるかも知れません。
続きは、既に最後まで予約配信しました。毎日正午頃に順次公開、九月末に完結予定です。
- 髙津 央
- 2016年 08月02日 21時28分
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