感想一覧

▽感想を書く
感想絞り込み
全て表示
1 2 Next >> 
[良い点]
∀・)ホラー要素のあるヒューマンドラマ作品でしたが、1つ1つの綴られる言葉に丁寧な美意識を感じました。最後の語らいの場面は見事に驚かせられましたが、そこが本作の見せどころなんでしょう。瑞希さんをはじめ、多くのキャラクターのキャラ立ちも多彩で色濃く作品を彩ってました。
[気になる点]
∀・)上記良い点があるからか、塔子さんの人脈が熟しているからなのか、とても高い総合ハイスコアを記録してますね。
[一言]
∀・)ホラーに定評がある塔子さまですが、こうしたヒューマンドラマを手掛けてもなかなか……鮮やかなお手並みです……!!
いでっち51号 様


ご感想ありがとうございます。
そしてまた素敵なレビューまで! 古い作品ではありますが、こうやって目に留まることができて本当に光栄に思います。

自分自身が親戚づきあいの多い大家族で育ったもので、祖父母、さらには曾祖父母の若い頃の話を聞く機会が多かったのです。うちは作中に出てくるような名家ではありませんが、少しはリアリティの糧になったのかなあと思います。いつもは忘れていても、ふと弱気になった時には背中を押してくれるような家族関係が理想的ですよね。
おかげさまで、このジャンルにしてはたくさんの方に読んでもらえました! たまにはこういう人情噺にもチャレンジしないといけませんね(笑)。

この度は本当にありがとうございました。重ねてお礼を申し上げます。
[良い点]
ご主人が迎えにきてくれたシーンが、とくに好きでした。
あじさい柄のワンピースという記述、何気なく読んでいたのですが、あのシーンでふいに鮮やかにきわだつように感じられて、美しかったです。
うなじを見せるという髪形も、すがすがしい色気があってはっとしました。
素敵なおばあちゃんと、その心をきちんと受け継ぐ主人公。
心温まるお話をありがとうございました。
こまの優里 様


ご感想ありがとうございます。
 
最初はホラーにしようかとも考えたのですが、祥子(仮)の性格が明るく、気が付くとヒューマンドラマに仕上がっていました。梅雨の晴れ間のような、湿度は高くてもほっとできる人情噺になっていれば嬉しいです。紫陽花柄のワンピースは、まずモチーフとして思いついたものだったので、注目して下さってありがたいです!
平穏そうに見えてもそれぞれの人生にはドラマがあり、自信がなくてもちゃんと生きる力は身についている――おばあちゃんに背中を押してもらったヒロインは、これから顔を上げて元気に生きていくと思います。読んだ方も前向きな気持ちになってくれればいいあと願ってやみません。

素敵なお言葉の数々、ありがとうございました!
[一言]
泣くつもりなかったのに、気付いたら涙が溢れていた…という瞬間を久々に体感しました。
祥子の髪を結いながら瑞希が後悔するシーンでまずうるっと来たのですが、その後、「デート」の本当の意味に気付いたところでもうダメでした…。
序盤から撒かれていた伏線がラストで一挙に繋がる瞬間はもう見事としか言いようがありません。だから紫陽花のワンピースを着てたのかとか、だからあの台詞だったのかとか!

他者評価に追いつかない自己評価とか、性別フィルターを介した醜い嫉妬とか、思わず頷いちゃう描写やありそうだなぁと思うことなど、感じ入る部分がたくさんありました。
そんな中で、この物語を読み終えた後に感じたのは女性が力強く己の人生を切り拓き進んでいく姿はカッコいい、ということでした。女の端くれである私にもなにかエールを送ってもらえたような、そんな気分になりました。ありがとうございます!
  • 投稿者: さかな
  • 2018年 04月09日 20時19分
さかな 様


ご感想ありがとうございます。
シリアスな恋愛長編を完結させた後の作品だったので、温かい人情噺に仕上がるよう頑張りました。等身大の女性の悩みや迷いを描きたいと思っており、さかな様の心に響くことができて大変嬉しく思います。

人生の岐路に立たされた時、子供の頃の記憶がふっと甦る事ってありますよね。その時は気づかなかった深い愛情を思い出し、一歩踏み出せた瑞希はとても幸せだと思います。彼女の自信のなさや背負ったしがらみは、全部ではありませんが私の中にあるものです。同時に、読んでくれている人も少なからず覚えがあるかもしれません。努力はしているのに立ちすくんでしまう人の背中をそっと押せるような作品になってたのなら、これ以上の喜びはありません。
あと、お年寄りは誰しもドラマを持ってますよね(笑)。波乱万丈の人生を心に収めて、穏やかに微笑んでいる方にとても憧れるのです。

この度はご高覧本当にありがとうございました。
[良い点]
 遅ればせながら拝読いたしました。自分の祖父母をこんなふうに見送れれば良かったのになあと、しみじみ思いました。いいお話でございます。
 誰にでもご先祖がいて、誰にでも深い人生を送ってきました。その証が伝わるか、伝わらないかはホンの少しの差でしかありません。泣けてきました。
  • 投稿者: 惠美子
  • 40歳~49歳 女性
  • 2018年 01月10日 19時48分
惠美子 様


ご感想ありがとうございます。
こちらの作品は、長期連載が終わって頭の中をリセットするつもりで書いた思い出があります。いつもホラーやらどろどろ恋愛やら(笑)、暗いものばかり書いておりましたので、こういった人情話を描いてみたくなったのです。
いいお話とお褒め頂けて嬉しいです!

人生の物語って、生きているうちに誰かに伝えておかないと消えてしまうんですよね。誰かを勇気づけたり救ったりする物語かもしれないのに、自然消滅させるのは勿体ない。私はまだ実家の祖母が健在ですので、今のうちにたくさん話を聞いておこうと思いました。

励みになるご感想、本当にありがとうございました。今後とも頑張ります。
[一言]
読んでて涙がほろっと出てきちゃいました。いいもの読ませていただいて、ありがとうございます。
  • 投稿者: 本屋文
  • 2016年 09月17日 04時17分
本屋文 様


ご感想ありがとうございました!

話の展開としてハラハラドキドキはありませんが、穏やかに胸に心に沁みる人間ドラマを目指しました。そのように受け取って頂けて、またお心を動かすことができて、たいへん嬉しく思います。
こういう怪談もありですよね(笑)。

よろしければまたお立ち寄り下さいませ。ありがとうございました。
[良い点]
わたしが、現代ものヒューマンドラマの醍醐味と考えてるのが情景描写。この作品は頭に映像がはっきり浮かぶほど詳細で、かつ語り手の心情が写されていました。

「なにこの読者、どこを見てるんだ?」と思われるかもしれませんが、わたしが惚れ込んだのが以下の描写です。

「白いベッドに沈んだ祖母は、ひどく小さかった。
(略)
 それでも皺に覆われた面貌は青白く、入れ歯を外しているせいか骸骨のように見えた。首や肩は枯れ木に似ていて、全身から水分が抜けてしまったように萎んで見える。
(略)
何よりも彼女に掛けられた布団の膨らみの薄さに、私は悲しくなった」

布団の膨らみの薄さ、この一文をとっても作者さまの筆力がわかります。
そしてその創作物語が、素晴らしくないわけもなく。
案の定、最初から最後まで素晴らしい作品でした。

ああ、語彙がない…。素晴らしい、素晴らしい、素晴らしい!!それ以外に言葉がありません。
読ませていただき、ありがとうございました!


[一言]
なぜ、なろうは5:5が最高得点なのか。なんとか100:100を入れる手段はなかろうか。
そんなちからはわたしにはないので、せめて、数少ない創作仲間たちに全力で宣伝をさせていただきます(笑)

とびらの 様


はじめまして。この度はご高覧ありがとうございました!

勿体ないほどのお褒めのお言葉を頂きまして、天にも昇る心地でございます。
短~中編で情景描写に力を入れようとするとどうしても冗長になってしまうので、さじ加減にたいへん苦労をいたしました。一人称記述ですから、語り手が何に気づいてどう感じたかを意識して書くようにしたのですが、うまく伝わっていたようでホッとしました。
私はふだんホラーか湿度の高い恋愛モノを書いている人間ですので、こういった人情話に挑戦するのは非常に緊張いたしました。気に入って頂けて、本当に嬉しく思います。合計200ポイント、確かに受け取りました(笑)。

お言葉に慢心することなく、これからも頑張ります。ありがとうございました。
[良い点]
読んでいてふと涙が込み上げてきそうになる。それを可能にしている、巧みな言葉遣いと表現力が短い分に詰め込まれていました。
[一言]
様々な愛の形をこの物語に見出しました。家族への愛、友人への愛、そして恋人への愛。それらは全て人により様々で、正解なんてどこにもない。正解がどこにもないのなら、「自分が好きな道を選べばいい」。人生を長く生きたお祖母様であるからこそ伝えられる、重く、真理をつく言葉だと思います。

また、この物語から、死ぬことは必ずしも悲しいことではない、ということも感じ取りました。お祖母様がお祖父様の元へ向かわれる描写を読み、想像しましたところ、悲しいなどという表現は合わず、幸せであるようにしか思えませんでした。

愛の形と、死ぬことへの見解。これらを改めさせられる、とても良い小説でした。

素敵な文書を、ありがとうございました。
日野ひなた 様


はじめまして。
この度は丁寧なご感想をありがとうございました。ひとつひとつのお言葉が温かくて、胸に沁みました。

家族と故郷に複雑な思いを抱き、距離を取っていた瑞希ですが、端から見ていれば分かる通り、本当はとても愛されて育った人間なんですよね。祖母との交流を通してそのことに気づき、自信を取り戻す物語にしたいと思っていました。
また祖母の方も、夫に愛され子供を愛した自信があるから、孫に「好きな道を行け」と言ってやれるわけで、おっしゃって下さったように正解のない「愛の形」が描けていたのなら嬉しい限りです。

二人が手を取って旅立っていくシーンは、あまり大仰にしたくはなくて、若いカップルがデートに出かけるくらいの軽やかさを心がけました。本当にこのくらいさり気なくこの世を去れたら、幸せだろうなあと思います。

このサイズの中編は久しぶりに書きましたので、ぎこちないところも多々あったかと思いますが、楽しんで頂けて光栄です。今後も頑張りますので、機会があれままた覗きに来て下さいね。
ありがとうございました。
[一言]
 橘さんが書く田舎に帰る主人公……ホラーかと思ったら、カテゴリーがホラーじゃないな……と思って読んでみたら、ホラーでも間違いじゃない気がしてきた。
 すみません。生霊であっても、おばあちゃんと孫の温かい交流ですね。

 情景描写も美しく、細やかな地の文入る何気ない描写が、主人公の気持ちを的確に表現して行く橘さんの文才が光る素敵な作品ですね。

 お婆ちゃんをデートに誘うように迎えにくるお爺ちゃん。笑顔で2人手をとって天国に向かうのは…本当に素敵な最後だな…と思いました。

 読後感が爽やかで、元気をもらえました。
  • 投稿者: 斉凛
  • 女性
  • 2016年 07月24日 21時42分
斉凜 様


ご感想ありがとうございました!

ホラー……ホラー路線にしようかなと思ったんですよね最初。でもカヲルばあちゃんの性格がさばさばしていて、恨みつらみを残すようなキャラにならなかったので、こういった人情話に落ち着きました。癒し系ホラーという位置づけでもよかったかもしれません(笑)。

地の文に語り手の主観や偏見や感情を込められるのが、一人称の便利なところですよね。セリフで説明しなくても瑞希の性格が伝わっていたのなら幸いです。最初は少しコンプレックスを抱えていて、徐々に自身がついてくる感じに描けていればよいのですが。

二人が旅立っていくシーンは、まさにデートに出かけるようなイメージで書きました。
この夫婦も、たぶん日々の生活の中でいがみ合ったり鬱陶しく思ったりすることはあったんです。特に貧乏暮らしをしている間はお金のことでしょっちゅう喧嘩してたはず。そしてカヲルの喫煙はストレス解消目的だったはず(笑)。でも、山あり谷ありの人生の最後に出会った頃の気持ちに戻っていけるのなら、これほど幸せな夫婦関係はないと思います。若干自分の憧れを込めた姿になりました。

すごく久しぶりにこういう穏やかなお話を書いた気がします。今後とも幅広いジャンルの作品が書けるようになりたいものです。
この度はありがとうございました。よろしければまたお立ち寄り下さいませ。
[一言]
おばあちゃんにキュンとしました。

それから……お上手という言葉は、物語のほめ言葉として適切ではないような気もするのですが、とても見せ方がお上手でした。
ぐんぐん引き込まれました。
短い作品ですが、とても充実した時間を過ごせました。ありがとうございます。

執筆お疲れ様でした。
つるこ。様


こちらの作品にまでご感想をありがとうございました!

カヲルばあちゃん、可愛く描けていましたでしょうか? 年相応の分別と落ち着きを備えた上で、どこかに少女の感性を残した女性って素敵だと思うんですよ。キュンとして下さって光栄です。

お上手という言葉はやっぱり嬉しいです。
特にこういった短い作品では、限られたシーンをどう見せてストーリーを繋げるかがキモですので、うまく伝えることができていたようでよかったです。しかし長編とはまた違う脳の部分を使うようで、まあ、疲れました(笑)。

今後もこういった短~中編をコンスタントに書けるようになりたいです。よろしければまた覗きにきて下さいませ。
ありがとうございました!
[一言]
梅雨の時期に相応しい、適度な湿っぽさと爽やかさが同居したお話で、読後感がすごくよかったです。

仕事と恋と人生の転機に立つ瑞希の姿は、等身大の描写で共感できますし、彼女を取り巻く人物たちや、もう一人のヒロイン、カヲルもじゅうぶんに可愛らしい女性に描かれていて、好感が持てました。
男性陣はちょっと弱い感じでしたが、まあ現実もあんなものですよね(笑)
瑞希の故郷も、どこだという特定はなくても、描かれている地方都市はじゅうぶんにリアリティが感じられました。久しぶりに帰ったら、新しい建物や道路ができていたっていうの、あるんですよね。そして親戚などとの「面倒くさい」距離感も、あるある~と納得できました。
都会に出てそれなりにやっているつもりでも、地元にしっかりと根を下ろして生活している人たちを見ると、微妙な心境になっちゃうんですよね。ましてや、新しいステップに踏み出すところで悩んでたりなんかすると、余計に揺れ動きますよね。そのあたりの心情がほんとうに自然に伝わってきたので、お話しの展開や結末がすんなりと受け入れられました。
幼いころの些細な出来事から人生が作られていき、そのきっかけを作ってくれて、ずっと見守ってくれた人を送ることができた。瑞希にとっては、ほんとうに力強い後押しになったことでしょうね。

さすがのクオリティで文句のつけようもないのですが、ちょっとだけ気になったところを書かせていただきます。
瑞希とカヲル、瑞希と祥子、そしてカヲルと祥子の関係というかドラマがすこし物足りなかったかな、と感じました。この三者の間に何か因縁めいたものがあれば、さらに味わいが深くなったのではないかと思います。
それと、ラストのお盆のシーンは、カヲルの半生の存在感が出すぎて、瑞希の影が薄くなっていたように感じました。
このあたりはあくまでも、個人的な好みの問題ですが……。

とても雰囲気のいいお話でしたし、ギミックも種明かしの直前まで気が付かなかったので、最後まで楽しませていただけました。というか、ギミックがわかってから読み直すと、あちらこちらになるほどと思わせられる記述があり、二度楽しませていただきました。
今回もまた、いい話を読ませていただき、ありがとうございました。
TOM-F 様


ご感想ありがとうございました!
メッセージでの誤字報告にも感謝です。やはり焦ってリリースすると駄目ですね。ふだんにも増してミスが多い多い……客観的にチェックする力を養いたいものです。

主人公の心境への理解、故郷の捉え方、作者の私以上に深く読み込んで下さって驚きました。改めてTOM-F様の感性の豊かさに感嘆するばかりです。
親しい身内への微妙な嫌悪感や、故郷に対する愛憎入り混じった(というほど大袈裟ではありませんが)感情は、私自身に覚えのあるものばかりです。独りよがりではないか、共感が得られるか、ちょっと心配しておりましたもので、そのようにおっしゃって頂けてよかったです。

「幼いころの些細な出来事から人生が作られていき、そのきっかけを作ってくれて、ずっと見守ってくれた人を送ることができた。」
まさにこれが書きたかったテーマでしたので、ズバリ取り上げて下さって嬉しいです! 人生って、自分の知らないところでいろんな人に支えられているんですよね。

ご指摘を頂いた三人の女性たちの関係性。なるほど自分で物足りなく感じたのはそこか~と納得です。何だろう、もう一枚ギミックがほしかったんですよね。あと少し文字数を増やして、三人の同調性、親和性を示すエピソードを入れてもよかったなあと思いました。
お盆の場面も、言われてみれば瑞希を聞き手だけに回したのは勿体なかったかもしれません。最後に物語が彼女のもとに戻ってくる構成……にできたら最高だったなあ(笑)。

これから暑い時期になりますが、ひととき爽やかさを感じて頂けたのなら幸いです。今後とも精進いたしますので、TOM-F様も創作活動を頑張って下さいね!
1 2 Next >> 
↑ページトップへ